令和8年度上期 第二種電気工事士試験の問題と解説【全50問】

全問題を正答・解説付きで掲載しています。

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問1

電気に関する基礎理論

図のような回路で,端子a-b間の合成抵抗[Ω]は。

問1の図
  • .2.5
  • .5
  • .7.5
  • .15

正解:

解説

回路をよく見る

右下の区間は抵抗のないただの導線です。右上の5 Ωはこの導線と並列につながっているため短絡(ショート)されていて、電流はすべて導線側を通ります。つまり右上の5 Ωは無いものとして扱えます。

残りを計算する

残るのは左側の5 Ω2本の並列だけです。

5×55+5=2510=2.5Ω\frac{5 \times 5}{5 + 5} = \frac{25}{10} = 2.5 \, \Omega

答え:イ 2.5

「抵抗と並列にただの導線があったら、その抵抗は消してよい」が鉄則。合成抵抗の問題で毎回のように出る定番の引っかけです。

問2

電気に関する基礎理論

軟銅線の電気抵抗に関する記述として,誤っているものは。

  • .電気抵抗は周囲温度が上昇すると大きくなる。
  • .電気抵抗は軟銅線の断面積の2乗に反比例する。
  • .電気抵抗は軟銅線の長さに比例する。
  • .抵抗率はアルミニウム線よりも低い。

正解:

解説

抵抗の式で確認

R=ρLAR = \rho \frac{L}{A}

電気抵抗は長さ LL比例し、断面積 AA反比例します。「断面積の2乗に反比例」ではないので、ロが誤りです。

2乗が出てくるのは「直径」のとき

断面積は A=πD2/4A = \pi D^2 / 4 なので、直径 DD で表したときだけ「直径の2乗に反比例」になります。「断面積なら1乗、直径なら2乗」と整理して覚えるのがコツです。

ほかの選択肢

  • イ:銅の抵抗は温度が上がると大きくなる(正しい)
  • ハ:長さに比例する(正しい)
  • ニ:軟銅の抵抗率はアルミニウムより低い=銅の方が電気をよく通す(正しい)

答え:ロ

問3

電気に関する基礎理論

消費電力が300 Wの電熱器を,2時間使用したときの発熱量[kJ]は。

  • .600
  • .1 080
  • .2 160
  • .3 600

正解:

解説

発熱量の式

Q=Pt[J]Q = P t \, [\text{J}]

W(ワット)×秒=J(ジュール)です。時間を必ず「秒」に直すのがポイント。

数値を代入

2時間 = 2×3600=72002 \times 3\,600 = 7\,200 秒なので、

Q=300×7200=2160000J=2160kJQ = 300 \times 7\,200 = 2\,160\,000 \, \text{J} = 2\,160 \, \text{kJ}

答え:ハ 2 160

「消費電力×使用時間(秒)」だけで解ける計算問題です。kJ(キロジュール)に直すときは1 000で割ることも忘れずに。

問4

電気に関する基礎理論

図のような交流回路で,負荷に対してコンデンサCを設置して,力率を100 %に改善した。このときの電流計の指示値は。

問4の図
  • .零になる。
  • .コンデンサ設置前と比べて変化しない。
  • .コンデンサ設置前と比べて増加する。
  • .コンデンサ設置前と比べて減少する。

正解:

解説

並列コンデンサの働き

モータのような誘導性の負荷には、実際に仕事をする「有効電流」のほかに、電圧より90°遅れた「無効電流」が流れています。負荷と並列にコンデンサを入れると、コンデンサには90°進んだ電流が流れ、遅れの無効電流を打ち消してくれます。

電流計の指示はどうなるか

力率100 %では無効分が完全に打ち消され、電源から流れる電流は有効分だけになります。つまりコンデンサ設置前と比べて減少します。

「零になる」(イ)は誤りです。負荷は動き続けているので、有効電流は流れ続けます。

答え:ニ

これが問15の「進相コンデンサで力率改善」の仕組みそのものです。セットで覚えましょう。

問5

電気に関する基礎理論

図のような三相3線式200 Vの回路で,c-o間の抵抗が断線した。断線前と断線後のa-o間の電圧Vの値[V]の組合せとして,正しいものは。

問5の図
  • .断線前 116,断線後 116
  • .断線前 116,断線後 100
  • .断線前 100,断線後 116
  • .断線前 100,断線後 100

正解:

解説

断線前

3つの抵抗がY結線(スター結線)で平衡しているので、a-o間には相電圧がかかります。

V=2003115.5VV = \frac{200}{\sqrt{3}} \fallingdotseq 115.5 \, \text{V}

約116 Vです。

断線後

c-o間が切れると、o点はa-oとo-bの2つの抵抗の間に浮いた形になり、この2つが直列になってa-b間の線間電圧200 Vにつながります。同じ抵抗値どうしの直列なので、ちょうど半分ずつ分圧します。

V=2002=100VV = \frac{200}{2} = 100 \, \text{V}

答え:ロ 断線前 116,断線後 100

「断線前は 200/3200/\sqrt{3}、断線後は 200/2200/2」。Y結線の断線問題はこのパターンで決まりです。

問6

配電理論及び配線設計

図のように,電線のこう長12 mの配線により,消費電力1 600 Wの抵抗負荷に電力を供給した結果,負荷の両端の電圧は100 Vであった。配線における電圧降下[V]は。ただし,電線の電気抵抗は長さ1 000 m当たり5.0 Ωとする。

問6の図
  • .1
  • .2
  • .3
  • .4

正解:

解説

負荷電流を求める

負荷の電圧が100 Vで消費電力1 600 Wなので、

I=1600100=16AI = \frac{1\,600}{100} = 16 \, \text{A}

電線1本分の抵抗

1 000 m当たり5.0 Ωの電線で、こう長は12 m。

r=5.0×121000=0.06Ωr = 5.0 \times \frac{12}{1\,000} = 0.06 \, \Omega

電圧降下(往復2本分)

単相2線式は「行き」と「帰り」の2本で降下するので、

e=2Ir=2×16×0.06=1.922Ve = 2 I r = 2 \times 16 \times 0.06 = 1.92 \fallingdotseq 2 \, \text{V}

答え:ロ 2

「2倍」を忘れると1 Vのイを選んでしまいます。単相2線式=必ず2倍、と覚えてください。

問7

配電理論及び配線設計

図のような単相3線式回路において,抵抗負荷は3.3 Ωで一定である。スイッチSを開いているとき,図中の電圧Vは99 Vであった。この状態からスイッチSを閉じた場合,電圧Vはどのように変化するか。ただし,電源電圧は105 V一定で,電線1線当たりの抵抗は0.1 Ωとする。

問7の図
  • .3 V下がる。
  • .変化しない。
  • .1 V上がる。
  • .3 V上がる。

正解:

解説

Sを開いているとき(問題の条件の検算)

電流が流れるのは片側の回路だけです。電圧線0.1 Ω → 負荷3.3 Ω → 中性線0.1 Ωと通るので、

I=1050.1+3.3+0.1=1053.5=30AI = \frac{105}{0.1 + 3.3 + 0.1} = \frac{105}{3.5} = 30 \, \text{A}

V=3.3×30=99VV = 3.3 \times 30 = 99 \, \text{V}

問題文の「99 V」と一致します。

Sを閉じたとき

上下の負荷がどちらも3.3 Ωになって平衡するため、中性線には電流が流れなくなります。中性線0.1 Ωでの電圧降下(3 V分)が消えるので、

I=1050.1+3.330.9AI = \frac{105}{0.1 + 3.3} \fallingdotseq 30.9 \, \text{A}

V=3.3×30.9102VV = 3.3 \times 30.9 \fallingdotseq 102 \, \text{V}

99 Vから約3 V上がります

答え:ニ 3 V上がる。

単相3線式の最重要ポイントは「負荷が平衡すると中性線の電流が0になる」こと。これを知っているだけで、中性線の電圧降下分だけ電圧が戻る、と見抜けます。

問8

配電理論及び配線設計

金属管による低圧屋内配線工事で,管内に断面積3.5 mm²の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)4本を収めて施設した場合,電線1本当たりの許容電流[A]は。ただし,周囲温度は30 ℃以下,電流減少係数は0.63とする。

  • .19
  • .23
  • .31
  • .49

正解:

解説

考え方

断面積3.5 mm²の600Vビニル絶縁電線の許容電流は37 Aです。金属管に複数本まとめて収めると熱がこもるため、電流減少係数を掛けて許容電流を下げます。4本収める場合の係数は0.63。

37×0.63=23.3123A37 \times 0.63 = 23.31 \rightarrow 23 \, \text{A}

端数は小数点以下1位を「7捨8入」して23 Aです。

答え:ロ 23

覚えておく許容電流:直径1.6 mm=27 A、2.0 mm=35 A、断面積2 mm²=27 A、3.5 mm²=37 A、5.5 mm²=49 A。電流減少係数は3本以下0.70、4本0.63、5〜6本0.56です。

問9

配電理論及び配線設計

図のように,三相の電動機と電熱器が低圧屋内幹線に接続されている場合,幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値[A]は。ただし,需要率は100 %とする。

問9の図
  • .45
  • .50
  • .55
  • .60

正解:

解説

電動機と電熱器を分けて集計

  • 電動機(M):IM=10AI_M = 10 \, \text{A}
  • 電熱器(H):IH=15+20=35AI_H = 15 + 20 = 35 \, \text{A}

ルールを適用する

電動機の合計が電熱器の合計以下IMIHI_M \leq I_H)のときは、割増しなしで単純に合計するだけです。

IW=IM+IH=10+35=45AI_W = I_M + I_H = 10 + 35 = 45 \, \text{A}

答え:イ 45

電動機の合計の方が大きい場合だけ、始動電流を見込んで IMI_M を1.25倍(IMI_M が50 Aを超えるときは1.1倍)します。今回は電熱器の方が大きいので割増し不要。この場合分けが問われる定番問題です。

問10

配電理論及び配線設計

低圧屋内配線の分岐回路の設計で,配線用遮断器,分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして,適切なものは。ただし,分岐点から配線用遮断器までは3 m,配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし,電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また,コンセントは兼用コンセントではないものとする。

問10の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

基準表

配線用遮断器電線の太さコンセント
15 A1.6 mm以上15 A以下
20 A1.6 mm以上20 A以下
30 A2.6 mm(5.5 mm²)以上20 A以上30 A以下

各選択肢のチェック

  • イ:20 A遮断器に定格30 Aのコンセントは付けられない → 不適切
  • ロ:30 A遮断器に2.0 mmの電線は細すぎる(2.6 mm以上必要) → 不適切
  • ハ:20 A遮断器+2.0 mm+20 Aコンセント → 適切
  • ニ:30 A遮断器に定格15 Aのコンセントは付けられない(20 A以上必要) → 不適切

答え:ハ

「30 A回路は電線2.6 mm以上・コンセント20〜30 A」を押さえておけば、イ・ロ・ニを消去できます。

問11

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

合成樹脂管工事に使用されるTSカップリングの使用目的は。

  • .硬質ポリ塩化ビニル電線管相互を接続するのに用いる。
  • .硬質ポリ塩化ビニル電線管をアウトレットボックス等に接続するのに用いる。
  • .硬質ポリ塩化ビニル電線管の管端を保護するのに用いる。
  • .硬質ポリ塩化ビニル電線管と合成樹脂製可とう電線管とを接続するのに用いる。

正解:

解説

TSカップリングとは

硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)どうしを接続する筒状の継手です。接着剤を塗って両側から管を差し込んで接続します。

まぎらわしい部材と整理

  • 管をボックスに接続する → コネクタ(ロは誤り)
  • 管の端を保護する → ブッシング(ハは誤り)
  • VE管と可とう電線管(PF管)など異なる管を接続する → コンビネーションカップリング(ニは誤り)

答え:イ

「カップリング=同じ管どうし」「コネクタ=ボックスへ」の使い分けは、金属管工事(問23)でも同じ考え方です。

問12

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

許容電流から判断して,公称断面積0.75 mm²のゴムコード(絶縁物が天然ゴムの混合物)を使用できる最も消費電力の大きな電熱器具は。ただし,電熱器具の定格電圧は100 Vで,周囲温度は30 ℃以下とする。

  • .150 Wの電気はんだごて
  • .600 Wの電気がま
  • .1 500 Wの電気湯沸器
  • .2 000 Wの電気乾燥器

正解:

解説

0.75 mm²コードの許容電流

公称断面積0.75 mm²のゴムコードの許容電流は7 Aです。

使える消費電力の上限

定格電圧100 Vなので、

P=100×7=700WP = 100 \times 7 = 700 \, \text{W}

700 Wまで使えます。選択肢のうち700 W以下で最大のものは600 Wの電気がまです。

ほかの選択肢

150 Wのはんだごても使えますが「最も消費電力の大きな器具」を選ぶので不正解。1 500 W(15 A)、2 000 W(20 A)は許容電流オーバーです。

答え:ロ 600 Wの電気がま

「0.75 mm²=7 A=100 Vで700 Wまで」とワンセットで覚えると即答できます。

問13

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

電気工事の作業と使用する工具の組合せとして,誤っているものは。

  • .金属製キャビネットに穴をあける作業とノックアウトパンチャ
  • .木造天井板に電線管を通す穴をあける作業と羽根ぎり
  • .電線,メッセンジャワイヤ等のたるみを取る作業と張線器
  • .薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ

正解:

解説

プリカナイフの用途

プリカナイフは二種金属製可とう電線管(プリカチューブ)を切断する専用工具です。薄鋼電線管の切断には金切りのこやパイプカッタを使うので、ニの組合せが誤りです。

ほかの選択肢

  • イ:ノックアウトパンチャ=金属製キャビネットなどの穴あけ(正しい)
  • ロ:羽根ぎり=木材の穴あけ。木造天井板に電線管用の穴をあけるのに使う(正しい)
  • ハ:張線器=電線やメッセンジャワイヤのたるみ取り(正しい)

答え:ニ

「プリカ」と名前に付いているとおり、プリカチューブ専用。名前で覚えられるサービス問題です。

問14

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

一般用低圧三相かご形誘導電動機に関する記述で,誤っているものは。

  • .負荷が増加すると回転速度はやや低下する。
  • .全電圧始動(じか入れ)での始動電流は全負荷電流の4~8倍程度である。
  • .電源の周波数が60 Hzから50 Hzに変わると回転速度が増加する。
  • .3本の結線のうちいずれか2本を入れ替えると逆回転する。

正解:

解説

回転速度と周波数の関係

誘導電動機の同期速度は

Ns=120fp[min1]N_s = \frac{120 f}{p} \, [\text{min}^{-1}]

ff:周波数、pp:極数)。回転速度は周波数に比例するので、60 Hzから50 Hzに変わると回転速度は低下します。「増加する」とあるハが誤りです。

ほかの選択肢

  • イ:負荷が増えると滑りが大きくなり、回転速度はやや低下する(正しい)
  • ロ:じか入れ(全電圧)始動の始動電流は全負荷電流の4〜8倍程度(正しい)
  • ニ:3本の結線のうち2本を入れ替えると回転磁界が逆になり逆回転する(正しい)

答え:ハ

「西日本60 Hz→東日本50 Hzに引っ越すと扇風機が遅くなる」とイメージで覚えると忘れません。

問15

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は。

  • .回路の力率を改善する。
  • .電動機の振動を防ぐ。
  • .電源の周波数の変動を防ぐ。
  • .回転速度の変動を防ぐ。

正解:

解説

力率の改善

誘導電動機には遅れの無効電流が流れ、力率が悪くなります。電動機と並列に進相コンデンサを接続すると、コンデンサの進み電流が遅れ分を打ち消し、回路の力率が改善されます。その結果、電線を流れる電流も減ります。

答え:イ

振動・周波数・回転速度とは関係ありません。「進相コンデンサ=力率改善」はほぼ毎回出る超定番。問4(力率100 %に改善したら電流計の指示は減る)と同じ仕組みです。

問16

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

写真に示す材料が使用される工事は。

問16の図
  • .金属ダクト工事
  • .金属管工事
  • .金属可とう電線管工事
  • .金属線ぴ工事

正解:

解説

写真の材料

幅25 mmの金属製の細長い樋(とい)で、フタをかぶせて中に電線を収めます。これは一種金属線ぴ(メタルモール)で、壁面などの露出配線に使われる材料です。使う工事はそのまま金属線ぴ工事

見分けのポイント

  • 幅が5 cm以下 → 金属線ぴ(今回は25 mmなのでこちら)
  • 幅が5 cmを超える → 金属ダクト

「(金属製)」という注記と25 mmという幅がヒントです。

答え:ニ 金属線ぴ工事

問17

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

写真に示す材料の用途は。

問17の図
  • .VVFケーブルを接続する箇所に用いる。
  • .スイッチやコンセントを取り付けるのに用いる。
  • .合成樹脂管工事において,電線を接続する箇所に用いる。
  • .天井からコードを吊り下げるときに用いる。

正解:

解説

写真の材料

透明の樹脂製カバーで、VVFケーブルどうしを接続した箇所にかぶせて保護するVVF用ジョイントボックス(通称スポッター)です。中の接続部分を外から点検できるように透明になっています。

ほかの選択肢との区別

  • ロ:スイッチやコンセントの取り付け → スイッチボックス
  • ハ:合成樹脂管工事の電線接続箇所 → 樹脂製のアウトレットボックスなど
  • ニ:天井からコードを吊り下げる → 引掛シーリングなど

答え:イ

この配線図問題の⑱(問48)にも同じものが出てきます。図記号は「斜線入りの丸」。セットで覚えましょう。

問18

電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具

写真に示す工具の用途は。

問18の図
  • .硬質ポリ塩化ビニル電線管の曲げ加工に用いる。
  • .合成樹脂製可とう電線管の接続加工に用いる。
  • .ライティングダクトの曲げ加工に用いる。
  • .金属管(鋼製電線管)の曲げ加工に用いる。

正解:

解説

写真の工具

ガスボンベの上にバーナーが付いたガストーチランプです。炎で硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)をあぶって軟らかくし、曲げ加工するのに使います。

施工のポイント

焦がさないように管を回しながら均一に温め、軟らかくなったら型に沿わせて曲げます。ちなみに金属管の曲げ加工に使うのはパイプベンダ(ニと混同しないこと)。

答え:イ

「樹脂の管は熱で曲げる、金属の管は道具で曲げる」と対で覚えてください。

問19

電気工事の施工方法

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6 mmを使用した低圧屋内配線工事で,絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として,不適切なものは。ただし,ビニルテープはJISに定める厚さ約0.2 mmの電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープとする。

  • .リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分を自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5 mm)で半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。
  • .リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分を黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5 mm)で半幅以上重ねて3回(6層)巻いた。
  • .リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて3回(6層)巻いた。
  • .差込形コネクタにより接続し,接続部分をビニルテープで巻かなかった。

正解:

解説

テープ巻きの基準

接続部分は、電線の絶縁被覆と同等以上の絶縁になるように処理します。

  • ビニルテープ(厚さ約0.2 mm):半幅以上重ねて2回(4層)以上
  • 黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5 mm):半幅以上重ねて1回(2層)以上
  • 自己融着性絶縁テープ:1回(2層)以上巻き、さらにその上に保護テープを巻く

判定

イは自己融着性絶縁テープを巻いただけで、上の保護テープがないので不適切です。

ロ(0.5 mmテープを3回)とハ(ビニルテープを3回)は基準以上でOK。ニの差込形コネクタは器具の中で絶縁が完結するので、テープ巻き不要でOK。

答え:イ

「自己融着テープは保護テープとセット」。ここだけ狙われます。

問20

電気工事の施工方法

ケーブル工事(キャブタイヤケーブルを除く)の支持点間の距離について,次の空欄(A)及び(B)に当てはまる組合せとして,適切なものは。「ケーブル工事の支持点間の距離は,ケーブルを造営材の下面又は側面に沿って取り付ける場合は (A) [m](接触防護措置を施した場所において垂直に取り付ける場合は (B) [m])以下とする。」

  • .(A) 2,(B) 6
  • .(A) 6,(B) 2
  • .(A) 3,(B) 6
  • .(A) 2,(B) 5

正解:

解説

覚える数字は2つ

  • 造営材の下面・側面に沿って取り付ける場合:2 m以下
  • 接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合:6 m以下

よって (A) 2、(B) 6 です。

答え:イ (A) 2,(B) 6

「横は2 m、縦は6 m」とセットで暗記してください。数字を入れ替えたロが並ぶのがお約束なので、どちらが縦かを確実に。

問21

電気工事の施工方法

木造住宅の単相3線式100/200 V屋内配線工事で,不適切な工事方法は。ただし,使用する電線は600Vビニル絶縁電線,直径1.6 mm(軟銅線)とする。

  • .合成樹脂製可とう電線管(CD管)を木造の床下や壁の内部及び天井裏に配管した。
  • .合成樹脂製可とう電線管(PF管)内に通線し,支持点間の距離を1.0 mで造営材に固定した。
  • .同じ径の硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE)2本をTSカップリングで接続した。
  • .金属管を点検できない隠ぺい場所で使用した。

正解:

解説

CD管とPF管の違い

同じ合成樹脂製可とう電線管でも、性質が大きく違います。

  • PF管:自己消火性あり → 露出場所・隠ぺい場所に施設できる
  • CD管(オレンジ色):自己消火性なしコンクリートに埋め込んで使うのが原則

木造住宅の床下や壁の内部・天井裏にCD管をそのまま配管するのは不適切です。

ほかの選択肢

  • ロ:PF管の支持点間は1.5 m以下なので、1.0 mはOK
  • ハ:VE管どうしをTSカップリングで接続(正しい使い方)
  • ニ:金属管は点検できない隠ぺい場所にも施設できる

答え:イ

「CD管=コンクリート埋込専用」。色がオレンジなのは埋めてしまう前提だからです。

問22

電気工事の施工方法

機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事に関する記述で,不適切なものは。

  • .一次側200 V,二次側100 V,3 kV・Aの絶縁変圧器(二次側非接地)の二次側電路に電動丸のこぎりを接続し,接地を施さないで使用した。
  • .三相200 V定格出力0.75 kWの電動機の接地線に直径1.6 mmのIV電線(軟銅線)を使用した。
  • .単相100 V移動式の電気ドリル(二重絶縁ではない)の接地線として,多心コードの断面積0.75 mm²の1心を使用した。
  • .単相100 V定格出力0.4 kWの電動機を水気のある場所に設置し,定格感度電流15 mA,動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を取り付けたので,接地工事を省略した。

正解:

解説

省略できる主なケース

  • 対地電圧150 V以下の機器を乾燥した場所に施設する場合
  • 絶縁変圧器(二次側300 V以下・非接地)の二次側で使う場合 → イはこれでOK
  • 二重絶縁構造の機器
  • 定格感度電流15 mA以下・動作時間0.1秒以下の電流動作型漏電遮断器を付けた場合。ただし水気のある場所は除く

判定

ニは水気のある場所なので、漏電遮断器を付けても接地工事は省略できません。

ほかの選択肢

  • ロ:D種接地線は直径1.6 mm以上でOK
  • ハ:移動して使う機器の接地線は、多心コードの断面積0.75 mm²以上の1心を使ってOK

答え:ニ

「水気のある場所では省略不可」は接地の問題で最もよく突かれるポイントです。

問23

電気工事の施工方法

金属管工事による低圧屋内配線の施工方法として,不適切なものは。

  • .太さ25 mmの薄鋼電線管に断面積8 mm²の600Vビニル絶縁電線3本を引き入れた。
  • .太さ25 mmの薄鋼電線管相互の接続にコンビネーションカップリングを使用した。
  • .薄鋼電線管とアウトレットボックスとの接続部にロックナットを使用した。
  • .ボックス間の配管でノーマルベンドを使った屈曲箇所を2箇所設けた。

正解:

解説

コンビネーションカップリングの用途

コンビネーションカップリングは異なる種類の管どうし(例:二種金属製可とう電線管と薄鋼電線管)を接続する部品です。薄鋼電線管相互の接続には(ねじ込み形の)カップリングを使うので、ロが不適切です。

ほかの選択肢

  • イ:太さ25 mmの管に8 mm²の絶縁電線3本は収められる(正しい)
  • ハ:管とボックスの接続をロックナットで締め付けて固定(正しい施工)
  • ニ:ノーマルベンドで屈曲箇所を設けるのは通常の施工(正しい)

答え:ロ

問11のTSカップリングと同じ整理です。「相互=カップリング、異種どうし=コンビネーション」。

問24

一般用電気工作物等の検査方法

低圧回路を試験する場合の測定器とその用途の組合せとして,誤っているものは。

  • .回路計(テスタ) と 導通試験
  • .検相器 と 三相回路の相順(相回転)の確認
  • .電力計 と 消費電力量の測定
  • .クランプ式電流計 と 負荷電流の測定

正解:

解説

電力計と電力量計は別物

  • 電力計:いま消費している電力[W]を測る
  • 電力量計:使った電力量[kW・h]を積算する(家庭の電気メーターがこれ)

ハは「電力計で消費電力の測定」となっているので誤りです。

ほかの選択肢

  • イ:回路計(テスタ)で導通試験(正しい)
  • ロ:検相器で三相回路の相順確認(正しい)
  • ニ:クランプ式電流計で負荷電流の測定(正しい)

答え:ハ

「量」の一文字だけで正誤が変わる、読み落とし注意の問題です。

問25

一般用電気工作物等の検査方法

低圧屋内配線の電路と大地間の絶縁抵抗を測定した。「電気設備に関する技術基準を定める省令」に適合していないものは。

  • .単相3線式100/200 Vの使用電圧200 V空調回路の絶縁抵抗を測定したところ0.16 MΩであった。
  • .三相3線式の使用電圧200 V(対地電圧200 V)電動機回路の絶縁抵抗を測定したところ0.18 MΩであった。
  • .単相2線式の使用電圧100 V屋外庭園灯回路の絶縁抵抗を測定したところ0.12 MΩであった。
  • .単相2線式の使用電圧100 V屋内配線の絶縁抵抗を,分電盤で各回路を一括して測定したところ,1.5 MΩであったので個別分岐回路の測定を省略した。

正解:

解説

基準表(電技省令58条)

使用電圧の区分絶縁抵抗値
300 V以下で対地電圧150 V以下0.1 MΩ以上
300 V以下で対地電圧150 V超0.2 MΩ以上
300 V超0.4 MΩ以上

判定

ロは三相3線式200 V(対地電圧200 V)なので0.2 MΩ以上必要。0.18 MΩでは不適合です。

ほかの選択肢

  • イ:単相3線式100/200 Vは、200 V回路でも対地電圧は100 Vなので0.1 MΩ以上でOK → 0.16 MΩは適合
  • ハ:100 V回路は0.1 MΩ以上 → 0.12 MΩは適合
  • ニ:分電盤で一括測定して基準を満たせば、個別測定は省略できる

答え:ロ

「単相3線式の200 Vは対地100 V、三相の200 Vは対地200 V」。この違いが毎回の狙いどころです(問39も同じ論点)。

問26

一般用電気工作物等の検査方法

次の測定手順は,接地抵抗計(電池式)の精密測定(3極法)に関する記述である。次の空欄に当てはまるものとして,適切なものは。「1.測定の前に,補助接地極が適切な位置に配置されていることを確認する。 2.測定の前に,接地抵抗計の電池が有効であることを確認する。 3.測定の前に,接地極の(  )が許容値以下であることを確認する。 4.測定ボタンを押して,接地抵抗値を読む。」

  • .地電圧
  • .地電流
  • .地抵抗
  • .地容量

正解:

解説

空欄に入る言葉

測定の前に確認するのは接地極の地電圧です。測定対象の接地極に大きな地電圧が残っていると正確な測定ができないため、許容値以下(目安10 V以下)であることを先に確認します。

測定の流れ

  1. 補助接地極2本を適切な位置(10 m間隔の一直線)に配置する
  2. 接地抵抗計の電池が有効か確認する
  3. 接地極の地電圧が許容値以下か確認する
  4. 測定ボタンを押して接地抵抗値を読む

答え:イ 地電圧

「地電流」「地抵抗」「地容量」という言葉はありません。落ち着いて「電圧を確認してから測る」と覚えればOKです。

問27

一般用電気工作物等の検査方法

単相3線式回路の漏れ電流の有無を,クランプ形漏れ電流計を用いて測定する場合の測定方法として,正しいものは。ただし,図中の斜線で示した電線は中性線を示す。

問27の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

全部の線を一括ではさむ

漏れ電流を測るときは、その回路の電線を全部まとめてクランプします。単相3線式なら中性線を含めた3本一括です(ニ)。

なぜ一括ではさむのか

漏電がなければ、行きの電流と帰りの電流がちょうど打ち消し合って指示は0になります。漏電があると、打ち消しきれない差の分=漏れ電流だけが表示される仕組みです。

答え:ニ

1本だけをはさむと、その線に流れる負荷電流を測ることになります(問44のクランプ形電流計の使い方)。「漏れは全部、負荷は1本」と覚えましょう。

問28

一般用電気工作物等の保安に関する法令

「電気工事士法」において,一般用電気工作物の工事又は作業で電気工事士でなければ従事できないものは。

  • .差込み接続器にコードを接続する工事
  • .配電盤を造営材に取り付ける作業
  • .地中電線用の暗きょを設置する工事
  • .火災感知器に使用する小型変圧器(二次電圧が36 V以下)二次側の配線工事

正解:

解説

電気工事士が必要な作業

配電盤を造営材に取り付ける作業は、電気工事士でなければ従事できません(電気工事士法施行規則で定める「電気工事の作業」に該当)。

資格がなくてもできるもの

  • イ:差込み接続器にコードを接続する → 軽微な工事
  • ハ:地中電線用の暗きょ(トンネル状の構造物)の設置 → 土木工事で、電気工事に含まれない
  • ニ:二次電圧36 V以下の小型変圧器の二次側配線 → 軽微な工事

答え:ロ

「コード・ソケット・36 V以下の弱い回路は資格不要、盤の取り付けや配線そのものは資格必要」という線引きです。

問29

一般用電気工作物等の保安に関する法令

「電気用品安全法」の適用を受ける次の配線器具のうち,特定電気用品の組合せとして,正しいものは。ただし,定格電圧,定格電流,極数等から全てが「電気用品安全法」に定める電気用品であるとする。

  • .タンブラースイッチ,カバー付ナイフスイッチ
  • .電磁開閉器,フロートスイッチ
  • .タイムスイッチ,配線用遮断器
  • .ライティングダクト,差込み接続器

正解:

解説

特定電気用品とは

構造や使用方法から特に危険が生じやすい電気用品で、登録検査機関の適合性検査が義務付けられます。表示はひし形の<PS>E。

主な分類を覚える

特定電気用品:タンブラースイッチ、タイムスイッチ、フロートスイッチ、配線用遮断器、漏電遮断器、差込み接続器 など

特定以外の電気用品:カバー付ナイフスイッチ、電磁開閉器、ライティングダクト など

各選択肢

  • イ:タンブラースイッチ○+カバー付ナイフスイッチ× → 不正解
  • ロ:電磁開閉器×+フロートスイッチ○ → 不正解
  • ハ:タイムスイッチ○+配線用遮断器○ → 両方とも特定電気用品
  • ニ:ライティングダクト×+差込み接続器○ → 不正解

答え:ハ

問30

一般用電気工作物等の保安に関する法令

「電気設備に関する技術基準を定める省令」に関する記述として,誤っているものは。

  • .同省令は「電気工事士法」の規定に基づき,定められている。
  • .電圧の種別である低圧,高圧及び特別高圧を規定している。
  • .電気設備は,感電,火災その他人体に危害を及ぼし,又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければならないと規定している。
  • .電気の使用場所における低圧の電路の絶縁性能については,使用電圧の区分に応じ,絶縁抵抗値を規定している。

正解:

解説

正しい関係

「電気設備に関する技術基準を定める省令」(電技省令)は、電気事業法の規定に基づいて定められています。「電気工事士法の規定に基づき」とあるイが誤りです。

ほかの選択肢

  • ロ:低圧・高圧・特別高圧の電圧種別を規定している(正しい。低圧=交流600 V以下など)
  • ハ:感電・火災等の危害防止を規定している(正しい)
  • ニ:使用電圧の区分に応じた絶縁抵抗値を規定している(正しい。問25の表がまさにこれ)

答え:イ

法律の親子関係:電気事業法 → 電技省令。電気工事士法は「誰が工事してよいか」を決める別の法律です。

【配線図】(問31〜問50共通)

【配線図】(問31〜問50共通)

問31

配線図

①で示す部分の小勢力回路で使用できる電圧の最大値[V]は。

  • .24
  • .30
  • .40
  • .60

正解:

解説

小勢力回路とは

①は玄関の押しボタンからチャイムへの回路で、変圧器で電圧を下げた小勢力回路です(図の T が変圧器)。

最大電圧

小勢力回路で使用できる電圧の最大値は60 Vと定められています(電技解釈181条)。

答え:ニ 60

選択肢の24 V・30 Vなどは実際によく使われる電圧ですが、問われているのは「使用できる最大値」。ここを読み違えないように。

問32

配線図

②で示す部分の最少電線本数(心線数)は。

  • .3
  • .4
  • .5
  • .6

正解:

解説

②はスイッチ3個への配線

②は玄関の3個のスイッチ(単極の「イ」、位置表示灯内蔵の「ロ」、3路スイッチの「ハ」)へ向かう部分です。

本数を数える

  • 3つのスイッチで共用する非接地側電線(電源からの黒線):1本
  • 「イ」の照明への返り線:1本
  • 「ロ」の照明への返り線:1本
  • 3路スイッチ「ハ」の1番・3番端子への線:2本

1+1+1+2=51 + 1 + 1 + 2 = 5 \, \text{本}

答え:ハ 5

3路スイッチの0端子には電源側(共通の非接地側)をつなげるので、共通線1本を3つのスイッチで使い回せるのがポイント。スイッチが並んでいたら「共通1本+返り線+3路は2本」と数えます。

問33

配線図

③で示す図記号の器具の種類は。

  • .遅延スイッチ
  • .熱線式自動スイッチ
  • .位置表示灯を内蔵する点滅器
  • .確認表示灯を内蔵する点滅器

正解:

解説

LとHの区別が全て

  • ●L確認表示灯を内蔵する点滅器。スイッチを「入」にすると点灯し、機器が動いていることを知らせる(換気扇の運転確認などに使う)
  • ●H位置表示灯を内蔵する点滅器。「切」のときに点灯し、暗い場所でスイッチの位置を知らせる(ホタルスイッチ)

③は換気扇用のスイッチで傍記がLなので、確認表示灯を内蔵する点滅器です。

答え:ニ

L=ランプで運転かくにん(入で点灯)」「H=ホタル(切で点灯)」。問50の写真(「入」で点灯・「切」で点灯)とも対応しています。

問34

配線図

④で示す図記号の器具の種類は。

  • .接地極付接地端子付漏電遮断器付コンセント
  • .接地極付コンセント
  • .接地極付接地端子付コンセント
  • .接地端子付コンセント

正解:

解説

傍記を分解して読む

④のコンセント(便所)にはEETELの2つの傍記があります。

  • EET = E(接地極付)+ ET(接地端子付)
  • EL = 漏電遮断器付

合わせると接地極付接地端子付漏電遮断器付コンセント、イが正解です。

傍記の基本セット

E=接地極付、ET=接地端子付、EL=漏電遮断器付、WP=防雨形、LK=抜け止め形、T=引掛形、2=2口。

答え:イ

長い名前に見えますが、傍記の記号を1つずつ日本語に置き換えるだけで正解できます。

問35

配線図

⑤で示す部分にペンダントを取り付けたい。図記号は。

問35の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

選択肢の図記号を整理

  • イ:丸にCL = シーリングライト(天井直付)(CL=Ceiling Light)
  • ロ:丸に横線 = ペンダント ← これが正解
  • ハ:丸の中に受け金具の記号 = 引掛シーリング(丸)
  • ニ:丸にCH = シャンデリア(CH=CHandelier)

答え:ロ

コードで吊り下げる照明がペンダントです。CL・CHは英語の頭文字なので覚えやすい分、無印の「丸に横線=ペンダント」が抜けがち。ここで確実に覚えてしまいましょう。

問36

配線図

⑥で示す部分はルームエアコンの屋内ユニットである。その図記号の傍記表示は。

  • .B
  • .O
  • .I
  • .R

正解:

解説

IとOの使い分け

ルームエアコンの図記号(丸にRC)には、ユニットの区別を傍記します。

  • 屋内ユニット:IIndoor)
  • 屋外ユニット:OOutdoor)

⑥は屋内ユニットなのでIです。

答え:ハ

英語のIndoor/Outdoorの頭文字そのままなので、意味で覚えれば迷いません。Bは分電盤の配線用遮断器などで使う記号、Rは単独では使いません。

問37

配線図

⑦で示すコンセントの極配置(刃受)は。

問37の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

⑦はどんなコンセントか

⑦はリビングのルームエアコン用コンセントで、傍記は「20A 250V E」。つまり20 A・250 V(200 V回路用)・接地極付です。

極配置の見分け方

  • 100 V用:刃受が方向
  • 200 V用:刃受が横一文字
  • 接地極付:下に接地極(半円形)が加わる

20 A 250 V接地極付は「横一文字の刃受2つ+接地極」のニです。イ(縦2つ+接地極)は15 A 125 V接地極付なので×。

答え:ニ

「200 Vは横向き」とだけ覚えておけば、極配置の問題はほぼ即答できます。

問38

配線図

⑧で示す器具は抜け止め形の防雨形コンセントである。その図記号の傍記表示は。

  • .K
  • .LK
  • .L
  • .T

正解:

解説

抜け止め形=LK

抜け止め形コンセントの傍記はLKです。プラグを差し込んで少し回すとロックされ、コードを引っ張っても抜けにくくなります。屋外や天井のコンセントによく使われます。

まぎらわしい傍記

  • T=引掛形(引掛シーリングのように回して引っ掛ける形)
  • WP=防雨形(⑧に併記されている。屋外なので防雨形+抜け止め形)
  • EL=漏電遮断器付

答え:ロ LK

「Lock(ロック)のLK」と覚えるのが手っ取り早いです。

問39

配線図

⑨で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として,許容される最小値[MΩ]は。

  • .0.1
  • .0.2
  • .0.4
  • .1.0

正解:

解説

引っかけに注意

⑨はルームエアコン用の200 V回路ですが、単相3線式100/200 Vでは中性線が接地されているため、200 V回路でも対地電圧(電線と大地の間の電圧)は100 Vです。

基準を当てはめる

対地電圧150 V以下の区分に入るので、絶縁抵抗は0.1 MΩ以上あれば適合します。

使用電圧の区分絶縁抵抗値
対地電圧150 V以下0.1 MΩ以上 ← ここ
150 V超300 V以下0.2 MΩ以上
300 V超0.4 MΩ以上

答え:イ 0.1

「200 Vだから0.2 MΩ」と即断させる定番の引っかけです。単相3線式なら対地100 V。問25のロ(三相200 V=対地200 V→0.2 MΩ以上)との対比で覚えると完璧です。

問40

配線図

⑩で示す図記号の器具の種類は。

  • .引掛シーリング(丸)
  • .シーリング(天井直付)
  • .天井コンセント(引掛形)
  • .埋込器具

正解:

解説

図記号の読み方

丸の中にDLと書かれた図記号はダウンライト、つまり天井に埋め込んで取り付ける埋込器具です。⑩は玄関の天井照明を指しています。

ほかの選択肢との区別

  • 引掛シーリング(丸):丸に受け金具の記号
  • シーリング(天井直付):丸にCL
  • 天井コンセント(引掛形):コンセント記号にT

答え:ニ 埋込器具

DL=Down Lightの頭文字。問45では同じダウンライトが写真で問われています。図記号と実物をセットで覚えましょう。

問41

配線図

⑪で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合,使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とする。

問41の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

リングスリーブの基準(VVF1.6の場合)

つなぐ本数スリーブ刻印
2本
3〜4本
5〜6本

⑪のボックスに集まるケーブル

台所のアウトレットボックスには、電源(d回路)、便所横のコンセント、流し元灯、その点滅器「へ」、台所方面への送り2本(⑫の部分)の計6本のケーブル(12心)が集まります。

接続箇所を数える

  • 接地側(白)どうし:電源+コンセント+流し元灯+送り2本 = 5本 → 中スリーブ1個
  • 非接地側(黒)どうし:電源+コンセント+点滅器+送り2本 = 5本 → 中スリーブ1個
  • 点滅器「へ」の返り線と流し元灯 = 2本 → 小スリーブ1個(刻印○)

合わせて小1個+中2個です。

答え:ニ

5本以上の接続が2箇所もあるのがこの問題のポイント。「白まとめ」「黒まとめ」「スイッチ返り」の3グループに分けて数えるのが基本手順です。

問42

配線図

⑫で示す部分の配線工事に必要なケーブルは。ただし,使用するケーブルの心線数は最少とする。

問42の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

⑫の行き先を確認

⑫はボックスから台所方面へ下りる配線で、行き先は台所のコンセント換気扇の2つです。

必要な心線数

どちらも点滅器を経由しないただの電源送りなので、黒(非接地側)+白(接地側)の2心ずつで足ります。行き先が2つなので、

2心ケーブル × 2本

が最少です(ハ)。3心ケーブル(イ・ロ・ニ)を使う理由はありません。

答え:ハ

「スイッチが絡まなければ2心でよい」が原則。3心が必要になるのは、スイッチの返り線や3路スイッチの線が同じルートを通るときです。

問43

配線図

⑬で示す部分に取り付ける機器は。

問43の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

⑬の図記号

⑬は分電盤の主開閉器の位置にあるBE過負荷保護付漏電遮断器です。単相3線式の引込口に取り付ける漏電ブレーカを指します。

写真の見分け方

  • :「漏電ブレーカ」「定格感度電流30 mA」の表示とテストボタンがある漏電遮断器 → 正解
  • イ:テストボタンのない普通の配線用遮断器(図記号ならB)
  • ハ:漏電火災警報器(丸い零相変流器とセット)
  • ニ:電磁開閉器(マグネットスイッチ)

答え:ロ

漏電遮断器の目印はテストボタンと感度電流(30 mA)の表示。配線図の注意書き「漏電遮断器は定格感度電流30 mA、動作時間0.1秒以内」とも対応しています。

問44

配線図

⑭で示す回路の負荷電流を測定するものは。

問44の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

⑭で測るもの

⑭は引込口の幹線です。ここの負荷電流を測るには、回路を切らずに電線をはさむだけで測定できるクランプ形電流計(イ)を使います。

ほかの写真

  • ロ:照度計(白い半球の受光部が目印)
  • ハ:回路計(テスタ)(テストリード2本)
  • ニ:検相器(R・S・Tの3色リード線で三相の相順を確認)

答え:イ

「電流を活線のまま測る=クランプ」。問27の漏れ電流測定と同じクランプでも、負荷電流はまさに1本だけはさむ点が違います。

問45

配線図

⑮で示す図記号の器具は。

問45の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

図記号と写真の対応

⑮の図記号は丸にDL=ダウンライト。天井に埋め込む照明器具なので、写真では(天井に埋め込む角形の器具。取付金具と埋込枠が見える)が該当します。

ほかの写真

  • イ:ペンダント(コードで吊り下げる)
  • ハ:シャンデリア(複数の灯具、図記号はCH)
  • ニ:シーリングライト(天井直付、図記号はCL)

答え:ロ

問35(図記号)・問40(器具の種類)と同じ照明シリーズ。図記号・名前・写真の3点セットで覚えると、この3問がまとめて得点源になります。

問46

配線図

⑯で示す図記号の器具は。ただし,写真に示す点滅器は,「ワイド形」である。

問46の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

⑯の図記号

⑯の図記号は調光器です。照明(ここではリビングのダウンライト「チ」)の明るさを連続的に変えられるスイッチを指します。

写真の見分け方

  • 回転つまみで明るさを調整する調光器(「適合LED専用」「OFF位置」の表示)→ 正解
  • イ:「切」で点灯する位置表示灯内蔵スイッチ(ホタルスイッチ)
  • ロ:人を感知して自動点滅する熱線式自動スイッチ(切/自動/連続入の切替つまみ)
  • ハ:「入」で点灯する確認表示灯内蔵スイッチ

答え:ニ

調光器の目印は丸いつまみ。ワイド形でもつまみだけは残るので、写真問題では一目で見分けられます。

問47

配線図

⑰で示すボックス内の接続をリングスリーブで圧着接続した場合のリングスリーブの種類,個数及び圧着接続後の刻印との組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とする。また,写真に示すリングスリーブ中央の〇,小,中は刻印を表す。

問47の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

リングスリーブの基準(VVF1.6の場合)

つなぐ本数スリーブ刻印
2本
3〜4本
5〜6本

2本だけの接続でも使うスリーブは「小」ですが、刻印は○になる点がこの問題の核心です。

⑰の接続を数える

和室のジョイントボックス内の電線をたどると、2本どうしの接続が3箇所と、3〜4本をまとめる接続が1箇所あります。

  • 2本接続 × 3箇所 → 小スリーブ3個・刻印
  • 3〜4本接続 × 1箇所 → 小スリーブ1個・刻印

つまり小スリーブ4個(刻印は○が3個、小が1個)=ハが正解。

消去法も有効

中スリーブは5本以上をまとめるときだけ。このボックスには5本を1箇所にまとめる接続がないので、中を含むイは即除外できます。残りは刻印の内訳(○と小の数)で判断します。

答え:ハ

問48

配線図

⑱で示す図記号のものは。

問48の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

図記号の読み方

⑱の図記号(斜線入りの丸)はVVF用ジョイントボックスです。VVFケーブルどうしの接続箇所を収めて保護します。

写真の見分け方

  • :透明カバーのVVF用ジョイントボックス(問17の写真と同じもの)→ 正解
  • イ:アウトレットボックス(金属の四角い箱、側面にノックアウト穴)
  • ハ:スイッチボックス(スイッチ・コンセントの取り付け用)
  • ニ:プルボックス(大きい四角の箱、穴なし。図記号は□に×…ではなく無地の□と区別)

答え:ロ

ボックス4兄弟(アウトレット・VVF用ジョイント・スイッチ・プル)は毎回どれかが出ます。「斜線の丸=VVF用」「□=アウトレット」など、図記号との対応で覚えておくと確実です。

問49

配線図

⑲で示すボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合,使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とする。

問49の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

⑲のボックスに集まるケーブル

洋室のジョイントボックスには、電源(a回路)、コンセント2箇所、照明「ル」、点滅器「ル」、隣室方面への送りの計6本のケーブル(12心)が集まります。

接続箇所を数える

  • 接地側(白)どうし:電源+照明+コンセント2箇所+送り = 5本 → 5本用コネクタ1個
  • 非接地側(黒)どうし:電源+点滅器+コンセント2箇所+送り = 5本 → 5本用コネクタ1個
  • 点滅器「ル」の返り線と照明 = 2本 → 2本用コネクタ1個

合計で2本用1個+5本用2個=イが正解。心線の数も 2+5+5=122 + 5 + 5 = 12 でケーブル6本×2心とぴったり合います。

答え:イ

差込形コネクタはリングスリーブと違って「何本用か」がそのまま種類になります。数え方はリングスリーブの問題(問41・47)と同じ:「白まとめ」「黒まとめ」「スイッチ返り」の3グループです。

問50

配線図

この配線図の図記号で使用されていないスイッチは。ただし,写真下の図は,接点の構成を示す。

問50の図
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)
  • .(写真参照)

正解:

解説

ニの正体

ニは写真下の接点図に1〜4の4つの端子があり、接点をたすき掛けに切り替える4路スイッチです。3路スイッチ2個のに挟んで、3箇所以上から同じ照明を点滅させるときに使います。

この配線図で使われているスイッチ

  • 単極スイッチ(イ・リ・ルなど多数):使用中
  • 3路スイッチ(傍記「3」、玄関と廊下の2箇所で対に):使用中
  • 位置表示灯内蔵スイッチ(傍記H、「切」で点灯):使用中
  • 確認表示灯内蔵スイッチ(傍記L、「入」で点灯):使用中
  • 4路スイッチ(傍記4):どこにもない ← これ

この図の3路スイッチは2個1組だけなので、間に入る4路スイッチは不要です。

答え:ニ

接点図の見分け方:0・1・3の端子なら3路、1〜4の端子でたすき掛けなら4路。ランプが付いていれば表示灯内蔵(「切」で点灯=H、「入」で点灯=L)です。

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掲載している試験問題は、一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去問題を使用しています。図・写真は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。