令和7年度下期 第二種電気工事士試験の問題と解説【全50問】
全問題を正答・解説付きで掲載しています。
この試験回をクイズ形式で解く →問1
電気に関する基礎理論図のような回路で、端子a-b間の合成抵抗[Ω]は。

- イ.1
- ロ.2
- ハ.3
- ニ.4
正解:ロ
解説
回路の構成を整理する
図の回路は、端子 a-b 間に次の3つの経路があります。
- 上の経路:3Ω(a から b へ直接)
- 下の経路:「6Ω と 6Ω の並列」+「3Ω の直列」
ステップ1:左側の並列部分を計算する
6Ω と 6Ω が並列になっています。
ポイント:同じ抵抗値が2つ並列のとき、合成抵抗は「半分」になります。
ステップ2:下の経路の合計を計算する
ステップ1で求めた 3Ω と、右側の 3Ω が直列につながっています。
ステップ3:上の経路と下の経路を並列に合成する
3Ω(上)と 6Ω(下)が並列になっています。
答え:ロ 2Ω
| ステップ | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 6Ω ∥ 6Ω | 6×6÷(6+6) | 3Ω |
| 3Ω + 3Ω(直列) | 3+3 | 6Ω |
| 3Ω ∥ 6Ω | 3×6÷(3+6) | 2Ω |
問2
電気に関する基礎理論抵抗R[Ω]に電圧V[V]を加えると、電流I[A]が流れ、P[W]の電力が消費される場合、抵抗R[Ω]を示す式として、誤っているものは。
- イ.PI/V
- ロ.P/I²
- ハ.V²/P
- ニ.V/I
正解:イ
解説
基本の式を確認する
オームの法則 、電力の式 から、抵抗 R を作ってみます。
- (ニ)… オームの法則そのもの。正しい
- (ハ)… を変形。正しい
- (ロ)… を変形。正しい
- (イ)… となり、これは抵抗ではなく電流の2乗。誤り
答え:イ
電力の式 を使うと、イの式は になってしまうことがポイントです。
問3
電気に関する基礎理論電熱器により、60kgの水の温度を20K上昇させるのに必要な電力量[kW・h]は。ただし、水の比熱は4.2kJ/(kg・K)とし、熱効率は100%とする。
- イ.1.0
- ロ.1.2
- ハ.1.4
- ニ.1.6
正解:ハ
解説
ステップ1:必要な熱量を求める
(質量60kg × 比熱4.2 × 温度上昇20K)
ステップ2:kW·h に換算する
1 kW·h = 3600 kJ なので、
熱効率100%なので、必要な電力量もそのまま 1.4 kW·h です。
答え:ハ 1.4
問4
電気に関する基礎理論図のような正弦波交流回路の電源電圧vに対する電流iの波形として、正しいものは。

- イ.(波形図)iがvより90°遅れている
- ロ.(波形図)iがvと同位相
- ハ.(波形図)iがvより90°進んでいる
- ニ.(波形図)iがvと逆位相(180°ずれ)
正解:イ
解説
コイルの性質
図はコイル(インダクタンス L)だけの回路です。コイルだけの回路では、電流 は電圧 より位相が 90°遅れます。
覚え方:コイルは電流の変化を妨げようとするので、電圧より電流が遅れて立ち上がる。
ほかの場合との比較
| 回路 | 電流の位相 |
|---|---|
| コイル L のみ | 電圧より 90°遅れ |
| コンデンサ C のみ | 電圧より 90°進み |
| 抵抗 R のみ | 電圧と同相 |
答え:イ( が より 90°遅れている波形)
問5
電気に関する基礎理論図のような三相負荷に三相交流電圧を加えたとき、各線に20Aの電流が流れた。線間電圧E[V]は。

- イ.120
- ロ.173
- ハ.208
- ニ.240
正解:ハ
解説
回路の確認
図は各相 6Ω の Y(スター)結線です。Y結線では 線電流=相電流 が成り立ちます。
ステップ1:相電圧(1相にかかる電圧)を求める
ステップ2:線間電圧に直す
Y結線では 線間電圧 相電圧 なので、
答え:ハ 208
問6
配電理論及び配線設計図のような三相3線式回路について、図中の×印の箇所で断線した場合、負荷の全消費電力[kW]は。ただし、負荷の抵抗は30Ωとし、配線の抵抗は無視し、電源電圧は一定とする。

- イ.0.7
- ロ.0.9
- ハ.1.3
- ニ.2.0
正解:ニ
解説
断線で回路がどう変わるか
正常時はΔ(デルタ)結線で各辺 30Ω です。×印で1本の電線が切れると、電源につながったままの2本の電線間(電圧 200V)から見た負荷は、次の2つが並列になります。
- その2本に直接つながる 30Ω が1つ
- 残り2つが直列になった 60Ω(30+30)
合成抵抗
全消費電力
答え:ニ 2.0
問7
配電理論及び配線設計図のような単相3線式回路において、電線1本当たりの抵抗が0.2Ωのとき、a-b間の電圧[V]は。

- イ.96
- ロ.100
- ハ.102
- ニ.106
正解:ハ
解説
ポイント:平衡負荷なら中性線に電流は流れない
上下の負荷がどちらも 10A で等しい(平衡)ので、中性線(真ん中の線)の電流は 0 です。よって中性線の電圧降下も 0V になります。
外側電線の電圧降下
上側電線(抵抗 0.2Ω)の電圧降下は、
a-b 間の電圧
(電源 104V − 外側電線の降下 2V − 中性線の降下 0V)
答え:ハ 102
問8
配電理論及び配線設計低圧屋内配線の合成樹脂管工事で、管内に直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)を4本収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。ただし、周囲温度は30℃以下とする。
- イ.17
- ロ.19
- ハ.22
- ニ.24
正解:ハ
解説
ステップ1:基準の許容電流
直径 2.0mm の軟銅線(単線)の許容電流は 35A です。
ステップ2:電流減少係数をかける
同じ管に複数本入れると放熱が悪くなるため、本数に応じた電流減少係数をかけます。
| 同一管内の本数 | 電流減少係数 |
|---|---|
| 3本以下 | 0.70 |
| 4本 | 0.63 |
| 5〜6本 | 0.56 |
4本なので 0.63 をかけて、
答え:ハ 22
問9
配電理論及び配線設計図のように定格電流50Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、7mの位置に過電流遮断器を施設するとき、a-b間の電線の許容電流の最小値[A]は。

- イ.12.5
- ロ.17.5
- ハ.22.5
- ニ.27.5
正解:ロ
解説
分岐距離による許容電流のルール
分岐点から分岐回路の過電流遮断器までの距離によって、必要な電線の許容電流が決まります。
| 分岐点からの距離 | 必要な許容電流 |
|---|---|
| 3m以下 | 制限なし |
| 3m超〜8m以下 | 幹線の遮断器定格の 35%以上 |
| 8m超 | 55%以上 |
計算
今回は 7m(3m超〜8m以下)なので 35% です。
答え:ロ 17.5
問10
配電理論及び配線設計低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして、適切なものは。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3m、配線用遮断器からコンセントまでは8mとし、電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。

- イ.B 20A/電線 2.0mm/定格電流30Aのコンセント 1個
- ロ.B 30A/電線 2.0mm/定格電流30Aのコンセント 1個
- ハ.B 40A/電線 8mm²/定格電流30Aのコンセント 1個
- ニ.B 30A/電線 2.6mm/定格電流15Aのコンセント 2個
正解:ハ
解説
分岐回路の組合せのきまり(主なもの)
| 遮断器 | 電線太さ(最小) | コンセント |
|---|---|---|
| 20A | 1.6mm | 20A以下 |
| 30A | 2.6mm(5.5mm²) | 20〜30A |
| 40A | 8mm² | 30〜40A |
各選択肢の確認
- イ:20A遮断器に 30Aコンセント → コンセントが大きすぎる ✗
- ロ:30A遮断器に 2.0mm → 電線が細すぎる(2.6mm以上必要)✗
- ハ:40A遮断器・8mm²・30Aコンセント → すべて条件に合う ✓
- ニ:30A遮断器に 15Aコンセント → 30A回路に15Aコンセントは不可 ✗
答え:ハ
問11
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具金属線ぴ工事に使用する金属製線ぴに関する記述として、正しいものは。
- イ.壁等に固定して絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く。)を収める。
- ロ.コンクリート床内に埋め込んで絶縁電線を収める。
- ハ.本体と導体とが一体となった材料で、照明器具等を直接取り付けて使用する。
- ニ.天井等につるし、ケーブルを並べて支持するのに用いる。
正解:イ
解説
金属線ぴ(メタルモール)とは
壁などに固定して、その中に絶縁電線を収めるための部材です。ただし屋外用ビニル絶縁電線(OW)は収められません。
ほかの選択肢
- ロ:コンクリート床に埋め込む → 線ぴは埋込用ではない ✗
- ハ:本体と導体が一体 → バスダクトなどの説明 ✗
- ニ:ケーブルを並べて支持 → ケーブルラックの説明 ✗
答え:イ
問12
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形の絶縁物の最高許容温度[℃]は。
- イ.60
- ロ.75
- ハ.90
- ニ.120
正解:ロ
解説
ポリエチレン系ケーブルの許容温度
600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル(EM-EEF、いわゆるエコ電線)の絶縁物の最高許容温度は 75℃ です。
| 種類 | 最高許容温度 |
|---|---|
| ビニル(IV・VVF) | 60℃ |
| ポリエチレン(EM-EEF) | 75℃ |
| 架橋ポリエチレン(CV) | 90℃ |
答え:ロ 75
問13
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具ねじなし電線管の曲げ加工に使用する工具は。
- イ.トーチランプ
- ロ.ディスクグラインダ
- ハ.パイプレンチ
- ニ.パイプベンダ
正解:ニ
解説
金属管を曲げる工具
金属管(ねじなし電線管を含む)を曲げるのは パイプベンダ です。
ほかの工具
- トーチランプ:硬質ビニル管を温めて曲げるときに使う(金属管用ではない)
- ディスクグラインダ:切断・研磨
- パイプレンチ:管をつかむ・回す
答え:ニ パイプベンダ
問14
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具必要に応じ、スターデルタ始動を行う電動機は。
- イ.一般用三相かご形誘導電動機
- ロ.三相巻線形誘導電動機
- ハ.直流分巻電動機
- ニ.単相誘導電動機
正解:イ
解説
スターデルタ始動とは
始動時はスター(Y)結線にして各相にかかる電圧を下げ、始動電流を抑えます。回転が上がったらデルタ(Δ)結線に切り替えて通常運転する方式です。
これは 一般用三相かご形誘導電動機 で使われます。
答え:イ 一般用三相かご形誘導電動機
問15
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具系統連系型の小出力太陽光発電設備において、使用される機器は。
- イ.調光器
- ロ.低圧進相コンデンサ
- ハ.自動点滅器
- ニ.パワーコンディショナ
正解:ニ
解説
パワーコンディショナの役割
太陽電池が作る 直流 を、家庭や電力系統で使える 交流 に変換するのが パワーコンディショナ(パワコン) です。系統連系型の太陽光発電には欠かせません。
調光器・自動点滅器・進相コンデンサは、太陽光発電の電力変換には関係ありません。
答え:ニ パワーコンディショナ
問16
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す材料の名称は。

- イ.ユニバーサル
- ロ.ノーマルベンド
- ハ.ベンダ
- ニ.カップリング
正解:ロ
解説
ノーマルベンド
金属管工事で、配管を直角(90°)に曲げる箇所に使う既製の曲がり部材を ノーマルベンド といいます。
- ユニバーサル:露出配管で直角に曲げる箱形の部材(点検口付き)
- カップリング:管と管をまっすぐつなぐ部材
- ベンダ:管を曲げる工具(材料ではない)
答え:ロ ノーマルベンド
問17
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す器具の用途は。

- イ.照明器具の明るさを調整するのに用いる。
- ロ.人の接近による自動点滅器に用いる。
- ハ.蛍光灯の力率改善に用いる。
- ニ.周囲の明るさに応じて街路灯などを自動点滅させるのに用いる。
正解:ロ
解説
人の接近で点灯する自動点滅器
写真の器具は、人の体温(熱線)を感知して自動で照明を点灯・消灯させる「人の接近による自動点滅器(熱線式自動スイッチ)」です。
- イ(明るさ調整=調光器)、ハ(力率改善=コンデンサ)、ニ(周囲の明るさで街路灯を点滅=光式の自動点滅器)はいずれも別物です。
答え:ロ 人の接近による自動点滅器
問18
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す工具の用途は。

- イ.電線の支線として用いる。
- ロ.太い電線を曲げてくせをつけるのに用いる。
- ハ.施工時の電線管の回転等すべり止めに用いる。
- ニ.架空線のたるみを調整するのに用いる。
正解:ニ
解説
張線器(シメラー)
架空電線のたるみ(張り具合)を調整するために、電線を引っ張ってピンと張る工具です。
- イ:支線は別部材
- ロ:太い電線を曲げる → ベンダなど
- ハ:管の回転止め(すべり止め)→ パイプ用の工具など
答え:ニ 架空線のたるみを調整するのに用いる
問19
電気工事の施工方法低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブ(E形)を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで、不適切なものは。
- イ.直径2.0mm 3本の接続に、中スリーブを使用して圧着マークを「中」にした。
- ロ.直径1.6mm 3本の接続に、小スリーブを使用して圧着マークを「小」にした。
- ハ.直径2.0mm 2本の接続に、中スリーブを使用して圧着マークを「中」にした。
- ニ.直径1.6mm 1本と直径2.0mm 2本の接続に、中スリーブを使用して圧着マークを「中」にした。
正解:ハ
解説
リングスリーブと刻印の基本ルール
電線の太さと本数で、スリーブの大きさと刻印が決まります。
| 電線の組合せ | スリーブ | 刻印 |
|---|---|---|
| 1.6mm × 2本 | 小 | ○ |
| 1.6mm × 3〜4本/2.0mm × 2本 | 小 | 小 |
| 2.0mm × 3本以上 など | 中 | 中 |
| 1.6mm × 1本 + 2.0mm × 2本 | 中 | 中 |
各選択肢の確認
- イ:2.0mm 3本 → 中スリーブ・「中」 ✓
- ロ:1.6mm 3本 → 小スリーブ・「小」 ✓
- ハ:2.0mm 2本 → 正しくは小スリーブ・「小」。中スリーブ・「中」は 不適切 ✗
- ニ:1.6mm 1本 + 2.0mm 2本 → 中スリーブ・「中」 ✓
答え:ハ(これが不適切)
問20
電気工事の施工方法単相3線式100/200Vの電力が供給されている2階建て木造住宅の低圧屋内配線工事として、不適切なものは。
- イ.乾燥した場所の天井ふところに、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形を用いた、ケーブル工事を行った。
- ロ.乾燥した場所の点検口のある天井裏に、600Vビニル絶縁電線を合成樹脂製可とう電線管(CD管)に通線して、施工した。
- ハ.湿気の多い場所の床下に、硬質ポリ塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事を行った。
- ニ.展開した場所で乾燥した場所の居間に、ライティングダクト工事を行った。
正解:ロ
解説
CD管の使い方に注意
CD管(オレンジ色の合成樹脂製可とう電線管)は、原則として コンクリートに直接埋め込んで使う専用 の管です。点検口のある天井裏のような場所に、露出・隠ぺいで単独使用するのは不適切です。
- ロ:天井裏にCD管で通線 → 不適切 ✗
- イ(VVFケーブル工事)、ハ(湿気の多い床下に硬質ビニル管)、ニ(乾燥した居間にライティングダクト)はいずれも適切。
答え:ロ
問21
電気工事の施工方法使用電圧200Vの三相電動機回路の施工方法で、不適切なものは。
- イ.湿気の多い場所に1種金属製可とう電線管を用いた金属可とう電線管工事を行った。
- ロ.造営材に沿って取り付けた600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルの支持点間の距離を2m以下とした。
- ハ.金属管工事に600Vビニル絶縁電線を使用した。
- ニ.乾燥した場所の金属管工事で、管の長さが3mなので金属管のD種接地工事を省略した。
正解:イ
解説
1種金属製可とう電線管の使用場所
1種金属製可とう電線管は、乾燥した展開した場所、または点検できる隠ぺい場所にしか使えません。湿気の多い場所には使用できません。
- イ:湿気の多い場所に1種金属製可とう電線管 → 不適切 ✗
- ロ(ケーブルの支持点間 2m以下)、ハ(金属管にIV線)、ニ(乾燥場所で管長3m=4m以下なのでD種接地省略可)はいずれも適切。
答え:イ
問22
一般用電気工作物等の検査方法D種接地工事を省略できないものは。ただし、電路には定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする。
- イ.乾燥したコンクリートの床に施設する三相200V(対地電圧200V)誘導電動機の鉄台
- ロ.乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する三相200V(対地電圧200V)空気圧縮機の金属製外箱部分
- ハ.乾燥した場所に施設する単相3線式100/200V(対地電圧100V)配線の電線を収めた長さ7mの金属管
- ニ.乾燥した場所に施設する三相200V(対地電圧200V)動力配線の電線を収めた長さ3mの金属管
正解:イ
解説
D種接地工事を省略できる代表的な条件
- 対地電圧 150V以下 の機器を乾燥した場所に施設する
- 絶縁性のもの(乾燥した木製の床など)の上で取り扱うように施設する
- 乾燥した場所で、金属管の長さが 4m以下
- 適切な漏電遮断器を施設する
各選択肢
- ロ:乾燥した木製の床の上で扱う → 絶縁性の床上 ⇒ 省略可
- ハ:対地電圧100V(150V以下)⇒ 省略可
- ニ:管長3m(4m以下)・乾燥 ⇒ 省略可
- イ:対地電圧200V かつ コンクリートの床(絶縁性でない)。上のどの条件にも当てはまらず、感電の危険が大きいため 省略できない
答え:イ
問23
電気工事の施工方法電磁的不平衡を生じないように、電線を金属管に挿入する方法として、適切なものは。

- イ.3φ3W電源 → 各回路の全電線をそれぞれ1本の金属管にまとめて挿入(三相負荷用も単相負荷用も、行きと帰りの電線が同じ管の中)
- ロ.(配線図)1φ2W電源 → 金属管2本に往復電線を分けて挿入(負荷2つ)
- ハ.(配線図)1φ3W電源 → 金属管3本を使用。片方の負荷への2線は1本の管にまとめているが、もう片方の負荷への行きと帰りの2線が別々の管に分かれている
- ニ.(配線図)3φ3W電源 → 各相の電線を別々の金属管に挿入(負荷)
正解:イ
解説
電磁的平衡の考え方
同じ回路の電線(行きと帰り)を 1本の金属管にまとめて 入れると、行きと帰りの電流でできる磁気が互いに打ち消し合い、管が発熱しません(電磁的不平衡が生じない)。
反対に、同じ回路の電線を 別々の管に分けて しまうと、往復電流が打ち消し合わず、管に大きな渦電流が流れて発熱の原因になります。
各選択肢の判定
| 選択肢 | 電源 | 電線の入れ方 | 電磁的不平衡 |
|---|---|---|---|
| イ | 3φ3W | 各回路の電線を 1本の管にまとめて 入れている | 生じない ✓ |
| ロ | 1φ2W | 各負荷への行きと帰りの電線を 別々の管 に入れている | 生じる ✗ |
| ハ | 1φ3W | 片方の負荷への行きと帰りの電線が 別々の管 に分かれている | 生じる ✗ |
| ニ | 3φ3W | 3線を1本ずつ 別々の管 に分けている | 生じる ✗ |
答え:イ
ポイント:電源の種類(単相/三相)ではなく、同じ回路の電線をひとまとめにしているか で判断します。
問24
一般用電気工作物等の検査方法次の①〜④は、一般用電気工作物の低圧屋内配線工事が完了したときの検査の内容を示したものである。空欄(A)、(B)及び(C)に当てはまるものの組合せとして、適切なものは。① 目視点検:目視で電気設備が適切に設置されているか確認する。② 絶縁抵抗の測定:(A)ごとに、所定の抵抗値以上であることを確認する。③ 接地抵抗の測定:(B)が、所定の抵抗値以下であることを確認する。④ 導通試験:(C)や導通チェッカーで配線の断線や、誤接続などがないか確認する。
- イ.(A)無充電状態の回路 (B)測定接地極 (C)回路計
- ロ.(A)充電状態の回路 (B)測定接地極 (C)検電器
- ハ.(A)無充電状態の回路 (B)補助接地極 (C)回路計
- ニ.(A)充電状態の回路 (B)補助接地極 (C)検電器
正解:イ
解説
各空欄の正解
- (A) 無充電状態の回路:絶縁抵抗の測定は、電源を切った無充電の状態で行う。
- (B) 測定接地極:接地抵抗は、測りたい接地極(測定接地極)の抵抗値が規定以下であることを確認する。
- (C) 回路計:導通試験は回路計(テスタ)や導通チェッカーで行う。
注意:(B) で値を確認するのは「補助接地極」ではなく、対象である「測定接地極」です。補助接地極は測定のために一時的に打ち込む補助の極です。
答え:イ
問25
一般用電気工作物等の検査方法絶縁抵抗測定が困難なので、単相100/200Vの分電盤の各分岐回路に対し、使用電圧が加わった状態で、クランプ形漏れ電流計を用いて、漏えい電流を測定した。その測定結果は、使用電圧100VのA回路は0.5mA、使用電圧200VのB回路は1.5mA、使用電圧100VのC回路は3mAであった。絶縁性能が「電気設備の技術基準の解釈」に適合している回路は。
- イ.すべて適合している。
- ロ.A回路とB回路が適合している。
- ハ.A回路のみが適合している。
- ニ.すべて適合していない。
正解:ハ
解説
判定の基準
絶縁抵抗の測定が困難なときは、漏えい電流が 1mA以下 であれば絶縁性能は技術基準に適合とみなせます。
| 回路 | 漏えい電流 | 判定 |
|---|---|---|
| A(100V) | 0.5mA | 1mA以下 → 適合 |
| B(200V) | 1.5mA | 超過 → 不適合 |
| C(100V) | 3mA | 超過 → 不適合 |
答え:ハ(A回路のみが適合)
問26
一般用電気工作物等の検査方法直読式接地抵抗計(アーステスタ)を使用して直読で接地抵抗を測定する場合、補助接地極(2箇所)の配置として、適切なものは。
- イ.被測定接地極を端とし、一直線上に2箇所の補助接地極を順次10m程度離して配置する。
- ロ.被測定接地極を中央にして、左右一直線上に補助接地極を5m程度離して配置する。
- ハ.被測定接地極を端とし、一直線上に2箇所の補助接地極を順次1m程度離して配置する。
- ニ.被測定接地極と2箇所の補助接地極を相互に5m程度離して正三角形に配置する。
正解:イ
解説
正しい配置
被測定接地極を端にして、一直線上に補助接地極を 約10m間隔 で2本、順に配置します。
被測定接地極 ──10m── 補助接地極P ──10m── 補助接地極C
- ハ:1m程度では近すぎて正しく測れない ✗
- ロ:中央配置 ✗ ニ:正三角形配置 ✗
答え:イ
問27
一般用電気工作物等の保安に関する法令直読式指示電気計器の目盛板に図のような記号があった。記号の意味として正しいものは。

- イ.永久磁石可動コイル形で目盛板を水平に置いて使用する。
- ロ.永久磁石可動コイル形で目盛板を鉛直に立てて使用する。
- ハ.誘導形で目盛板を水平に置いて使用する。
- ニ.可動鉄片形で目盛板を鉛直に立てて使用する。
正解:ニ
解説
記号の読み取り
図記号は 可動鉄片形 の計器で、目盛板を 鉛直に立てて 使用することを示しています。
- 可動鉄片形は交流回路用の指示計器。
- 記号の縦線(⊥)は鉛直に立てて使用、横線は水平に置いて使用を表します。
答え:ニ 可動鉄片形で目盛板を鉛直に立てて使用する
問28
一般用電気工作物等の保安に関する法令電気の保安に関する法令についての記述として、誤っているものは。
- イ.「電気工事士法」は、電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定めた法律である。
- ロ.「電気設備に関する技術基準を定める省令」は、電気事業法の規定に基づき定められた経済産業省令である。
- ハ.「電気用品安全法」は、電気用品の製造、販売等を規制し、電気用品の安全性を確保するために定めた法律で電気用品による危険及び障害の発生を防止することを目的とする。
- ニ.「電気用品安全法」において、「一般用電気工作物等」と「自家用電気工作物」を定義している。
正解:ニ
解説
どの法律が定義しているか
「一般用電気工作物等」と「自家用電気工作物」を定義しているのは 電気事業法 であって、電気用品安全法ではありません。
- ニ:「電気用品安全法において…定義している」→ 誤り ✗
- イ(電気工事士法の目的)、ロ(技術基準の省令)、ハ(電気用品安全法の目的)は正しい記述。
答え:ニ
問29
一般用電気工作物等の保安に関する法令「電気用品安全法」の適用を受ける次の電気用品のうち、特定電気用品は。
- イ.定格電流20Aの配線用遮断器
- ロ.消費電力30Wの換気扇
- ハ.外径19mmの金属製の電線管
- ニ.消費電力1kWの電気ストーブ
正解:イ
解説
特定電気用品とは
構造や使用方法から危険・障害の発生するおそれが多い電気用品で、より厳しい規制を受けます。配線用遮断器(定格電流100A以下) は特定電気用品です。
- ロ(換気扇)、ハ(金属製電線管)、ニ(電気ストーブ)は「特定電気用品以外の電気用品」。
答え:イ 定格電流20Aの配線用遮断器
問30
一般用電気工作物等の保安に関する法令「電気設備に関する技術基準を定める省令」に関する記述として、誤っているものは。
- イ.電圧の種別である低圧、高圧及び特別高圧を規定している。
- ロ.電気設備は、感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければならないと規定している。
- ハ.「電線」とは、電気使用場所において施設する電線(電気機械器具内の電線及び電線路の電線を除く。)をいうと定義している。
- ニ.「電気機械器具」とは、電路を構成する機械器具をいうと定義している。
正解:ハ
解説
「電線」の定義
省令で「電線」とは、強電流電気の伝送に使用する電気導体、絶縁物で被覆した電気導体など をいいます。
ハの「電気使用場所において施設する電線(電気機械器具内の電線及び電線路の電線を除く)」という説明は、「電線」ではなく 屋内配線などの定義 に近く、「電線」の定義としては 誤り です。
- イ(電圧の種別)、ロ(施設の原則)、ニ(電気機械器具の定義)は正しい。
答え:ハ
【配線図】(問31〜問50共通)

問31
配線図①で示す部分の工事方法として、適切なものは。(配線図15ページ参照)
- イ.金属可とう電線管工事
- ロ.金属線ぴ工事
- ハ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形を使用したケーブル工事
- ニ.金属管工事
正解:ハ
解説
①の部分
①は引込口まわりの配線部分です。図記号は丸形のケーブルを示しており、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)を使ったケーブル工事 が適切です。
- イ(金属可とう電線管)、ロ(金属線ぴ)、ニ(金属管)はこの部分の指定とは異なります。
答え:ハ
問32
配線図②で示す図記号の器具の種類は。(配線図15ページ参照)
- イ.接地極付コンセント
- ロ.接地端子付コンセント
- ハ.接地極付接地端子付コンセント
- ニ.漏電遮断器付コンセント
正解:ロ
解説
②の図記号
②は 接地端子付コンセント です。記号に「ET」(Earth Terminal)が付きます。
- 接地"極"付(記号「E」、アース用の極穴がある)とは別物。
- ②は接地"端子"付なので、アース線をネジ止めする端子が付いたタイプ。
答え:ロ 接地端子付コンセント
問33
配線図③で示す部分の小勢力回路で使用できる電圧の最大値[V]は。(配線図15ページ参照)
- イ.24
- ロ.30
- ハ.40
- ニ.60
正解:ニ
解説
小勢力回路とは
チャイム・インターホン・リモコンスイッチなど、絶縁変圧器で電圧を下げた、電流の小さい回路を小勢力回路といいます。感電や火災の危険が小さいため、一般の低圧配線より緩い基準で施設できます。
使用電圧の最大値
小勢力回路として施設できる電圧の最大値は 60 V です。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 使用電圧の最大値 | 60 V以下 |
| 電源 | 絶縁変圧器(1次側は対地電圧300 V以下) |
| 電線の太さ | 直径0.8 mm以上の軟銅線(ケーブル・コードを除く) |
答え:ニ 60
「小勢力回路=最大60 V・電線0.8 mm以上」。この2つの数字をセットで覚えておけば、この分野の出題はほぼカバーできます。
問34
配線図④で示す部分の配線で(VE28)とあるのは。(配線図15ページ参照)
- イ.内径28mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管
- ロ.内径28mmの合成樹脂製可とう電線管
- ハ.外径28mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管
- ニ.外径28mmの合成樹脂製可とう電線管
正解:イ
解説
VE管の表し方
- VE … 硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩ビ管)
- 数字 … 内径(mm)
したがって VE28 は 内径28mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管 です。
(合成樹脂製可とう電線管は PF管・CD管。外径表示ではなく内径表示である点に注意。)
答え:イ
問35
配線図⑤で示す図記号の名称は。(配線図15ページ参照)
- イ.600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線
- ロ.600V架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル
- ハ.600V耐燃性架橋ポリエチレン絶縁電線
- ニ.600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
正解:ロ
解説
EM-CE とは
図中の⑤は「EM-CE」と表記されています。EM-CE は 600V架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル(エコ電線)です。
- EM … エコマテリアル(鉛・ハロゲンを含まない環境配慮型)
- C … 架橋ポリエチレン絶縁
- E … ポリエチレンシース
答え:ロ 600V架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル
問36
配線図⑥で示す図記号の名称は。(配線図15ページ参照)
- イ.ジャンクションボックス
- ロ.ジョイントボックス
- ハ.VVF用ジョイントボックス
- ニ.プルボックス
正解:ハ
解説
⑥の図記号
⑥はVVFケーブルどうしを接続するための VVF用ジョイントボックス です。ケーブル工事で電線の接続箇所に使う箱です。
- ジャンクションボックス・プルボックスは金属管工事などで使う別の箱。
答え:ハ VVF用ジョイントボックス
問37
配線図⑦で示す部分の最少電線本数(心線数)は。(配線図15ページ参照)
- イ.2
- ロ.3
- ハ.4
- ニ.5
正解:ロ
解説
数え方
複線図を描き、⑦の区間を通る電線(心線)を数えます。電源の行き・帰り、スイッチへの渡り線などを最少になるよう数えると 3本 になります。
答え:ロ 3
配線図の本数問題は、頭の中だけでなく実際に複線図を描いて数えるのが確実です。
問38
配線図⑧で示す図記号の名称は。(配線図15ページ参照)
- イ.一般形調光器
- ロ.ワイド形調光器
- ハ.一般形点滅器
- ニ.ワイドハンドル形点滅器
正解:ニ
解説
⑧の図記号
⑧の図記号は ◆(黒く塗りつぶしたひし形) で、ワイドハンドル形点滅器(ハンドル部分が大きい壁スイッチ)を表します。
一般形の点滅器は ●(黒丸)、ワイドハンドル形は ◆(ひし形)で描き分けます。調光器は、記号を斜めの矢印が貫く形になります。
| 選択肢 | 名称 | 図記号 |
|---|---|---|
| イ | 一般形調光器 | ● を斜めの矢印が貫く |
| ロ | ワイド形調光器 | ◆ を斜めの矢印が貫く |
| ハ | 一般形点滅器 | ●(黒丸) |
| ニ | ワイドハンドル形点滅器 | ◆(黒ひし形) |
答え:ニ ワイドハンドル形点滅器
ワイドハンドル形は、指1本で押しやすいよう操作部が大きくなったスイッチで、住宅で広く使われています。
問39
配線図⑨で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]は。(配線図15ページ参照)
- イ.0.1
- ロ.0.2
- ハ.0.3
- ニ.0.4
正解:イ
解説
絶縁抵抗の基準(電技省令)
| 対地電圧 | 最小絶縁抵抗 |
|---|---|
| 150V以下 | 0.1MΩ |
| 150V超〜300V以下 | 0.2MΩ |
| 300V超 | 0.4MΩ |
⑨は単相3線式100/200Vの回路です。200Vの機器でも、各電線の 対地電圧は100V(150V以下)なので、必要な絶縁抵抗の最小値は 0.1MΩ です。
答え:イ 0.1
問40
配線図⑩で示す部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものは。(配線図15ページ参照)
- イ.C種接地工事 10Ω
- ロ.C種接地工事 50Ω
- ハ.D種接地工事 100Ω
- ニ.D種接地工事 500Ω
正解:ニ
解説
D種接地工事
300V以下の低圧機器の接地は D種接地工事 です。接地抵抗は原則100Ω以下ですが、漏電遮断器(動作時間0.5秒以内)が設置されている場合は 500Ω以下 でよいとされています。
この回路には漏電遮断器(分電盤の BE)があるので、許容される最大値は 500Ω です。
答え:ニ D種接地工事 500Ω
問41
配線図⑪で示すボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せで、正しいものは。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)2本用 4個
- ロ.(写真)2本用 3個・3本用 2個
- ハ.(写真)2本用 3個・3本用 1個
- ニ.(写真)2本用 3個・3本用 1個・4本用 1個
正解:ハ
解説
差込形コネクタの選び方
差込形コネクタは、1か所で接続する電線の本数に合わせて「2本用」「3本用」などを選びます。複線図で⑪のボックス内の各接続点の電線本数を数えます。
⑪では、2本接続が3か所、3本接続が1か所になるので、2本用3個・3本用1個 が必要です。
答え:ハ 2本用3個・3本用1個
問42
配線図⑫で示す図記号のものは。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)プルボックス
- ロ.(写真)金属製アウトレットボックス
- ハ.(写真)VVF用ジョイントボックス
- ニ.(写真)露出スイッチボックス(金属管用)
正解:ロ
解説
⑫の図記号
⑫の図記号は「□」(正方形)で、アウトレットボックス(ジョイントボックス) を表します。天井裏などで電線どうしを接続するときに使う金属製の箱で、写真はロです。
まぎらわしいボックス類の図記号(JIS C 0303):
| 図記号 | 名称 | 写真 |
|---|---|---|
| □(正方形のみ) | アウトレットボックス | ロ |
| □ の中に × | プルボックス | イ |
| ○ に斜線 | VVF用ジョイントボックス | ハ |
ニの露出スイッチボックスは、金属管工事で壁面に露出させて取り付けるボックスです。
答え:ロ 金属製アウトレットボックス
問43
配線図⑬で示す図記号の器具は。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)接地極付コンセント 15A 250V
- ロ.(写真)接地3Pコンセント 20A 250V(三相用)
- ハ.(写真)接地極付コンセント 20A 250V
- ニ.(写真)接地極付20A 125Vコンセント
正解:ハ
解説
⑬の図記号
⑬のコンセントには「20A 250V E」の傍記があります。E は接地極付(アース極入り)という意味なので、⑬は 接地極付コンセント 20A 250V(1口)です。ルームエアコンなどの200V機器用に使われます。
| 選択肢 | 写真のコンセント | 判定 |
|---|---|---|
| イ | 接地極付 15A 250V | 定格電流が15Aなので ✗ |
| ロ | 接地3P 20A 250V(三相用) | 三相動力用なので ✗ |
| ハ | 接地極付 20A 250V | ○ |
| ニ | 接地極付 20A 125V | 定格電圧が125Vなので ✗ |
見分け方:20A 250V用はかぎ形(L形)の刃受、20A 125V用はT形の刃受、三相用は丸形で穴が4つあります。
答え:ハ 接地極付コンセント 20A 250V
問44
配線図⑭で示す図記号の器具は。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)2P2E 配線用遮断器 AC100/200V 20A
- ロ.(写真)2P1E 漏電遮断器(過負荷保護兼用) 20A 100V 30mA
- ハ.(写真)2P2E 漏電遮断器(過負荷保護兼用) 20A 100/200V 30mA
- ニ.(写真)2P1E 配線用遮断器 AC100V 20A
正解:イ
解説
⑭の図記号
⑭は2階ルームエアコン用の200V回路の遮断器です。200V回路は2本とも電圧がかかるため、2P2E(2極2素子)の配線用遮断器 AC100/200V 20A を使います。
- 2P1E は100V回路用(片方の極だけ素子がある)。
- ⑭は漏電遮断器ではなく配線用遮断器です。
答え:イ 2P2E 配線用遮断器 AC100/200V 20A
問45
配線図⑮で示す部分の配線工事に必要なケーブルは。ただし、使用するケーブルの心線数は最少とする。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)VVF 2心(黒・白)1本
- ロ.(写真)VVF 3心(黒・白・赤)1本
- ハ.(写真)VVF 2心(黒・白)2本
- ニ.(写真)VVF 2心1本+3心1本
正解:ロ
解説
心線数の数え方
複線図を描き、⑮の区間に必要な電線を最少で数えます。3路スイッチの渡り線などが必要になるため、黒・白・赤の3心(VVF3C) が必要です。
答え:ロ VVF 黒・白・赤の3心
問46
配線図⑯で示すボックス内の接続をリングスリーブで圧着接続した場合のリングスリーブの種類、個数及び圧着接続後の刻印との組合せで、正しいものは。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。また、写真に示すリングスリーブ中央の○、小、中は刻印を表す。なお、ボックスからスイッチ(ク、ケ、コ)に至るケーブルの心線数は最少とする。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)小スリーブ5個(刻印「小」2個・「○」3個)
- ロ.(写真)小スリーブ5個(刻印「小」3個・「○」2個)
- ハ.(写真)中スリーブ1個(刻印「中」)+小スリーブ4個(刻印「小」1個・「○」3個)
- ニ.(写真)中スリーブ1個(刻印「中」)+小スリーブ4個(刻印「小」2個・「○」2個)
正解:イ
解説
刻印のルール(1.6mmの場合)
使用する電線はすべて VVF1.6(直径1.6mm)です。
- 1.6mm × 2本 → 小スリーブ・刻印「○」
- 1.6mm × 3〜4本 → 小スリーブ・刻印「小」
⑯のボックス内の接続(複線図より)
| 接続箇所 | 電線の本数 | スリーブと刻印 |
|---|---|---|
| 非接地側電線(黒)の渡り | 1.6mm × 3本 | 小スリーブ「小」 |
| 接地側電線(白)の接続 | 1.6mm × 4本 | 小スリーブ「小」 |
| 器具への帰り線 × 3か所 | 各 1.6mm × 2本 | 小スリーブ「○」× 3 |
合計で 小スリーブ5個(刻印「小」2個・「○」3個) になります。
答え:イ
問47
配線図⑰で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで、正しいものは。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)小スリーブ 3個
- ロ.(写真)小スリーブ 4個
- ハ.(写真)小スリーブ 2個/中スリーブ 2個
- ニ.(写真)小スリーブ 2個/中スリーブ 1個
正解:ニ
解説
考え方
すべて VVF1.6 です。複線図で⑰の各接続点の電線本数を数え、本数に応じてスリーブの大きさと個数を決めます。
- 1.6mm × 2〜4本 → 小スリーブ
- 1.6mm × 5〜6本 → 中スリーブ
⑰では、本数の少ない接続が2か所(小スリーブ2個)、本数の多い接続が1か所(中スリーブ1個)になります。
答え:ニ 小スリーブ2個・中スリーブ1個
問48
配線図この配線図で、使用されていないスイッチは。ただし、写真下の図は、接点の構成を示す。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)
- ロ.(写真)遅延スイッチ(「遅れて消えます」の表示付き)
- ハ.(写真)3路スイッチ(接点:0-1-3)
- ニ.(写真)確認表示灯内蔵スイッチ(パイロットランプ付き)
正解:イ
解説
写真のスイッチと配線図の照合
| 選択肢 | 写真のスイッチ | 配線図では |
|---|---|---|
| イ | 位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ) | 「H」付きの点滅器記号が どこにもない |
| ロ | 遅延スイッチ(「遅れて消えます」の表示) | 玄関の ●D で使用 |
| ハ | 3路スイッチ(端子 0・1・3) | 「3」付きの点滅器(3路)で使用 |
| ニ | 確認表示灯内蔵スイッチ(パイロットランプ付き) | 脱衣所の ●L で使用 |
位置表示灯内蔵スイッチは、スイッチが「切」のときにランプが点いて、暗い場所でスイッチの位置を知らせるものです(ランプが接点と並列に入る)。図記号は ● に「H」ですが、この配線図には登場しません。
答え:イ 位置表示灯内蔵スイッチ
問49
配線図この配線図の2階部分の施工で、一般的に使用されることのないものは。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)リングスリーブ用圧着工具(柄が黄色)
- ロ.(写真)プリカナイフ
- ハ.(写真)ワイヤストリッパ
- ニ.(写真)電工ナイフ
正解:ロ
解説
プリカナイフが不要な理由
ロの写真は プリカナイフ です。二種金属製可とう電線管(プリカチューブ)を切断する専用工具ですが、2階部分にプリカチューブの工事はないため、一般的に使いません。
- イ リングスリーブ用圧着工具(黄色い柄)… ボックス内の圧着接続で使う
- ハ ワイヤストリッパ … 電線の絶縁被覆のはぎ取りに使う
- ニ 電工ナイフ … ケーブル外装のはぎ取りなどに使う
答え:ロ プリカナイフ
問50
配線図この配線図の施工で、一般的に使用されることのないものは。(配線図15ページ参照)

- イ.(写真)合成樹脂製埋込スイッチボックス
- ロ.(写真)ステープル
- ハ.(写真)ねじなし電線管用カップリング
- ニ.(写真)合成樹脂製可とう電線管(PF管)用カップリング
正解:ハ
解説
ねじなし電線管用カップリングが不要な理由
ハの写真は ねじなし電線管(E管)どうしを接続するカップリング です(両端に止めネジが付いた金属製の円筒)。この配線図の電線管工事は合成樹脂製可とう電線管(PF管)で、ねじなし電線管は使われていないため、このカップリングは使いません。
- イ 合成樹脂製埋込スイッチボックス … 埋込スイッチ・コンセントの取付けに使う
- ロ ステープル … VVFケーブルの造営材への固定に使う
- ニ PF管用カップリング … PF管どうしの接続に使う
答え:ハ ねじなし電線管用カップリング
掲載している試験問題は、一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去問題を使用しています。図・写真は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。