令和7年度上期 第二種電気工事士試験の問題と解説【全50問】
全問題を正答・解説付きで掲載しています。
この試験回をクイズ形式で解く →問1
電気に関する基礎理論図のような回路で,スイッチS1を閉じ,スイッチS2を開いたときの,端子a-b間の合成抵抗[Ω]は。

- イ.45
- ロ.60
- ハ.75
- ニ.120
正解:ロ
解説
スイッチの状態を整理する
- S1を閉じる → S1と並列になっている上側の30Ωは短絡され、抵抗0Ωの線とみなせます。
- S2を開く → S2につながる右側の30Ωの枝には電流が流れず、回路から切り離されます。
残った回路を計算する
残るのは「a側の30Ω」と「縦の30Ω」の直列だけです。
答え:ロ 60
スイッチ問題は「閉じた側は短絡(0Ω)」「開いた側は切り離し」と機械的に処理するのがコツです。
問2
電気に関する基礎理論直径1.6 mm,長さ8 mの軟銅線と電気抵抗が等しくなる長さ32 mの軟銅線の直径[mm]は。ただし,軟銅線の抵抗率は同一とする。
- イ.0.8
- ロ.2.0
- ハ.3.2
- ニ.6.4
正解:ハ
解説
電線の抵抗の式
電線の抵抗は (:断面積)。断面積は直径の2乗に比例するので、
2本の電線で等式を立てる
直径1.6 mm・長さ8 mと、直径・長さ32 mの抵抗が等しいので、
答え:ハ 3.2
長さが4倍になったので、抵抗を同じにするには断面積も4倍(直径は2倍)にする、と考えても同じ結果になります。
問3
電気に関する基礎理論電線の接続不良により,接続点の接触抵抗が0.2Ωとなった。この電線に10 Aの電流が流れると,接続点から1時間に発生する熱量[kJ]は。ただし,接触抵抗の値は変化しないものとする。
- イ.72
- ロ.144
- ハ.288
- ニ.576
正解:イ
解説
ジュールの法則
発熱量は (は秒)で求めます。
数値を代入する
電流10 A、接触抵抗0.2 Ω、時間1時間 = 3600秒なので、
答え:イ 72
単位が kJ(キロジュール)で問われているので、最後に1000で割るのを忘れないようにしましょう。
問4
電気に関する基礎理論図のような交流回路で,電源電圧102 V,抵抗の両端の電圧が90 V,リアクタンスの両端の電圧が48 Vであるとき,負荷の力率[%]は。

- イ.47
- ロ.69
- ハ.88
- ニ.96
正解:ハ
解説
力率は「抵抗分の電圧 ÷ 電源電圧」
抵抗とリアクタンスが直列の回路では、電流が共通なので、力率は電圧の比で求められます。
検算
抵抗の電圧90 Vとリアクタンスの電圧48 Vのベクトル和が電源電圧102 Vと一致するので、計算が正しいことが確認できます。
答え:ハ 88
問5
電気に関する基礎理論図のような三相3線式回路に流れる電流I[A]は。

- イ.8.3
- ロ.11.6
- ハ.14.3
- ニ.20.0
正解:ロ
解説
1相分のインピーダンス
各相は抵抗8 Ωとリアクタンス6 Ωの直列なので、
Y結線(スター結線)の電流
Y結線では相電圧は線間電圧の です。
Y結線では線電流=相電流なので、
答え:ロ 11.6
「8Ω・6Ω → Z=10Ω」は三相計算の定番の組合せです。覚えておくと時間短縮になります。
問6
配電理論及び配線設計図のような単相2線式回路において,配線の長さは100 m,負荷電流は10 Aで,抵抗負荷が接続されている。配線の電圧降下Vs-Vr(V)を4 V以内にするための電線の最小太さ(断面積)[mm²]は。ただし,電線の抵抗は表のとおりとする。

- イ.5.5
- ロ.8
- ハ.14
- ニ.22
正解:ハ
解説
単相2線式の電圧降下の式
往復2本分の電線に電流が流れるので、
(:1 km当たりの抵抗 [Ω/km]、:こう長 [km])
条件を満たす抵抗値を逆算する
電圧降下4 V以内、電流10 A、長さ100 m = 0.1 kmなので、
表から選ぶ
| 太さ [mm²] | 抵抗 [Ω/km] | 判定 |
|---|---|---|
| 5.5 | 3.33 | × |
| 8 | 2.31 | × |
| 14 | 1.30 | ○ |
| 22 | 0.82 | ○(ただし太すぎ) |
条件を満たす最小の太さは 14 mm² です。
答え:ハ 14
問7
配電理論及び配線設計図のような単相3線式回路において,電線1線当たりの抵抗が0.1Ωのとき,a-b間の電圧[V]は。

- イ.99
- ロ.100
- ハ.101
- ニ.102
正解:ロ
解説
電流の流れを整理する
- 上側電圧線:a側の負荷電流 20 A が流れる
- 中性線:上下の負荷電流の差 A が流れる
a-b間の電圧を計算する
電源の103 Vから、上側電圧線の降下と中性線の降下を引きます。
答え:ロ 100
単相3線式では「中性線に流れるのは両側の負荷電流の差」がポイントです。バランスが取れているときは中性線の降下は0になります。
問8
配電理論及び配線設計合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で,管内に断面積5.5 mm²の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)3本を収めて施設した場合,電線1本当たりの許容電流[A]は。ただし,周囲温度は30℃以下,電流減少係数は0.70とする。
- イ.26
- ロ.34
- ハ.42
- ニ.49
正解:ロ
解説
計算の手順
断面積5.5 mm²の600Vビニル絶縁電線の許容電流(がいし引き配線時)は 49 A です。
管に収めると放熱が悪くなるため、電流減少係数を掛けます。
小数点以下を切り捨てて(7捨8入)、34 A となります。
答え:ロ 34
主な許容電流:1.6 mm→27 A、2.0 mm→35 A、2.6 mm→48 A、5.5 mm²→49 A、8 mm²→61 A。この数字は毎回のように出るので覚えておきましょう。
問9
配電理論及び配線設計図のように定格電流100 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して,6 mの位置に過電流遮断器を施設するとき,a-b間の電線の許容電流の最小値[A]は。

- イ.25
- ロ.35
- ハ.45
- ニ.55
正解:ロ
解説
分岐回路の過電流遮断器の位置と電線の太さ
幹線から分岐して過電流遮断器を施設するまでの距離により、分岐電線に必要な許容電流が決まります。
| 分岐点から遮断器までの距離 | 必要な許容電流 |
|---|---|
| 3 m以下 | 制限なし |
| 3 m超え 8 m以下 | 幹線の遮断器の定格の 35%以上 |
| 8 m超え | 幹線の遮断器の定格の 55%以上 |
適用する
6 mは「3 m超え 8 m以下」なので、
答え:ロ 35
問10
配電理論及び配線設計低圧屋内配線の分岐回路の設計で,配線用遮断器,分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして,適切なものは。ただし,分岐点から配線用遮断器までは3 m,配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし,電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また,コンセントは兼用コンセントではないものとする。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ニ
解説
分岐回路の基本ルール
| 遮断器の定格 | 電線の太さ | コンセントの定格 |
|---|---|---|
| 20 A | 1.6 mm以上 | 20 A以下 |
| 30 A | 2.6 mm(5.5 mm²)以上 | 20 A以上30 A以下 |
各選択肢をチェック
- イ:30 A遮断器に電線2.0 mm → 2.6 mm以上が必要。不適切
- ロ:20 A遮断器に30 Aコンセント → 20 A以下が必要。不適切
- ハ:30 A遮断器に15 Aコンセント → 20 A以上が必要。不適切
- ニ:20 A遮断器+電線2.0 mm+20 Aコンセント2個 → すべて条件を満たす。適切
答え:ニ
問11
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具金属管工事に使用される「ねじなしボックスコネクタ」に関する記述として,誤っているものは。
- イ.ボンド線を接続するための接地用の端子がある。
- ロ.ねじなし電線管と金属製アウトレットボックスを接続するのに用いる。
- ハ.ねじなし電線管との接続は止めネジを回して,ネジの頭部をねじ切らないように締め付ける。
- ニ.絶縁ブッシングを取り付けて使用する。
正解:ハ
解説
ねじなしボックスコネクタとは
ねじなし電線管(E管)と金属製アウトレットボックスなどを接続する材料です。
- 接地用のボンド線を接続する端子がある(イは正しい)
- ねじなし電線管とボックスの接続に用いる(ロは正しい)
- 電線の被覆を保護するため絶縁ブッシングを取り付けて使う(ニは正しい)
ハが誤りである理由
止めネジは、ネジの頭部がねじ切れるまで締め付けるのが正しい施工です。頭部が切れることで規定のトルクで確実に固定されたことが確認できます。「ねじ切らないように締め付ける」は逆です。
答え:ハ
問12
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具許容電流から判断して,公称断面積1.25 mm²のゴムコード(絶縁物が天然ゴムの混合物)を使用できる最も消費電力の大きな電熱器具は。ただし,電熱器具の定格電圧は100 Vで,周囲温度は30℃以下とする。
- イ.600 Wの電気炊飯器
- ロ.1 000 Wのオーブントースター
- ハ.1 500 Wの電気湯沸器
- ニ.2 000 Wの電気乾燥器
正解:ロ
解説
コードの許容電流
公称断面積1.25 mm²のコードの許容電流は 12 A です。
使える消費電力の上限
定格電圧100 Vなので、
選択肢と照らす
1 200 W以下で最も大きいものは 1 000 Wのオーブントースター です。1 500 Wや2 000 Wの器具は許容電流を超えるため使えません。
答え:ロ 1 000 Wのオーブントースター
コードの許容電流は「0.75 mm² → 7 A、1.25 mm² → 12 A、2.0 mm² → 17 A」を覚えておきましょう。
問13
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具電気工事の種類と,その工事に使用する工具との組合せで,適切なものは。
- イ.合成樹脂管工事とリード型ねじ切り器
- ロ.ライティングダクト工事と合成樹脂管用カッタ
- ハ.金属管工事とパイプベンダ
- ニ.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
正解:ハ
解説
各選択肢をチェック
- イ:リード型ねじ切り器は金属管(薄鋼電線管)のねじ切り用。合成樹脂管工事では使わない。誤り
- ロ:合成樹脂管用カッタは合成樹脂管の切断用。ライティングダクト工事では使わない。誤り
- ハ:パイプベンダは金属管を曲げる工具。金属管工事で使用する。適切
- ニ:ボルトクリッパは太い線材・ボルトの切断用。金属線ぴ工事では使わない。誤り
答え:ハ 金属管工事とパイプベンダ
工具問題は「何の材料を加工する工具か」をセットで覚えるのが近道です。
問14
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具極数6の一般用三相かご形誘導電動機を周波数50 Hzで使用するとき,最も近い回転速度[min⁻¹]は。
- イ.500
- ロ.1 000
- ハ.1 500
- ニ.3 000
正解:ロ
解説
同期速度の式
(:周波数 [Hz]、:極数)
数値を代入する
実際の回転速度は「すべり」の分だけ同期速度よりわずかに遅くなりますが、選択肢の中で最も近いのは1 000 min⁻¹です。
答え:ロ 1 000
問15
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具組み合わせて使用する機器で,その組合せとして,明らかに誤っているものは。
- イ.光電式自動点滅器 と 庭園灯
- ロ.零相変流器 と 漏電警報器
- ハ.ネオン変圧器 と メタルハライドランプ
- ニ.スターデルタ始動装置 と 一般用低圧三相かご形誘導電動機
正解:ハ
解説
各選択肢をチェック
- イ:光電式自動点滅器は暗くなると自動点灯させる器具。庭園灯との組合せは正しい
- ロ:零相変流器は漏れ電流を検出するセンサ。漏電警報器との組合せは正しい
- ハ:ネオン変圧器はネオン放電管を点灯させるための変圧器。メタルハライドランプの点灯には専用の安定器を使うため、この組合せは明らかに誤り
- ニ:スターデルタ始動装置は三相かご形誘導電動機の始動電流を抑える装置。組合せは正しい
答え:ハ ネオン変圧器 と メタルハライドランプ
問16
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す材料の用途は。

- イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管相互を接続するのに用いる。
- ロ.金属管と硬質ポリ塩化ビニル電線管とを接続するのに用いる。
- ハ.合成樹脂製可とう電線管相互を接続するのに用いる。
- ニ.合成樹脂製可とう電線管とCD管とを接続するのに用いる。
正解:イ
解説
写真の材料
写真は TSカップリング です。灰色の合成樹脂製で、両端に管を差し込む構造になっています。
用途
硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互を接続するのに用います。接着剤を塗って差し込み、固定します。
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管)相互の接続には「PF管用カップリング」を使います(ハは誤り)。
- 金属管との接続やCD管との接続には、それぞれ専用のコンビネーションカップリングを使います(ロ・ニは誤り)。
答え:イ
問17
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す器具の名称は。

- イ.漏電警報器
- ロ.電磁開閉器
- ハ.配線用遮断器(電動機保護兼用)
- ニ.漏電遮断器
正解:ハ
解説
写真の器具
写真は 配線用遮断器(電動機保護兼用)、いわゆるモータブレーカです。
見分けるポイント
- 銘板に「2.2 kW相当」のように電動機の容量(kW)表示がある → 電動機保護兼用の証拠
- 漏電遮断器なら「定格感度電流30 mA」の表示やテストボタンがあるが、この写真にはない(ニは誤り)
- 電磁開閉器はコイルへの制御配線端子を持つ別の機器(ロは誤り)
答え:ハ 配線用遮断器(電動機保護兼用)
「kW表示があればモータブレーカ、テストボタンがあれば漏電遮断器」と覚えると鑑別問題で迷いません。
問18
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す工具の電気工事における用途は。

- イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管の曲げ加工に用いる。
- ロ.金属管(鋼製電線管)の曲げ加工に用いる。
- ハ.合成樹脂製可とう電線管の曲げ加工に用いる。
- ニ.ライティングダクトの曲げ加工に用いる。
正解:イ
解説
写真の工具
写真は トーチランプ です。ガスボンベの上にバーナーが付いた形をしています。
用途
硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)の曲げ加工に用います。VE管は硬い樹脂管なので、トーチランプで加熱して柔らかくしてから曲げます。
- 金属管の曲げ加工にはパイプベンダを使います(ロは誤り)。
- PF管はもともと可とう性(柔軟性)があるので加熱不要です(ハは誤り)。
答え:イ
問19
電気工事の施工方法単相100 Vの屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で,次のような箇所があった。a〜dのうちから適切なものを全て選んだ組合せとして,正しいものは。a:電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆した。b:電線の引張強さが10%減少した。c:電線の電気抵抗が5%増加した。d:電線の電気抵抗を増加させなかった。
- イ.aのみ
- ロ.b及びc
- ハ.b及びd
- ニ.a,b及びd
正解:ニ
解説
電線接続の3原則
電技解釈で定められた接続の条件は次のとおりです。
- 電線の電気抵抗を増加させないこと
- 電線の引張強さを20%以上減少させないこと
- 絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆すること
a〜dを判定する
- a:同等以上の絶縁効力で被覆 → 適切
- b:引張強さ10%減少 → 20%未満の減少なので適切
- c:電気抵抗が5%増加 → 増加させてはいけないので不適切
- d:電気抵抗を増加させなかった → 適切
適切なものは a、b、d です。
答え:ニ a,b及びd
問20
電気工事の施工方法低圧屋内配線工事(臨時配線工事の場合を除く)で,600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事の施工方法として,適切なものは。
- イ.接触防護措置を施した場所で,造営材の側面に沿って垂直に取り付け,その支持点間の距離を8 mとした。
- ロ.金属製遮へい層のない電話用弱電流電線と共に同一の合成樹脂管に収めた。
- ハ.建物のコンクリート壁の中に直接埋設した。
- ニ.丸形ケーブルを,屈曲部の内側の半径をケーブル外径の8倍にして曲げた。
正解:ニ
解説
各選択肢をチェック
- イ:造営材の側面に沿って垂直に取り付ける場合の支持点間は6 m以下(接触防護措置を施した場所)。8 mは不適切
- ロ:ケーブルと弱電流電線は同一の管に収めてはいけない(誘導障害・混触防止)。不適切
- ハ:コンクリート壁への直接埋設は禁止(臨時配線を除く)。不適切
- ニ:ケーブルの屈曲半径は外径の6倍以上。8倍は条件を満たすので適切
答え:ニ
「曲げ半径6倍以上」はケーブル工事の最頻出ポイントです。
問21
電気工事の施工方法住宅の屋内に三相200 Vのルームエアコンを施設した。工事方法として,適切なものは。ただし,三相電源の対地電圧は200 Vで,ルームエアコン及び配線は簡易接触防護措置を施すものとする。
- イ.定格消費電力が1.5 kWのルームエアコンに供給する電路に,専用の配線用遮断器を取り付け,合成樹脂管工事で配線し,コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
- ロ.定格消費電力が1.5 kWのルームエアコンに供給する電路に,専用の漏電遮断器を取り付け,合成樹脂管工事で配線し,ルームエアコンと直接接続した。
- ハ.定格消費電力が2.5 kWのルームエアコンに供給する電路に,専用の配線用遮断器と漏電遮断器を取り付け,ケーブル工事で配線し,ルームエアコンと直接接続した。
- ニ.定格消費電力が2.5 kWのルームエアコンに供給する電路に,専用の配線用遮断器を取り付け,金属管工事で配線し,コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
正解:ハ
解説
住宅で対地電圧200 Vが認められる条件
住宅の屋内電路の対地電圧は原則150 V以下ですが、次の条件を満たせば200 Vにできます。
- 定格消費電力が2 kW以上の機器であること
- 機器と配線を直接接続すること(コンセント接続は不可)
- 専用の開閉器・過電流遮断器と漏電遮断器を施設すること
- 簡易接触防護措置を施すこと
各選択肢をチェック
- イ:1.5 kW(2 kW未満)+コンセント接続 → 不適切
- ロ:1.5 kWは2 kW未満 → 不適切
- ハ:2.5 kW+配線用遮断器と漏電遮断器+直接接続 → 適切
- ニ:コンセント接続 → 不適切
答え:ハ
問22
電気工事の施工方法特殊場所とその場所に施工する低圧屋内配線工事の組合せで,不適切なものは。
- イ.プロパンガスを他の小さな容器に小分けする可燃性ガスのある場所 - MIケーブルを使用したケーブル工事
- ロ.石油を貯蔵する危険物の存在する場所 - 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを防護装置に収めないで使用したケーブル工事
- ハ.小麦粉をふるい分けする可燃性粉じんのある場所 - 硬質ポリ塩化ビニル電線管VE28を使用した合成樹脂管工事
- ニ.自動車修理工場の吹き付け塗装作業を行う可燃性ガスのある場所 - 厚鋼電線管を使用した金属管工事
正解:ロ
解説
特殊場所で認められる工事
可燃性ガス・危険物などのある場所では、原則として金属管工事かケーブル工事(キャブタイヤケーブルを除く)で施工します。可燃性粉じん(小麦粉など)のある場所では合成樹脂管工事(厚さ2 mm以上)も認められます。
ロが不適切である理由
危険物(石油類)を貯蔵する場所のケーブル工事では、キャブタイヤケーブル以外のケーブルを使い、管その他の防護装置に収めて施設する必要があります(MIケーブル・鎧装ケーブルを除く)。VVFを防護装置に収めずに施設するのは不適切です。
- イ:MIケーブルは防護装置なしで施設できる数少ないケーブル。適切
- ハ:可燃性粉じんの場所でVE28(厚さ2 mm超)の合成樹脂管工事。適切
- ニ:厚鋼電線管による金属管工事。適切
答え:ロ
問23
電気工事の施工方法三相3線式200 V回路の屋内配線を金属管工事により施設した場合に,適切なものは。
- イ.太さ2.0 mmの600Vビニル絶縁電線3本を同一管内に収めるのに,太さ19 mmの薄鋼電線管を用いた。
- ロ.太さ31 mmの薄鋼電線管の曲げ半径(内側)を管の内径の5倍にして曲げた。
- ハ.電線に屋外用ビニル絶縁電線を使用した。
- ニ.長さ6 mの金属管を乾燥した場所に施設したので,管に施すD種接地工事を省略した。
正解:イ
解説
各選択肢をチェック
- イ:2.0 mmの絶縁電線3本を19 mmの薄鋼電線管に収める → 電線の占有率として問題なく施工できる。適切
- ロ:金属管の曲げ半径(内側)は管内径の6倍以上が必要。5倍は不適切
- ハ:屋外用ビニル絶縁電線(OW線)は屋内の金属管工事に使用できない。不適切
- ニ:D種接地工事を省略できるのは乾燥した場所で管の長さが4 m以下のとき。6 mは不適切
答え:イ
「曲げ半径6倍・接地省略4 m以下・OW線は屋内不可」の3点はよく出題されます。
問24
一般用電気工作物等の検査方法アナログ式回路計(電池内蔵)の回路抵抗測定に関する記述として,誤っているものは。
- イ.回路計の電池が有効であることを確認する。
- ロ.抵抗測定レンジに切り換える。被測定物の概略値が想定される場合は,測定レンジの倍率を適正なものにする。
- ハ.赤と黒の測定端子(テストリード)を開放し,指針が0になるよう調整する。
- ニ.被測定物に,赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し,その時の指示値を読む。なお,測定レンジに倍率表示がある場合は,読んだ指示値に倍率を乗じて測定値とする。
正解:ハ
解説
回路計(テスタ)の抵抗測定の手順
- 電池が有効であることを確認する(イは正しい)
- 抵抗測定レンジに切り換え、適切な倍率を選ぶ(ロは正しい)
- 赤と黒のテストリードを短絡(接触)させて、指針が0 Ωになるようゼロオーム調整をする
- 被測定物に当てて指示値を読み、倍率を掛ける(ニは正しい)
ハが誤りである理由
0 Ω調整はテストリードを短絡して行います。「開放し,指針が0になるよう調整する」は誤りです。開放状態では指針は∞(振れない位置)を指すのが正常です。
答え:ハ
問25
一般用電気工作物等の検査方法選択肢の各図のうち,アナログ式絶縁抵抗計の表示部として,正しいものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ハ
解説
絶縁抵抗計の目盛の特徴
アナログ式絶縁抵抗計(メガー)の目盛板は次の特徴があります。
- 単位は MΩ
- 左端が∞(無限大)、右端が0
- 目盛の間隔が一様でない対数目盛(0.05〜100 MΩなど広い範囲を1つの目盛で表示)
ハの図はこの特徴(∞〜0、不均等目盛)をすべて満たしています。
ほかの選択肢
- イ:0から60へ等間隔で増える目盛 → 一般の計器の目盛
- ロ:LEAD/LAGの表示 → 力率計の目盛
- ニ:0〜300が右肩上がり → 一般の電圧計などの目盛
答え:ハ
問26
一般用電気工作物等の検査方法接地抵抗計(電池式)に関する記述として,誤っているものは。
- イ.接地抵抗測定の前には,接地抵抗計の電池が有効であることを確認する。
- ロ.接地抵抗測定の前には,端子間を開放して測定し,指示計の零点の調整をする。
- ハ.接地抵抗測定の前には,接地極の地電圧が許容値以下であることを確認する。
- ニ.接地抵抗測定の前には,補助極を適正な位置に配置することが必要である。
正解:ロ
解説
接地抵抗測定の前に行うこと
- 電池が有効であることを確認する(イは正しい)
- 接地極の地電圧が許容値以下であることを確認する(ハは正しい)
- 補助極(電圧用・電流用の2本)を適正な位置(約10 m間隔の一直線上)に配置する(ニは正しい)
ロが誤りである理由
接地抵抗計に「端子間を開放して測定し、零点を調整する」という操作はありません。測定前に行うのは電池確認・地電圧確認・補助極の配置です。
回路計(テスタ)の0Ω調整はテストリードを短絡して行うものであり、「開放して零点調整」はどちらの計器の手順としても誤りです。
答え:ロ
問27
一般用電気工作物等の検査方法直動式指示電気計器の目盛板に図のような記号がある。記号の意味及び測定できる回路で,正しいものは。

- イ.永久磁石可動コイル形で目盛板を水平に置いて,直流回路で使用する。
- ロ.永久磁石可動コイル形で目盛板を水平に置いて,交流回路で使用する。
- ハ.可動鉄片形で目盛板を鉛直に立てて,直流回路で使用する。
- ニ.可動鉄片形で目盛板を水平に置いて,交流回路で使用する。
正解:イ
解説
記号の読み方
目盛板には2つの記号があります。
- 馬蹄形磁石にコイルの記号 → 永久磁石可動コイル形。永久磁石を使うため直流回路専用です。
- ⊓のような記号 → 目盛板を水平に置いて使用することを表します(垂直に立てる場合は⊥)。
各選択肢
永久磁石可動コイル形+水平置き+直流回路の組合せが正しいので、イが正解です。
- ロ:可動コイル形は交流では使えない
- ハ・ニ:可動鉄片形の記号(鉄片の記号)ではない
答え:イ
「可動コイル形=直流、可動鉄片形=交流(主に)」は計器問題の基本です。
問28
一般用電気工作物等の保安に関する法令「電気工事士法」に関する記述として,誤っているものは。
- イ.「一般用電気工作物等」とは,一般用電気工作物(電気事業法第38条第一項に規定する一般用電気工作物をいう。)及び小規模事業用電気工作物(同条第三項に規定する小規模事業用電気工作物をいう。)をいう。
- ロ.電気工事士は,一般用電気工作物等に係る電気工事の作業に従事するときは経済産業省令で定める技術基準に適合するようにその作業をしなければならない。
- ハ.電気工事士は,作業に従事するときは,電気工事士免状を事務所に保管していなければならない。
- ニ.都道府県知事は,電気工事士に対し,電気工事の業務に関して報告をさせることができる。
正解:ハ
解説
ハが誤りである理由
電気工事士は、電気工事の作業に従事するときは、電気工事士免状を携帯していなければなりません(電気工事士法第5条第2項)。「事務所に保管」では作業現場で提示できないため誤りです。
ほかの選択肢
- イ:一般用電気工作物等=一般用電気工作物+小規模事業用電気工作物。正しい
- ロ:作業は経済産業省令で定める技術基準に適合するように行う義務がある。正しい
- ニ:都道府県知事は電気工事士に業務に関する報告をさせることができる。正しい
答え:ハ
「免状は携帯」「免状の交付・再交付は都道府県知事」は法令問題の定番です。
問29
一般用電気工作物等の保安に関する法令低圧の屋内電路に使用する次のもののうち,特定電気用品の組合せとして,正しいものは。A:定格電圧100V,定格電流20Aの漏電遮断器 B:定格電圧100V,定格消費電力25Wの換気扇 C:定格電圧600V,導体の太さ(直径)2.0mmの3心ビニル絶縁ビニルシースケーブル D:内径16mmの合成樹脂製可とう電線管(PF管)
- イ.A,B
- ロ.A,C
- ハ.B,D
- ニ.C,D
正解:ロ
解説
特定電気用品とは
電気用品のうち、構造や使用方法からみて特に危険・障害の発生するおそれが多いもの。ひし形のPSEマーク(<PS>E)が付きます。
A〜Dを判定する
- A:定格100 V・20 Aの漏電遮断器 → 定格100 A以下の遮断器は特定電気用品
- B:消費電力25 Wの換気扇 → 特定電気用品ではない(特定以外の電気用品)
- C:600 V・2.0 mm・3心のVVFケーブル → 導体22 mm²以下・線心7本以下のケーブルは特定電気用品
- D:PF管 → 特定電気用品ではない(特定以外の電気用品)
特定電気用品はAとCです。
答え:ロ A,C
「電線・ヒューズ・配線器具・遮断器など、配線に直接組み込まれるものは特定電気用品」とイメージすると覚えやすいです。
問30
一般用電気工作物等の保安に関する法令一般用電気工作物に関する記述として,誤っているものは。ただし,発電設備は電圧600V以下とする。
- イ.低圧で受電するものであっても,出力8 kWの内燃力発電設備を同一構内に施設した場合は,一般用電気工作物とならない。
- ロ.低圧で受電するものであっても,受電用電線路以外の電線路で構外にある電気工作物と電気的に接続されているものは,一般用電気工作物とならない。
- ハ.低圧で受電するものであっても,火薬類を製造する事業場など,設置する場所によっては,一般用電気工作物とならない。
- ニ.高圧で受電するものは,受電電力の容量,需要設備の業種にかかわらず,一般用電気工作物とならない。
正解:イ
解説
イが誤りである理由
低圧(600 V以下)で受電し、同一構内に小規模発電設備を施設したものは一般用電気工作物(等)に含まれます。内燃力発電設備の小規模発電設備の上限は出力10 kW未満なので、出力8 kWの内燃力発電設備を施設しても一般用電気工作物のままです。「一般用電気工作物とならない」は誤りです。
ほかの選択肢
- ロ:構外の電気工作物と受電用電線路以外で電気的に接続されているものは対象外。正しい
- ハ:火薬類製造所など危険な場所に設置するものは対象外。正しい
- ニ:高圧で受電するものは容量・業種にかかわらず一般用電気工作物とならない。正しい
答え:イ
小規模発電設備の上限:太陽電池50 kW未満、風力・水力20 kW未満、内燃力・燃料電池10 kW未満。
【配線図】(問31〜問50共通)

問31
配線図①で示す引込線取付点の地表上の高さの最低値[m]は。ただし,引込線は道路を横断せず,技術上やむを得ない場合で,交通に支障がないものとする。
- イ.2
- ロ.2.5
- ハ.3
- ニ.4
正解:ロ
解説
引込線取付点の高さのルール
低圧架空引込線の取付点の高さは原則4 m以上ですが、技術上やむを得ない場合で交通に支障がないときは2.5 m以上まで下げられます。
この問題は「道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で、交通に支障がない」という条件付きなので、最低値は2.5 mです。
答え:ロ 2.5
条件なしで問われたら4 m、「やむを得ない・交通に支障なし」の条件付きなら2.5 m、と使い分けましょう。
問32
配線図②で示す部分の配線工事にEM電線を使用した場合,使用できない電線の記号(種類)は。
- イ.EM-EEF
- ロ.EM-CE
- ハ.EM-EE
- ニ.EM-IE
正解:ニ
解説
記号の意味
- EM-EEF:600 V耐燃性ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(ケーブル)
- EM-CE:600 V架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル(ケーブル)
- EM-EE:600 Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル(ケーブル)
- EM-IE:600 V耐燃性ポリエチレン絶縁電線(シースがない=ケーブルではない)
ニが使用できない理由
②の部分の工事にはケーブルを使用する必要があります。EM-IEは絶縁電線であり、シース(外装)を持たないため、この配線工事には使用できません。
答え:ニ EM-IE
末尾に「F」や「E(2つ目)」=シース付きのケーブル、「IE」=絶縁電線(Insulated Electric wire)と見分けます。
問33
配線図③で示す図記号の器具の種類は。
- イ.遅延スイッチ
- ロ.位置表示灯を内蔵する点滅器
- ハ.確認表示灯を内蔵する点滅器
- ニ.熱線式自動スイッチ
正解:ロ
解説
図記号の読み方
点滅器(スイッチ)の図記号●にHの傍記がある場合、位置表示灯を内蔵する点滅器(ホタルスイッチ)を表します。オフのときにランプが点灯し、暗い場所でスイッチの位置が分かります。
傍記表示の整理
| 傍記 | 種類 |
|---|---|
| H | 位置表示灯内蔵(オフで点灯) |
| L | 確認表示灯内蔵(オンで点灯) |
| D | 遅延スイッチ |
| RAS | 熱線式自動スイッチ |
| A | 自動点滅器 |
答え:ロ 位置表示灯を内蔵する点滅器
「H=ホタル(オフで光る)、L=ランプ(オンで光る)」と覚えると混同しません。
問34
配線図④で示す図記号の名称は。
- イ.電磁開閉器用押しボタン
- ロ.遅延スイッチ
- ハ.圧力スイッチ
- ニ.確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン
正解:ニ
解説
図記号の読み方
●Bは電磁開閉器用押しボタンの図記号です。これにLの傍記が付くと、確認表示灯付電磁開閉器用押しボタンを表します。
ポンプなどの電動機を遠隔操作するための押しボタンで、確認表示灯により運転状態が分かります。
ほかの選択肢
- イ:電磁開閉器用押しボタン(Lなし)は●Bのみ
- ロ:遅延スイッチは●D
- ハ:圧力スイッチは⊙P(丸にP)
答え:ニ 確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン
問35
配線図⑤で示す図記号の機器は。
- イ.制御配線の信号により動作する開閉器(電磁開閉器)
- ロ.電流計付箱開閉器
- ハ.電動機の始動装置
- ニ.電動機の力率を改善する低圧進相用コンデンサ
正解:イ
解説
図記号の読み方
⑤の図記号(SにMC等を組み合わせた開閉器の記号)は電磁開閉器を表します。
電磁開閉器は「電磁接触器+熱動継電器(サーマルリレー)」を組み合わせた機器で、制御配線の信号(押しボタンなど)により動作する開閉器です。ポンプや換気扇など電動機の運転・停止に使われ、過負荷時には熱動継電器が働いて電動機を保護します。
ほかの選択肢
- ロ:電流計付箱開閉器は別の図記号(箱形の記号)
- ハ:始動装置・ニ:進相コンデンサも専用の図記号があり、⑤とは異なります
答え:イ
問36
配線図⑥で示す機器の定格電流の最大値[A]は。
- イ.15
- ロ.20
- ハ.25
- ニ.30
正解:ロ
解説
考え方
⑥は分岐回路の配線用遮断器です。この回路の電線は直径1.6 mmのVVFケーブルで、許容電流は19 A(管などに収めない場合の目安は27 Aですが、分岐回路の設計では電線の太さと遮断器の組合せで判断します)。
分岐回路のルール
電線1.6 mmで施設できる分岐回路は20 A分岐回路までです(20 A回路の電線は1.6 mm以上でよい)。したがって、この遮断器の定格電流の最大値は20 Aとなります。
30 A分岐回路にするには電線を2.6 mm(5.5 mm²)以上にする必要があるため、1.6 mmの配線では30 Aの遮断器は施設できません。
答え:ロ 20
問37
配線図⑦で示す部分の接地工事における接地抵抗の許容される最大値[Ω]は。なお,引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない。
- イ.10
- ロ.100
- ハ.300
- ニ.500
正解:ロ
解説
D種接地工事の接地抵抗値
300 V以下の機器の金属製外箱などに施すのはD種接地工事で、接地抵抗値の原則は100 Ω以下です。
地絡を生じた場合に0.5秒以内に電路を自動的に遮断する装置(漏電遮断器など)を施設するときは500 Ω以下に緩和されますが、この問題では「引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない」とあるため、緩和は適用されません。
答え:ロ 100
「原則100 Ω、0.5秒以内に遮断する装置があれば500 Ω」はD種・C種共通の緩和ルールです(C種は原則10 Ω)。
問38
配線図⑧で示す図記号の器具の名称は。
- イ.圧力スイッチ
- ロ.フロートレススイッチ電極
- ハ.電磁開閉器用押しボタン
- ニ.フロートスイッチ
正解:ロ
解説
図記号の読み方
⑧の図記号(LFの傍記)はフロートレススイッチ電極を表します。
受水槽などの水位を電極棒で検出し、ポンプを自動運転させるための電極です。浮き(フロート)を使わずに水位を検出するので「フロートレス」と呼ばれます。
見分け方
| 器具 | 傍記・記号 |
|---|---|
| フロートレススイッチ電極 | LF |
| フロートスイッチ | F |
| 圧力スイッチ | P |
| 電磁開閉器用押しボタン | B |
答え:ロ フロートレススイッチ電極
問39
配線図⑨で示す部分の最少電線本数(心線数)は。
- イ.2
- ロ.3
- ハ.4
- ニ.5
正解:イ
解説
考え方
⑨の部分の複線図を描いて、必要な心線数を数えます。
この部分は電源からの2線(非接地側・接地側)がそのまま通るだけの区間で、スイッチへの帰り線などの追加はありません。したがって最少電線本数は2本です。
複線図の基本手順
- 電源の接地側(白)を照明器具・コンセントへ直接つなぐ
- 電源の非接地側(黒)をスイッチ・コンセントへ直接つなぐ
- スイッチから対応する照明器具へ「帰り線」をつなぐ
この手順で線を引いたあと、該当部分を通る線の本数を数えれば心線数が分かります。
答え:イ 2
問40
配線図⑩で示す部分は引掛形のコンセントである。その図記号の傍記表示は。
- イ.EL
- ロ.H
- ハ.T
- ニ.LK
正解:ハ
解説
コンセントの傍記表示
引掛形コンセントの傍記はTです。プラグを差し込んで回すと抜けなくなる構造で、天井のシーリングなどに使われます。
傍記表示の整理
| 傍記 | 種類 |
|---|---|
| T | 引掛形 |
| LK | 抜け止め形 |
| EL | 漏電遮断器付 |
| E | 接地極付 |
| ET | 接地端子付 |
| WP | 防雨形 |
| H | 医用(病院用) |
答え:ハ T
「T=Twist(ひねる)=引掛形」と覚えると忘れません。抜け止め形(LK)との混同に注意しましょう。
問41
配線図⑪で示す図記号の機器は。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
図記号の読み方
⑪の図記号BEは漏電遮断器(過負荷保護付)を表します。単相3線式100 A回路の主開閉器として使われており、単3中性線欠相保護付のタイプです。
ロが正解である理由
ロの写真は「単相3線式(3P2E)・定格100 A・定格感度電流30 mA・中性線欠相保護付」の漏電遮断器です。テストボタンと欠相保護用のリード線があるのが特徴で、図記号の条件とすべて一致します。
ほかの選択肢
- イ:三相3線式(3P3E)用の漏電遮断器 → 単相3線式回路には不適
- ハ:配線用遮断器(漏電保護機能なし)
- ニ:中性線欠相保護付サーキットブレーカ(漏電保護機能なし)
答え:ロ
「BE=ブレーカ(B)+漏電(E)」。テストボタンの有無で漏電保護機能を見分けます。
問42
配線図⑫で示すボックス内の接続をリングスリーブで圧着接続した場合のリングスリーブの種類,個数及び圧着接続後の刻印との組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とし,写真に示すリングスリーブ中央の〇,小,中は刻印を表す。また,地下1階へ至る配線の電線本数(心線数)は最少とする。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
リングスリーブと刻印のルール(VVF1.6の場合)
| 接続する1.6 mmの本数 | スリーブ | 刻印 |
|---|---|---|
| 2本 | 小 | ○ |
| 3〜4本 | 小 | 小 |
⑫のボックス内の接続
複線図を描いて接続点を数えると、このボックス内は次の4か所です。
- 1.6 mm × 2本の接続 … 3か所 → 小スリーブ・○刻印 × 3個
- 1.6 mm × 3本以上の接続 … 1か所 → 小スリーブ・小刻印 × 1個
つまり「小スリーブ4個(うち○刻印3個・小刻印1個)」の組合せが正解です。
答え:ロ
「1.6×2本だけは○刻印」という例外を覚えておくのがポイントです。個数だけでなく刻印まで問われるのがこのタイプの特徴です。
問43
配線図⑬で示す地下1階のポンプ室内で使用されていないものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ニ
解説
考え方
⑬の地下1階ポンプ室の配線図に描かれている器具と、写真の器具を照合します。
- イ:金属製アウトレットボックス → 配線の接続箱としてポンプ室内で使用
- ロ:フロートスイッチ → 水位検出用としてポンプ室(受水槽まわり)で使用
- ハ:露出スイッチボックス(ねじなし電線管用) → ポンプ室内の露出配線で使用
- ニ:確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン → 図記号●B Lはポンプ室ではなく別の場所(操作する場所)に施設されており、ポンプ室内にはない
答え:ニ
電磁開閉器用押しボタンは「ポンプを遠隔操作するための器具」なので、機械のある部屋ではなく人が操作する場所に付く、と考えると納得しやすいです。
問44
配線図⑭で示す部分の配線工事に必要なケーブルは。ただし,心線数は最少とする。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ハ
解説
考え方
⑭の部分について複線図を描き、必要な心線数を数えると4本必要です。
選択肢のケーブル
- イ:VVF2心 × 1本 → 2本分。不足
- ロ:VVF3心 × 1本 → 3本分。不足
- ハ:VVF2心 × 2本 → 4本分。ちょうど必要数
- ニ:VVF2心 × 1本+VVF3心 × 1本 → 5本分。最少ではない
答え:ハ
「心線数は最少とする」という条件があるので、必要本数ちょうどになる組合せを選びます。
問45
配線図⑮で示す部分の工事で,一般的に使用されることのないものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:イ
解説
⑮の工事
⑮はねじなし電線管(E管)による金属管工事です。
各選択肢
- イ:リード型ねじ切り器 → 薄鋼電線管にねじを切る工具。ねじなし電線管はねじを切らずに止めねじで固定するため、使用しない
- ロ:パイプバイス → 管を固定して切断するときに使用する
- ハ:金切りのこ → 管の切断に使用する
- ニ:パイプリーマ → 切断面のバリ取り(面取り)に使用する
答え:イ
「ねじなし電線管=ねじを切らない=ねじ切り器不要」とそのまま結びつけて覚えられます。
問46
配線図⑯で示す部分の工事で,一般的に使用されることのないものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
⑯の工事
⑯はねじなし電線管(E管)による金属管工事です。
各選択肢
- イ:サドル → 管を造営材に固定するのに使用する
- ロ:ねじ込み形カップリング(内側にねじが切ってある) → ねじを切った薄鋼電線管用。ねじなし電線管には使用しない(ねじなし管には止めねじ式の「ねじなしカップリング」を使う)
- ハ:ノーマルベンド(ねじなし型) → 直角に曲げる箇所で使用する
- ニ:ねじなしボックスコネクタ → ボックスとの接続に使用する
答え:ロ
問45(ねじ切り器)とセットで「ねじなし電線管にはねじ関係の工具・材料は使わない」と押さえましょう。
問47
配線図⑰で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合,使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とし,地下1階へ至る配線の電線本数(心線数)は最少とする。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ハ
解説
リングスリーブの使い分け(VVF1.6の場合)
- 1.6 mm × 2〜4本 → 小スリーブ
- 1.6 mm × 5〜6本 → 中スリーブ
⑰のボックス内の接続
複線図を描いて接続点を数えると、このボックス内の接続はすべて1.6 mm×4本以下で、接続点は5か所です。したがって小スリーブ5個が正解です。
中スリーブが必要になる接続(1.6 mm×5本以上)はありません。
答え:ハ 小5個
リングスリーブ問題は「接続点の数」と「各接続点の本数」の2段階で数えます。地下1階へ至る配線を最少本数にする条件を忘れずに。
問48
配線図⑱で示すボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合,使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とする。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
考え方
⑱のボックス内について複線図を描き、接続点ごとに「何本の電線をつなぐか」を数えます。
このボックス内の接続は次の3か所です。
- 2本の接続 … 1か所 → 2本用コネクタ × 1個
- 4本の接続 … 1か所 → 4本用コネクタ × 1個
- 5本の接続 … 1か所 → 5本用コネクタ × 1個
答え:ロ
差込形コネクタは「差込口の数=接続する電線の本数」のものを選びます。リングスリーブと違って刻印はなく、本数どおりのコネクタを1接続点につき1個使うだけなので、複線図が正しく描ければ確実に得点できます。
問49
配線図この配線図の図記号から,この工事で使用されているコンセントは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
考え方
配線図中のコンセントの図記号と傍記表示を確認します。この配線図にはEET(接地極付接地端子付)の傍記が付いたコンセントが使われています。
各選択肢
- イ:接地端子付コンセント(ET) → 接地極の刃受けがなく、接地端子のみ
- ロ:接地極付接地端子付コンセント(EET) → 3つの刃受け(接地極付)+接地端子。図記号と一致
- ハ:防雨形コンセント(WP) → この図では使われていない
- ニ:防雨形接地極付コンセント → この図では使われていない
答え:ロ
「E=接地極(プラグの刃で接地)、ET=接地端子(ねじで接地線をつなぐ)、EET=両方付き」の区別が問われる定番問題です。
問50
配線図この配線図の図記号から,この工事で使用されていないスイッチは。ただし,写真下の図は,接点の構成を示す。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ハ
解説
考え方
写真下の接点構成図も手がかりに、各スイッチが配線図中にあるかを照合します。
- イ:フロートレススイッチ電極 → 図記号LFがあり使用されている
- ロ:電磁開閉器用押しボタン → 図記号●Bがあり使用されている
- ハ:位置表示灯を内蔵する3路スイッチ(接点図:0端子と1・3端子+ランプ) → この配線図に3路スイッチ(傍記3)は使用されていない
- ニ:両切スイッチ(接点図:2極を同時に開閉) → 200 V回路の点滅器(傍記2P)として使用されている
答え:ハ
スイッチの写真鑑別では、ハンドルの見た目がほぼ同じでも接点構成図で「片切・両切・3路・4路」を確実に区別できます。0と1・3の端子番号があれば3路スイッチです。
掲載している試験問題は、一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去問題を使用しています。図・写真は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。