令和8年度前期 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定の問題と解説【全52問】
全問題を正答・解説付きで掲載しています。
この試験は選択解答制です(全52問中40問を解答)。No.1〜6は必須、No.7〜23から9問、No.24〜28は必須、No.29〜38から8問、No.39〜48から8問、No.49〜52は必須(基礎的能力問題・各問とも正解を2つ選ぶ)で解答します。
この試験回をクイズ形式で解く →No.1
一般基礎(機械工学等)光化学スモッグの発生要因となるものとして、適当なものはどれか。
- 1.一酸化炭素
- 2.二酸化炭素
- 3.窒素酸化物
- 4.水蒸気
正解:3
解説
考え方
光化学スモッグは、工場や自動車から排出された窒素酸化物(NOx)や炭化水素(揮発性有機化合物)が、太陽の強い紫外線を受けて化学反応を起こし、オキシダントという刺激性の物質に変わることで発生します。日差しが強く風の弱い夏の日中に起こりやすいのが特徴です。
各選択肢を見ていきます。肢1の一酸化炭素は、不完全燃焼で生じる有毒ガスですが、光化学スモッグの直接の発生要因ではありません。肢2の二酸化炭素は地球温暖化の原因物質であり、光化学スモッグとは関係ありません。肢3の窒素酸化物は、上で述べたとおり光化学スモッグの主要な発生要因です。肢4の水蒸気は大気中に普通に存在するもので、発生要因ではありません。
答え:3 窒素酸化物
「大気汚染物質」と聞くと一酸化炭素や二酸化炭素を選びたくなりますが、光化学スモッグの原因は「窒素酸化物+紫外線」という組合せで覚えておくと迷いません。
No.2
一般基礎(機械工学等)水平な円管の直管部を流れる流体について、次の「流体の密度」と「流速」の組合せのうち動圧が最も大きくなるものとして、適当なものはどれか。
- 1.(流体の密度)1.1 (流速)1.4
- 2.(流体の密度)1.2 (流速)1.3
- 3.(流体の密度)1.3 (流速)1.2
- 4.(流体の密度)1.4 (流速)1.1
正解:1
解説
考え方
管の中を流れる流体が持つ「動圧」(流れの勢いによる圧力)は、流体の密度を、流速をとすると次の式で表されます。
ポイントは、流速が2乗で効くことです。密度は1乗ですが、流速は2乗なので、流速の大きい組合せほど動圧が大きくなりやすくなります。
計算
各選択肢についての値を比べます(は共通なので省略します)。
- 肢1:
- 肢2:
- 肢3:
- 肢4:
最も大きいのは肢1です。
答え:1 (流体の密度)1.1 (流速)1.4
密度と流速を単純に掛け算すると、どの組合せも同じ値(1.54)になるように作られたひっかけ問題です。動圧は「流速の2乗」に比例することを思い出し、必ずで計算しましょう。
No.3
一般基礎(機械工学等)湿り空気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。ただし、湿り空気の全圧力は一定とする。
- 1.空気中に含むことのできる水蒸気量は、乾球温度が高くなると多くなる。
- 2.飽和湿り空気は、その乾球温度では、それ以上水蒸気を含むことができない。
- 3.相対湿度が同じ場合、絶対湿度の低い湿り空気のほうが露点温度が高い。
- 4.飽和湿り空気の乾球温度と湿球温度は等しい。
正解:3
解説
考え方
露点温度とは、湿り空気を冷やしていったとき、含まれている水蒸気が結露し始める温度のことです。露点温度は空気中の水蒸気の量(絶対湿度)で決まり、水蒸気が多いほど高く、少ないほど低くなります。
肢3は「相対湿度が同じ場合、絶対湿度の低い湿り空気のほうが露点温度が高い」としていますが、これは逆です。絶対湿度が低い(水蒸気が少ない)空気は、より低い温度まで冷やさないと結露しないため、露点温度は低くなります。
他の肢を確認します。肢1のとおり、乾球温度が高いほど空気が含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)は多くなります。肢2のとおり、飽和湿り空気はその温度で水蒸気を限界まで含んだ状態なので、それ以上水蒸気を含めません。肢4のとおり、飽和状態では湿球の表面から水が蒸発しないため、乾球温度と湿球温度は等しくなります。
答え:3 相対湿度が同じ場合、絶対湿度の低い湿り空気のほうが露点温度が高い。
「露点温度は水蒸気の量で決まる。水蒸気が少なければ露点は低い」と押さえておけば、高い・低いを入れ替えたひっかけに惑わされません。
No.4
一般基礎(機械工学等)次のうち、室内環境に関係のないものはどれか。
- 1.予想平均申告(PMV)
- 2.化学的酸素要求量(COD)
- 3.不快指数
- 4.ホルムアルデヒドの量
正解:2
解説
考え方
化学的酸素要求量(COD)は、河川や湖沼などの水がどれくらい有機物で汚れているかを示す「水質」の指標です。室内の空気環境や温熱環境とは関係がないため、肢2が室内環境に関係のないものです。
他の肢を確認します。肢1の予想平均申告(PMV)は、温度・湿度・気流・放射・代謝量・着衣量の6要素から、人が感じる暑さ寒さを数値化した温熱環境の指標で、室内環境の評価に使われます。肢3の不快指数は、気温と湿度から蒸し暑さの度合いを表す指標です。肢4のホルムアルデヒドは、建材や家具から発生してシックハウス症候群の原因となる化学物質で、室内空気環境の重要な管理項目です。
答え:2 化学的酸素要求量(COD)
CODやBOD(生物化学的酸素要求量)は「水の汚れ」の指標です。室内環境の問題では、水質系の指標が混ざっていたらそれが仲間はずれ、と覚えておくと素早く判断できます。
No.5
一般基礎(機械工学等)電気設備工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.キュービクルは、受変電機器等を金属製の箱に収めたものである。
- 2.ケーブルラックは、はしご形やトレー形等のケーブル支持材である。
- 3.レースウェイは、一般的に、倉庫や機械室等で照明器具の取付けと配線等に使用する。
- 4.ヒューズは、溶断したものでも繰り返し使用できる。
正解:4
解説
考え方
ヒューズは、回路に過大な電流が流れたときに内部の金属が溶けて切れる(溶断する)ことで回路を保護する部品です。一度溶断したヒューズは元に戻らないため、繰り返し使うことはできず、新品に交換する必要があります。よって肢4が適当でない記述です。繰り返し使えるのは、ブレーカー(配線用遮断器)のほうです。
他の肢を確認します。肢1のとおり、キュービクルは受変電設備の機器一式を金属製の箱に収めたもので、屋上や敷地内に設置されます。肢2のとおり、ケーブルラックははしご形(ラダー形)やトレー形があるケーブルの支持材です。肢3のとおり、レースウェイは金属製の細長いダクトで、倉庫や機械室などで照明器具の取付けと配線を兼ねて使われます。
答え:4 ヒューズは、溶断したものでも繰り返し使用できる。
「ヒューズは使い捨て、ブレーカーは繰り返し使える」という対比で覚えておきましょう。両者の違いを突くひっかけは電気の基礎問題でよく出題されます。
No.6
一般基礎(機械工学等)鉄筋コンクリート造に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.水セメント比が大きくなると、コンクリートの圧縮強度は高くなる。
- 2.鉄筋は、異形棒鋼のほうが丸鋼よりもコンクリートに対する付着性がよい。
- 3.コンクリートの打設後、硬化中のコンクリートには、振動及び外力を加えないようにする。
- 4.コンクリートは、打設後、所定の強度を発揮するまで、十分に湿潤状態を保つ。
正解:1
解説
考え方
水セメント比とは、コンクリートに使う水の量をセメントの量で割った割合のことです。水セメント比が大きい(水が多い)ほど、コンクリートは薄まって組織がすかすかになり、圧縮強度は低くなります。肢1は「水セメント比が大きくなると圧縮強度は高くなる」としており、関係が逆なので適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢2のとおり、表面に凹凸のある異形棒鋼は、つるつるの丸鋼よりコンクリートへの付着性がよく、現在の鉄筋はほぼ異形棒鋼が使われます。肢3のとおり、硬化中のコンクリートに振動や外力を加えるとひび割れや強度低下の原因になるため避けます。肢4のとおり、打設後のコンクリートは水とセメントの化学反応(水和反応)で強度が出るため、所定の強度まで湿潤状態を保つ養生が必要です。
答え:1 水セメント比が大きくなると、コンクリートの圧縮強度は高くなる。
「水が多い=シャバシャバで弱い」とイメージで覚えると確実です。水セメント比と強度の大小関係を逆にするひっかけは頻出です。
No.7
空調・衛生設備空気調和方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.ファンコイルユニット・ダクト併用方式は、空調対象室毎の温度調整が可能である。
- 2.定風量単一ダクト方式は、ファンコイルユニット・ダクト併用方式に比べて、空気調和機の送風量が小さくなる。
- 3.ファンコイルユニット・ダクト併用方式は、一般的に、空調対象室内にファンコイルユニットが設置されるため、ファンコイルユニット及び水配管からの水損リスクがある。
- 4.定風量単一ダクト方式は、空気調和機で処理した空気をダクトにより、一定の風量で空調対象室内に送風する。
正解:2
解説
考え方
定風量単一ダクト方式は、部屋の冷暖房負荷のすべてを空気調和機からの送風だけでまかなう方式です。一方、ファンコイルユニット・ダクト併用方式は、負荷の一部を各室のファンコイルユニット(冷温水で空気を冷やしたり暖めたりする小型機器)が受け持つため、空気調和機の送風量は小さくて済みます。
つまり、送風量の大小関係は「定風量単一ダクト方式のほうが大きい」が正しく、肢2の「単一ダクト方式のほうが送風量が小さくなる」は逆なので適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、ファンコイル併用方式は各室のファンコイルを個別に調整できるため、室ごとの温度調整が可能です。肢3のとおり、室内に機器と水配管が入るため、水漏れ(水損)のリスクがあります。肢4は定風量単一ダクト方式の説明そのもので正しい記述です。
答え:2 定風量単一ダクト方式は、ファンコイルユニット・ダクト併用方式に比べて、空気調和機の送風量が小さくなる。
「ファンコイルが負荷を分担してくれる分、ダクトの風量は減らせる」という理屈で考えれば、どちらの送風量が大きいか迷いません。
No.8
空調・衛生設備下図に示す定風量単一ダクト方式における湿り空気線図に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

- 1.図は、暖房時の状態変化を示したものである。
- 2.室内空気の状態点は、①である。
- 3.導入外気の状態点は、②である。
- 4.空気調和機出口空気の状態点は、③である。
正解:4
解説
考え方
図の湿り空気線図(横軸が乾球温度、縦軸が絶対湿度)で、暖房時の定風量単一ダクト方式の空気の流れを追ってみます。
- ②は左下(低温・低湿)にあるので、冬の冷たい導入外気です。
- ①は室内空気の状態点です。外気②と室内空気①を混合した点が③で、③は①と②を結ぶ線上にあります。
- ③→④は右向きの水平な変化で、絶対湿度が変わらず温度だけ上がっているので、空気調和機の加熱コイルによる「加熱」です。
- ④→⑤は温度がやや下がりながら絶対湿度が上がる変化で、「加湿」を表します。この⑤が空気調和機の出口(吹出し空気)の状態点です。
- ⑤→①は、吹き出された空気が室内で熱を失って室内空気①に戻る変化です。
肢1は、低温の外気を加熱・加湿しているので暖房時であり正しい記述です。肢2の「室内空気=①」、肢3の「導入外気=②」も上のとおり正しい記述です。肢4は「空気調和機出口=③」としていますが、③は室内空気と外気の「混合点」であり、出口の状態点は加熱・加湿を終えた⑤です。よって肢4が適当でない記述です。
答え:4 空気調和機出口空気の状態点は、③である。
線図の問題は「混合→加熱→加湿→吹出し」の順に矢印をたどるのがコツです。混合点と空調機出口を取り違えさせるのが定番のひっかけです。
No.9
空調・衛生設備冷房時の熱負荷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.外壁からの熱負荷は、太陽日射の影響も考慮する。
- 2.OA機器による熱負荷は、顕熱である。
- 3.構造体の空気層は、熱通過率に影響を与えない。
- 4.窓ガラス面からの熱負荷は、ブラインドの有無を考慮する。
正解:3
解説
考え方
壁などの構造体の中に空気層(中空層)があると、空気は熱を伝えにくいため断熱材のような働きをし、壁全体の熱の通りやすさ(熱通過率)は小さくなります。つまり空気層は熱通過率に大きく影響します。肢3の「空気層は熱通過率に影響を与えない」は誤りで、これが適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、外壁からの熱負荷は、外気温との温度差に加えて太陽日射の影響(日射で外壁表面が熱くなる効果)も考慮します。実務では両者を合わせた「相当外気温度」を使って計算します。肢2のとおり、パソコンやコピー機などのOA機器からの発熱は温度を上げる顕熱で、水蒸気を出さないため潜熱はありません。肢4のとおり、窓ガラス面からの日射負荷はブラインドの有無で大きく変わるため、計算時に考慮します。
答え:3 構造体の空気層は、熱通過率に影響を与えない。
「空気は優れた断熱材」と覚えておきましょう。複層ガラスが断熱に効くのも中間の空気層のおかげ、と関連づけると忘れません。
No.10
空調・衛生設備定風量単一ダクト方式のユニット形空気調和機を制御するために必要な自動制御機器のうち、関係のないものはどれか。
- 1.電動三方弁
- 2.フロートスイッチ
- 3.温度調節器
- 4.湿度調節器
正解:2
解説
考え方
定風量単一ダクト方式のユニット形空気調和機では、室内の温湿度を目標に保つため、次のような制御を行います。温度調節器(サーモスタット)が室温を検出し、その信号で電動三方弁を動かして冷温水コイルに流す水量を調節します。また、湿度調節器(ヒューミディスタット)が湿度を検出し、加湿器の発停や弁の開閉を行います。したがって肢1・3・4はいずれも空調機の制御に必要な機器です。
肢2のフロートスイッチは、受水タンクや排水槽などの水位を浮き(フロート)で検出してポンプを発停させる機器で、水位制御に使うものです。空気調和機の温湿度制御とは関係がないため、これが関係のないものです。
答え:2 フロートスイッチ
「何を検出して、何を動かすか」をセットで整理するのがコツです。温度調節器→三方弁、湿度調節器→加湿器、フロートスイッチ→ポンプ(水位)と対応づけておけば、仲間はずれがすぐに見つかります。
No.11
空調・衛生設備温水暖房における膨張タンクに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.密閉式膨張タンクを用いる場合は、配管系が異常に圧力上昇することを防止するために安全弁を設ける。
- 2.開放式膨張タンクは、配管系のエア抜きとしても利用できる。
- 3.密閉式膨張タンクは、開放式膨張タンクに比べ、設置場所の制限が少ない。
- 4.開放式膨張タンクにボイラーの逃がし管を接続する場合は、その途中に保守用の仕切弁を設ける。
正解:4
解説
考え方
温水暖房では、水温が上がると水が膨張するため、その逃げ場として膨張タンクを設けます。ボイラーからの逃がし管(膨張管)は、膨張した水や圧力を開放式膨張タンクへ逃がす安全上の命綱です。この途中に仕切弁を設けると、誤って閉められた場合に圧力の逃げ場がなくなり、ボイラーや配管が破裂する危険があります。そのため、逃がし管には弁類を設けてはいけません。よって肢4が適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、密閉式膨張タンクは配管系が密閉されているため、異常な圧力上昇に備えて安全弁(逃し弁)を設けます。肢2のとおり、開放式膨張タンクは配管系の最も高い位置で大気に開放されているため、エア抜きとしても働きます。肢3のとおり、密閉式は高い位置に設置する必要がなく、機械室内などにも置けるため設置場所の制限が少なくなります。
答え:4 開放式膨張タンクにボイラーの逃がし管を接続する場合は、その途中に保守用の仕切弁を設ける。
「安全のための管には弁を付けない」が大原則です。「保守用」というもっともらしい理由がついていても、逃がし管・安全弁まわりの弁設置は誤り、と判断しましょう。
No.12
空調・衛生設備パッケージ形空気調和機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.ガスエンジンヒートポンプ式は、一般的に、暖房時にガスエンジンの排気ガスや冷却水の排熱を有効利用している。
- 2.マルチパッケージ形は、1台の屋外機で複数台の屋内機を接続することができる。
- 3.ガスエンジンヒートポンプ式は、ガスエンジンで発電した電力を利用して圧縮機用電動機を駆動する。
- 4.圧縮機用電動機の回転数制御は、一般的に、インバーター方式が用いられている。
正解:3
解説
考え方
ガスエンジンヒートポンプ式(GHP)は、ガスエンジンの軸の回転力で圧縮機を「直接」駆動する方式です。ガスエンジンで発電した電力で電動機を回すのではありません。よって肢3が適当でない記述です。電動機で圧縮機を駆動するのは、一般的な電気式(EHP)のほうです。
他の肢を確認します。肢1のとおり、GHPは暖房時にエンジンの排気ガスや冷却水の排熱を回収して利用できるため、寒冷地でも暖房能力が落ちにくく、霜取り運転も少なくて済むという長所があります。肢2のとおり、マルチパッケージ形は1台の屋外機に複数台の屋内機を冷媒配管で接続でき、ビルの各室空調に広く使われます。肢4のとおり、電気式の圧縮機用電動機の回転数制御には、電源の周波数を変えて回転数を変化させるインバーター方式が一般的に用いられます。
答え:3 ガスエンジンヒートポンプ式は、ガスエンジンで発電した電力を利用して圧縮機用電動機を駆動する。
GHPは「エンジンの力で直接圧縮機を回す」、発電までするのは「コージェネレーション」と区別して覚えましょう。「発電した電力で駆動」という言い回しが出たら疑ってかかるのがポイントです。
No.13
空調・衛生設備床面積の合計が100 m²を超える住宅の調理室に設置するガスコンロ(開放式燃焼器具)の廃ガス等を、換気扇等により排気する場合の必要有効換気量として、「建築基準法」上、正しいものはどれか。ただし、排気フードは設けないものとする。ここで、K:燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量 [m³/(kW・h)] Q:火を使用する器具の実況に応じた燃料消費量 [kW]
- 1.2 KQ [m³/h]
- 2.20 KQ [m³/h]
- 3.30 KQ [m³/h]
- 4.40 KQ [m³/h]
正解:4
解説
考え方
建築基準法(昭和45年建設省告示第1826号)では、ガスコンロなどの開放式燃焼器具を使う調理室の必要有効換気量が、排気の捕集方法ごとに定められています。は燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量、は燃料消費量です。
- 排気フードを設けない(換気扇のみ):
- 排気フードI型を設ける:
- 排気フードII型を設ける:
- 煙突を設ける:
フードや煙突で廃ガスを効率よく捕集できるほど、必要な換気量は少なくて済む仕組みです。本問は「排気フードは設けない」条件なので、必要有効換気量はとなり、肢4が正しいものです。
答え:4 40 KQ [m³/h]
「捕集が良いほど係数が小さい」(なし40→I型30→II型20→煙突2)という並びで覚えるのがコツです。数字だけ暗記していると、フードの有無の条件を読み落として30KQを選んでしまうので、問題文の条件を必ず確認しましょう。
No.14
空調・衛生設備換気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.第三種機械換気方式では、換気対象室内は負圧となる。
- 2.火気使用室等で、室内の空気汚染の発生源が局所的に限定される場合には、局所換気が有効である。
- 3.第二種機械換気方式では、換気対象室内は正圧となる。
- 4.温度差を利用する自然換気方式では、換気対象室の高い位置に給気口を設ける。
正解:4
解説
考え方
温度差を利用する自然換気(重力換気)は、暖かい空気が軽くなって上昇する性質を利用します。室内の暖かい空気は上へたまるので、排気口は高い位置に、新鮮な外気を取り入れる給気口はできるだけ低い位置に設けます。肢4は「給気口を高い位置に設ける」としており、これが逆なので適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、第三種機械換気方式は排気だけを機械(ファン)で行うため、室内は負圧(周囲より低い圧力)になり、便所や湯沸室など臭気を漏らしたくない室に適します。肢2のとおり、汚染源が一部に限られる場合は、その場所だけを狙って排気する局所換気が有効です。肢3のとおり、第二種機械換気方式は給気だけを機械で行うため室内は正圧になり、外から汚れた空気が入るのを防ぎたい室に使われます。
答え:4 温度差を利用する自然換気方式では、換気対象室の高い位置に給気口を設ける。
「暖気は上へ、だから出口(排気)は上・入口(給気)は下」と流れをイメージすれば迷いません。給気口と排気口の位置を入れ替えるひっかけは頻出です。
No.15
空調・衛生設備水道水の水質基準に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.pH値は、5.8以上8.6以下とされている。
- 2.大腸菌は、1 mLの検水で形成される集落数が100以下であることとされている。
- 3.臭気は、異常でないこととされている。
- 4.色度は、5度以下であることとされている。
正解:2
解説
考え方
水道法に基づく水質基準では、大腸菌は「検出されないこと」と定められています。1本でも検出されたら不適合であり、「100以下ならよい」という基準ではありません。肢2の「1 mLの検水で形成される集落数が100以下」は、大腸菌ではなく「一般細菌」の基準です。よって肢2が適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、pH値は5.8以上8.6以下(ほぼ中性の範囲)と定められています。肢3のとおり、臭気は「異常でないこと」とされています。肢4のとおり、色度(水の色の程度)は5度以下と定められています。あわせて、濁度は2度以下という基準もよく出題されるので覚えておきましょう。
答え:2 大腸菌は、1 mLの検水で形成される集落数が100以下であることとされている。
「大腸菌=検出されないこと(ゼロ)」「一般細菌=1 mLで集落数100以下」の対比が最重要ポイントです。この2つを入れ替えるひっかけが繰り返し出題されています。
No.16
空調・衛生設備下水道管きょの接合方法に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.水面接合は、管の中心を一致させて接合する方法である。
- 2.管頂接合は、管の内面頂部の高さを合わせて接合する方法である。
- 3.段差接合は、地表勾配に応じて適切な間隔でマンホールを設けて接合する方法である。
- 4.管底接合は、管の内面底部の高さを合わせて接合する方法である。
正解:1
解説
考え方
下水道の管きょ(下水管)を太さの違う管どうしでつなぐときの高さの合わせ方には、次の方法があります。
- 水面接合:計画水位(水理計算で求めた水面の高さ)を一致させて接合する方法。水の流れが最も滑らかで、原則的な方法です。
- 管頂接合:管の内面の頂部(上端)の高さを合わせる方法。
- 管底接合:管の内面の底部(下端)の高さを合わせる方法。
- 段差接合:地表の勾配が急な場所で、マンホールを適切な間隔で設けて段差をつけながら接合する方法。
肢1は水面接合を「管の中心を一致させて接合する」としていますが、管の中心を合わせるのは「管中心接合」であり、水面接合は水面の高さを合わせる方法です。よって肢1が適当でない記述です。肢2・3・4は上の定義のとおり正しい記述です。
答え:1 水面接合は、管の中心を一致させて接合する方法である。
接合方法は「名前がそのまま定義」になっています。水面=水面の高さ、管頂=上端、管底=下端、と名前どおりに覚え、定義を入れ替えたひっかけを見抜きましょう。
No.17
空調・衛生設備給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.受水タンクへの給水には、ウォーターハンマーを起こりにくくするため、一般的に、定水位調整弁が用いられる。
- 2.水道直結増圧方式は、受水タンクを設ける必要がない。
- 3.受水タンクは、保守点検及び清掃を考慮し、2槽分割等にする。
- 4.ホースを接続して使用する水栓には、逆サイホン防止のために逆止弁を設ける。
正解:4
解説
考え方
逆サイホン作用とは、断水などで給水管内が負圧(吸い込む状態)になったとき、水受け容器にたまった汚れた水が給水管へ逆流してしまう現象です。ホースを接続して使う水栓は、ホースの先が水たまりに浸かっていると逆サイホンが起きやすいため、防止装置が必要です。ただしその装置は、負圧になったときに空気を吸い込んで逆流を断ち切る「バキュームブレーカー」であり、逆止弁ではありません。逆止弁は水圧の逆転に対する装置で、負圧による逆サイホンを確実には防げません。よって肢4が適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、受水タンクへの給水には、水位の変化に応じて徐々に弁を開閉する定水位調整弁を用い、急閉止によるウォーターハンマー(水撃)を防ぎます。肢2のとおり、水道直結増圧方式は水道本管から直接増圧ポンプで送る方式で、受水タンクが不要です。肢3のとおり、受水タンクは清掃中も給水を続けられるよう2槽に分割するなどします。
答え:4 ホースを接続して使用する水栓には、逆サイホン防止のために逆止弁を設ける。
「逆サイホン(負圧による逆流)→バキュームブレーカー」「圧力による逆流→逆止弁」と、逆流の原因ごとに対策機器を区別するのがこの問題のポイントです。
No.18
空調・衛生設備給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.中央給湯方式の配管方式は、上向き供給方式と下向き供給方式がある。
- 2.ヒートポンプ給湯機は、給湯機の排気ガスの潜熱を給湯の予熱として利用するものである。
- 3.中央給湯方式の給湯配管の直管部には、湯温の変化による伸縮を吸収するため、伸縮継手等を設ける。
- 4.中央給湯方式の給湯用循環ポンプは、一般的に、貯湯タンクへの返湯管に設ける。
正解:2
解説
考え方
ヒートポンプ給湯機(家庭用ではエコキュートが代表例)は、大気中の熱を冷媒で汲み上げて湯を沸かす機器です。電気の力で「熱を移動」させるため、使った電力以上の熱を得られる高効率が特長です。肢2の「排気ガスの潜熱を給湯の予熱として利用する」のは、潜熱回収型給湯機(ガスではエコジョーズと呼ばれるもの)の説明であり、ヒートポンプ給湯機の説明としては誤りです。よって肢2が適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、中央給湯方式(建物全体に1か所から湯を供給する方式)の配管には、上向き供給方式と下向き供給方式があります。肢3のとおり、給湯配管は湯温の変化で伸び縮みするため、直管部には伸縮継手を設けて配管の破損を防ぎます。肢4のとおり、給湯用循環ポンプは湯の温度低下を防ぐために湯を循環させるもので、一般的に貯湯タンクへ戻る返湯管側に設けます。
答え:2 ヒートポンプ給湯機は、給湯機の排気ガスの潜熱を給湯の予熱として利用するものである。
「ヒートポンプ=空気の熱を汲み上げる」「潜熱回収型=排気ガスの熱を回収する」という熱源の違いがひっかけどころです。名前と仕組みをセットで整理しておきましょう。
No.19
空調・衛生設備排水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.オイル阻集器は、汚水中に含まれている動植物系の油脂類を除去するものである。
- 2.阻集器にはトラップ機能を持つものが多く、器具にトラップを設けると二重トラップになるおそれがある。
- 3.トラップますは、臭気が逆流しない構造とする。
- 4.Uトラップは、排水配管の途中に設けるトラップである。
正解:1
解説
考え方
阻集器(そしゅうき)は、排水に含まれる有害・有毒な物質を、下水へ流れる前にせき止めて分離する器具です。種類ごとに対象が決まっています。
- オイル阻集器:ガソリンスタンドや駐車場などで、ガソリン・油類(鉱物系の油)を分離するもの。
- グリース阻集器:厨房などで、調理に伴う動植物系の油脂(グリース)を分離するもの。
肢1は、オイル阻集器を「動植物系の油脂類を除去するもの」としていますが、動植物系の油脂を除去するのはグリース阻集器です。よって肢1が適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢2のとおり、阻集器自体にトラップ機能を持つものが多く、器具側にもトラップを設けると二重トラップとなり排水の流れを妨げるため注意が必要です。肢3のとおり、トラップますは封水により臭気が逆流しない構造とします。肢4のとおり、Uトラップは排水横管の途中に設けるU字形のトラップです。
答え:1 オイル阻集器は、汚水中に含まれている動植物系の油脂類を除去するものである。
「オイル=ガソリン・鉱物油(駐車場)」「グリース=動植物油脂(厨房)」と、設置場所とセットで覚えると取り違えません。両者を入れ替えるひっかけが定番です。
No.20
空調・衛生設備排水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.屋内からの排水管を屋外排水管に接続する場合は、排水ますを介して行う。
- 2.排水横主管及び排水横枝管の起点部には、掃除口を設ける。
- 3.トラップの封水は、誘導サイホン作用、自己サイホン作用、蒸発、毛管現象等により破封する。
- 4.ドラムトラップは、サイホン式トラップの一種である。
正解:4
解説
考え方
トラップは、封水の切れ方(破封のしかた)によって大きく2つに分けられます。Pトラップ・Sトラップ・Uトラップのような管trap(管を曲げた形のもの)は、排水時に管内が満流になるとサイホン作用で封水が吸い出されるおそれがあるため「サイホン式トラップ」と呼ばれます。一方、ドラムトラップは胴の太い円筒(ドラム)に多量の封水をためる構造で、サイホン作用が起きにくく「非サイホン式トラップ」に分類されます。肢4は「ドラムトラップはサイホン式トラップの一種」としており、分類が誤りです。
他の肢を確認します。肢1のとおり、屋内の排水管を屋外排水管に接続するときは、点検・清掃のために排水ますを介して行います。肢2のとおり、排水横主管や横枝管の起点部には、詰まったときに掃除ができるよう掃除口を設けます。肢3のとおり、トラップの封水は誘導サイホン作用・自己サイホン作用・蒸発・毛管現象などにより破封します。
答え:4 ドラムトラップは、サイホン式トラップの一種である。
「管を曲げただけの形(P・S・U)=サイホン式」「太い胴に水をためる形(ドラム・わん)=非サイホン式」と形で覚えるのがコツです。分類を入れ替えるひっかけに注意しましょう。
No.21
空調・衛生設備屋内消火栓設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.屋内消火栓箱の位置表示灯は、赤色でなくてもよい。
- 2.屋内消火栓設備の非常電源は、蓄電池設備でもよい。
- 3.屋内消火栓の開閉弁の位置は、自動式のものでない場合、床面からの高さを1.5 m以下とする。
- 4.加圧送水装置は、直接操作によってのみ停止できるものとする。
正解:1
解説
考え方
屋内消火栓箱の上部に設ける位置表示灯は、火災時に消火栓の場所がすぐ分かるよう、「赤色の灯火」とすることが消防法令で定められています。肢1の「赤色でなくてもよい」は誤りで、これが適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢2のとおり、屋内消火栓設備の非常電源には、非常電源専用受電設備・自家発電設備・蓄電池設備などが認められており、蓄電池設備でも構いません。肢3のとおり、屋内消火栓の開閉弁は、誰でも操作しやすいよう床面からの高さ1.5 m以下に設けます(自動式のものを除く)。肢4のとおり、加圧送水装置(消火ポンプ)は、放水中に勝手に止まると消火活動に支障が出るため、直接操作によってのみ停止できるものとされています。
答え:1 屋内消火栓箱の位置表示灯は、赤色でなくてもよい。
消火栓まわりの数値・色は「位置表示灯=赤色」「開閉弁の高さ=1.5 m以下」「ポンプは直接操作でのみ停止」とセットで頻出です。「〜でなくてもよい」という緩い言い回しは、決まりがある項目ほど誤り肢になりやすいと意識しましょう。
No.22
空調・衛生設備ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.都市ガスの導管の敷設位置による区分としての「内管」とは、需要家に引き込まれる導管のうち、敷地境界線からガス栓までの導管をいう。
- 2.液化石油ガス(LPG)のガス容器は、常に温度を40 ℃以下に保つ措置をとる。
- 3.液化天然ガス(LNG)は、メタンを主成分とした天然ガスを冷却して液化したものである。
- 4.液化天然ガス(LNG)は、液化石油ガス(LPG)より単位容積あたりの発熱量が大きい。
正解:4
解説
考え方
液化天然ガス(LNG)の主成分はメタン、液化石油ガス(LPG)の主成分はプロパンやブタンです。気体の状態で比べると、単位容積(1 m³)当たりの発熱量はプロパン(約99 MJ/m³)のほうがメタン(約40 MJ/m³)よりはるかに大きくなります。分子が大きく炭素・水素の数が多いほど、同じ体積でもたくさん燃えるためです。肢4は「LNGはLPGより単位容積当たりの発熱量が大きい」としており、大小関係が逆なので誤りです。
他の肢を確認します。肢1のとおり、都市ガス導管のうち敷地境界線からガス栓までの需要家側の部分を「内管」といい、需要家の所有・管理となります。肢2のとおり、LPGのガス容器(ボンベ)は、内部の圧力が上がりすぎないよう常に40 ℃以下に保つ措置が必要です。肢3のとおり、LNGはメタン主体の天然ガスを約マイナス162 ℃に冷却して液化したものです。
答え:4 液化天然ガス(LNG)は、液化石油ガス(LPG)より単位容積あたりの発熱量が大きい。
「LPG(プロパン)のほうが発熱量が大きい」と覚えましょう。LPGは空気より重く、LNG(メタン)は空気より軽い、という比重の違いもあわせて頻出ポイントです。
No.23
空調・衛生設備浄化槽に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.浄化槽は、水洗便所のし尿や工場廃水等の汚水を処理する設備又は施設である。
- 2.浄化槽の躯体は、FRP製、鉄筋コンクリート製等がある。
- 3.処理工程の一次処理とは、主として沈降性の浮遊物質を除去することである。
- 4.脱窒ろ床接触ばっ気方式では、BODと窒素を除去することができる。
正解:1
解説
考え方
浄化槽は、浄化槽法で「便所と連結して、し尿と、これと併せて雑排水(台所や風呂の排水など)を処理する設備又は施設」と定義されています。この定義では、工場廃水・雨水・特殊な排水は処理の対象から除かれています。肢1は「工場廃水等の汚水を処理する設備」としており、浄化槽の説明として誤りです。工場廃水は水質汚濁防止法などに基づく別の処理施設で処理します。
他の肢を確認します。肢2のとおり、浄化槽の躯体(本体)にはFRP(繊維強化プラスチック)製や鉄筋コンクリート製などがあり、小型のものはFRP製が主流です。肢3のとおり、処理工程の一次処理は、主として沈みやすい浮遊物質(固形物)を沈殿などで除去する工程です。肢4のとおり、脱窒ろ床接触ばっ気方式は、BOD(有機物による汚れ)の除去に加えて窒素も除去できる方式です。
答え:1 浄化槽は、水洗便所のし尿や工場廃水等の汚水を処理する設備又は施設である。
浄化槽が扱うのは「し尿+生活雑排水」まで、と範囲で覚えるのがポイントです。もっともらしく「工場廃水」を紛れ込ませるひっかけに注意しましょう。
No.24
機器・材料・設計図書飲料用給水タンクに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.鋼板製一体形タンク内面の防錆処理は、エポキシ樹脂ライニング等を施す。
- 2.FRP製タンクは、日光を遮断し、紫外線にも強い。
- 3.FRP製パネルタンクには、FRPを表面材とし、合成樹脂発泡材を心材としたサンドイッチ構造のものがある。
- 4.木製タンクは、金属製タンクに比べ熱伝導率が小さい。
正解:2
解説
考え方
FRP(繊維強化プラスチック)製タンクは、軽くて施工しやすく耐食性に優れる反面、プラスチックであるため紫外線には弱く、屋外設置では日光により材質が劣化します。また光を通しやすい性質があるため、タンク内で藻類が繁殖しないよう遮光性を持たせる必要があります。肢2は「日光を遮断し、紫外線にも強い」としており、FRPの弱点と逆のことを述べているため適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、鋼板製一体形タンクの内面は、さびを防ぐためエポキシ樹脂ライニングなどの防錆処理を施します。飲料用なので衛生的に無害な塗膜であることも必要です。肢3のとおり、FRP製パネルタンクには、FRPを表面材、合成樹脂発泡材を心材としたサンドイッチ構造として断熱性を高めたものがあります。肢4のとおり、木製タンクは金属製に比べ熱伝導率が小さく、結露しにくいという特長があります。
答え:2 FRP製タンクは、日光を遮断し、紫外線にも強い。
FRPは「軽い・さびない・でも紫外線と光に弱い」と長所と短所をセットで覚えましょう。材料の弱点を長所に言い換えるのが定番のひっかけです。
No.25
機器・材料・設計図書遠心ポンプに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.ポンプの吐出し側の調整弁を絞ると抵抗が増加し、吐出し量は減少する。
- 2.揚程は、ポンプの回転速度の2乗に比例して変化する。
- 3.ポンプ特性が同一のポンプを並列運転した場合、揚程は2倍になる。
- 4.軸動力は、ポンプの回転速度の3乗に比例して変化する。
正解:3
解説
考え方
ポンプ特性が同一の遠心ポンプを2台並列運転すると、同じ揚程(水を押し上げる高さ)に対して吐出し量を合算できるため、「水量を増やす」効果があります。しかし実際の配管には抵抗があり、水量が増えると抵抗も増えるため、吐出し量は1台のときの2倍にはならず、揚程も2倍にはなりません。揚程を増やしたいときは直列運転にしますが、これも配管抵抗の影響で単純に2倍とはなりません。肢3の「並列運転した場合、揚程は2倍になる」は誤りです。
他の肢を確認します。肢1のとおり、吐出し側の弁を絞ると配管抵抗が増え、吐出し量は減少します(遠心ポンプの基本的な流量調整方法です)。肢2と肢4は、回転速度を変えたときの相似則で、吐出し量はの1乗、揚程はの2乗、軸動力はの3乗に比例して変化します。いずれも正しい記述です。
答え:3 ポンプ特性が同一のポンプを並列運転した場合、揚程は2倍になる。
「並列=水量を増やす(揚程はそのまま)」「直列=揚程を増やす」が原則で、しかもどちらも「2倍にはならない」点まで押さえておきましょう。回転速度の1乗・2乗・3乗の相似則も頻出です。
No.26
機器・材料・設計図書配管材料及び配管付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.ボールタップは、タンク等の自動給水・止水に使用する。
- 2.ボール弁は、流体を一方向のみに流し、逆流を防止する弁である。
- 3.銅管は、肉厚によりK、L及びMタイプに分類される。
- 4.ストレーナーは、配管内のゴミ等を取り除き、弁類や機器類の損傷を防ぐ。
正解:2
解説
考え方
ボール弁は、球形の弁体(穴のあいたボール)を90度回転させて開閉する弁です。ハンドルを4分の1回転させるだけで全開・全閉でき、開けたときの流れの抵抗が小さいのが特長です。肢2の「流体を一方向のみに流し、逆流を防止する弁」は、逆止弁(チャッキ弁)の説明であり、ボール弁の説明としては誤りです。よって肢2が適当でない記述です。
他の肢を確認します。肢1のとおり、ボールタップは浮き玉の上下で弁を開閉し、受水タンクや便器のロータンクなどの自動給水・止水に使われます。肢3のとおり、銅管は肉厚の厚い順にK・L・Mタイプに分類され、建築設備では主にMタイプやLタイプが使われます。肢4のとおり、ストレーナーは配管内のゴミや異物を金網でこし取り、下流側の弁類や機器類の損傷を防ぐ器具です。
答え:2 ボール弁は、流体を一方向のみに流し、逆流を防止する弁である。
「ボール弁」と「ボールタップ」と「逆止弁」は名前や役割が紛らわしい定番のひっかけです。ボール弁=90度回転で開閉する仕切り用、逆止弁=逆流防止、ボールタップ=水位で自動給水、と機能で区別して覚えましょう。
No.27
機器・材料・設計図書ダクト及びダクト附属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.たわみ継手は、ダクトと当該ダクトを接続する機器との位置合わせのために使用する。
- 2.コーナーボルト工法には、共板フランジ工法とスライドオンフランジ工法がある。
- 3.防火ダンパーのケーシング及び羽根は、厚さ1.5 mm以上の鋼板製のものとする。
- 4.防火ダンパーには、温度ヒューズ型ダンパーや煙感知器連動型ダンパー等がある。
正解:1
解説
考え方
たわみ継手(キャンバス継手)は、送風機や空気調和機など振動する機器とダクトの接続部に用い、機器の振動がダクトへ伝わるのを防ぐためのものです。機器との位置合わせ(心合わせ)のために使うのはフレキシブルダクトであり、選択肢1が適当でない記述です。コーナーボルト工法に共板フランジ工法とスライドオンフランジ工法があること(選択肢2)、防火ダンパーのケーシング及び羽根を厚さ1.5 mm以上の鋼板製とすること(選択肢3)、防火ダンパーに温度ヒューズ型や煙感知器連動型があること(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。「たわみ継手=振動対策、フレキシブルダクト=位置合わせ」と役割を入れ替えて出題するのが定番のひっかけなので、対で覚えておきましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1 たわみ継手は、ダクトと当該ダクトを接続する機器との位置合わせのために使用する。
No.28
機器・材料・設計図書パッケージ形空気調和機の機器仕様として設計図書に記載する項目のうち、適当でないものはどれか。
- 1.冷温水出入口温度
- 2.屋外吸込空気温度
- 3.形式
- 4.屋内機用送風機の電動機容量
正解:1
解説
考え方
パッケージ形空気調和機は、冷媒を直接蒸発・凝縮させて冷暖房を行う機器で、冷温水は使用しません。冷温水出入口温度を仕様に記載するのは、冷温水コイルを持つユニット形空気調和機(エアハンドリングユニット)の場合です。よって選択肢1が適当でない項目です。形式(ヒートポンプ式か冷房専用かなど、選択肢3)、屋外機の吸込空気温度(冷暖房能力の前提となる外気条件、選択肢2)、屋内機用送風機の電動機容量(選択肢4)は、いずれもパッケージ形空気調和機の機器仕様として設計図書に記載する項目です。「冷温水」という言葉が出てきたら、冷媒方式のパッケージ形には関係がないと気づけるかどうかがポイントです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1 冷温水出入口温度
No.29
設備施工建設工事における施工計画等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.設計図書及び工事関係図書は、監督員の承諾を受けた場合を除き、工事の施工のために使用する以外の目的で第三者に使用させない。
- 2.工事写真は、後日の目視検査が容易でない箇所のほか、設計図書で定められている箇所についても撮影しなければならない。
- 3.標準仕様書と特記仕様書の内容に相違がある場合、標準仕様書を優先させる。
- 4.仮設計画は、設計図書に定めがない場合、受注者の責任において定める。
正解:3
解説
考え方
標準仕様書と特記仕様書の内容に食い違いがある場合は、その工事のために個別に定められた特記仕様書のほうを優先します。設計図書の優先順位は、おおむね質問回答書→現場説明書→特記仕様書→設計図面→標準仕様書の順です。よって「標準仕様書を優先させる」とする選択肢3が適当でない記述です。設計図書・工事関係図書を工事目的以外で第三者に使用させないこと(選択肢1)、後日の目視検査が容易でない箇所や設計図書で定められた箇所の工事写真の撮影(選択肢2)、設計図書に定めのない仮設計画は受注者の責任で定めること(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。「特記は標準に優先する」は毎年のように問われる基本事項なので、優先順位の並びごと覚えてしまいましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:3 標準仕様書と特記仕様書の内容に相違がある場合、標準仕様書を優先させる。
No.30
設備施工下図に示すネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。ただし、図中のイベント間のA〜Hは作業内容、日数は作業日数を表す。

- 1.クリティカルパスは3本で、全体の所要日数は15日である。
- 2.作業Hの作業日数を1日短縮できると、全体の所要日数も1日短縮することができる。
- 3.作業Dが開始される前に、作業Aと作業Bは終了していなければならない。
- 4.②-③間や④-⑤間のような作業の相互関係だけを示す点線矢印をダミーという。
正解:2
解説
考え方
ネットワーク工程表では、各イベント(丸数字)に到達できる最も遅い日数(最早時刻)をスタートから順に計算し、最も日数の掛かる経路がクリティカルパスになります。ダミー(点線矢印)は作業の相互関係だけを示す所要日数0の矢印で、選択肢4の説明のとおりです。
計算
各イベントの最早時刻を求めます。①0日、②4日(B)、③はA=3日とB+ダミー=4日の大きい方で4日、④は③+E=8日、⑤は③+D=7日と④+ダミー=8日の大きい方で8日、⑥は②+C=10日と⑤+G=10日で10日、⑦は⑥+H=15日と④+F=15日で15日。全体の所要日数は15日、クリティカルパスはB→C→H、B→ダミー→E→ダミー→G→H、B→ダミー→E→Fの3本です(選択肢1は正しい)。作業Hを1日短縮しても、Hを通らないクリティカルパスB→E→Fが15日のまま残るため、全体の所要日数は短縮できません。よって選択肢2が適当でない記述です。作業Dの開始イベント③には、A(①→③)とB(①→②→ダミー→③)の両方が完了していなければ到達できないので、選択肢3も正しい記述です。クリティカルパスが複数あるときは、そのうち1本の上の作業を短縮しても他のパスが残る、という点が本問のひっかけです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:2 作業Hの作業日数を1日短縮できると、全体の所要日数も1日短縮することができる。
No.31
設備施工施工の品質を確認するための検査に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.防火区画貫通箇所の穴埋めの確認は、抜取検査とする。
- 2.排水用水中モーターポンプのレベルスイッチの信号による発停の確認は、全数検査とする。
- 3.給水配管の水圧試験による確認は、全数検査とする。
- 4.防火ダンパーの温度ヒューズの作動の確認は、抜取検査とする。
正解:1
解説
考え方
防火区画の貫通箇所の穴埋めは、火災時の延焼防止に直結する重要箇所であるうえ、施工後は隠れて確認できなくなるため、全数検査とします。「抜取検査とする」選択肢1が適当でない記述です。排水用水中モーターポンプのレベルスイッチによる発停確認(選択肢2)や給水配管の水圧試験(選択肢3)は、安全・機能に関わるため全数検査で正しい記述です。防火ダンパーの温度ヒューズは、作動させると溶けて壊れてしまう破壊検査なので、抜取検査とするのが正しい記述です(選択肢4)。「検査すると壊れるものは抜取、防火など安全に関わる隠ぺい部は全数」という使い分けの考え方を押さえておけば、初見の項目でも判断できます。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1 防火区画貫通箇所の穴埋めの確認は、抜取検査とする。
No.32
設備施工建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.折りたたみ式の脚立は、脚と水平面との角度を確実に保つための金具等を備えたものとする。
- 2.移動式クレーンに係る作業の実施について、強風のため危険が予想されるときは、当該作業を中止する。
- 3.建設業における労働災害は、長期的には減少傾向にあるものの、死亡者数の割合は全産業の約3割を占める。
- 4.脚立の脚と水平面との角度は、80度以下とする。
正解:4
解説
考え方
労働安全衛生規則では、脚立の脚と水平面との角度は75度以下と定められています。「80度以下」とする選択肢4が適当でない記述です。折りたたみ式の脚立には、脚と水平面との角度を確実に保つための金具等を備えること(選択肢1)も同じ条文で定められた正しい記述です。強風のため危険が予想されるときに移動式クレーン作業を中止すること(選択肢2)、建設業の労働災害は長期的に減少傾向にあるものの死亡者数は全産業の約3割を占めること(選択肢3)も正しい記述です。脚立の「75度以下」は数値を80度や85度に変えて問うのが定番なので、数字をそのまま覚えておきましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:4 脚立の脚と水平面との角度は、80度以下とする。
No.33
設備施工機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.送風機やポンプの屋内コンクリート基礎をあと施工する場合、つなぎ鉄筋等で床スラブと一体化する。
- 2.送風機とモーターのプーリーの心出しは、プーリーの外側に定規、水糸等を当て調整する。
- 3.ポンプとモーターの軸心の確認は、カップリングの外周に定規等を当てて行う。
- 4.排水用水中モーターポンプの据付位置は、排水槽への排水の流入部に近い場所とする。
正解:4
解説
考え方
排水用水中モーターポンプは、排水槽への排水の流入部から離れた位置に据え付けます。流入部の近くでは、落ち込む水で水面が乱れ、空気を吸い込んで運転が不安定になったり、ポンプの発停を制御するレベルスイッチが誤作動したりするためです。「流入部に近い場所とする」選択肢4が適当でない記述です。あと施工の屋内コンクリート基礎をつなぎ鉄筋等で床スラブと一体化すること(選択肢1)、プーリーの心出しをプーリー外側に定規や水糸を当てて調整すること(選択肢2)、ポンプとモーターの軸心の確認をカップリング外周に定規等を当てて行うこと(選択肢3)は、いずれも正しい記述です。「近い/離れた」を入れ替えるだけのひっかけなので、理由(水面の乱れと空気の巻き込み)とセットで覚えると迷いません。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:4 排水用水中モーターポンプの据付位置は、排水槽への排水の流入部に近い場所とする。
No.34
設備施工配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.受水タンクの吐水側配管に設ける緊急遮断弁は、地震時の水の確保に有効である。
- 2.敷地排水管の合流箇所、曲がる箇所等には、排水ますを設ける。
- 3.給水横走り管より下方に供給する分岐管は、配管上部から取り出す。
- 4.排水横枝管の管径が75 mmの場合、大便器の接続は、2個までとする。
正解:3
解説
考え方
給水横走り管から分岐するときは、上方の器具へ供給する管は横走り管の上部から、下方の器具へ供給する管は下部から取り出すのが原則です。下方へ供給する分岐管を上部から取り出すと、配管に山越え部ができて空気だまりが生じやすく、水抜きにも支障が出ます。よって選択肢3が適当でない記述です。受水タンク吐水側の緊急遮断弁が地震時の水の確保に有効なこと(選択肢1)、敷地排水管の合流箇所や曲がり箇所への排水ますの設置(選択肢2)、管径75 mmの排水横枝管への大便器の接続は2個までとすること(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。「上へは上から、下へは下から」という単純な原則を、逆にして出題するパターンに注意しましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:3 給水横走り管より下方に供給する分岐管は、配管上部から取り出す。
No.35
設備施工ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.ダクトの断面を変形させ縮小するときの傾斜角度は、30度以下とする。
- 2.外気取り入れチャンバーに設置する点検口は、外開きとする。
- 3.フレキシブルダクトは、振動伝播防止のために使用する。
- 4.厨房の排気ダクトには、ダクト内の点検ができるように点検口等を設ける。
正解:3
解説
考え方
フレキシブルダクトは、ダクトと吹出口ボックスなどとの位置合わせや接続の自由度を確保するために使用するもので、振動の伝わりを防ぐために使うのはたわみ継手です。よって選択肢3が適当でない記述です。ダクト断面を縮小するときの傾斜角度を30度以下とすること(選択肢1。なお拡大側は15度以下とより緩やかにします)、外気取入れチャンバーの点検口を外開きとすること(選択肢2。チャンバー内は送風機の吸込側で負圧になるため、外開きでも扉が吸い付けられて密閉が保たれます)、厨房の排気ダクトに点検口等を設けること(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。本年度はNo.27で「たわみ継手を位置合わせに使う」という逆のひっかけも出ており、両者の役割の対比はしっかり区別しておきましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:3 フレキシブルダクトは、振動伝播防止のために使用する。
No.36
設備施工塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.配管用炭素鋼鋼管(白)に塗装する場合、下塗り塗装は不要である。
- 2.配管用炭素鋼鋼管(黒)は、下塗り塗料として、一般的に、さび止めペイントが使用される。
- 3.塗装場所の相対湿度が85 %以上の場合、原則として、塗装を行わない。
- 4.塗装場所の気温が5 ℃以下の場合、原則として、塗装を行わない。
正解:1
解説
考え方
配管用炭素鋼鋼管(白)は亜鉛めっきが施された鋼管ですが、めっき面はそのままでは塗料が付着しにくいため、塗装する場合はエッチングプライマー(化成処理を兼ねた下塗り塗料)などによる下塗りが必要です。「下塗り塗装は不要」とする選択肢1が適当でない記述です。配管用炭素鋼鋼管(黒)の下塗りに、一般的に、さび止めペイントを使用すること(選択肢2)、相対湿度85 %以上のときは原則として塗装を行わないこと(選択肢3)、気温5 ℃以下のときは原則として塗装を行わないこと(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。「白管=めっき済みだから塗装の下地処理も不要」と思わせるのがひっかけで、めっきの有無と塗装の下塗りの要否は別問題です。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1 配管用炭素鋼鋼管(白)に塗装する場合、下塗り塗装は不要である。
No.37
設備施工渦巻ポンプの試運転における一般的な実施順序として、適当なものはどれか。 A:機器および配管系のエア抜きを行い、満水状態にする。 B:吐出し側弁を全開にする。 C:吐出し側弁を全閉にする。 D:瞬時運転し、回転方向を確認する。 E:キャビテーション、サージング現象のないことを確認する。 F:連続運転を行い、吐出し側弁を徐々に閉じて規定水量に調整する。 G:連続運転を行い、吐出し側弁を徐々に開いて規定水量に調整する。
- 1.A → B → D → E → F
- 2.A → B → D → F → E
- 3.A → C → D → E → G
- 4.A → C → D → G → E
正解:4
解説
考え方
渦巻ポンプは、吐出し量がゼロ(吐出し側弁を全閉)のときに軸動力が最小になる特性があるため、電動機に過大な負荷を掛けないよう、吐出し側弁を全閉にして始動します。手順は、A(エア抜きを行い満水状態にする)→C(吐出し側弁を全閉にする)→D(瞬時運転して回転方向を確認する)→G(連続運転を行い、吐出し側弁を徐々に開いて規定水量に調整する)→E(キャビテーション、サージング現象のないことを確認する)の順となり、選択肢4が適当です。弁を「全開で始動」するB、「徐々に閉じて調整」するFを含む組合せは誤りです。「全閉で始動し、徐々に開く」が渦巻ポンプの鉄則で、軸流ポンプは逆に全開で始動するため、ポンプの種類による違いを混同させる出題に注意しましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:4 A → C → D → G → E
No.38
設備施工風量調整に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 1.ダクト内の風量測定は、一般的に、多点風速測定法で行う。
- 2.ダクト系の風量調整は、吹出口・吸込口のシャッター、分岐部等の風量調整ダンパーを全閉にしてから行う。
- 3.シーリングディフューザーは、吹出気流の拡散が大きいため、一般的に、フード付の風量計を用いて測定する。
- 4.風量測定に使用する風速計は、熱線風速計、ピトー管等を用いる。
正解:2
解説
考え方
ダクト系の風量調整は、吹出口・吸込口のシャッターや風量調整ダンパーを全開にした状態から始め、風量の多い系統を徐々に絞って全体のバランスをとっていきます。全閉にすると空気が流れず、測定も調整もできません。「全閉にしてから行う」とする選択肢2が適当でない記述です。ダクト内の風量測定を断面内の複数点で風速を測る多点風速測定法で行うこと(選択肢1)、シーリングディフューザーのように吹出気流の拡散が大きい吹出口はフード付の風量計で測定すること(選択肢3)、風速計として熱線風速計やピトー管を用いること(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。「全開から絞る」か「全閉から開く」かの一字違いを突く問題なので、実際の調整のイメージ(まず流してから絞る)で覚えましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:2 ダクト系の風量調整は、吹出口・吸込口のシャッター、分岐部等の風量調整ダンパーを全閉にしてから行う。
No.39
法規建設工事現場における作業のうち、「労働安全衛生法」上、作業主任者を選任すべき作業に該当しないものはどれか。
- 1.ボイラー(小型ボイラーを除く。)の取扱いの作業
- 2.掘削面の高さが1 mの地山の掘削(ずい道及びたて坑以外の坑の掘削を除く。)作業
- 3.土止め支保工の切りばり又は腹起こしの取付け又は取り外しの作業
- 4.石綿が0.5 %含まれる保温材の除去作業
正解:2
解説
考え方
地山の掘削作業で作業主任者(地山の掘削及び土止め支保工作業主任者)の選任が必要になるのは、掘削面の高さが2 m以上となる場合です。高さ1 mの掘削は該当しないため、選択肢2が作業主任者を選任すべき作業に該当しません。ボイラー(小型ボイラーを除く)の取扱い作業(選択肢1)、土止め支保工の切りばり・腹起こしの取付け又は取り外しの作業(選択肢3)は、いずれも作業主任者の選任が必要です。石綿については重量の0.1 %を超えて含有する保温材等の除去作業が対象なので、0.5 %含まれる保温材の除去作業(選択肢4)も石綿作業主任者の選任が必要です。掘削の「2 m以上」という数値要件を、1 mなどに下げて該当するように見せるのが本問のひっかけです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:2 掘削面の高さが1 mの地山の掘削(ずい道及びたて坑以外の坑の掘削を除く。)作業
No.40
法規労働契約の締結に際し、「労働基準法」上、使用者が労働者に対して明示しなければならない労働条件として、定められていないものはどれか。
- 1.賃金に関する事項
- 2.労働時間に関する事項
- 3.福利厚生施設の利用に関する事項
- 4.退職に関する事項
正解:3
解説
考え方
労働契約の締結に際して使用者が必ず明示しなければならない労働条件(絶対的明示事項)には、賃金に関する事項(選択肢1)、労働時間に関する事項(選択肢2)、退職に関する事項(選択肢4)のほか、労働契約の期間、就業の場所・従事すべき業務などがあります。一方、福利厚生施設の利用に関する事項(選択肢3)は、使用者がそれについて定めをした場合にだけ明示すればよい相対的明示事項であり、必ず明示しなければならない事項としては定められていません。よって選択肢3が正解です。「賃金・労働時間・退職」は必ず明示、「福利厚生・安全衛生・職業訓練など」は定めがあるときだけ、という区分けで整理しておくと、似た並びの出題にも対応できます。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:3 福利厚生施設の利用に関する事項
No.41
法規建築物に関する記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
- 1.建築しようとする場合に建築確認の申請が必要な建築物について、大規模の模様替えをしようとする場合は、確認の申請が必要である。
- 2.建築しようとする場合に建築確認の申請を必要としない建築物であれば、建築基準法は適用されない。
- 3.建築の確認の申請が必要な建築物を建築する工事は、確認済証の交付を受けた後でなければ工事をすることはできない。
- 4.建築の確認の申請が必要な建築物を建築する工事の施工者は、当該工事に係る設計図書を当該工事現場に備えておかなければならない。
正解:2
解説
考え方
建築基準法は、建築確認の申請が必要かどうかにかかわらず、建築物一般に適用されます。確認申請が不要な小規模の建築物であっても、構造・防火・衛生などの基準(単体規定)は守らなければなりません。「確認の申請を必要としない建築物であれば建築基準法は適用されない」とする選択肢2が誤りです。確認申請が必要な建築物の大規模の模様替えに確認申請が必要なこと(選択肢1)、確認済証の交付を受けた後でなければ工事ができないこと(選択肢3)、施工者が設計図書を工事現場に備えておかなければならないこと(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。「確認申請の要否」と「法の適用の有無」は別の話、という点をすり替えるのが本問のひっかけです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:2 建築しようとする場合に建築確認の申請を必要としない建築物であれば、建築基準法は適用されない。
No.42
法規次のうち、「建築基準法」上、建築物に設ける中央管理方式の空気調和設備の性能として、居室における基準が、定められていないものはどれか。
- 1.絶対湿度
- 2.一酸化炭素の含有率
- 3.浮遊粉じんの量
- 4.気流
正解:1
解説
考え方
建築基準法施行令で定める中央管理方式の空気調和設備の居室における性能基準は、浮遊粉じんの量、一酸化炭素の含有率、二酸化炭素の含有率、温度、相対湿度、気流の6項目です。湿度については「相対湿度」(おおむね40 %以上70 %以下)で定められており、空気中の水蒸気の質量そのものを表す「絶対湿度」の基準は定められていません。よって選択肢1が正解です。一酸化炭素の含有率(選択肢2)、浮遊粉じんの量(選択肢3)、気流(選択肢4)はいずれも基準が定められています。相対湿度と絶対湿度という似た用語の入れ替えがひっかけで、ビル管理法(建築物衛生法)の管理基準も同じ6項目・相対湿度なので、あわせて覚えておくと得です。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1 絶対湿度
No.43
法規請負契約書に記載しなければならない事項に関する記述のうち、「建設業法」上、定められていないものはどれか。
- 1.工事内容
- 2.請負代金の額
- 3.天災その他不可抗力による工期の変更又は損害の負担及びその額の算定方法に関する定め
- 4.下請契約を行う場合の下請負人の名称
正解:4
解説
考え方
建設業法第19条では、請負契約書に記載しなければならない事項として、工事内容(選択肢1)、請負代金の額(選択肢2)、工事着手の時期及び工事完成の時期、天災その他不可抗力による工期の変更又は損害の負担及びその額の算定方法に関する定め(選択肢3)、請負代金の支払時期・方法などを列挙しています。しかし、下請契約を行う場合の下請負人の名称(選択肢4)は記載事項として定められていません。よって選択肢4が正解です。下請負人の選定は原則として受注者に委ねられており、契約書に名称を書く義務はない、と理解しておきましょう。もっともらしい項目を1つだけ紛れ込ませる形式なので、法定の記載事項を一覧で確認しておくことが対策になります。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:4 下請契約を行う場合の下請負人の名称
No.44
法規建設業の許可を受けた建設業者が、工事現場に置く主任技術者に関する記述のうち、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
- 1.主任技術者は、当該建設工事の施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督の職務を誠実に行わなければならない。
- 2.工事現場における建設工事の施工に従事する者は、主任技術者がその職務として行う指導に従わなければならない。
- 3.一級建築士免許の交付を受けた者は、管工事の工事現場に置く主任技術者の要件に該当する。
- 4.2級管工事施工管理技術検定の第二次検定に合格した者は、管工事の工事現場に置く主任技術者の要件に該当する。
正解:3
解説
考え方
工事現場に置く主任技術者の資格要件は業種ごとに定められており、管工事では、1級・2級管工事施工管理技士、技術士(機械部門・上下水道部門等)、所定の実務経験を有する者などが該当します。一級建築士は建築士法上の資格であり、管工事の主任技術者の要件には該当しません。よって選択肢3が誤りです。2級管工事施工管理技術検定の第二次検定合格者が該当すること(選択肢4)は正しい記述です。主任技術者の職務(施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理と指導監督、選択肢1)、施工に従事する者が主任技術者の指導に従う義務(選択肢2)も、建設業法どおりの正しい記述です。「一級建築士なら何の工事でも技術者になれそう」と思わせるのがひっかけで、資格と業種の対応関係が問われています。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:3 一級建築士免許の交付を受けた者は、管工事の工事現場に置く主任技術者の要件に該当する。
No.45
法規屋内消火栓設備に関する文中、[ ]内に当てはまる数値として、「消防法」上、正しいものはどれか。易操作性1号消火栓の消防用ホースの長さは、当該易操作性1号消火栓のホース接続口からの水平距離が[ ]mの範囲内の当該階の各部分に有効に放水することができる長さとする。
- 1.15
- 2.20
- 3.25
- 4.30
正解:3
解説
考え方
易操作性1号消火栓は、1人でも操作できるようにした1号消火栓で、警戒範囲は1号消火栓と同じく、ホース接続口からの水平距離25 mの範囲内です。消防用ホースの長さは、この水平距離25 mの範囲内の当該階の各部分に有効に放水できる長さとすることが定められています。よって選択肢3の「25」が正しい数値です。屋内消火栓の設置基準は、1号消火栓・易操作性1号消火栓が水平距離25 m以下、2号消火栓が水平距離15 m以下と覚えておきましょう。2号消火栓の15 mや、屋外消火栓の40 mなど、似た数値との入れ替えが定番のひっかけです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:3 25
No.46
法規騒音の規制に関する記述のうち、「騒音規制法」上、誤っているものはどれか。
- 1.特定建設作業とは、建設業法の規定による特定建設業の許可を受けた業者が行う作業をいう。
- 2.指定地域内における特定建設作業の実施の届出の事項には、騒音の防止の方法が含まれる。
- 3.指定地域内では、特定工場等において発生する騒音及び特定建設作業に伴って発生する騒音について規制される。
- 4.指定地域内に特定工場等を設置している者は、当該特定工場等に係る規制基準を遵守しなければならない。
正解:1
解説
考え方
騒音規制法の「特定建設作業」とは、建設工事として行われる作業のうち、著しい騒音を発生する作業であって政令で定めるもの(くい打機を使用する作業、削岩機を使用する作業、空気圧縮機を使用する作業など)をいいます。建設業法の特定建設業の許可を受けた業者が行う作業という意味ではないため、選択肢1が誤りです。指定地域内における特定建設作業の実施の届出事項に騒音の防止の方法が含まれること(選択肢2)、指定地域内では特定工場等の騒音と特定建設作業に伴う騒音が規制されること(選択肢3)、特定工場等を設置している者の規制基準遵守義務(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。騒音規制法の「特定建設作業」と建設業法の「特定建設業」は名前が似ているだけの別物、という用語のすり替えに注意しましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1 特定建設作業とは、建設業法の規定による特定建設業の許可を受けた業者が行う作業をいう。
No.47
法規浄化槽に関する記述のうち、「浄化槽法」上、誤っているものはどれか。
- 1.浄化槽工事業を営もうとする者は、当該業を行おうとする区域を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。
- 2.浄化槽工事を行うときは、1級又は2級管工事施工管理技士が、自ら工事を行うか、実地に監督しなければならない。
- 3.浄化槽工事業者は、浄化槽工事の現場ごとに、その見やすい場所に、氏名又は名称、登録番号等を記載した標識を掲げなければならない。
- 4.浄化槽を新たに設置する場合、使用開始後3か月を経過した日から5か月間の期間内に、指定検査機関の行う水質に関する検査を受けなければならない。
正解:2
解説
考え方
浄化槽法では、浄化槽工事を行うときは「浄化槽設備士」(浄化槽工事を実地に監督する者としての国家資格者)が自ら工事を行うか、実地に監督しなければならないと定めています。管工事施工管理技士にはこの権限はないため、選択肢2が誤りです。浄化槽工事業を営もうとする者の都道府県知事への登録(選択肢1)、浄化槽工事の現場ごとの標識の掲示(選択肢3)は正しい記述です。また、浄化槽を新たに設置した場合は、使用開始後3か月を経過した日から5か月間の期間内に、指定検査機関の水質に関する検査(いわゆる7条検査)を受けなければならず、選択肢4も正しい記述です。管工事施工管理技士は浄化槽工事業の登録要件等には関係しますが、工事の実地監督は浄化槽設備士の独占業務、という切り分けがひっかけどころです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:2 浄化槽工事を行うときは、1級又は2級管工事施工管理技士が、自ら工事を行うか、実地に監督しなければならない。
No.48
法規廃棄物に関する記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。
- 1.建設工事の現場事務所から排出される生ごみ、新聞、雑誌等は、一般廃棄物である。
- 2.事業活動に伴って生じた廃棄物で、金属くずは、産業廃棄物である。
- 3.事業者は、産業廃棄物管理票を、産業廃棄物の種類ごとにせず、一括して交付することができる。
- 4.産業廃棄物管理票の交付者は、処分受諾者から、最終処分が終了した旨等を記載した産業廃棄物管理票の写しの送付を受けたときは、当該管理票の写しを、当該送付を受けた日から5年間保存しなければならない。
正解:3
解説
考え方
産業廃棄物管理票(マニフェスト)は、産業廃棄物の種類ごと、運搬先ごとに交付しなければなりません。種類の異なる産業廃棄物を一括して1枚で交付することはできないため、選択肢3が誤りです。建設工事の現場事務所から出る生ごみ・新聞・雑誌等が一般廃棄物であること(選択肢1。事業活動に伴う廃棄物でも、法令で定める20種類に当たらないものは一般廃棄物です)、金属くずが産業廃棄物であること(選択肢2)、最終処分終了の記載があるマニフェストの写しの送付を受けた交付者が、送付を受けた日から5年間保存しなければならないこと(選択肢4)は、いずれも正しい記述です。マニフェストは「種類ごと・運搬先ごと」が原則で、「まとめて1枚でよい」とする記述は誤りと判断できるようにしておきましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:3 事業者は、産業廃棄物管理票を、産業廃棄物の種類ごとにせず、一括して交付することができる。
No.49
施工管理法(基礎的能力)工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 1.工程表作成時に考慮すべき事項としては、土日祝祭日の作業制限、試運転調整の期間等がある。
- 2.バーチャート工程表は、ネットワーク工程表に比べて各作業の順序関係が明確である。
- 3.ネットワーク工程表は、工事途中での計画変更に対処しやすい。
- 4.ガントチャート工程表は、全体進行度の把握に適している。
正解:2・4
この問題は正解を2つとも選ぶ必要があります。
解説
考え方
適当でないものは2つです。選択肢2は、バーチャート工程表は各作業の開始・終了時期は分かりやすいものの、作業間の順序関係(どの作業が終わらないと次が始められないか)はネットワーク工程表のほうが明確なので、記述が逆で誤りです。選択肢4は、ガントチャート工程表は各作業の達成度(完了率)を棒グラフで示すもので、作業に必要な日数や全体の進行度の把握には適さないため誤りです。工程表作成時に土日祝祭日の作業制限や試運転調整の期間等を考慮すること(選択肢1)、ネットワーク工程表が作業の相互関係を明示するため工事途中での計画変更に対処しやすいこと(選択肢3)は、正しい記述です。バーチャートとガントチャートは名前も形も似ていますが、「バーチャート=日程、ガントチャート=達成度」という軸の違いを押さえると混同しません。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:2・4
No.50
施工管理法(基礎的能力)機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 1.アンカーボルトは、機器据付け後、頂部からねじ山が出ない長さとする。
- 2.呼び番号3の遠心送風機を天吊りする場合、形鋼を溶接組みした架台上に据え付け、架台は上部スラブ鉄筋に緊結されたアンカーボルトで固定する。
- 3.冷却塔の補給水口の高さは、補給水タンクの低水位から3 m以上低くなるように据え付ける。
- 4.遠心送風機のコンクリート基礎の高さは、100 mm程度とする。
正解:1・4
この問題は正解を2つとも選ぶ必要があります。
解説
考え方
適当でないものは2つです。選択肢1は、アンカーボルトはナットを締め付けた状態でナットの上に3山程度ねじ山が出る長さとするのが正しく、「頂部からねじ山が出ない長さ」は誤りです。選択肢4は、遠心送風機のコンクリート基礎の高さは150 mm程度とするのが標準で、「100 mm程度」は誤りです。呼び番号3の遠心送風機を天吊りする場合に、形鋼を溶接組みした架台上に据え付け、架台を上部スラブ鉄筋に緊結されたアンカーボルトで固定すること(選択肢2)、冷却塔の補給水口の高さを補給水タンクの低水位から3 m以上低くなるように据え付けること(選択肢3。ボールタップを作動させるのに必要な水圧を確保するためです)は、正しい記述です。ねじ山「3山出す」と基礎高さ「150 mm程度」は、数値を少しだけ変えて誤りにする典型パターンです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1・4
No.51
施工管理法(基礎的能力)配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 1.ポリエチレン管の接合には、メカニカル接合や電気融着接合がある。
- 2.雨水ますには、ます内に排水や固形物が滞留しないようにインバートを設ける。
- 3.排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、ねじ接合とする。
- 4.鋼管のねじ加工には、切削ねじ加工と転造ねじ加工がある。
正解:2・3
この問題は正解を2つとも選ぶ必要があります。
解説
考え方
適当でないものは2つです。選択肢2は、雨水ますに設けるのは深さ150 mm以上の泥だめ(土砂を沈めて下流に流さないためのくぼみ)であり、インバート(排水を滑らかに流すための半円状の溝)を設けるのは汚水ますなので誤りです。選択肢3は、排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管は管の肉厚が薄くねじを切るとライニングを損傷するため、ねじ接合は行わず、MDジョイントなどの排水鋼管用可とう継手(メカニカル継手)で接合するので誤りです。ポリエチレン管の接合にメカニカル接合や電気融着接合があること(選択肢1)、鋼管のねじ加工に切削ねじ加工と転造ねじ加工があること(選択肢4)は、正しい記述です。「雨水ます=泥だめ、汚水ます=インバート」の対と、「排水用ライニング鋼管はねじを切らない」は、どちらも頻出のひっかけです。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:2・3
No.52
施工管理法(基礎的能力)ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 1.共板フランジ工法ダクトの接続は、フランジ押さえ金具のみで行い、ボルト・ナットを使用しない。
- 2.長方形ダクトの断面のアスペクト比(長辺と短辺の比)は、原則として、4以下とする。
- 3.長方形ダクトの板厚は、ダクトの周長により決定する。
- 4.隠ぺい部に防火ダンパーを設置する場合には、450 mm × 450 mm以上の点検口を設ける。
正解:1・3
この問題は正解を2つとも選ぶ必要があります。
解説
考え方
適当でないものは2つです。選択肢1は、共板フランジ工法ダクトの接続は、フランジの四隅をボルト・ナットで締め付けたうえで、フランジ押さえ金具(クリップ)を併用するのが正しく、「押さえ金具のみで行い、ボルト・ナットを使用しない」は誤りです。選択肢3は、長方形ダクトの板厚はダクトの長辺の長さにより決定するのが正しく、「周長により決定する」は誤りです。長方形ダクトの断面のアスペクト比(長辺と短辺の比)を原則4以下とすること(選択肢2。比が大きいと搬送効率が悪くなります)、隠ぺい部に防火ダンパーを設置する場合に450 mm×450 mm以上の点検口を設けること(選択肢4。作動確認や交換のためです)は、正しい記述です。板厚の決定要素を「長辺」から「周長」にすり替える形は繰り返し出題されているので、確実に覚えておきましょう。 出典: 一般財団法人 全国建設研修センター
答え:1・3
掲載している試験問題は、一般財団法人 全国建設研修センターが実施・公表した過去問題を使用しています。図・写真は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。