令和6年度上期 第二種電気工事士試験の問題と解説【全50問】
全問題を正答・解説付きで掲載しています。
この試験回をクイズ形式で解く →問1
電気に関する基礎理論図のような回路で,8Ωの抵抗での消費電力[W]は。

- イ.200
- ロ.800
- ハ.1 200
- ニ.2 000
正解:ロ
解説
合成抵抗を求める
20 Ωと30 Ωは並列なので、
これと8 Ωが直列なので、回路全体では 。
電流と消費電力
8 Ωには回路電流10 Aがそのまま流れるので、
答え:ロ 800
問2
電気に関する基礎理論電気抵抗R[Ω],直径D[mm],長さL[m]の導線の抵抗率[Ω・m]を表す式は。
- イ.πDR/(4L×10³)
- ロ.πD²R/(L²×10⁶)
- ハ.πD²R/(4L×10⁶)
- ニ.πDR/(4L²×10³)
正解:ハ
解説
抵抗の式から抵抗率を逆算する
断面積を直径で表す(mm → m の換算)
直径 [mm] [m] なので、断面積は
代入する
答え:ハ
この問題は (mm² → m²の換算)と「4で割る」(直径→半径)の2点が式に入っているかで選択肢を絞れます。
問3
電気に関する基礎理論電線の接続不良により,接続点の接触抵抗が0.2Ωとなった。この電線に15 Aの電流が流れると,接続点から1時間に発生する熱量[kJ]は。ただし,接触抵抗の値は変化しないものとする。
- イ.11
- ロ.45
- ハ.72
- ニ.162
正解:ニ
解説
ジュールの法則
数値を代入する
電流15 A、接触抵抗0.2 Ω、時間1時間 = 3600秒なので、
答え:ニ 162
似た問題が繰り返し出ています(電流が10 Aなら72 kJ、15 Aなら162 kJ)。式さえ覚えていれば確実に取れる問題です。
問4
電気に関する基礎理論定格電圧V[V],定格電流I[A]の三相誘導電動機を定格状態で運転したところ,消費電力がP[kW]であった。この電動機の力率[%]を表す式は。
- イ.P/(√3VI)×10⁵
- ロ.√3P/(VI)×10⁵
- ハ.√3VI/P×10⁵
- ニ.VI/(√3P)×10⁵
正解:イ
解説
三相電力の式
力率を逆算する
消費電力は [kW] [W] なので、
百分率 [%] にするには100倍します。
答え:イ
kW → W の と、% の を合わせて になるのがポイントです。
問5
電気に関する基礎理論図のような三相3線式回路に流れる電流I[A]は。

- イ.8.3
- ロ.11.6
- ハ.14.3
- ニ.20.0
正解:ロ
解説
Y結線の相電圧
各相に10 Ωの抵抗がY結線(スター結線)されています。相電圧は線間電圧の なので、
線電流を求める
Y結線では線電流=相電流なので、
答え:ロ 11.6
と1つの式にしても同じです。
問6
配電理論及び配線設計図のように,電線のこう長8 mの配線により,消費電力2 000 Wの抵抗負荷に電力を供給した結果,負荷の両端の電圧は100 Vであった。配線における電圧降下[V]は。ただし,電線の電気抵抗は長さ1 000 m当たり3.2Ωとする。

- イ.1
- ロ.2
- ハ.3
- ニ.4
正解:イ
解説
負荷電流を求める
負荷の両端の電圧が100 V、消費電力が2 000 Wなので、
電線の抵抗を求める
1 000 m当たり3.2 Ωで、こう長8 m。往復2本分なので、
電圧降下
答え:イ 1
単相2線式は「往復2本分」を忘れないのがポイントです。
問7
配電理論及び配線設計図のような単相3線式回路において,電線1線当たりの抵抗が0.1Ω,抵抗負荷に流れる電流がともに15 Aのとき,この配線の電力損失[W]は。

- イ.45
- ロ.60
- ハ.90
- ニ.135
正解:イ
解説
中性線の電流を確認する
両側の抵抗負荷に流れる電流がともに15 Aで等しい(平衡している)ので、中性線には電流が流れません(15 − 15 = 0 A)。
電力損失を計算する
損失が生じるのは上下2本の電圧線だけです。
答え:イ 45
「平衡していれば中性線の損失はゼロ」。これが単相3線式の損失計算の最大のポイントで、3本分(67.5 W)と計算すると誤りになります。
問8
配電理論及び配線設計金属管による低圧屋内配線工事で,管内に直径2.0 mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線) 4本を収めて施設した場合,電線1本当たりの許容電流[A]は。ただし,周囲温度は30 ℃以下,電流減少係数は0.63とする。
- イ.17
- ロ.22
- ハ.30
- ニ.35
正解:ロ
解説
計算の手順
直径2.0 mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流(がいし引き配線時)は 35 A です。
金属管に4本収めるときの電流減少係数0.63を掛けます。
(小数点以下は7捨8入で処理します)
答え:ロ 22
基準となる許容電流「1.6 mm→27 A、2.0 mm→35 A、2.6 mm→48 A」は暗記必須です。減少係数は問題文で与えられます。
問9
配電理論及び配線設計図のような電熱器H 1台と電動機M 2台が接続された単相2線式の低圧屋内幹線がある。この幹線の太さを決定する根拠となる電流IW[A]と,幹線に施設しなければならない過電流遮断器の定格電流を決定する根拠となる電流IB[A]の組合せとして,適切なものは。ただし,需要率は100%とする。

- イ.IW=50,IB=125
- ロ.IW=50,IB=130
- ハ.IW=60,IB=130
- ニ.IW=60,IB=150
正解:ハ
解説
幹線の太さを決める電流 IW
電動機の合計 A、電熱器 A。
電動機の合計が電熱器より大きく、かつ A なので、電動機分を1.25倍します。
過電流遮断器の定格を決める電流 IB
次の2つの小さい方を採用します。
小さい方は130 Aです。
答え:ハ IW=60,IB=130
「IWは電動機1.25倍(50 A超なら1.1倍)」「IBは3IM+IHと2.5IWの小さい方」の2段構えで解きます。
問10
配電理論及び配線設計低圧屋内配線の分岐回路の設計で,配線用遮断器,分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして,適切なものは。ただし,分岐点から配線用遮断器までは3 m,配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし,電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また,コンセントは兼用コンセントではないものとする。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:イ
解説
分岐回路の基本ルール
| 遮断器の定格 | 電線の太さ | コンセントの定格 |
|---|---|---|
| 20 A | 1.6 mm以上 | 20 A以下 |
| 30 A | 2.6 mm(5.5 mm²)以上 | 20 A以上30 A以下 |
各選択肢をチェック
- イ:20 A遮断器+2.0 mm+20 Aコンセント2個 → すべて条件を満たす。適切
- ロ:30 A遮断器+2.0 mm → 電線は2.6 mm以上が必要。不適切
- ハ:20 A遮断器+30 Aコンセント → コンセントは20 A以下。不適切
- ニ:30 A遮断器+15 Aコンセント → コンセントは20 A以上30 A以下。不適切
答え:イ
問11
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具アウトレットボックス(金属製)の使用方法として,不適切なものは。
- イ.金属管工事で電線の引き入れを容易にするのに用いる。
- ロ.金属管工事で電線相互を接続する部分に用いる。
- ハ.配線用遮断器を集合して設置するのに用いる。
- ニ.照明器具などを取り付ける部分で電線を引き出す場合に用いる。
正解:ハ
解説
アウトレットボックスの用途
- 金属管工事で電線の引き入れを容易にする中継点として使う(イは適切)
- 金属管工事で電線相互を接続する場所として使う(ロは適切)
- 照明器具の取付部分で電線を引き出すのに使う(ニは適切)
ハが不適切である理由
配線用遮断器を集合して設置するのは分電盤(キャビネット)の役割です。アウトレットボックスは配線の接続・引き出しのための箱であり、遮断器を収める用途には使いません。
答え:ハ
問12
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具低圧屋内配線として使用する600Vビニル絶縁電線(IV)の絶縁物の最高許容温度[℃]は。
- イ.45
- ロ.60
- ハ.75
- ニ.90
正解:ロ
解説
IV電線の最高許容温度
600Vビニル絶縁電線(IV)の絶縁物(ビニル)の最高許容温度は 60 ℃ です。
主な電線・ケーブルの最高許容温度
| 種類 | 最高許容温度 |
|---|---|
| IV・VVF・VVR(ビニル) | 60 ℃ |
| HIV(二種ビニル) | 75 ℃ |
| CV・EM-EEF(架橋ポリエチレン・ポリエチレン) | 90 ℃ |
答え:ロ 60
「ビニルは60 ℃」が基本。HIVの75 ℃、CVの90 ℃との比較で出題されることもあります。
問13
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具硬質ポリ塩化ビニル電線管の切断及び曲げ作業に使用する工具の組合せとして,適切なものは。
- イ.合成樹脂管用カッタ,圧着工具,パイプベンダ
- ロ.電工ナイフ,面取器,パイプベンダ
- ハ.電工ナイフ,圧着工具,トーチランプ
- ニ.合成樹脂管用カッタ,面取器,トーチランプ
正解:ニ
解説
VE管の加工に使う工具
- 切断:合成樹脂管用カッタ(塩ビカッタ)または金切りのこ
- 切断面の処理:面取器(バリを取り、電線の被覆を傷つけないようにする)
- 曲げ:トーチランプで加熱して柔らかくしてから曲げる
この3つが揃っているのは「合成樹脂管用カッタ、面取器、トーチランプ」です。
ほかの選択肢が誤りである理由
- パイプベンダは金属管の曲げ工具(イ・ロ)
- 圧着工具は電線の接続用で、管の加工には無関係(イ・ハ)
答え:ニ
問14
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具三相誘導電動機の始動において,全電圧始動(じか入れ始動)と比較して,スターデルタ始動の特徴として,正しいものは。
- イ.始動時間が短くなる。
- ロ.始動電流が小さくなる。
- ハ.始動トルクが大きくなる。
- ニ.始動時の巻線に加わる電圧が大きくなる。
正解:ロ
解説
スターデルタ始動とは
三相かご形誘導電動機の始動時に巻線をY(スター)結線にし、回転が上がってからΔ(デルタ)結線に切り替える始動方法です。
じか入れ始動との比較
始動時、各巻線に加わる電圧が になるため、
- 始動電流は に小さくなる(ロが正しい)
- 始動トルクも に小さくなる(ハは誤り)
- トルクが小さいぶん加速が遅く、始動時間はむしろ長くなる(イは誤り)
- 巻線に加わる電圧は小さくなる(ニは誤り)
答え:ロ 始動電流が小さくなる。
「電流もトルクも1/3、その代わり時間は長い」とセットで覚えましょう。
問15
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具組み合わせて使用する機器で,その組合せが明らかに誤っているものは。
- イ.ネオン変圧器と高圧水銀灯
- ロ.光電式自動点滅器と庭園灯
- ハ.零相変流器と漏電警報器
- ニ.スターデルタ始動装置と一般用低圧三相かご形誘導電動機
正解:イ
解説
イが誤りである理由
ネオン変圧器はネオン放電管を点灯させるための専用変圧器です。高圧水銀灯の点灯には専用の安定器を使うため、この組合せは明らかに誤りです。
ほかの選択肢
- ロ:光電式自動点滅器は暗くなると自動点灯 → 庭園灯と組み合わせる。正しい
- ハ:零相変流器は漏れ電流の検出センサ → 漏電警報器と組み合わせる。正しい
- ニ:スターデルタ始動装置 → 三相かご形誘導電動機の始動に使う。正しい
答え:イ ネオン変圧器と高圧水銀灯
「放電灯には安定器、ネオン管にはネオン変圧器」と覚えておくと、この形式の問題はすべて対応できます。
問16
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真の矢印で示す材料の名称は。

- イ.金属ダクト
- ロ.ケーブルラック
- ハ.ライティングダクト
- ニ.2種金属製線ぴ
正解:ロ
解説
写真の材料
写真の矢印が示すのは、はしご状の金属製の棚に多数のケーブルを載せて支持する材料=ケーブルラックです。ビルや工場の天井裏・電気室などで太いケーブルをまとめて敷設するのに使います。
ほかの選択肢
- イ:金属ダクトは箱形(ふた付きの角ダクト)で、中に電線を収める
- ハ:ライティングダクトは照明器具を任意の位置に取り付けられる給電レール
- ニ:2種金属製線ぴ(レースウェイ)は幅5 cm以下の細い金属製の樋
答え:ロ ケーブルラック
問17
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す器具の名称は。

- イ.キーソケット
- ロ.線付防水ソケット
- ハ.プルソケット
- ニ.ランプレセプタクル
正解:ロ
解説
写真の器具
写真は線付防水ソケットです。電線(コード)が直接付いたソケットで、パッキンにより雨水の浸入を防ぐ構造になっています。屋外の提灯・イルミネーションや工事現場の仮設照明などに使われます。
ほかの選択肢
- イ:キーソケットはスイッチ(キー)付きのソケット
- ハ:プルソケットは引きひもスイッチ付きのソケット
- ニ:ランプレセプタクルは造営材に固定する受け金具(技能試験でおなじみの器具)
答え:ロ 線付防水ソケット
問18
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具写真に示す工具の用途は。

- イ.リーマと組み合わせて,金属管の面取りに用いる。
- ロ.面取器と組み合わせて,ダクトのバリを取るのに用いる。
- ハ.羽根ぎりと組み合わせて,鉄板に穴を開けるのに用いる。
- ニ.ホルソと組み合わせて,コンクリートに穴を開けるのに用いる。
正解:イ
解説
写真の工具
写真はクリックボールです。手で回すハンドル式の回転工具で、先端にリーマや羽根ぎりを取り付けて使います。
用途
リーマと組み合わせて、金属管の切断面の面取り(バリ取り・内面の広げ)に用います。金属管を金切りのこで切ったあと、管端のかえりを取って電線の被覆を保護するための作業です。
木材への穴あけには羽根ぎりと組み合わせて使うこともありますが、鉄板やコンクリートの穴あけには使いません(ハ・ニは誤り)。
答え:イ
問19
電気工事の施工方法低圧屋内配線工事で,600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブE形を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで,a〜dのうちから不適切なものを全て選んだ組合せとして,正しいものは。

- イ.a,b
- ロ.b,c
- ハ.c,d
- ニ.a,d
正解:ロ
解説
リングスリーブと刻印のルール
| 接続する電線 | スリーブ | 刻印 |
|---|---|---|
| 1.6 mm × 2本 | 小 | ○ |
| 1.6 mm × 3〜4本 | 小 | 小 |
| 2.0 mm × 1本+1.6 mm × 1〜2本 | 小 | 小 |
| 2.0 mm × 2本+1.6 mm × 1〜3本 など | 中 | 中 |
a〜dを判定する
- a:1.6 mm × 2本 → 小・○刻印 … 適切
- b:1.6 mm × 2本+2.0 mm × 1本 → 正しくは小スリーブ・小刻印なのに中・中としている … 不適切
- c:1.6 mm × 4本 → 正しくは小スリーブ・小刻印なのに中・中としている … 不適切
- d:1.6 mm × 1本+2.0 mm × 2本 → 中・中 … 適切
不適切なのは b と c です。
答え:ロ b,c
「小スリーブの上限は1.6 mm換算で4本分(2.0 mm×1本=1.6 mm×2本相当)」と覚えると判定が速くなります。
問20
電気工事の施工方法使用電圧100 Vの低圧屋内配線のライティングダクト工事として,不適切なものは。
- イ.ライティングダクトの開口部を下に向け支持点間の距離を1.5 mとし,造営材に堅ろうに取り付けた。
- ロ.ライティングダクトの終端部をエンドキャップを用いて閉そくした。
- ハ.ライティングダクトの全長が3.5 mであったので,D種接地工事を省略した。
- ニ.建造物の壁を貫通してライティングダクトを設置した。
正解:ニ
解説
ライティングダクト工事のルール
- 開口部(給電レールの溝)は下向きに施設する(横向きは条件付き、上向きは禁止)
- 支持点間の距離は2 m以下(イの1.5 mは適切)
- 終端部はエンドキャップで閉そくする(ロは適切)
- 対地電圧150 V以下かつ長さ4 m以下ならD種接地工事を省略できる(ハの3.5 mは適切)
- 造営材(壁など)を貫通して施設してはならない(ニが不適切)
答え:ニ
ダクト内部の導体(充電部)が壁の中に隠れると点検できず危険なため、壁貫通は禁止されています。
問21
電気工事の施工方法使用電圧200 Vの三相電動機回路の施工方法で,不適切なものは。
- イ.湿気の多い場所に1種金属製可とう電線管を用いた金属可とう電線管工事を行った。
- ロ.造営材に沿って取り付けた600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルの支持点間の距離を2 m以下とした。
- ハ.金属管工事に600Vビニル絶縁電線を使用した。
- ニ.乾燥した場所の金属管工事で,管の長さが3 mなので金属管のD種接地工事を省略した。
正解:イ
解説
イが不適切である理由
1種金属製可とう電線管は、展開した場所または点検できる隠ぺい場所で、かつ乾燥した場所にしか施設できません。湿気の多い場所への施設は不適切です(湿気の多い場所には2種金属製可とう電線管を使います)。
ほかの選択肢
- ロ:造営材に沿うケーブルの支持点間は2 m以下 → 適切
- ハ:金属管工事に600Vビニル絶縁電線(IV) → 適切
- ニ:乾燥した場所で管の長さ4 m以下(3 m)ならD種接地工事を省略できる(300 V以下) → 適切
答え:イ
「1種可とう管=乾燥した場所限定」がこの問題のポイントです。
問22
電気工事の施工方法ケーブル工事による低圧屋内配線で,ケーブルと弱電流電線の接近又は交差する箇所がa〜dの4箇所あった。a〜dのうちから適切なものを全て選んだ組合せとして,正しいものは。 a:弱電流電線と交差する箇所で接触していた。 b:弱電流電線と重なり合って接触している長さが3 mあった。 c:弱電流電線と接触しないように離隔距離を10 cm離して施設していた。 d:弱電流電線と接触しないように堅ろうな隔壁を設けて施設していた。
- イ.dのみ
- ロ.c,d
- ハ.b,c,d
- ニ.a,b,c,d
正解:ロ
解説
原則
低圧配線のケーブルと弱電流電線(電話線・LANケーブルなど)は、接触しないように施設しなければなりません。誘導や混触による障害を防ぐためです。
a〜dを判定する
- a:交差箇所で接触していた → 不適切
- b:重なり合って接触している長さが3 m → 接触している時点で不適切
- c:離隔距離10 cmを取って接触しないように施設 → 適切
- d:堅ろうな隔壁を設けて施設 → 適切
適切なのは c と d です。
答え:ロ c,d
「接触はダメ。離すか、隔壁を設けるかのどちらかならOK」というシンプルな基準で判定できます。
問23
電気工事の施工方法硬質ポリ塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事として,不適切なものは。
- イ.管の支持点間の距離は2 mとした。
- ロ.管相互及び管とボックスとの接続で,専用の接着剤を使用し,管の差込み深さを管の外径の0.9倍とした。
- ハ.湿気の多い場所に施設した管とボックスとの接続箇所に,防湿装置を施した。
- ニ.三相200 V配線で,簡易接触防護措置を施した場所に施設した管と接続する金属製プルボックスに,D種接地工事を施した。
正解:イ
解説
イが不適切である理由
硬質ポリ塩化ビニル電線管の支持点間の距離は 1.5 m以下 と定められています。2 mは超過しているため不適切です。
ほかの選択肢
- ロ:管の差込み深さは、接着剤を使う場合外径の0.8倍以上(使わない場合は1.2倍以上)。0.9倍は条件を満たす。適切
- ハ:湿気の多い場所の接続箇所に防湿装置 → 適切
- ニ:300 V以下の金属製プルボックスにD種接地工事 → 適切
答え:イ
「金属管・ケーブルは支持点間2 m、合成樹脂管は1.5 m」の違いがよく問われます。樹脂管はたわみやすいため短くなっています。
問24
一般用電気工作物等の検査方法アナログ式回路計(電池内蔵)の回路抵抗測定に関する記述として,誤っているものは。
- イ.回路計の電池が有効であることを確認する。
- ロ.抵抗測定レンジに切り換える。被測定物の概略値が想定される場合は,測定レンジの倍率を適正なものにする。
- ハ.赤と黒の測定端子(テストリード)を短絡し,指針が0 Ωになるよう調整する。
- ニ.被測定物に,赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し,その時の指示値を読む。なお,測定レンジに倍率表示がある場合は,読んだ指示値を倍率で割って測定値とする。
正解:ニ
解説
正しい測定手順
- 電池が有効であることを確認する(イは正しい)
- 抵抗測定レンジに切り換え、適正な倍率を選ぶ(ロは正しい)
- テストリードを短絡し、0 Ω調整をする(ハは正しい)
- 被測定物に接続して指示値を読み、倍率を掛けて測定値とする
ニが誤りである理由
倍率表示のあるレンジでは、読んだ指示値に倍率を掛けます(×10レンジで指針が5なら50 Ω)。「倍率で割って測定値とする」は誤りです。
答え:ニ
問25
一般用電気工作物等の検査方法アナログ形絶縁抵抗計(電池内蔵)を用いた絶縁抵抗測定に関する記述として,誤っているものは。
- イ.絶縁抵抗測定の前には,絶縁抵抗計の電池が有効であることを確認する。
- ロ.絶縁抵抗測定の前には,絶縁抵抗測定のレンジに切り替え,測定モードにし,接地端子(E:アース)と線路端子(L:ライン)を短絡し零点を指示することを確認する。
- ハ.電子機器が接続された回路の絶縁測定を行う場合は,機器等を損傷させない適正な定格測定電圧を選定する。
- ニ.被測定回路に電源電圧が加わっている状態で測定する。
正解:ニ
解説
ニが誤りである理由
絶縁抵抗の測定は、被測定回路の電源を切り(停電させ)、無負荷の状態で行います。電源電圧が加わったまま測定すると、正しく測定できないだけでなく計器の破損や感電の危険があります。
ほかの選択肢
- イ:電池の有効確認 → 正しい
- ロ:E端子とL端子を短絡して零点(0 MΩ)を指すことの確認 → 正しい
- ハ:電子機器が接続された回路では、機器を損傷させない定格測定電圧(125 Vなど低い電圧)を選ぶ → 正しい
答え:ニ
「絶縁抵抗測定は必ず停電状態で」が大原則です。
問26
一般用電気工作物等の検査方法使用電圧100 Vの低圧電路に,地絡が生じた場合0.1秒で自動的に電路を遮断する装置が施してある。この電路の屋外にD種接地工事が必要な自動販売機がある。その接地抵抗値a[Ω]と電路の絶縁抵抗値b[MΩ]の組合せとして,「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「電気設備の技術基準の解釈」に適合していないものは。
- イ.a=600,b=2.0
- ロ.a=500,b=1.0
- ハ.a=100,b=0.2
- ニ.a=10,b=0.1
正解:イ
解説
基準値を整理する
接地抵抗(D種):原則100 Ω以下。ただし地絡時に0.5秒以内に遮断する装置があれば500 Ω以下に緩和。この問題は0.1秒で遮断する装置があるので、a は500 Ω以下なら適合。
絶縁抵抗:使用電圧100 V(対地電圧150 V以下)の電路は 0.1 MΩ以上あれば適合。
各選択肢を判定する
- イ:a=600 Ω → 500 Ωを超えており不適合(b=2.0 MΩは適合)
- ロ:a=500 Ω(適合)、b=1.0 MΩ(適合)
- ハ:a=100 Ω(適合)、b=0.2 MΩ(適合)
- ニ:a=10 Ω(適合)、b=0.1 MΩ(ちょうど0.1 MΩで適合)
答え:イ
「適合していないもの」を選ぶ問題です。緩和後の上限500 Ωを超えるのはイだけです。
問27
一般用電気工作物等の検査方法図は測定器の目盛板を示したものである。この測定器に関する記述として,誤っているものは。

- イ.この測定器は電圧計である。
- ロ.永久磁石可動コイル形の測定器である。
- ハ.測定器を水平に置いて測定する。
- ニ.交流回路用の測定器である。
正解:ロ
解説
目盛板から分かること
- V の表示 → 電圧計(イは正しい)
- 〜(波線) の記号 → 交流回路用(ニは正しい)
- コイルと鉄片を表す記号 → 可動鉄片形
- 記号「⊓」 → 目盛板を水平に置いて測定(ハは正しい)
ロが誤りである理由
この計器の動作原理の記号は可動鉄片形を示しています。「永久磁石可動コイル形」は馬蹄形磁石の記号で表され、直流回路用です。この計器は交流用(〜)である点からも、可動コイル形でないことが分かります。
答え:ロ
「可動コイル形=直流、可動鉄片形=交流」の対応を覚えていれば、記号が読めなくても〜マークから判断できます。
問28
一般用電気工作物等の保安に関する法令「電気工事士法」において,一般用電気工作物に係る工事の作業で,a,bともに電気工事士でなければ従事できないものは。
- イ.a:配電盤を造営材に取り付ける。 b:電線管を曲げる。
- ロ.a:地中電線用の管を設置する。 b:定格電圧100 Vの電力量計を取り付ける。
- ハ.a:電線を支持する柱を設置する。 b:電線管に電線を収める。
- ニ.a:接地極を地面に埋設する。 b:定格電圧125 Vの差込み接続器にコードを接続する。
正解:イ
解説
電気工事士の資格が必要な作業と不要な(軽微な)作業
資格が必要な作業の例:配電盤を造営材に取り付ける、電線管を曲げる・ねじを切る、電線管に電線を収める、接地極を埋設する、電線相互を接続する など
資格が不要な作業の例:地中電線用の管・暗きょの設置、電力量計や電流制限器の取付け、差込み接続器にコードを接続する、電線を支持する柱・腕木の設置 など
各選択肢を判定する
- イ:配電盤の取付け(要)+電線管を曲げる(要) → 両方とも資格が必要
- ロ:地中電線用の管の設置(不要)+電力量計の取付け(不要)
- ハ:柱の設置(不要)+電線管に電線を収める(要)
- ニ:接地極の埋設(要)+差込み接続器へのコード接続(不要)
答え:イ
問29
一般用電気工作物等の保安に関する法令「電気用品安全法」における特定電気用品に関する記述として,誤っているものは。
- イ.電気用品の製造の事業を行う者は,一定の要件を満たせば製造した特定電気用品に<PS>E(ひし形のPSEマーク)の表示を付すことができる。
- ロ.電線,ヒューズ,配線器具等の部品材料であって構造上表示スペースを確保することが困難な特定電気用品にあっては,特定電気用品に表示する記号に代えて<PS>Eとすることができる。
- ハ.電気用品の輸入の事業を行う者は,一定の要件を満たせば輸入した特定電気用品に(PS)E(丸形のPSEマーク)の表示を付すことができる。
- ニ.電気用品の販売の事業を行う者は,経済産業大臣の承認を受けた場合等を除き,法令に定める表示のない特定電気用品を販売してはならない。
正解:ハ
解説
PSEマークの使い分け
- 特定電気用品 → ひし形の <PS>E マーク
- 特定以外の電気用品 → 丸形の (PS)E マーク
ハが誤りである理由
輸入事業者も、届出等の要件を満たせば特定電気用品に表示を付せますが、付すのはひし形の<PS>Eです。「丸形の(PS)Eを付すことができる」は誤りです。丸形は特定以外の電気用品用のマークです。
ほかの選択肢
- イ:製造事業者は要件を満たせば<PS>Eを表示できる。正しい
- ロ:表示スペースの確保が困難な電線などは記号<PS>Eのみでよい。正しい
- ニ:法定表示のない特定電気用品は販売禁止。正しい
答え:ハ
問30
一般用電気工作物等の保安に関する法令「電気設備に関する技術基準を定める省令」に関する記述として,誤っているものは。
- イ.電圧の種別である低圧,高圧及び特別高圧を規定している。
- ロ.電気設備は,感電,火災その他人体に危害を及ぼし,又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければならないと規定している。
- ハ.「電気機械器具」とは,電路を構成する機械器具をいうと定義されている。
- ニ.「電線」とは,通常の使用状態で電気が通じているところをいうと定義されている。
正解:ニ
解説
ニが誤りである理由
「通常の使用状態で電気が通じているところ」は電路の定義です。電線は「強電流電気の伝送に使用する電気導体等」と定義されており、両者は別の用語です。
ほかの選択肢
- イ:電圧の種別(低圧600 V以下・高圧・特別高圧)を規定している。正しい
- ロ:感電・火災等の防止を求める規定(省令の基本条文)。正しい
- ハ:「電気機械器具」=電路を構成する機械器具。正しい
答え:ニ
「電路=電気の通り道、電線=導体そのもの」という定義の違いを突いた問題です。
【配線図】(問31〜問50共通)

問31
配線図①で示す図記号の名称は。
- イ.リモコンセレクタスイッチ
- ロ.漏電警報器
- ハ.リモコントランス
- ニ.表示スイッチ
正解:イ
解説
①の図記号
①の図記号はリモコンセレクタスイッチを表します。複数のリモコンスイッチ(リモコンリレー回路)を1か所に集めて、選択して操作するためのスイッチです。点数(回路数)を傍記します。
リモコン配線関係の図記号の整理
| 器具 | 図記号の特徴 |
|---|---|
| リモコンスイッチ | ●R |
| リモコンセレクタスイッチ | セレクタ形の専用記号(点数を傍記) |
| リモコンリレー | ▲(点数を傍記) |
| リモコントランス | 丸にT、傍記R |
答え:イ リモコンセレクタスイッチ
問32
配線図②で示す図記号の器具の取り付け場所は。
- イ.床面
- ロ.天井面
- ハ.壁面
- ニ.二重床面
正解:ロ
解説
②の図記号
②の図記号は天井面に取り付ける器具を表しています。
取り付け場所による図記号の描き分け
配線図では、同じ器具でも取り付け場所によって記号が変わります。
- 天井面:基本の記号のまま
- 壁面:記号の壁側を黒く塗る(壁付表示)
- 床面:床付きを表す専用記号を添える
②の記号には壁付きの黒塗りや床面表示がないため、天井面取付です。
答え:ロ 天井面
問33
配線図③で示す部分に使用するコンセントの極配置(刃受)は。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ニ
解説
③のコンセント
③は20 A 125 V接地極付のコンセントです。
極配置のルール
| 定格 | 刃受の形 |
|---|---|
| 15 A 125 V | 縦2本 |
| 20 A 125 V | 片方がL形(縦+横)、もう片方が縦 |
| 15 A 250 V | 横2本 |
| 20 A 250 V | 片方がL形、もう片方が横 |
接地極付は下に半円(D形)の接地極が加わります。
ニの図は「L形+縦+接地極」なので20 A 125 V接地極付です。
答え:ニ
「125 Vは縦、250 Vは横、20 AはL形が入る」の3点で全パターンを判別できます。
問34
配線図④で示す図記号の名称は。
- イ.誘導灯
- ロ.保安用照明
- ハ.一般用照明
- ニ.非常用照明
正解:イ
解説
④の図記号
④の図記号は誘導灯を表します。避難口や通路に設置し、非常時に避難方向を示す照明器具です。
紛らわしい図記号の整理
- 誘導灯:照明記号に塗りつぶし(矢印・ピクトグラムを備えた避難誘導用)
- 非常用照明:●(建築基準法上の非常時点灯用照明)
- 一般用照明:○(シーリングライトなど通常の照明)
答え:イ 誘導灯
誘導灯と非常用照明は役割が違います(誘導灯=避難口の位置を示す、非常用照明=停電時に足元を照らす)。図記号もセットで覚えましょう。
問35
配線図⑤で示す部分の配線で(VE28)とあるのは。
- イ.外径28 mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管である。
- ロ.外径28 mmの合成樹脂製可とう電線管である。
- ハ.内径28 mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管である。
- ニ.内径28 mmの合成樹脂製可とう電線管である。
正解:ハ
解説
記号の読み方
- VE = 硬質ポリ塩化ビニル電線管
- 28 = 管の内径(mm)
したがって(VE28)は「内径28 mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管」を表します。
管の記号と太さの表し方
| 記号 | 管の種類 | 数字の意味 |
|---|---|---|
| VE | 硬質ポリ塩化ビニル電線管 | 内径(偶数) |
| PF | 合成樹脂製可とう電線管 | 内径 |
| E | ねじなし電線管 | 外径(奇数) |
| 数字のみ(19など) | 薄鋼電線管 | 外径(奇数) |
答え:ハ
「ねじなし電線管(E)だけは外径・奇数」という対比で覚えるのがおすすめです。
問36
配線図⑥で示す部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして,正しいものは。なお,引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない。
- イ.C種接地工事 10 Ω
- ロ.C種接地工事 50 Ω
- ハ.D種接地工事 100 Ω
- ニ.D種接地工事 500 Ω
正解:ハ
解説
接地工事の種類を判定する
⑥は使用電圧300 V以下の機器の接地なのでD種接地工事です(300 Vを超える低圧はC種)。
接地抵抗の最大値
D種接地工事の接地抵抗は原則100 Ω以下。地絡時に0.5秒以内に電路を遮断する装置があれば500 Ωに緩和されますが、この問題では「地絡遮断装置は設置されていない」とあるため、原則の100 Ωが答えになります。
答え:ハ D種接地工事 100 Ω
| 種類 | 対象 | 原則 | 0.5秒以内遮断あり |
|---|---|---|---|
| C種 | 300 V超の低圧 | 10 Ω | 500 Ω |
| D種 | 300 V以下 | 100 Ω | 500 Ω |
問37
配線図⑦で示す箇所に設置する機器の図記号は。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
⑦に設置する機器
⑦はリモコン配線(リモコンスイッチ・リモコンリレーによる制御回路)に電源を供給する箇所で、設置するのはリモコントランス(100 Vを24 Vなどの低電圧に変圧する小型変圧器)です。
図記号
リモコントランスの図記号は丸の中にT、傍記Rです。
- イ:丸にT・傍記B → ベル変圧器(チャイム用)
- ロ:丸にT・傍記R → リモコントランス
- ハ:●D → 遅延スイッチ
- ニ:●R → リモコンスイッチ
答え:ロ
傍記の「R=リモコン、B=ベル」の違いだけで正誤が分かれる問題です。
問38
配線図⑧で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として,許容される最小値[MΩ]は。
- イ.0.1
- ロ.0.2
- ハ.0.4
- ニ.1.0
正解:イ
解説
絶縁抵抗の基準値
| 電路の区分 | 絶縁抵抗値 |
|---|---|
| 対地電圧150 V以下(100 V回路) | 0.1 MΩ以上 |
| 150 V超え300 V以下(200 V回路) | 0.2 MΩ以上 |
| 300 V超え | 0.4 MΩ以上 |
適用する
⑧は使用電圧100 V(対地電圧150 V以下)の回路なので、電路と大地間の絶縁抵抗は0.1 MΩ以上必要です。
答え:イ 0.1
「0.1 → 0.2 → 0.4」の3段階は毎回のように出題される最重要数値です。
問39
配線図⑨で示す図記号の器具を用いる目的は。
- イ.過電流を遮断する。
- ロ.地絡電流を遮断する。
- ハ.過電流と地絡電流を遮断する。
- ニ.不平衡電流を遮断する。
正解:イ
解説
⑨の図記号
⑨の図記号Bは配線用遮断器です。
用いる目的
配線用遮断器は過電流(過負荷・短絡電流)を遮断するための機器です。
- 地絡電流の遮断は漏電遮断器(BE・E)の役割(ロ・ハは誤り)
- 不平衡電流の遮断という機能はない(ニは誤り)
答え:イ 過電流を遮断する。
「B=過電流のみ、BE=過電流+地絡」の区別がポイントです。
問40
配線図⑩の部分の最少電線本数(心線数)は。
- イ.2
- ロ.3
- ハ.4
- ニ.5
正解:ロ
解説
考え方
⑩の部分について複線図を描いて数えます。
- 電源の接地側(白)を照明器具へ直接つなぐ
- 電源の非接地側(黒)をスイッチへつなぐ
- スイッチから照明器具へ「帰り線」をつなぐ
⑩の区間には「接地側の線」「非接地側の線」「スイッチからの帰り線」が通るため、最少で3本必要です。
答え:ロ 3
配線図の電線本数問題は、該当区間に「何の線が通る必要があるか」を複線図で1本ずつ数えるのが確実です。
問41
配線図⑪で示すボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合,使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
考え方
⑪のボックス内について複線図を描き、接続点ごとの電線本数を数えます。
このボックス内の接続は次の3か所です。
- 2本の接続 … 1か所 → 2本用コネクタ × 1個
- 3本の接続 … 2か所 → 3本用コネクタ × 2個
答え:ロ
写真の差込形コネクタは差込口の数(2口・3口・4口)で見分けます。「1接続点に1個、差込口の数=つなぐ電線の本数」というシンプルなルールなので、複線図が正しく描ければ確実に得点できます。
問42
配線図⑫で示す電線管相互を接続するために使用されるものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ハ
解説
⑫の電線管
⑫は硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互の接続箇所です。
ハが正解である理由
ハの写真はTSカップリング(灰色の合成樹脂製の筒)。VE管相互を接着剤で接続する専用材料です。
ほかの選択肢
- イ:PF管用カップリング(合成樹脂製可とう電線管用)
- ロ:ねじなし電線管用カップリング(金属製・止めねじ付き)
- ニ:コンビネーションカップリング(異なる種類の管の接続用)
答え:ハ
管の種類とカップリングの種類は必ず1対1で対応します。「VE管=TSカップリング」を覚えておきましょう。
問43
配線図⑬で示す部分の配線工事で一般的に使用されることのない工具は。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:イ
解説
⑬の工事
⑬は硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)による合成樹脂管工事です。
各選択肢
- イ:パイプレンチ → 金属管のカップリングなどを締め付ける工具。合成樹脂管工事では使用しない
- ロ:合成樹脂管用カッタ(塩ビカッタ) → 管の切断に使用
- ハ:面取器 → 切断面のバリ取り・面取りに使用
- ニ:トーチランプ → 管を加熱して曲げるのに使用
答え:イ
「VE管の3点セット=塩ビカッタ・面取器・トーチランプ」。それ以外の金属管用工具が混ざっていたらそれが答えです。
問44
配線図⑭で示す回路の漏れ電流を測定できるものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:イ
解説
イが正解である理由
イの写真はクランプ形漏れ電流計です。回路の電線をまとめてクランプ(挟み込み)すると、往きと帰りの電流の差=漏れ電流を測定できます。mA単位の微小な電流レンジを持つのが特徴です。
ほかの選択肢
- ロ:アナログ式回路計(テスタ) → 電圧・抵抗などの測定用で、漏れ電流は測れない
- ハ:検電器 → 充電の有無を確認するだけで、電流値は測れない
- ニ:絶縁抵抗計(メガー) → 絶縁抵抗(MΩ)の測定用
答え:イ
クランプ形漏れ電流計は「電線全部をまとめて挟む」のがポイント。1本だけ挟むと負荷電流の測定になります。
問45
配線図⑮で示す図記号の部分に使用される機器は。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ニ
解説
⑮の図記号
⑮は単相200 V回路の配線用遮断器(B)です。
200 V回路の遮断器の条件
単相200 V回路では両方の線が電圧線(対地電圧105 V)なので、2極2素子(2P2E)の配線用遮断器を使う必要があります。ニの写真は2P2E(両極に過電流検出素子があり、端子が上下2つずつ)の配線用遮断器で、これが該当します。
ほかの選択肢
- イ:小型リモコントランス(100 V/24 V) → 変圧器であり遮断器ではない
- ロ:タイムスイッチ → 時刻で回路を開閉する器具
- ハ:2極1素子(2P1E)の配線用遮断器 → 素子のない極があるため、100 V回路(接地側に素子なし極を接続)専用
答え:ニ
「100 Vは2P1EでもOK(素子なし極を接地側に)、200 Vは必ず2P2E」が使い分けのルールです。
問46
配線図⑯の示す接地線を直線重合せ接続する場合の工具とスリーブの組合せとして,適切なものは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ニ
解説
直線重ね合せ接続に使うもの
⑯の接地線を直線重ね合せ接続する場合は、
- P形スリーブ(重ね合せ接続用の裸圧着スリーブ)
- 裸圧着スリーブ・端子用の圧着工具(柄が赤色)
の組合せを使います。ニがこの組合せです。
ほかの選択肢
- イ・ロ:リングスリーブ用圧着工具(柄が黄色) → E形リングスリーブ(終端接続用)専用
- ハ:裸圧着用工具+E形スリーブ → E形はリングスリーブ用工具で圧着する必要がある
答え:ニ
「E形(リングスリーブ)=終端接続・黄色の柄」「P形=重ね合せ接続・赤色の柄(裸圧着用)」の対応を覚えておきましょう。
問47
配線図⑰で示す図記号の器具は。ただし,写真下の図は,接点の構成を示す。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ニ
解説
⑰の図記号
⑰はH(位置表示灯内蔵)の傍記が付いた3路スイッチ(●3H)です。
接点構成図での見分け方
- 3路スイッチ:0端子と1・3端子の間で切り替わる接点
- 位置表示灯内蔵(ホタル):接点と並列にランプ(○)が入る
ニの写真は、ハンドルに表示窓があり、接点図が「0 − 1・3の切替+ランプ」になっているので、位置表示灯内蔵の3路スイッチです。
ほかの選択肢
- イ:3路スイッチ(表示灯なし。接点図は0−1・3のみ)
- ロ:位置表示灯内蔵の片切スイッチ(接点図が単極+ランプ)
- ハ:片切スイッチ
答え:ニ
見た目がそっくりでも、接点構成図を見れば確実に区別できます。
問48
配線図⑱で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合,使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。ただし,接地線の配線も含まれるものとする。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ロ
解説
リングスリーブの使い分け
- 小スリーブ:1.6 mm×2〜4本、2.0 mm×1本+1.6 mm×1〜2本 など
- 中スリーブ:2.0 mm×2本以上を含む接続、1.6 mm×5〜6本 など
⑱のボックス内
接地線の配線も含めて複線図を描いて数えると、このボックス内の接続は3か所で、いずれも2.0 mmを含む本数の多い接続となるため、3か所とも中スリーブが必要です。
したがって「中スリーブ3個」が正解です。
答え:ロ
「接地線の配線も含まれる」という条件を見落として本数を少なく数えないよう注意しましょう。
問49
配線図⑲で示すボックス内の接続をリングスリーブで圧着接続した場合のリングスリーブの種類,個数及び圧着接続後の刻印との組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とする。また,写真に示すリングスリーブ中央の〇,小は刻印を表す。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:イ
解説
刻印のルール(VVF1.6の場合)
| 接続する1.6 mmの本数 | スリーブ | 刻印 |
|---|---|---|
| 2本 | 小 | ○ |
| 3〜4本 | 小 | 小 |
⑲のボックス内
複線図を描いて数えると、このボックス内の接続は5か所すべてが1.6 mm×2本の接続です。したがって、
小スリーブ(○刻印)× 5個
が正解です。
答え:イ
「1.6 mm×2本のときだけ刻印は○」。個数と刻印の両方が合っている選択肢を選びます。
問50
配線図この配線図で,使用されていないコンセントは。

- イ.(写真参照)
- ロ.(写真参照)
- ハ.(写真参照)
- ニ.(写真参照)
正解:ニ
解説
考え方
配線図中のコンセントの図記号(傍記表示を含む)と写真を照合します。
- イ:接地極付のダブルコンセント → 図記号(2、E傍記)があり使用されている
- ロ:引掛形コンセント → 図記号(T傍記)があり使用されている
- ハ:接地極付接地端子付コンセント → 図記号(EET傍記)があり使用されている
- ニ:250 V・接地極付の大形(三相用)コンセント → この配線図には該当する図記号がなく、使用されていない
答え:ニ
コンセントの写真鑑別は「刃受の形(縦・横・L形)」「口数」「接地極・接地端子の有無」を図記号の傍記と突き合わせるのが手順です。
掲載している試験問題は、一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去問題を使用しています。図・写真は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。