令和8年度 上期 第三種電気主任技術者試験(電験三種)の問題と解説【全80問】

全問題を正答・解説付きで掲載しています。

この試験回をクイズ形式で解く →

問1

理論

問1 直流電圧 1 000 V の電源で充電された静電容量 8 μF の平行板コンデンサがある。コンデンサを電源から外した後に電荷を保持したままコンデンサの電極間距離を元の距離の 2 倍にしたとき,静電容量[μF]と静電エネルギー[J]の値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.静電容量 4 静電エネルギー 4
  • 2.静電容量 4 静電エネルギー 8
  • 3.静電容量 16 静電エネルギー 2
  • 4.静電容量 16 静電エネルギー 4
  • 5.静電容量 16 静電エネルギー 8

正解:2

解説

考え方

最初に蓄えられている静電エネルギーは W0=12CV2=12×8×10−6×(1000)2=4 JW_0=\frac{1}{2}CV^2=\frac{1}{2}\times 8\times10^{-6}\times(1000)^2=4\ \text{J} で、電荷は Q=CV=8×10−3 CQ=CV=8\times10^{-3}\ \text{C} です。

平行板コンデンサの静電容量は C=εSdC=\varepsilon\frac{S}{d} で、電極間距離 dd に反比例します。距離を 2 倍にすると静電容量は半分の 4 μF4\ \mu\text{F} になります。

電源から外してあるので電荷 QQ は変わりません。このときの静電エネルギーは W=Q22CW=\frac{Q^2}{2C} で求めるので、W=(8×10−3)22×4×10−6=64×10−68×10−6=8 JW=\frac{(8\times10^{-3})^2}{2\times 4\times10^{-6}}=\frac{64\times10^{-6}}{8\times10^{-6}}=8\ \text{J} です。

距離を広げるときに外から仕事をした分だけエネルギーが増えた、と考えると納得できます。電圧が一定のまま(電源につないだまま)なら CC が半分になって W=12CV2W=\frac{1}{2}CV^2 も半分の 2 J になりますが、この問題は電荷が一定の場合なので 8 J です。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問2

理論

問2 図のように,真空中に点 P,点 A,点 B が直線上に配置されている。点 P は Q [C]の点電荷を置いた点とし,A-B 間に生じる電位差の絶対値を |V_AB| [V]とする。次の(a)~(d)の四つの実験を個別に行ったとき,|V_AB| [V]の値が最小となるものと最大となるものの組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 [実験内容] (a) P-A 間の距離を 2 m,A-B 間の距離を 1 m とした。 (b) P-A 間の距離を 1 m,A-B 間の距離を 2 m とした。 (c) P-A 間の距離を 0.5 m,A-B 間の距離を 1 m とした。 (d) P-A 間の距離を 1 m,A-B 間の距離を 0.5 m とした。

問2の図
  • 1.(a)と(b)
  • 2.(b)と(c)
  • 3.(c)と(d)
  • 4.(a)と(c)
  • 5.(b)と(d)

正解:4

解説

考え方

点電荷 QQ から距離 rr の点の電位は V=Q4πε0rV=\frac{Q}{4\pi\varepsilon_0 r} です。P から A までの距離を rAr_A、P から B までの距離を rB=rA+ABr_B=r_A+\text{AB} とすると、A-B 間の電位差の絶対値は ∣VAB∣=Q4πε0(1rA−1rB)|V_{AB}|=\frac{Q}{4\pi\varepsilon_0}\left(\frac{1}{r_A}-\frac{1}{r_B}\right) です。共通の係数 Q4πε0\frac{Q}{4\pi\varepsilon_0} を除いて、括弧の中だけを比べれば大小が分かります。

(a) rA=2, rB=3r_A=2,\ r_B=3 なので 12−13=16\frac{1}{2}-\frac{1}{3}=\frac{1}{6}

(b) rA=1, rB=3r_A=1,\ r_B=3 なので 1−13=231-\frac{1}{3}=\frac{2}{3}

(c) rA=0.5, rB=1.5r_A=0.5,\ r_B=1.5 なので 2−23=432-\frac{2}{3}=\frac{4}{3}

(d) rA=1, rB=1.5r_A=1,\ r_B=1.5 なので 1−23=131-\frac{2}{3}=\frac{1}{3}

最小は (a)(1/6)、最大は (c)(4/3)です。P に近いほど電位の傾きが急なので、(c) のように P-A 間が短い配置で電位差が大きくなります。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問3

理論

問3 次の文章は,コイルの磁束鎖交数とコイルに蓄えられる磁気エネルギーについて述べたものである。 インダクタンス 1 mH のコイルに直流電流 10 A が流れているとき,このコイルの磁束鎖交数Ψ₁[Wb]は (ア) Wb である。また,コイルに蓄えられている磁気エネルギーW₁[J]は (イ) J である。 次に,このコイルに流れる直流電流を 30 A とすると,磁束鎖交数Ψ₂[Wb]と蓄えられる磁気エネルギーW₂[J]はそれぞれ (ウ) となる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)1×10⁻² (イ)5×10⁻² (ウ)Ψ₂はΨ₁の 3 倍,W₂はW₁の 9 倍
  • 2.(ア)5×10⁻³ (イ)5×10⁻² (ウ)Ψ₂はΨ₁の 3 倍,W₂はW₁の 9 倍
  • 3.(ア)1×10⁻² (イ)1×10⁻² (ウ)Ψ₂はΨ₁の 9 倍,W₂はW₁の 3 倍
  • 4.(ア)1×10⁻² (イ)5×10⁻¹ (ウ)Ψ₂はΨ₁の 3 倍,W₂はW₁の 9 倍
  • 5.(ア)5×10⁻² (イ)5×10⁻¹ (ウ)Ψ₂はΨ₁の 9 倍,W₂はW₁の 27 倍

正解:1

解説

考え方

磁束鎖交数は Ψ=LI\Psi=LI なので、Ψ1=1×10−3×10=1×10−2 Wb\Psi_1=1\times10^{-3}\times10=1\times10^{-2}\ \text{Wb} です(ア)。

蓄えられる磁気エネルギーは W=12LI2W=\frac{1}{2}LI^2 なので、W1=12×1×10−3×102=5×10−2 JW_1=\frac{1}{2}\times1\times10^{-3}\times10^2=5\times10^{-2}\ \text{J} です(イ)。

電流を 30 A(3 倍)にすると、Ψ\Psi は電流に比例するので 3 倍、WW は電流の 2 乗に比例するので 32=93^2=9 倍になります(ウ)。実際に Ψ2=3×10−2 Wb\Psi_2=3\times10^{-2}\ \text{Wb}、W2=12×10−3×302=0.45 JW_2=\frac{1}{2}\times10^{-3}\times30^2=0.45\ \text{J} で、0.45/0.05=90.45/0.05=9 と一致します。

(3) は倍率が逆、(5) は 9 倍・27 倍と電流の次数を取り違えたものです。(2)(4) は (ア) か (イ) の値が違います。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問4

理論

問4 太さを無視できる非常に長い二つの棒磁石が真空中に図のように固定されている。棒磁石の両端の磁極は点磁荷とみなすことができ,図に現れている磁極の強さは,N 極が 1×10⁻⁴ Wb,S 極が −1×10⁻⁴ Wb である。このとき,点 A の磁界の大きさの値[A/m]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,点 A,B,C は,一直線上に位置しているものとする。真空の透磁率は μ₀=4π×10⁻⁷ H/m とする。また,図の N 極,S 極の各点磁荷以外の部分から点 A への影響はないものとし,各棒磁石の,図に現れていない他端の磁極の影響も無視できるものとする。

問4の図
  • 1.3.52
  • 2.1.76
  • 3.7.04
  • 4.5.28
  • 5.10.6

正解:3

解説

考え方

点磁荷 mm [Wb] から距離 rr [m] の点の磁界は H=m4πμ0r2H=\frac{m}{4\pi\mu_0 r^2} です。4πμ0=4π×4π×10−7=16π2×10−7≈1.579×10−54\pi\mu_0=4\pi\times4\pi\times10^{-7}=16\pi^2\times10^{-7}\approx1.579\times10^{-5} を使います。

点 B の N 極(A から 3 m)がつくる磁界は、N 極から遠ざかる向き、つまり B から A、さらに右へ向かう向きで HB=1×10−41.579×10−5×32≈0.704 A/mH_B=\frac{1\times10^{-4}}{1.579\times10^{-5}\times3^2}\approx0.704\ \text{A/m} です。

点 C の S 極(A から 1 m)がつくる磁界は、S 極に向かう向き、つまり A から C の向き(右向き)で HC=1×10−41.579×10−5×12≈6.33 A/mH_C=\frac{1\times10^{-4}}{1.579\times10^{-5}\times1^2}\approx6.33\ \text{A/m} です。

二つとも同じ右向きなので、大きさは足し算になります。H=0.704+6.33≈7.04 A/mH=0.704+6.33\approx7.04\ \text{A/m}。

向きを逆にして引き算(5.6 付近)としたり、距離を取り違えたりしないよう注意が必要です。

したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問5

理論

問5 図のように,内部抵抗 r = 0.1 Ω,起電力 E =9 V の電池 4 個を並列に接続した電源に抵抗 R = 0.5 Ω の負荷を接続した回路がある。この回路において,抵抗 R = 0.5 Ω で消費される電力の値[W]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問5の図
  • 1.820
  • 2.4 050
  • 3.253
  • 4.50
  • 5.147

正解:5

解説

考え方

同じ起電力の電池を並列にすると、起電力は E=9 VE=9\ \text{V} のままで、内部抵抗は 4 個が並列になって r0=0.14=0.025 Ωr_0=\frac{0.1}{4}=0.025\ \Omega になります。

負荷 R=0.5 ΩR=0.5\ \Omega を含む全抵抗は 0.025+0.5=0.525 Ω0.025+0.5=0.525\ \Omega なので、流れる電流は I=90.525≈17.14 AI=\frac{9}{0.525}\approx17.14\ \text{A} です。

負荷で消費される電力は P=I2R=(17.14)2×0.5≈146.9 WP=I^2R=(17.14)^2\times0.5\approx146.9\ \text{W} で、約 147 W です。

内部抵抗を 4 倍の 0.4 Ω と誤って直列にしたり、電池の起電力を 4 倍にしたりすると別の値になります。並列接続では起電力は増えないことに注意してください。

したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問6

理論

問6 図 1 に示すように,静電容量 C₁ = 4 μF と C₂ = 2 μF の二つのコンデンサが直列に接続され,直流電圧 6 V で充電されている。次に電荷が蓄積されたこの二つのコンデンサを直流電源から切り離し,電荷を保持したまま同じ極性の端子同士を図 2 に示すように並列に接続する。並列に接続後のコンデンサの端子間電圧の大きさ V[V]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問6の図
  • 1.32/3
  • 2.4/3
  • 3.16/3
  • 4.8/3
  • 5.2/3

正解:4

解説

考え方

直列接続の合成容量は 4×24+2=43 μF\frac{4\times2}{4+2}=\frac{4}{3}\ \mu\text{F} なので、充電される電荷は Q=43×6=8 μCQ=\frac{4}{3}\times6=8\ \mu\text{C} です。直列では二つのコンデンサに同じ電荷が蓄えられるので、C1C_1 も C2C_2 も 8 μC ずつです。

同じ極性の端子同士をつないで並列にすると、電荷はそのまま足し合わされて Q0=8+8=16 μCQ_0=8+8=16\ \mu\text{C} になります。合成容量は C1+C2=6 μFC_1+C_2=6\ \mu\text{F} です。

V=Q0C1+C2=166=83 VV=\frac{Q_0}{C_1+C_2}=\frac{16}{6}=\frac{8}{3}\ \text{V}。

電荷を 8 μC の片方だけ数えると 4/3 V、逆極性でつなぐと電荷が打ち消し合うので 0 V になります。この問題は同じ極性同士なので足し算です。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問7

理論

問7 図のように,抵抗 R [Ω]と抵抗 Rₓ[Ω]を並列に接続した回路がある。この回路に直流電圧 V [V]を加えたところ,電流 I [A]が流れた。Rₓ の値[Ω]を表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問7の図
  • 1.V/I + R
  • 2.V/I − R
  • 3.R/(IR/V − V)
  • 4.VR/(IR − V)
  • 5.V/(I/(V − R))

正解:4

解説

考え方

並列回路なので、R に流れる電流は VR\frac{V}{R}、RxR_x に流れる電流は VRx\frac{V}{R_x} で、その和が全電流 II です。 I=VR+VRxI=\frac{V}{R}+\frac{V}{R_x}

VRx=I−VR=IR−VR\frac{V}{R_x}=I-\frac{V}{R}=\frac{IR-V}{R} より、 Rx=VRIR−VR_x=\frac{VR}{IR-V} となります。

(1)(2) は直列接続の考え方で、並列では使えません。(3) は式の形が次元(単位)として合いません。(5) も同様に単位が合いません。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問8

理論

問8 図のような RC 交流回路がある。この回路に正弦波交流電圧 E[V]を加えたとき,容量性リアクタンス 6 Ω のコンデンサの端子間電圧の大きさは 12 V であった。このとき,E[V]と図の破線で囲んだ回路で消費される電力 P[W]の値として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

問8の図
  • 1.E=20 P=96
  • 2.E=20 P=32
  • 3.E=28 P=168
  • 4.E=28 P=120
  • 5.E=40 P=309

正解:1

解説

考え方

左の枝は 8 Ω8\ \Omega の抵抗と容量性リアクタンス 6 Ω6\ \Omega の直列で、コンデンサ(6 Ω)の電圧が 12 V なので、電流は I1=126=2 AI_1=\frac{12}{6}=2\ \text{A} です。

この枝のインピーダンスの大きさは 82+62=10 Ω\sqrt{8^2+6^2}=10\ \Omega なので、電源電圧は E=2×10=20 VE=2\times10=20\ \text{V} です。

右の枝は 4 Ω4\ \Omega と 3 Ω3\ \Omega(容量性)の直列で、インピーダンスの大きさは 42+32=5 Ω\sqrt{4^2+3^2}=5\ \Omega です。同じ E=20 VE=20\ \text{V} が加わるので I2=205=4 AI_2=\frac{20}{5}=4\ \text{A} です。

消費電力は抵抗だけで生じるので、P=I12×8+I22×4=22×8+42×4=32+64=96 WP=I_1^2\times8+I_2^2\times4=2^2\times8+4^2\times4=32+64=96\ \text{W} です。

(2) の 32 W は左の枝だけを数えた値です。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問9

理論

問9 図のように抵抗,コイル,コンデンサからなる負荷がある。この負荷に線間電圧 V̇_ab=100∠0° [V],V̇_bc=100∠0° [V],V̇_ac=200∠0° [V]の単相 3 線式交流電源を接続したところ,端子 a,端子 b,端子 c を流れる線電流はそれぞれ İ_a[A],İ_b[A]及び İ_c[A]であった。İ_a[A],İ_b[A],İ_c[A]の大きさをそれぞれ I_a[A],I_b[A],I_c[A]としたとき,これらの大小関係を表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問9の図
  • 1.I_c > I_a > I_b
  • 2.I_b > I_c > I_a
  • 3.I_a = I_c > I_b
  • 4.I_b > I_a > I_c
  • 5.I_a > I_c > I_b

正解:5

解説

考え方

負荷は三つの枝に分かれています。a-b 間は 3 Ω3\ \Omega の抵抗と 4 Ω4\ \Omega のコイル、b-c 間は 3 Ω3\ \Omega のコンデンサ(容量性リアクタンス)と 4 Ω4\ \Omega の抵抗、a-c 間は 8 Ω8\ \Omega の抵抗と 6 Ω6\ \Omega のコイルです。電圧はすべて位相 0° として計算します。

I˙ab=1003+j4=100(3−j4)25=12−j16 A\dot I_{ab}=\frac{100}{3+j4}=\frac{100(3-j4)}{25}=12-j16\ \text{A}

I˙bc=1004−j3=100(4+j3)25=16+j12 A\dot I_{bc}=\frac{100}{4-j3}=\frac{100(4+j3)}{25}=16+j12\ \text{A}

I˙ac=2008+j6=200(8−j6)100=16−j12 A\dot I_{ac}=\frac{200}{8+j6}=\frac{200(8-j6)}{100}=16-j12\ \text{A}

線電流は節点での電流の和から求めます。

I˙a=I˙ab+I˙ac=28−j28 A\dot I_a=\dot I_{ab}+\dot I_{ac}=28-j28\ \text{A}、大きさ Ia=282≈39.6 AI_a=28\sqrt{2}\approx39.6\ \text{A}

I˙b=I˙bc−I˙ab=(16+j12)−(12−j16)=4+j28 A\dot I_b=\dot I_{bc}-\dot I_{ab}=(16+j12)-(12-j16)=4+j28\ \text{A}、大きさ Ib=42+282≈28.3 AI_b=\sqrt{4^2+28^2}\approx28.3\ \text{A}

I˙c=−(I˙bc+I˙ac)=−32 A\dot I_c=-(\dot I_{bc}+\dot I_{ac})=-32\ \text{A}、大きさ Ic=32 AI_c=32\ \text{A}

I˙a+I˙b+I˙c=0\dot I_a+\dot I_b+\dot I_c=0 となっているので計算に矛盾はありません。大きさの順は Ia>Ic>IbI_a>I_c>I_b です。

したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問10

理論

問10 図のように,電圧 E [V]の直流電源,開いた状態のスイッチ S,抵抗値 R [Ω]の抵抗及びインダクタンス L [H]のコイルからなる回路がある。この回路において,スイッチ S を時刻 t=0 s で閉じた場合に流れる電流 i [A],各素子の端子間電圧 v_R [V],v_L [V]に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,自然対数の底を 2.718 とする。

問10の図
  • 1.この回路の時定数は,R の値[Ω]に反比例する。
  • 2.コイルの端子間電圧 v_L [V]は,L の値[H]が大きいほど緩やかに変化する。
  • 3.時刻 t=0 s から回路の時定数の 2 倍だけ時間が経過すると,抵抗の端子間電圧 v_R [V]は電源電圧 E [V]の 0.865 倍に等しい。
  • 4.時刻 t=0 s から回路の時定数だけ時間が経過すると,コイルの端子間電圧 v_L [V]は電源電圧 E [V]の 0.632 倍に等しい。
  • 5.時刻 t=0 s から回路の時定数だけ時間が経過すると,電流 i [A]は E/R の 0.632 倍に等しい。

正解:4

解説

考え方

スイッチを閉じた後、時定数を τ=LR\tau=\frac{L}{R} として次のように変化します。 i=ER(1−e−t/τ)i=\frac{E}{R}\left(1-e^{-t/\tau}\right)、vR=Ri=E(1−e−t/τ)v_R=Ri=E\left(1-e^{-t/\tau}\right)、vL=E e−t/τv_L=E\,e^{-t/\tau}

(1) τ=LR\tau=\frac{L}{R} なので R に反比例します。正しい記述です。

(2) τ\tau が大きいほどゆっくり変化します。L が大きいと τ\tau が大きくなるので正しい記述です。

(3) t=2τt=2\tau のとき vR=E(1−e−2)=E(1−0.135)=0.865Ev_R=E(1-e^{-2})=E(1-0.135)=0.865E で正しい記述です。

(4) t=τt=\tau のとき vL=E e−1=E2.718=0.368Ev_L=E\,e^{-1}=\frac{E}{2.718}=0.368E です。0.632 倍ではないので誤りです。0.632 倍になるのは抵抗の電圧 vRv_R のほうです。コイルの電圧は電源電圧から抵抗の電圧を引いたものなので、1−0.632=0.3681-0.632=0.368 になります。

(5) t=τt=\tau のとき i=ER(1−e−1)=0.632ERi=\frac{E}{R}(1-e^{-1})=0.632\frac{E}{R} で正しい記述です。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問11

理論

問11 次の文章は,不純物半導体に関する記述である。 価電子が (ア) 個のシリコン(Si)をきわめて高い純度に精製した真性半導体に,価電子が (イ) 個のホウ素(B)などを不純物としてわずかに加えることによって (ウ) 形半導体がつくられる。このとき加えた不純物を (エ) という。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)4 (イ)5 (ウ)n (エ)ドナー
  • 2.(ア)4 (イ)3 (ウ)p (エ)アクセプタ
  • 3.(ア)5 (イ)4 (ウ)n (エ)アクセプタ
  • 4.(ア)4 (イ)3 (ウ)p (エ)ドナー
  • 5.(ア)5 (イ)4 (ウ)p (エ)アクセプタ

正解:2

解説

考え方

シリコンは 14 族の元素で、価電子(最外殻の電子)は 4 個です(ア)。ホウ素は 13 族で価電子は 3 個です(イ)。

ホウ素のように価電子が 3 個の不純物を加えると、シリコンと結合するときに電子が 1 個足りず、電子が抜けた穴(正孔)ができます。正孔が電気を運ぶ主役になる半導体を p 形半導体といいます(ウ)。このとき加えた不純物は、周りから電子を受け取るので、アクセプタといいます(エ)。

価電子が 5 個のリンやヒ素を加えると、余った電子が電気を運ぶ n 形半導体になり、その不純物はドナーです。(1) と (4) はドナーとアクセプタの区別、(3) と (5) は価電子の数が違います。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問12

理論

問12 次の文章は,二つの重陽子による核反応について述べている。 重陽子 ²₁H は重水素の原子核で,陽子と中性子が 1 個ずつ結合したものである。 ²₁H + ²₁H → ³₂He + ¹₀n ·········· ① ①式に示す核反応式では質量数の大きい原子核が生ずるので,これは (ア) 反応である。反応後の総質量はΔm[kg]だけ (イ) し,(ウ) [J]で表される核エネルギー:5.4×10⁻¹³ J が放出される。また①式の核反応を起こすには,二つの重陽子を 4.0×10⁻¹⁵ m 程度の距離に近づける必要がある。その距離における重陽子間の静電気力による位置エネルギーは (エ) J である。 ただし,真空中の光の速さは c=3.0×10⁸ m/s,静電気に関するクーロンの法則の比例定数は k=9.0×10⁹ N·m²/C²,電気素量は e=1.6×10⁻¹⁹ C とする。また二つの点電荷 q₁ [C],q₂ [C]が距離 r [m]離れて存在するときに各点電荷が持つ位置エネルギーは U=k·q₁·q₂/r [J](無限遠点を基準とする)で与えられる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)核分裂 (イ)増加 (ウ)Δm·c² (エ)3.6×10⁻¹⁴
  • 2.(ア)核融合 (イ)減少 (ウ)Δm·c² (エ)5.8×10⁻¹⁴
  • 3.(ア)核融合 (イ)減少 (ウ)Δm·c² (エ)3.6×10⁻¹⁴
  • 4.(ア)核融合 (イ)増加 (ウ)(1/2)Δm·c² (エ)5.8×10⁻¹⁴
  • 5.(ア)核分裂 (イ)減少 (ウ)(1/2)Δm·c² (エ)3.6×10⁻¹⁴

正解:2

解説

考え方

(ア) 質量数 2 の軽い原子核二つが結びついて、質量数 3 の重い原子核(ヘリウム 3)ができているので、核融合反応です。核分裂は重い原子核が軽い原子核に分かれる反応です。

(イ)(ウ) 核反応では反応前後で質量が減る(質量欠損 Δm\Delta m)ぶんだけ、アインシュタインの関係 E=Δm⋅c2E=\Delta m\cdot c^2 に当たるエネルギーが放出されます。したがって (イ) は減少、(ウ) は Δm⋅c2\Delta m\cdot c^2 です。係数 1/2 は付きません。念のため確認すると、Δm=5.4×10−13(3.0×108)2=6.0×10−30 kg\Delta m=\frac{5.4\times10^{-13}}{(3.0\times10^8)^2}=6.0\times10^{-30}\ \text{kg} という小さな値になります。

(エ) 重陽子の電荷はどちらも陽子 1 個分の ee なので、位置エネルギーは U=ke⋅er=9.0×109×(1.6×10−19)24.0×10−15=9.0×109×2.56×10−384.0×10−15=5.76×10−14≈5.8×10−14 JU=k\frac{e\cdot e}{r}=\frac{9.0\times10^{9}\times(1.6\times10^{-19})^2}{4.0\times10^{-15}}=\frac{9.0\times10^{9}\times2.56\times10^{-38}}{4.0\times10^{-15}}=5.76\times10^{-14}\approx5.8\times10^{-14}\ \text{J} です。

この値は放出されるエネルギー 5.4×10⁻¹³ J より 1 桁小さく、核融合を起こすには、この反発エネルギー(クーロン障壁)に打ち勝つ必要があることが分かります。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問13

理論

問13 図は,電界効果トランジスタ(FET)を用いたソース接地増幅回路の簡易小信号交流等価回路である。この回路の電圧増幅度 A_v=|v_o/v_i| を近似する式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,図中の S,G,D はそれぞれソース,ゲート,ドレインであり,v_i [V],v_o [V],v_gs [V]は各部の電圧,g_m [S]は FET の相互コンダクタンスである。また,抵抗 r_d [Ω]は抵抗 R_L [Ω]に比べて十分大きいものとする。

問13の図
  • 1.g_m·r_d
  • 2.g_m·R_L
  • 3.g_m(R_L + r_d)
  • 4.g_m·r_d/R_L
  • 5.g_m·R_L/(R_L + r_d)

正解:2

解説

考え方

図では入力側の電圧 viv_i がそのままゲート-ソース間の電圧 vgsv_{gs} になっています(vgs=viv_{gs}=v_i)。定電流源は gmvgsg_m v_{gs} の電流を流し、これが rdr_d と RLR_L の並列部分に流れ込みます。

出力電圧の大きさは ∣vo∣=gmvgs×rdRLrd+RL|v_o|=g_m v_{gs}\times\frac{r_d R_L}{r_d+R_L} です。したがって Av=∣vovi∣=gmrdRLrd+RLA_v=\left|\frac{v_o}{v_i}\right|=g_m\frac{r_d R_L}{r_d+R_L} となります。

rd≫RLr_d\gg R_L なので、並列合成は rdRLrd+RL≈RL\frac{r_d R_L}{r_d+R_L}\approx R_L と近似できます。これは rdr_d が RLR_L に比べて非常に大きいため、rdr_d のほうにはほとんど電流が流れないからです。

よって Av≈gmRLA_v\approx g_m R_L です。(1) や (3) のように rdr_d が主役になる式は、rdr_d が大きいほど増幅度が大きくなる誤った形です。(5) は rdr_d が大きいと RLR_L の項が小さくなってしまい、近似の結果と合いません。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問14

理論

問14 図のように,線間電圧 200 V の対称三相交流電源から三相平衡負荷に供給する電力を二電力計法で測定する。2 台の電力計 W₁ 及び W₂ を正しく接続したところ,電力計 W₂ の指針が逆振れを起こした。電力計 W₂ の電圧端子の極性を反転して接続した後,2 台の電力計の指示値は,電力計 W₁ が 490 W,電力計 W₂ が 25 W であった。このときの対称三相交流電源が三相平衡負荷に供給する電力の値[W]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,三相交流電源の相回転は a,b,c の順とし,電力計の電力損失は無視できるものとする。

問14の図
  • 1.490
  • 2.25
  • 3.515
  • 4.465
  • 5.258

正解:4

解説

考え方

二電力計法では、三相電力は二つの電力計の指示値の和 P=W1+W2P=W_1+W_2 です。力率が 0.5 より小さいと、一方の電力計の針が逆に振れます(W₂ の値が負になります)。

逆振れしたので極性を反転して読んだ値 25 W は、本来は負の値 −25 W-25\ \text{W} に当たります。符号を戻して足し合わせると P=490+(−25)=465 WP=490+(-25)=465\ \text{W} です。

単純に 490+25=515 W とするのは、極性を反転して読んだことを考慮しない誤りです。差と和を取り違えやすい問題です。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問15(a)

理論

問15(a) 図のような平衡三相回路の負荷において,誘導性リアクタンス X_L [Ω]に流れる電流の大きさを I_L [A],容量性リアクタンス X_C [Ω]に流れる電流の大きさを I_C [A]とするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 X_L によるΔ結線の負荷をこれと等価な Y 結線の負荷に変換したとき,変換後の 1 相の誘導性リアクタンス X_L′ [Ω]に流れる電流 I_L′ [A]の大きさとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問15(a)の図
  • 1.(1/√3) I_L
  • 2.(1/√2) I_L
  • 3.I_L
  • 4.√2 I_L
  • 5.√3 I_L

正解:5

解説

考え方

Δ 結線のリアクタンス XLX_L に流れる電流が ILI_L なので、Δ 結線では線電流は相電流の 3\sqrt{3} 倍、つまり線に流れる電流は 3 IL\sqrt{3}\,I_L です。

等価な Y 結線に変換しても、電源から負荷へ流れる線電流は変わりません。Y 結線では線電流がそのまま 1 相の電流になるので、変換後の XL′X_L' に流れる電流は IL′=3 ILI_L'=\sqrt{3}\,I_L です。

このとき、Δ→Y の変換でリアクタンスは XL′=XL3X_L'=\frac{X_L}{3} になります。電圧は線間電圧の 13\frac{1}{\sqrt3} しか加わらないので、IL′=V/3XL/3=3 VXL=3 ILI_L'=\frac{V/\sqrt{3}}{X_L/3}=\frac{\sqrt{3}\,V}{X_L}=\sqrt{3}\,I_L と確かめられます(IL=VXLI_L=\frac{V}{X_L})。

したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問15(b)

理論

問15(b) 図のような平衡三相回路の負荷において,誘導性リアクタンス X_L [Ω]に流れる電流の大きさを I_L [A],容量性リアクタンス X_C [Ω]に流れる電流の大きさを I_C [A]とするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図の回路において,電流 I_L と電流 I_C が I_L=(2/√3) I_C の関係にあるとき,X_L [Ω]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問15(b)の図
  • 1.25
  • 2.20
  • 3.15
  • 4.10
  • 5.5

正解:3

解説

考え方

Δ 結線の XLX_L には線間電圧 VV がそのまま加わるので、IL=VXLI_L=\frac{V}{X_L} です。

Y 結線の XC=10 ΩX_C=10\ \Omega には相電圧 V3\frac{V}{\sqrt{3}} が加わるので、IC=V/310=V103I_C=\frac{V/\sqrt{3}}{10}=\frac{V}{10\sqrt{3}} です。

条件 IL=23ICI_L=\frac{2}{\sqrt{3}}I_C に代入すると VXL=23×V103=2V30=V15\frac{V}{X_L}=\frac{2}{\sqrt{3}}\times\frac{V}{10\sqrt{3}}=\frac{2V}{30}=\frac{V}{15} となり、XL=15 ΩX_L=15\ \Omega です。

線間電圧と相電圧を取り違えると、25 や 5 などの値になります。Δ では線間電圧、Y では相電圧(線間電圧の 13\frac{1}{\sqrt3})がかかる点が要点です。

したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問16(a)

理論

問16(a) 最大目盛 150 V,内部抵抗 18 kΩ の直流電圧計 V₁ と最大目盛 300 V,内部抵抗 30 kΩ の直流電圧計 V₂ の二つの直流電圧計がある。ただし,二つの直流電圧計は直動式指示電気計器を使用し,固有誤差はないものとする。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 二つの直流電圧計を直列に接続して使用したとき,測定できる電圧の最大の値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.450
  • 2.400
  • 3.300
  • 4.225
  • 5.150

正解:2

解説

考え方

電圧計は最大目盛のときに流れる電流が決まっています。

V₁:15018×103≈8.33 mA\frac{150}{18\times10^3}\approx8.33\ \text{mA}、V₂:30030×103=10 mA\frac{300}{30\times10^3}=10\ \text{mA}

直列に接続すると同じ電流が流れるので、電流の小さいほうの V₁ が最大目盛になる 8.33 mA8.33\ \text{mA} までしか流せません。このとき V₂ の指示は 8.33×10−3×30×103=250 V8.33\times10^{-3}\times30\times10^3=250\ \text{V} で、V₁ の 150 V と合わせて 400 V が測定できる最大値です。内部抵抗の合計 48 kΩ48\ \text{k}\Omega を使って 8.33 mA×48 kΩ=400 V8.33\ \text{mA}\times48\ \text{k}\Omega=400\ \text{V} としても同じです。

450 V(両方の最大目盛の和)は、V₂ の電流が 10 mA 流れて V₁ が壊れる電流なので、そのままでは使えません。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問16(b)

理論

問16(b) 最大目盛 150 V,内部抵抗 18 kΩ の直流電圧計 V₁ と最大目盛 300 V,内部抵抗 30 kΩ の直流電圧計 V₂ の二つの直流電圧計がある。ただし,二つの直流電圧計は直動式指示電気計器を使用し,固有誤差はないものとする。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 次に,直流電圧 450 V の電圧を測定するために,二つの直流電圧計の指示を最大目盛にして測定したい。そのためには,直流電圧計 (ア) に,抵抗 (イ) kΩ を (ウ) に接続し,これに直流電圧計 (エ) を直列に接続する。このように接続して測定することで,各直流電圧計の指示を最大目盛にして測定をすることができる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)V₁ (イ)90 (ウ)並列 (エ)V₂
  • 2.(ア)V₁ (イ)90 (ウ)直列 (エ)V₂
  • 3.(ア)V₂ (イ)90 (ウ)並列 (エ)V₁
  • 4.(ア)V₁ (イ)18 (ウ)並列 (エ)V₂
  • 5.(ア)V₂ (イ)18 (ウ)直列 (エ)V₁

正解:1

解説

考え方

両方の電圧計が最大目盛(V₁ が 150 V、V₂ が 300 V、合計 450 V)になるように、直列に接続します。直列なので全体に同じ電流が流れますが、最大目盛での電流は V₁ が約 8.33 mA、V₂ が 10 mA で、V₂ のほうが大きいです。

直列回路を流れる電流を、電流の大きい V₂ に合わせて 10 mA とします。すると V₁ には 8.33 mA しか流せないので、差の 10−8.33=1.667 mA10-8.33=1.667\ \text{mA} を V₁ の外側へ逃がす必要があります。逃がすための抵抗を V₁ に並列に接続します。

V₁ の両端は 150 V なので、この並列抵抗は R=150 V1.667 mA=90 kΩR=\frac{150\ \text{V}}{1.667\ \text{mA}}=90\ \text{k}\Omega です。

V₁ と 90 kΩ の並列部分に 150 V、V₂ に 300 V が加わり、合計 450 V になります。直列に接続すると V₁ の電流がそのままでは 10 mA にならず、また V₂ に並列では V₁ が過電流になることを考えると、他の組合せ(抵抗 18 kΩ や、V₂ に抵抗をつなぐ組合せ)は成り立ちません。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問17(a)

理論

問17(a) 図のような環状コイルがある。正弦波交流電源の電圧実効値を E [V],周波数を f [Hz]としたとき,鉄心中の最大磁束は Φ_m [Wb]であった。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,鉄心の漏れ磁束はなく,鉄心の飽和やヒステリシスもないものとする。したがって,初期状態での残留磁気は 0 とする。 電源の周波数 f [Hz]が一定で,電圧を 3E [V]にしたとき,最大磁束[Wb]は,Φ_m [Wb]の何倍になるか。その倍率として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(a)の図
  • 1.1.0
  • 2.0.11
  • 3.0.33
  • 4.3.0
  • 5.9.0

正解:4

解説

考え方

巻数 NN のコイルに正弦波電圧を加えたとき、電圧の実効値と最大磁束の間には E=4.44fNΦmE=4.44fN\Phi_m の関係があります。したがって Φm=E4.44fN\Phi_m=\frac{E}{4.44fN} で、最大磁束は電圧に比例し、周波数に反比例します(NN は一定)。

周波数 ff が一定で電圧が 3 倍になれば、最大磁束も 3 倍です。

飽和やヒステリシスがないとしてあるので、磁束は電圧に素直に比例します。9 倍(2 乗)や 1/3 倍と間違えやすい点に注意してください。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問17(b)

理論

問17(b) 図のような環状コイルがある。正弦波交流電源の電圧実効値を E [V],周波数を f [Hz]としたとき,鉄心中の最大磁束は Φ_m [Wb]であった。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,鉄心の漏れ磁束はなく,鉄心の飽和やヒステリシスもないものとする。したがって,初期状態での残留磁気は 0 とする。 電源の電圧を 3E [V]のまま,周波数を 2f [Hz]にしたとき,最大磁束[Wb]は,Φ_m [Wb]の何倍になるか。その倍率として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(b)の図
  • 1.0.67
  • 2.0.17
  • 3.3.0
  • 4.1.5
  • 5.0.50

正解:4

解説

考え方

Φm=E4.44fN\Phi_m=\frac{E}{4.44fN} より、最大磁束は Ef\frac{E}{f} に比例します。

電圧が 3 倍、周波数が 2 倍になると、3E2f=1.5×Ef\frac{3E}{2f}=1.5\times\frac{E}{f} なので、最大磁束は Φm\Phi_m の 1.5 倍です。

周波数を上げると同じ電圧でも磁束が小さく抑えられる、という関係が分かります。電圧の 3 倍と周波数の 2 倍を掛けて 6 倍にしたり、23=0.67\frac{2}{3}=0.67 と逆にしたりしないようにします。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問18(a)

理論

問18(a) 図 1 のトランジスタによる小信号増幅回路について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,各抵抗は,R_A=100 kΩ,R_B=600 kΩ,R_C=5 kΩ,R_D=1 kΩ,R_o=200 kΩ である。C₁,C₂ は結合コンデンサで,C₃ はバイパスコンデンサである。また,V_CC=12 V は直流電源電圧,V_be=0.6 V はベース-エミッタ間の直流電圧とし,v_i [V]は入力小信号電圧,v_o [V]は出力小信号電圧とする。 小信号増幅回路の直流ベース電流 I_b [A]が抵抗 R_A,R_C の直流電流 I_A [A]や I_C [A]に比べて十分に小さいものとしたとき,コレクタ-エミッタ間の直流電圧 V_ce [V]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問18(a)の図
  • 1.6.4
  • 2.5.3
  • 3.4.5
  • 4.1.7
  • 5.1.1

正解:2

解説

考え方

直流で考えるので、コンデンサはつながっていないものとして扱います。ベース電流が IAI_A に比べて十分小さいので、RBR_B と RAR_A に同じ電流が流れる分圧回路とみなせます。

ベース電圧は Vb=VCC×RARA+RB=12×100700≈1.714 VV_b=V_{CC}\times\frac{R_A}{R_A+R_B}=12\times\frac{100}{700}\approx1.714\ \text{V} です。

エミッタ電圧は Ve=Vb−Vbe=1.714−0.6=1.114 VV_e=V_b-V_{be}=1.714-0.6=1.114\ \text{V} で、エミッタ電流は IE=VeRD=1.1141 kΩ=1.114 mAI_E=\frac{V_e}{R_D}=\frac{1.114}{1\ \text{k}\Omega}=1.114\ \text{mA} です。ベース電流は小さいので IC≈IEI_C\approx I_E とします。

コレクタ側の電圧降下は RCIC=5×1.114=5.57 VR_C I_C=5\times1.114=5.57\ \text{V} なので、 Vce=VCC−RCIC−Ve=12−5.57−1.114≈5.3 VV_{ce}=V_{CC}-R_C I_C-V_e=12-5.57-1.114\approx5.3\ \text{V} です。

エミッタ抵抗の電圧降下を引き忘れると 6.4 V になり、コレクタ抵抗のみを引くと 6.4 V になります。ここでは両方を引いて 5.3 V です。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問18(b)

理論

問18(b) 図 1 のトランジスタによる小信号増幅回路について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,各抵抗は,R_A=100 kΩ,R_B=600 kΩ,R_C=5 kΩ,R_D=1 kΩ,R_o=200 kΩ である。C₁,C₂ は結合コンデンサで,C₃ はバイパスコンデンサである。また,V_CC=12 V は直流電源電圧,V_be=0.6 V はベース-エミッタ間の直流電圧とし,v_i [V]は入力小信号電圧,v_o [V]は出力小信号電圧とする。 小信号増幅回路の交流等価回路は,結合コンデンサ及びバイパスコンデンサのインピーダンスを無視することができる周波数において,一般に,図 2 の簡易等価回路で表される。 ここで,i_b [A]はベースの信号電流,i_c [A]はコレクタの信号電流で,この回路の電圧増幅度 A_v0 は下式となる。 A_v0=|v_o/v_i|=(h_fe/h_ie)·R_C R_o/(R_C+R_o) ·········· ① また,コンデンサ C₁ のインピーダンスの影響を考慮するための等価回路は,R_A,R_B ≫ h_ie と考えられるとき,図 3 である。 このとき,入力小信号電圧のある周波数において,図 3 を用いて得られた電圧増幅度が①式で示す電圧増幅度の 1/√2 となった。この周波数[Hz]の大きさとして,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,エミッタ接地の小信号電流増幅率 h_fe=120,入力インピーダンス h_ie=3×10³ Ω,コンデンサ C₁ の静電容量 C₁=10 μF とする。

問18(b)の図
  • 1.7.9
  • 2.5.3
  • 3.2.1
  • 4.1.6
  • 5.1.2

正解:2

解説

考え方

図 3 では、入力の viv_i がコンデンサ C1C_1 と hieh_{ie} の直列回路にかかります。ベース電流は ib=vihie+1jωC1i_b=\frac{v_i}{h_{ie}+\frac{1}{j\omega C_1}} で、コレクタ側の関係は図 2 と同じなので、増幅度は ① 式に hie∣hie+1jωC1∣\frac{h_{ie}}{\left|h_{ie}+\frac{1}{j\omega C_1}\right|} を掛けた形になります。

増幅度が ① 式の 12\frac{1}{\sqrt{2}} になる条件は hiehie2+(1ωC1)2=12\frac{h_{ie}}{\sqrt{h_{ie}^2+\left(\frac{1}{\omega C_1}\right)^2}}=\frac{1}{\sqrt{2}} です。両辺を 2 乗して整理すると hie2=(1ωC1)2h_{ie}^2=\left(\frac{1}{\omega C_1}\right)^2 となり、ωC1hie=1\omega C_1 h_{ie}=1 です。つまり、C1C_1 のリアクタンスが hieh_{ie} と等しくなる周波数(遮断周波数)です。

f=12πC1hie=12π×10×10−6×3×103=12π×0.03≈5.3 Hzf=\frac{1}{2\pi C_1 h_{ie}}=\frac{1}{2\pi\times10\times10^{-6}\times3\times10^{3}}=\frac{1}{2\pi\times0.03}\approx5.3\ \text{Hz}

2π2\pi を掛け忘れて ω=1C1hie≈33 rad/s\omega=\frac{1}{C_1h_{ie}}\approx33\ \text{rad/s} のままにしないように注意してください。この問では周波数 [Hz] を求めます。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問1

電力

問1 水力発電所に用いられるダムの種別と特徴に関する記述として,最も不適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.重力ダムとは,コンクリートの重力によって水圧などの外力に耐えられるようにしたダムであって,体積は大きくなるが,構造が簡単で安定性が良い。我が国では,最も多く用いられている。
  • 2.アーチダムとは,水圧などの外力を両岸の岩盤で支えるようにアーチ型にしたダムであって,両岸の幅が広く,岩盤が丈夫なところに作られ,コンクリートの量を節減できる。
  • 3.ロックフィルダムとは,岩石を積み上げて作るダムであって,内側には,砂利,アスファルト,粘土などが用いられている。ダムは大きくなるが,資材の運搬が困難で建設地付近に岩石や砂利が多い場所に適している。
  • 4.アースダムとは,土壌を主材料としたダムであって,灌漑用の池などを作るのに適している。軟弱な地盤でも作れるという利点がある。ダムの高さは50 mを超えるものもある。
  • 5.取水ダムとは,水路式発電所の水路に水を導入するため河川に設けられるダムであって,ダムの高さは低く,越流形コンクリートダムなどが用いられている。

正解:2

解説

考え方

最も不適切なのは (2) です。アーチダムは、水圧をアーチ作用で両岸の岩盤に伝えて支える構造のダムです。そのため、両岸の幅が狭い谷で、両岸の岩盤が堅固な地点に適しています。「両岸の幅が広い」という記述が誤りです。幅の広い地点では、アーチの両端の岩盤まで水圧を伝えるための構造にならず、アーチ形が成り立ちにくくなります。コンクリート量を節約できるという利点の記述は正しいです。

他の選択肢は次のとおりです。

  • (1) 重力ダムは自重で水圧に耐える形式で、我が国で最も多く採用されています。
  • (3) ロックフィルダムは岩石を積み上げた形式で、材料を現地近くで調達できる場所に向いています。
  • (4) アースダムは土を主材料とし、かんがい用のため池などに適しています。
  • (5) 取水ダムは水路式発電所に水を導くための低いダムです。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問2

電力

問2 ある地域の面積が6 500 km²,平均海抜750 mで,この地域の年間降水量を1 100 mmとしたとき,この地域全体での理論的包蔵水力(電力量換算値[TW・h])として最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,包蔵水力の計算において,その地域の水の流出係数を1とする。

  • 1.1.7
  • 2.6.0
  • 3.30
  • 4.150
  • 5.15

正解:5

解説

考え方

年間に降る水の体積は、面積×降水量で求めます。 6 500 km2=6.5×109 m26\,500\ \text{km}^2 = 6.5\times10^9\ \text{m}^2、1 100 mm=1.1 m1\,100\ \text{mm} = 1.1\ \text{m} なので、 V=6.5×109×1.1=7.15×109 m3V = 6.5\times10^9 \times 1.1 = 7.15\times10^9\ \text{m}^3。 水の密度は 1 000 kg/m31\,000\ \text{kg/m}^3 なので、質量は 7.15×1012 kg7.15\times10^{12}\ \text{kg} です(流出係数は1なので全量が使えます)。

この水が平均海抜750 mから海面まで落ちる位置エネルギーを電力量にします。 W=mgh=7.15×1012×9.8×750≒5.255×1016 JW = mgh = 7.15\times10^{12}\times 9.8\times 750 \fallingdotseq 5.255\times10^{16}\ \text{J}。 1 kW⋅h=3.6×106 J1\ \text{kW·h} = 3.6\times10^{6}\ \text{J} なので、 W≒5.255×1016/3.6×106≒1.46×1010 kW⋅hW \fallingdotseq 5.255\times10^{16} / 3.6\times10^{6} \fallingdotseq 1.46\times10^{10}\ \text{kW·h}。 1 TW⋅h=109 kW⋅h1\ \text{TW·h} = 10^{9}\ \text{kW·h} なので、約 14.6 TW⋅h14.6\ \text{TW·h} となります。

最も近いのは 15 です。したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問3

電力

問3 次の文章は,火力発電所の復水器に関する記述である。  火力発電所の復水器は,蒸気タービンの排気を冷却水で冷やし,排気を(ア)させて水に戻し,復水を回収する装置である。内部の(イ)を保持することで,タービンの入口蒸気と出口蒸気の(ウ)を大きくし,蒸気タービンの(エ)を高めている。  上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)凝縮 (イ)真空度 (ウ)圧力差 (エ)効率
  • 2.(ア)凝縮 (イ)真空度 (ウ)圧力差 (エ)回転速度
  • 3.(ア)膨張 (イ)温度 (ウ)温度差 (エ)回転速度
  • 4.(ア)凝縮 (イ)温度 (ウ)温度差 (エ)効率
  • 5.(ア)膨張 (イ)真空度 (ウ)温度差 (エ)回転速度

正解:1

解説

考え方

復水器は、タービンから出た蒸気を海水などの冷却水で冷やして(ア)凝縮させ、水に戻す装置です。蒸気が水に戻ると体積が急激に小さくなるので、器内は高い(イ)真空度に保たれます。

器内の圧力が低いと、タービンの入口の蒸気と出口の蒸気の(ウ)圧力差が大きくなり、蒸気が膨張してできる仕事が増えます。その結果、蒸気タービンの(エ)効率が高まります。

(エ)が「回転速度」になっている選択肢は、タービンの目的が回転速度を上げることではないので誤りです。(ア)の「膨張」も復水器の働きではありません。(4) は(イ)が「温度」、(ウ)が「温度差」となっており、真空度を保持するという復水器の要点から外れています。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問4

電力

問4 次の文章は,原子核に関する記述である。  原子核は,正の電荷をもつ(ア)と電荷をもたない中性子とが結合したものである。原子核の質量は,(ア)と中性子の個々の質量の合計より(イ)。この差を(ウ)といい,結合時にはこれに相当する結合エネルギーが放出される。この質量の差をm[kg],真空中の光の速度をc[m/s]とすると,放出されるエネルギーE[J]は(エ)に等しい。  原子力発電は,ウラン等原子燃料の(オ)の前後における原子核の結合エネルギーの差を利用したものである。  上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)陽子 (イ)大きい (ウ)質量増加 (エ)mc² (オ)核融合
  • 2.(ア)陽子 (イ)小さい (ウ)質量欠損 (エ)mc² (オ)核分裂
  • 3.(ア)電子 (イ)大きい (ウ)質量増加 (エ)mc (オ)核融合
  • 4.(ア)陽子 (イ)小さい (ウ)質量欠損 (エ)mc (オ)核分裂
  • 5.(ア)電子 (イ)小さい (ウ)質量欠損 (エ)mc (オ)核分裂

正解:2

解説

考え方

原子核は、正の電荷をもつ(ア)陽子と、電荷をもたない中性子が結合したものです。電子は原子核の外側にあります。

結合した原子核の質量は、陽子と中性子をばらばらにしたときの質量の合計より(イ)小さくなります。この差を(ウ)質量欠損といい、これに相当するエネルギーが結合エネルギーとして放出されます。アインシュタインの式より、放出されるエネルギーは E=mc2E = mc^2 [J]、つまり(エ)は mc2mc^2 です。mcmc は運動量の次元なので誤りです。

原子力発電は、ウランなどが(オ)核分裂する前後の結合エネルギーの差を利用します。核融合は軽い原子核どうしを結合させる反応で、現在の原子力発電には使われていません。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問5

電力

問5 次の文章は,電池及びその関連技術に関する記述である。  電池には,充電することによって繰り返し利用できる(ア)がある。その代表的なものに(イ)が挙げられ,携帯電子機器,電気自動車,電力貯蔵設備などのさまざまな用途で活用されている。蓄電能力の高い(ア)やその他の蓄電機器を,電力貯蔵設備として風力発電や太陽光発電と併せて用いることで,出力の(ウ)ができる。(エ)は大電力貯蔵用の機器として用いられている。(エ)の(オ)は,鉛蓄電池に比べて3倍程度高い。  上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)二次電池 (イ)リチウムイオン電池 (ウ)平滑化 (エ)空気亜鉛電池 (オ)単位質量あたりのエネルギー密度
  • 2.(ア)一次電池 (イ)リチウムイオン電池 (ウ)短絡抑制 (エ)空気亜鉛電池 (オ)単位質量あたりのエネルギー密度
  • 3.(ア)二次電池 (イ)酸化銀電池 (ウ)短絡抑制 (エ)空気亜鉛電池 (オ)起電力
  • 4.(ア)二次電池 (イ)リチウムイオン電池 (ウ)平滑化 (エ)ナトリウム・硫黄電池 (オ)単位質量あたりのエネルギー密度
  • 5.(ア)一次電池 (イ)酸化銀電池 (ウ)平滑化 (エ)ナトリウム・硫黄電池 (オ)起電力

正解:4

解説

考え方

充電して繰り返し使える電池は(ア)二次電池です。一次電池は使い切りなので当てはまりません。二次電池の代表例は(イ)リチウムイオン電池です。酸化銀電池は使い切りの一次電池です。

風力発電や太陽光発電は出力が変動します。蓄電設備を併用すると、この出力変動をならす、つまり(ウ)平滑化ができます。短絡の抑制は蓄電池の役割ではありません。

大電力貯蔵用に使われているのは(エ)ナトリウム・硫黄電池(NAS電池)です。空気亜鉛電池は主に補聴器などに使われる小型の一次電池で、大電力貯蔵には用いられていません。ナトリウム・硫黄電池は、鉛蓄電池に比べて(オ)単位質量あたりのエネルギー密度が3倍程度高い電池です。起電力は電池の種類で決まる電圧であり、3倍も違うわけではありません。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問6

電力

問6 変圧器のV結線方式に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.同一の単相変圧器2台を使用して三相平衡負荷に供給している場合,変圧器の利用率は√3/3となる。
  • 2.電灯動力共用方式の場合,共用変圧器には電灯と動力の電流が加わって流れるため,一般に動力専用変圧器の容量と比較して共用変圧器の容量の方が大きい。
  • 3.単相変圧器2台で三相が得られる。
  • 4.同一の単相変圧器3台をΔ結線とした場合と比較すると,供給することのできる電力は√3/3倍となる。
  • 5.単相変圧器を用いたΔ結線方式と比較して,変圧器の電柱への設置が簡素化できる。

正解:1

解説

考え方

単相変圧器1台の容量を SS、定格電流を II、定格電圧を VV とします。V結線は2台で三相を供給し、出力は 3VI\sqrt{3}VI です。変圧器の合計容量は 2VI2VI ですから、利用率は 3VI2VI=32≒0.866\dfrac{\sqrt{3}VI}{2VI} = \dfrac{\sqrt{3}}{2} \fallingdotseq 0.866 です。(1) の 3/3\sqrt{3}/3 は誤りです。

(4) について、同じ変圧器3台のΔ結線の出力は 3VI3VI です。V結線との比は 3VI/3VI=3/3\sqrt{3}VI / 3VI = \sqrt{3}/3 倍(約0.577倍)となり、正しい記述です。3/3\sqrt{3}/3 という値は出力比のほうに出てくる数字で、利用率の値ではない点が紛らわしいところです。

(2) 電灯動力共用方式では共用変圧器に電灯と動力の電流が両方流れるので、容量が大きくなります。(3) V結線は単相2台で三相が得られます。(5) 変圧器が2台で済むため、設置が簡素になります。いずれも正しい記述です。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問7

電力

問7 配電用変電所における6.6 kV配電線の一般的な保護に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.配電線の事故時には,配電線引出口遮断器は,事故遮断して一定時間の後に再閉路継電器により自動再閉路される。
  • 2.地絡事故の検出のため,配電線引出口には地絡過電圧継電器が設置される。
  • 3.主要変圧器の二次側を遮断させる過電流継電器の動作時限は,各配電線を遮断させる過電流継電器の動作時限より長く設定される。
  • 4.地絡事故の保護のため,各配電線に地絡方向継電器が設置される。
  • 5.短絡事故の保護のため,各配電線に過電流継電器が設置される。

正解:2

解説

考え方

6.6 kV配電線は非接地方式なので、地絡事故が起きると零相電圧が生じます。配電用変電所では、この零相電圧を検出する地絡過電圧継電器は、配電線の1回線ごとではなく母線(または変圧器二次側)に1台設けます。事故がどの配電線で起きたかは、各配電線の引出口に設置する地絡方向継電器(零相電流と零相電圧の位相関係を見る)で選びます。したがって「配電線引出口に地絡過電圧継電器が設置される」とある (2) は誤りです。

(1) 再閉路は、一時的な事故(雷など)で停電が長引かないよう、遮断後に一定時間おいて自動で閉路するもので、正しい記述です。(3) 主要変圧器二次側の過電流継電器は、各配電線の過電流継電器より後で動作させる(時限を長くする)ことで、事故のあった配電線だけを先に遮断します。(4)(5) は各配電線の保護として正しい記述です。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問8

電力

問8 架空送電線路で用いられる電線の太さを決定する際に考慮すべき項目として,特に関係のない事項はどれか。次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.機械的強度
  • 2.コロナ放電の抑制
  • 3.電圧降下
  • 4.線路損失
  • 5.雷・開閉サージの波高

正解:5

解説

考え方

架空送電線の太さ(断面積)は、次の項目から決めます。

  • 機械的強度:風や氷雪などの荷重に耐えるため
  • コロナ放電の抑制:電線が細いと表面の電界が強くなりコロナが発生するため
  • 電圧降下:電線が細いと抵抗が大きく、電圧降下が大きくなるため
  • 線路損失:電線が細いと抵抗損が大きくなるため
  • 許容電流(発熱):温度上昇の限度を守るため

雷・開閉サージの波高は、線路に侵入する異常電圧の大きさで、避雷器や架空地線、がいしの絶縁強度などで対処します。電線の太さの決定とは特に関係がありません。

したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問9

電力

問9 非接地方式の電線路に1線地絡が発生した場合の現象として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.地絡電流は直接接地方式に比べて大きい。
  • 2.健全相の電位が上昇する。
  • 3.電線路のこう長が長いほど地絡電流は大きい。
  • 4.間欠アークが発生し,異常電圧を発生するおそれがある。
  • 5.通信線の誘導障害は,抵抗接地方式に比べて小さい。

正解:1

解説

考え方

非接地方式では、1線地絡が起きたとき、地絡電流は電線路と大地の間の静電容量を通って流れます。この電流は小さく、直接接地方式のように大電流にはなりません。したがって「直接接地方式に比べて大きい」とある (1) が誤りです。

他の選択肢は正しい記述です。

  • (2) 健全相の対地電圧は上昇します(最大で線間電圧程度)。
  • (3) 静電容量はこう長に比例するので、こう長が長いほど地絡電流は大きくなります。
  • (4) 小さな地絡電流のアークが消えたり再発したりする間欠アークが起こると、異常電圧が生じるおそれがあります。
  • (5) 地絡電流が小さいので、通信線への誘導障害は抵抗接地方式より小さくなります。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問10

電力

問10 地中送電線路の電力ケーブルで発生する損失に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.電力ケーブルの抵抗損は,導体自身を流れる交流電流によって生じる交番磁界の影響で,導体を流れる電流密度分布に偏りが発生するという表皮効果によって大きくなる。導体の断面積が大きいほど表皮効果の影響が大きいため,分割導体や素線絶縁導体を採用することで抵抗損を低減することができる。
  • 2.電力ケーブルの抵抗損は,近接して配置されるケーブル導体を流れる交流電流によって生じる交番磁界の影響で,導体を流れる電流密度分布に偏りが発生するという近接効果によって大きくなる。電力ケーブルの相間距離が短いほど近接効果の影響が大きいため,電力ケーブルの相間距離を離すことで抵抗損を低減することができる。
  • 3.電力ケーブルの誘電損は,印加される交流電圧と同位相の電流成分が絶縁体にわずかに流れることで生じる。この誘電損は,絶縁体の誘電率及び誘電正接に比例し,印加電圧の2乗に比例するため,印加電圧が同じ場合には誘電率及び誘電正接の小さい絶縁体を使用することで誘電損を低減することができる。
  • 4.電力ケーブルのシース回路損は,導体を流れる交流電流によって生じる交番磁界の影響で,金属シースの長手方向に電流が誘導されることで生じる。クロスボンド接地方式の採用によって,3相の各電力ケーブルの金属シースに流れる誘導電流どうしが打ち消し合う効果が得られるため,シース回路損を低減することができる。
  • 5.電力ケーブルの渦電流損は,導体を流れる交流電流によって生じる交番磁界の影響で,金属シース内に渦電流が誘導されることで生じる。厚さの薄い金属シースの採用によって交番磁界の影響を小さくすることや,導電率の高い金属シースの採用によって渦電流による発熱を小さくすることで,渦電流損を低減することができる。

正解:5

解説

考え方

(5) の渦電流損の説明のうち、「導電率の高い金属シースの採用によって渦電流による発熱を小さくする」が誤りです。渦電流は、金属シース内に誘導される電圧によって流れます。シースの導電率が高いほど(抵抗が小さいほど)同じ誘導電圧で大きな渦電流が流れ、損失はかえって大きくなります。渦電流損を減らすには、シースを薄くする、導電率の低い金属を使うなどの方法を取ります。

他の選択肢は正しい記述です。

  • (1) 表皮効果は導体断面積が大きいほど顕著で、分割導体や素線絶縁導体で低減できます。
  • (2) 近接効果は相間距離が短いほど大きく、離すと小さくなります。
  • (3) 誘電損は W=ωCV2tan⁡δW = \omega C V^2 \tan\delta で、CC は誘電率に比例するため、誘電率・誘電正接・電圧の2乗に比例します。
  • (4) クロスボンド接地では、3相のシースの誘導電圧が打ち消し合い、シース回路損を減らせます。

したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問11

電力

問11 スポットネットワーク方式及び低圧ネットワーク方式(レギュラーネットワーク方式ともいう)の特徴に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.一般的に複数回線の配電線により電力を供給するので,1回線が停電しても電力供給を継続することができる配電方式である。
  • 2.低圧ネットワーク方式では,供給信頼度を高めるために低圧配電線を格子状に連系している。
  • 3.スポットネットワーク方式は,負荷密度が極めて高い大都市中心部の高層ビルなど大口需要家への供給に適している。
  • 4.一般的にネットワーク変圧器の一次側には保護装置としてネットワークプロテクタが設置され,二次側には断路器が設置される。
  • 5.スポットネットワーク方式において,ネットワーク変圧器一次側で単一故障が発生したときでも停電は発生しない。

正解:4

解説

考え方

ネットワークプロテクタ(プロテクタ遮断器、ネットワーク継電器、プロテクタヒューズで構成)は、ネットワーク変圧器の二次側に設置されます。一次側ではなく二次側に置くのが正しく、また二次側に置かれるのは断路器ではありません。一次側と二次側が逆になっている (4) が誤りです。

他の選択肢は正しい記述です。

  • (1)(5) 複数回線で受電するため、1回線が停電または一次側で故障しても、残りの回線で供給を続けられます。
  • (2) 低圧ネットワーク方式は低圧配電線を格子状(網目状)に連系します。
  • (3) スポットネットワーク方式は、都心の高層ビルなど負荷密度が高い大口需要家に向いています。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問12

電力

問12 1バンクの定格容量20 MV・Aの三相変圧器を3バンク有する配電用変電所がある。変圧器1バンクが故障した時に長時間の停電なしに故障発生前と同じ電力を供給したい。 この検討に当たっては,変圧器故障時には,他の変電所に故障発生前の負荷の7 %を直ちに切り換えることができるとともに,残りの健全な変圧器は,定格容量の120 %まで過負荷で運用できるものとする。 力率は常に95 %(遅れ)で変化しないものとしたとき,故障発生前の変電所の最大総負荷の値[MW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.24.5
  • 2.42.4
  • 3.49.0
  • 4.63.6
  • 5.73.5

正解:3

解説

考え方

1バンクが故障すると、健全なのは2バンクです。各バンクを定格容量の120 %まで使えるので、供給できる容量は 20×2×1.2=48 MV⋅A20\times 2\times 1.2 = 48\ \text{MV·A}。

有効電力に直すと、力率95 %を掛けて 48×0.95=45.6 MW48\times 0.95 = 45.6\ \text{MW} です。

故障発生前の最大総負荷を PP [MW] とすると、7 %は他の変電所に切り換えられるので、この変電所が供給するのは 0.93P0.93P です。これが45.6 MWに等しければよいので、 0.93P=45.60.93P = 45.6 P=45.6/0.93≒49.0 MWP = 45.6 / 0.93 \fallingdotseq 49.0\ \text{MW}。

したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問13

電力

問13 一次電圧6 600 V,二次電圧210 V/105 Vの柱上変圧器がある。図のような単相3線式配電線路において三つの抵抗負荷が接続されている。負荷1の電流は55 A,負荷2の電流は60 A,負荷3の電流は45 Aである。L₁とN間の電圧V_a[V],L₂とN間の電圧V_b[V],及び変圧器の一次電流I₁[A]の値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,変圧器から低圧負荷までの電線1線当たりの抵抗を0.06 Ωとし,変圧器の励磁電流とインピーダンス,低圧配電線のリアクタンス,及びC点から負荷側線路のインピーダンスは考えないものとする。

問13の図
  • 1.V_a=98.6 V V_b=96.2 V I₁=3.12 A
  • 2.V_a=99.3 V V_b=98.4 V I₁=3.26 A
  • 3.V_a=98.6 V V_b=96.2 V I₁=3.26 A
  • 4.V_a=99.3 V V_b=99.0 V I₁=3.26 A
  • 5.V_a=99.3 V V_b=98.4 V I₁=3.12 A

正解:2

解説

考え方

図から、負荷1は L₁-N 間(55 A)、負荷2は N-L₂ 間(60 A)、負荷3は L₁-L₂ 間(45 A)に接続されています。

各線の電流は次のとおりです。

  • L₁線:55+45=100 A55 + 45 = 100\ \text{A}
  • L₂線:60+45=105 A60 + 45 = 105\ \text{A}
  • 中性線:∣60−55∣=5 A|60 - 55| = 5\ \text{A}(負荷2のほうが大きいので、変圧器から負荷側へ向かって流れる)

変圧器の二次側は L₁-N 間と N-L₂ 間がそれぞれ105 Vです。各線の電圧降下は、抵抗0.06 Ωを掛けて求めます。

  • L₁線:0.06×100=6.0 V0.06\times 100 = 6.0\ \text{V}
  • L₂線:0.06×105=6.3 V0.06\times 105 = 6.3\ \text{V}
  • 中性線:0.06×5=0.3 V0.06\times 5 = 0.3\ \text{V}

C点の電圧を求めます。中性線は負荷側へ電流が流れるので、C点のN電位は変圧器側より0.3 V低くなります。 Va=105−6.0+0.3=99.3 VV_a = 105 - 6.0 + 0.3 = 99.3\ \text{V} Vb=105−6.3−0.3=98.4 VV_b = 105 - 6.3 - 0.3 = 98.4\ \text{V}

次に一次電流を求めます。変圧器の損失を考えないので、二次側で変圧器が出す電力は、上側巻線105 V×100 Aと下側巻線105 V×105 Aの和です(中性線の電位は0 Vなので、中性線電流は電力に寄与しません)。 P=105×100+105×105=10 500+11 025=21 525 WP = 105\times100 + 105\times105 = 10\,500 + 11\,025 = 21\,525\ \text{W} I1=21 5256 600≒3.26 AI_1 = \dfrac{21\,525}{6\,600} \fallingdotseq 3.26\ \text{A}

組合せは Va=99.3 VV_a = 99.3\ \text{V}、Vb=98.4 VV_b = 98.4\ \text{V}、I1=3.26 AI_1 = 3.26\ \text{A} です。したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問14

電力

問14 電気設備に使用される電気絶縁材料に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.ガス遮断器などに使用されるSF₆ガスは,大気圧よりも高い圧力で使用され,同じ圧力の空気と比較して絶縁破壊強度が高く,アーク放電が発生した際の消弧能力にも優れる。SF₆ガスは,反応性が非常に小さく安定した不燃性のガスであるが,大気中に排出されると,地球温暖化への影響が大きいガスである。
  • 2.変圧器の絶縁油は,鉱油系絶縁油,合成絶縁油,植物性絶縁油の3種類があり,鉱油系絶縁油が主流である。絶縁油は,変圧器内部を絶縁する役割のほかに,変圧器内部で発生する熱を対流等によって放散冷却する役割があるため,粘度が高い方がよい。
  • 3.CVケーブルに使用される架橋ポリエチレン絶縁体は,ポリエチレンの分子構造を架橋反応により立体網目状分子構造とした絶縁体であり,絶縁特性と耐熱変形性の双方に優れている。
  • 4.OFケーブルに使用される油浸紙絶縁体は,多層に巻き上げた絶縁紙の積層体に絶縁油を含浸させた絶縁体であり,大気圧よりも高い油圧を加えることで絶縁破壊強度を高めている。
  • 5.がいしに使用される絶縁体は,一般に磁器,ガラス,ポリマの3種類があり,我が国では磁器がいしが主流である。最近では,軽量性や耐衝撃性などの観点から,内側に高い機械強度と絶縁強度を有するガラス繊維強化プラスチック製のコア材を配置し,その外側にポリマ製の笠付き外被で覆ったポリマがいしの利用が進んでいる。

正解:2

解説

考え方

(2) は「粘度が高い方がよい」が誤りです。絶縁油は、対流によって内部の熱を運び出して冷却する役割があります。粘度が高いと油が流れにくく対流が起こりにくいので、冷却には不利です。変圧器の絶縁油は、粘度が低いほうが冷却性能の面で望ましいとされます。

他の選択肢は正しい記述です。

  • (1) SF₆ガスは絶縁耐力と消弧能力に優れますが、温室効果が大きいため大気への放出は避けます。
  • (3) 架橋ポリエチレンは、分子を立体網目状にして耐熱性を高めた絶縁体で、CVケーブルに使われます。
  • (4) OFケーブルは、油浸紙に大気圧より高い油圧を加えて絶縁強度を高めています。
  • (5) がいしは磁器、ガラス、ポリマの3種類があり、国内では磁器が主流で、ポリマがいしも普及が進んでいます。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問15(a)

電力

問15(a) 下記の条件で運転する揚水発電所について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,水の密度を1 000 kg/m³,重力加速度を9.8 m/s²とする。 また,簡単のため,運転中の総落差,損失水頭,流量,効率は変わらないものとする。 総落差:H₀=450 m 発電時使用水量:Q_g=50 m³/s 揚水量:Q_p=40 m³/s 発電損失水頭:H₀の3 % 揚水損失水頭:H₀の3 % 発電運転時の発電機及び水車の効率合計(掛け算):η_gη_t=90 % 揚水運転時の電動機及びポンプの効率合計(掛け算):η_mη_p=85 % 発電運転時間:T_g=8時間 この揚水発電所について,発電出力[kW]と揚水入力[kW]の組合せとして,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.発電出力 192 500 kW 揚水入力 201 300 kW
  • 2.発電出力 198 500 kW 揚水入力 207 500 kW
  • 3.発電出力 204 400 kW 揚水入力 201 300 kW
  • 4.発電出力 198 500 kW 揚水入力 213 750 kW
  • 5.発電出力 192 500 kW 揚水入力 213 750 kW

正解:5

解説

考え方

損失水頭を考えた実効落差を求めます。

  • 発電時:Hg=450×(1−0.03)=436.5 mH_g = 450\times(1-0.03) = 436.5\ \text{m}(損失の分だけ落差が減る)
  • 揚水時:Hp=450×(1+0.03)=463.5 mH_p = 450\times(1+0.03) = 463.5\ \text{m}(損失の分だけ余計に揚げる)

発電出力は、流量・実効落差・効率の積です。 Pg=9.8×Qg×Hg×ηgηt=9.8×50×436.5×0.90≒192 500 kWP_g = 9.8\times Q_g\times H_g\times \eta_g\eta_t = 9.8\times50\times436.5\times0.90 \fallingdotseq 192\,500\ \text{kW}

揚水入力は、効率で割って求めます(損失の分だけ多くの電力が必要です)。 Pp=9.8×Qp×Hpηmηp=9.8×40×463.50.85≒213 750 kWP_p = \dfrac{9.8\times Q_p\times H_p}{\eta_m\eta_p} = \dfrac{9.8\times40\times463.5}{0.85} \fallingdotseq 213\,750\ \text{kW}

発電出力は192 500 kW、揚水入力は213 750 kWです。したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問15(b)

電力

問15(b) 下記の条件で運転する揚水発電所について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,水の密度を1 000 kg/m³,重力加速度を9.8 m/s²とする。 また,簡単のため,運転中の総落差,損失水頭,流量,効率は変わらないものとする。 総落差:H₀=450 m 発電時使用水量:Q_g=50 m³/s 揚水量:Q_p=40 m³/s 発電損失水頭:H₀の3 % 揚水損失水頭:H₀の3 % 発電運転時の発電機及び水車の効率合計(掛け算):η_gη_t=90 % 揚水運転時の電動機及びポンプの効率合計(掛け算):η_mη_p=85 % 発電運転時間:T_g=8時間 この揚水発電所について,発電運転8時間を行う場合の揚水所要時間[時間]と,揚水に使用した電力量を発電電力量に変換する変換効率[%]の組合せとして,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.揚水所要時間 8 時間 変換効率 72.0 %
  • 2.揚水所要時間 8 時間 変換効率 76.5 %
  • 3.揚水所要時間 10 時間 変換効率 72.0 %
  • 4.揚水所要時間 10 時間 変換効率 74.2 %
  • 5.揚水所要時間 10 時間 変換効率 76.5 %

正解:3

解説

考え方

発電8時間で使う水の量は V=Qg×Tg=50×8×3 600=1.44×106 m3V = Q_g\times T_g = 50\times 8\times 3\,600 = 1.44\times10^{6}\ \text{m}^3。 この水を揚水量 40 m3/s40\ \text{m}^3/\text{s} でくみ上げる時間は Tp=1.44×10640=36 000 s=10 時間T_p = \dfrac{1.44\times10^{6}}{40} = 36\,000\ \text{s} = 10\ \text{時間}。

発電電力量と揚水電力量は、(a) の結果から次のようになります。

  • 発電電力量:192 500×8=1 540 000 kW⋅h192\,500\times 8 = 1\,540\,000\ \text{kW·h}
  • 揚水電力量:213 750×10=2 137 500 kW⋅h213\,750\times 10 = 2\,137\,500\ \text{kW·h}

変換効率は 1 540 0002 137 500×100≒72.0 %\dfrac{1\,540\,000}{2\,137\,500}\times100 \fallingdotseq 72.0\ \%。 (確認:損失水頭と効率だけで考えると 436.5463.5×0.90×0.85≒0.72\dfrac{436.5}{463.5}\times0.90\times0.85 \fallingdotseq 0.72 となり、同じ値になります。)

揚水所要時間は10時間、変換効率は72.0 %です。したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問16(a)

電力

問16(a) 架空電線路の径間,電線の長さ及びたるみに関して,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 径間をS[m],電線のたるみをD[m]とするとき,電線の長さL[m]を示す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.S+8D²/(3S)
  • 2.S+8D/(3S)
  • 3.S+3D²/(8S)
  • 4.S+3D/(8S)
  • 5.S+D²/(3S)

正解:1

解説

考え方

電線のたるみ曲線を放物線で近似すると、径間 SS、たるみ DD のときの電線の長さは L=S+8D23SL = S + \dfrac{8D^2}{3S} で表されます。たるみ DD は 2 乗の形で入り、係数は 8/38/3 です。

選択肢のうち、(2) と (4) は DD の1乗、(3) と (5) は係数が異なり、いずれも誤りです。確認のため、S=50 mS=50\ \text{m}、D=1 mD=1\ \text{m} とすると、8D2/(3S)=8/150≒0.053 m8D^2/(3S) = 8/150 \fallingdotseq 0.053\ \text{m} となり、たるみ1 mで電線が約5 cm長くなる、という妥当な値になります。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問16(b)

電力

問16(b) 架空電線路の径間,電線の長さ及びたるみに関して,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 電線の単位長当たりの重量を10 N/m,実長を50.01 mとする。この電線を径間50.00 mで設置したときの電線の水平引張強さ[kN]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.2.34
  • 2.2.55
  • 3.2.77
  • 4.7.22
  • 5.16.7

正解:4

解説

考え方

(a) の式 L=S+8D23SL = S + \dfrac{8D^2}{3S} より、実長と径間の差から、たるみ DD を求めます。 L−S=50.01−50.00=0.01 mL - S = 50.01 - 50.00 = 0.01\ \text{m} 8D23S=0.01\dfrac{8D^2}{3S} = 0.01 より D2=0.01×3×508=0.1875D^2 = \dfrac{0.01\times3\times50}{8} = 0.1875 D=0.1875≒0.433 mD = \sqrt{0.1875} \fallingdotseq 0.433\ \text{m}

電線の水平張力 TT は、単位長当たりの重量 ww、径間 SS、たるみ DD の関係 D=wS28TD = \dfrac{wS^2}{8T} から、 T=wS28D=10×5028×0.433=25 0003.464≒7 217 N≒7.22 kNT = \dfrac{wS^2}{8D} = \dfrac{10\times50^2}{8\times0.433} = \dfrac{25\,000}{3.464} \fallingdotseq 7\,217\ \text{N} \fallingdotseq 7.22\ \text{kN}

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問17

電力

問17 図のように,電圧線及び中性線の抵抗がそれぞれ0.15 Ω及び0.20 Ωの100/200 V単相3線式配電線路に,力率が100 %で電流がそれぞれ75 A及び50 Aの二つの負荷が接続されている。 この配電線路にバランサを接続した場合について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,負荷電流は一定とし,線路抵抗以外のインピーダンスは無視するものとする。 バランサに流れる電流の値[A]として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17の図
  • 1.8.3
  • 2.10.0
  • 3.12.5
  • 4.15.0
  • 5.25.0

正解:3

解説

考え方

バランサを接続すると、上側と下側の電流の不平衡分が解消され、中性線の電流が0 Aになります。

バランサを接続する前の中性線電流は、2つの負荷電流の差 75−50=25 A75 - 50 = 25\ \text{A} です。バランサは2つの巻線をもち、この不平衡電流 25 A を半分ずつ受け持ちます。そのため、バランサに流れる電流は 75−502=12.5 A\dfrac{75 - 50}{2} = 12.5\ \text{A} です。

このとき、電圧線の電流は上側が 75−12.5=62.5 A75 - 12.5 = 62.5\ \text{A}、下側が 50+12.5=62.5 A50 + 12.5 = 62.5\ \text{A} となって等しくなり、中性線に電流が流れなくなります。

したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問17

電力

問17 図のように,電圧線及び中性線の抵抗がそれぞれ0.15 Ω及び0.20 Ωの100/200 V単相3線式配電線路に,力率が100 %で電流がそれぞれ75 A及び50 Aの二つの負荷が接続されている。 この配電線路にバランサを接続した場合について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,負荷電流は一定とし,線路抵抗以外のインピーダンスは無視するものとする。 バランサを接続したことによる線路損失の減少量の値[W]として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17の図
  • 1.57
  • 2.69
  • 3.86
  • 4.103
  • 5.172

正解:5

解説

考え方

バランサを接続する前の線路損失は、電圧線2本と中性線(電流 75−50=25 A75-50=25\ \text{A})の抵抗損の和です。 P1=0.15×752+0.15×502+0.20×252=843.75+375+125=1 343.75 WP_1 = 0.15\times75^2 + 0.15\times50^2 + 0.20\times25^2 = 843.75 + 375 + 125 = 1\,343.75\ \text{W}

バランサを接続した後は、(a) のとおり電圧線の電流がどちらも 62.5 A62.5\ \text{A}、中性線の電流は 0 A0\ \text{A} になります。 P2=0.15×62.52×2=0.15×3 906.25×2=1 171.875 WP_2 = 0.15\times62.5^2\times2 = 0.15\times3\,906.25\times2 = 1\,171.875\ \text{W}

線路損失の減少量は P1−P2=1 343.75−1 171.875≒172 WP_1 - P_2 = 1\,343.75 - 1\,171.875 \fallingdotseq 172\ \text{W}

したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問1

機械

問1 いろいろな直流機に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.電機子と界磁巻線が並列に接続された分巻発電機は,回転を始めた電機子巻線と磁極の残留磁束によって,まず低い電圧で発電が開始される。その結果,界磁巻線に電流が流れ始め,磁極の磁束が強まれば,発電する電圧が上昇し,必要な励磁が確立する。
  • 2.電機子と界磁巻線が直列に接続された直巻発電機は,出力電流が大きく界磁磁極が磁気飽和する場合よりも,出力電流が小さく界磁磁極が磁気飽和しない場合のほうが,出力電圧が安定する。
  • 3.電源電圧一定の条件下で運転される分巻電動機は,負荷が変動した場合でも,ほぼ一定の回転速度を保つので,定速度電動機とよばれる。
  • 4.直巻電動機は,始動時の大きな電機子電流が大きな界磁電流となる。直流電動機のトルクは界磁磁束と電機子電流から発生するので,大きな始動トルクが必要な用途に利用されてきた。
  • 5.ブラシレス DC モータでは,直流機におけるブラシと整流子の機械的接触による整流の働きを半導体スイッチで電子的に実現する。

正解:2

解説

考え方

(1) 分巻発電機は,残留磁束による低い電圧から界磁電流が流れ始め,磁束が強まって電圧が立ち上がる(自励)。記述のとおり正しい。

(2) 直巻発電機は,電機子電流がそのまま界磁電流になる。出力電流(=界磁電流)が小さいうちは磁束が電流にほぼ比例して増えるため,電流が変わると出力電圧が大きく変わり,不安定である。電流が大きくなって磁気飽和すると,磁束がほぼ一定になるので電圧の変動は小さくなる。記述は大きい場合と小さい場合が逆になっており,誤り。

(3) 分巻電動機は,電源電圧が一定なら界磁磁束もほぼ一定で,負荷が変わっても回転速度の変化が小さい。定速度電動機と呼ばれる。正しい。

(4) 直巻電動機は電機子電流が界磁電流を兼ねるので,始動時の大電流で磁束も大きくなり,大きな始動トルクが得られる。正しい。

(5) ブラシレス DC モータは,ブラシと整流子の役割を半導体スイッチで置き換えたものである。正しい。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問2

機械

問2 図は,磁極数が 2 の直流発電機を模式的に表したものである。電機子巻線については,1 巻き分のコイルを示している。電機子の直径 D は 0.5 m,電機子導体の有効長 l は 0.5 m,ギャップの磁束密度 B は,図の状態のように電機子導体が磁極の中心付近にあるとき一定で 0.4 T,回転速度 n は 1 500 min⁻¹ である。図の状態におけるこの 1 巻きのコイルに誘導される起電力 e の値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問2の図
  • 1.2.50
  • 2.5.00
  • 3.7.85
  • 4.15.7
  • 5.942

正解:4

解説

考え方

電機子表面の周速度は,直径 D=0.5 mD=0.5\ \text{m},回転速度 n=1500 min−1n=1500\ \text{min}^{-1} から

v=πD×n60=π×0.5×150060≈39.27 m/sv=\pi D\times\frac{n}{60}=\pi\times0.5\times\frac{1500}{60}\approx 39.27\ \text{m/s}

導体 1 本に誘導される起電力は BlvBlv である。1 巻きのコイルは,N 極側と S 極側の 2 本の導体が直列になっているので,起電力は 2 本分になる。

e=2Blv=2×0.4×0.5×39.27≈15.7 Ve=2Blv=2\times0.4\times0.5\times39.27\approx 15.7\ \text{V}

導体 1 本分の 7.85 V((3))や,周速度を使わず 1 500 を使った値などは誤り。

したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問3

機械

問3 次の文章は,誘導電動機の速度制御に関する記述である。 電源周波数 f を変えて速度を制御する方式の一つに(ア)一定制御がある。これは,f を変化させたときに(イ)の強さを一定に保つように入力電圧 V も変化させる方式であり,二次抵抗制御方式と比べて効率が高いので小容量機から大容量機まで広く用いられてきた。周波数の可変装置には(ウ)電源装置やサイクロコンバータなどがある。 (ア)一定制御には低速回転時に回転速度や負荷トルクが急変した直後の速度を正確に制御できないという課題があり,この点を改善した速度制御法として(エ)制御がある。(エ)制御は,速度とトルクを精密に制御でき,始動トルクが(オ),負荷変動の大きなクレーンや工作機械などに用いられる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,最も適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)V/f (イ)回転磁界 (ウ)VVVF (エ)ベクトル (オ)大きく
  • 2.(ア)V/f (イ)回転電界 (ウ)CVCF (エ)ベクトル (オ)小さく
  • 3.(ア)V・f (イ)回転磁界 (ウ)VVVF (エ)ベクトル (オ)小さく
  • 4.(ア)V・f (イ)回転電界 (ウ)CVCF (エ)スカラー (オ)大きく
  • 5.(ア)V/f (イ)回転磁界 (ウ)CVCF (エ)スカラー (オ)小さく

正解:1

解説

考え方

誘導電動機の磁束(回転磁界)は,ほぼ V/fV/f に比例する。周波数 ff を下げたときに電圧 VV を下げなければ磁束が過大になって磁気飽和し,ff を上げたときに VV を上げなければ磁束が不足してトルクが出ない。そこで V/fV/f を一定に保つのが V/fV/f 一定制御で,(ア) は「V/fV/f」,(イ) は「回転磁界」である。V⋅fV\cdot f 一定ではない。

周波数と電圧を同時に変えられる装置は VVVF(可変電圧可変周波数)電源装置である。CVCF(定電圧定周波数)は電圧も周波数も一定なので,速度制御には使えない。(ウ) は VVVF。

V/fV/f 一定制御(スカラー制御)の弱点を改善したのがベクトル制御である。誘導電動機の電流を励磁成分とトルク成分に分けて制御するので,速度とトルクを精密に制御でき,低速でも始動トルクが大きい。負荷変動の大きなクレーンや工作機械に向く。(エ) はベクトル,(オ) は大きく。

これらをすべて満たす組合せは (1)。

したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問4

機械

問4 定格周波数 50 Hz,6 極のかご形三相誘導電動機があり,トルク 200 N・m,機械出力 20 kW で定格運転している。このときの二次入力(同期ワット)の値[kW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,機械損は無視するものとする。

  • 1.19
  • 2.20
  • 3.21
  • 4.25
  • 5.27

正解:3

解説

考え方

二次入力(同期ワット)P2P_2 は,トルク TT と同期角速度 ωs\omega_s の積である。

同期速度は ns=120fp=120×506=1000 min−1n_s=\frac{120f}{p}=\frac{120\times50}{6}=1000\ \text{min}^{-1} で,同期角速度は

ωs=2πns60=2π×100060≈104.7 rad/s\omega_s=\frac{2\pi n_s}{60}=\frac{2\pi\times1000}{60}\approx104.7\ \text{rad/s}

P2=Tωs=200×104.7≈20.9×103 W=20.9 kWP_2=T\omega_s=200\times104.7\approx 20.9\times10^3\ \text{W}=20.9\ \text{kW}

確認すると,機械出力 20 kW とトルク 200 N・m から実際の角速度は 20000/200=100 rad/s20000/200=100\ \text{rad/s}(約 955 min⁻¹)で,すべり s=1−100/104.7≈0.045s=1-100/104.7\approx0.045 となる。P2=Pm/(1−s)=20/0.955≈20.9 kWP_2=P_m/(1-s)=20/0.955\approx20.9\ \text{kW} で一致する。

最も近いのは 21 kW。

したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問5

機械

問5 次の文章は,三相同期発電機に関する記述である。 三相同期発電機は,水車を原動機とする水車発電機や,蒸気タービンを原動機とするタービン発電機などに用いられている。水車発電機では,水車の回転速度が比較的(ア)ため,発電機の極数を(イ)しなければならない。また,水車発電機の回転子は,軸方向に比べて直径が(ウ)なっている。 タービン発電機の回転子は,水車発電機に比べて回転速度が(エ)ので,回転子の機械的強度の関係から,回転子の直径は軸方向の長さに比べて(オ)した設計になっている。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)小さい (イ)小さく (ウ)大きく (エ)大きい (オ)大きく
  • 2.(ア)小さい (イ)大きく (ウ)大きく (エ)大きい (オ)小さく
  • 3.(ア)小さい (イ)大きく (ウ)大きく (エ)大きい (オ)大きく
  • 4.(ア)大きい (イ)大きく (ウ)小さく (エ)小さい (オ)小さく
  • 5.(ア)大きい (イ)小さく (ウ)小さく (エ)小さい (オ)大きく

正解:2

解説

考え方

同期発電機の回転速度は ns=120fpn_s=\frac{120f}{p} で決まる。水車は蒸気タービンに比べて回転速度が小さいので,所定の周波数(50 Hz や 60 Hz)を得るには極数 pp を多くしなければならない。(ア) は「小さい」,(イ) は「大きく」。極数が多いと回転子の外周に多くの磁極を並べる必要があるため,回転子は軸方向に短く直径の大きい形(突極形)になる。(ウ) は「大きく」。

タービン発電機は高速回転(2 極や 4 極)なので,遠心力に耐えるよう回転子の直径を小さくし,軸方向に長い円筒形にする。(エ) は「大きい」,(オ) は「小さく」。

これに合うのは (2)。(3) は (オ) が「大きく」で,高速の回転子の直径を大きくすると遠心力で壊れやすいので誤り。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問6

機械

問6 二つの同期発電機 A と B を図に示すように平衡した三相交流の母線に接続し並行運転するとき,両発電機の起電力 Ė₁ と Ė₂ が等しくなるように発電機の速度および界磁電流が調整される。起電力 Ė₁ と Ė₂ に差がある場合,両発電機間には横流と呼ばれる循環電流が流れ,損失増加の一要因となる。発電機 A と B は同一仕様で同一特性を持ち,同一速度で回転している。定格電圧 V_n は 6 000 V,定格容量 P は 4 500 kV・A,短絡比 S は 1.25 である。Ė₁ と Ė₂ の差が |Ė₁−Ė₂|=400 V であるとき,横流の実効値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問6の図
  • 1.18.0
  • 2.31.3
  • 3.54.1
  • 4.62.5
  • 5.108

正解:2

解説

考え方

まず 1 相あたりの同期インピーダンスを求める。基準インピーダンス(定格電圧 VnV_n,定格容量 PP のときの値)は

Zn=Vn2P=600024500×103=8 ΩZ_n=\frac{V_n^2}{P}=\frac{6000^2}{4500\times10^3}=8\ \Omega

短絡比 SS は百分率同期インピーダンスの逆数に当たるので,同期インピーダンスは

Zs=ZnS=81.25=6.4 ΩZ_s=\frac{Z_n}{S}=\frac{8}{1.25}=6.4\ \Omega

図の E˙1\dot E_1,E˙2\dot E_2 は各発電機の 1 相分の起電力である。2 台は同一特性なので,起電力の差 400 V400\ \text{V} によって,2 台の同期インピーダンスを直列にした閉回路に横流が流れる。

I=∣E˙1−E˙2∣2Zs=4002×6.4=40012.8≈31.3 AI=\frac{|\dot E_1-\dot E_2|}{2Z_s}=\frac{400}{2\times6.4}=\frac{400}{12.8}\approx 31.3\ \text{A}

(1) の 18.0 A は,400 V を線間の値と見て 3\sqrt{3} で割った場合の値で,図の E˙\dot E は 1 相分なのでこれは誤り。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問7

機械

問7 次の文章は,交流整流子モータに関する記述である。 交流整流子モータは,直流直巻電動機に類似した構造となっている。直流直巻電動機では,加える直流電圧の極性を逆にしても,磁束と電機子電流の向きが共に(ア)ので,トルクの向きは変わらない。交流整流子モータは,この原理に基づき回転力を得ている。 構造上の特徴として,交流整流子モータでは,磁気回路の磁束が交番するので,界磁鉄心および継鉄を(イ)としていることが挙げられる。 交流整流子モータは,一般に始動トルクが大きく,回転速度が(ウ)なので,電気ドリル,電気掃除機,小型ミキサなどのモータとして用いられている。なお,小容量のものでは,交流と直流の両方に使用できるものもあり,(エ)と呼ばれる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)逆になる (イ)塊状鉄心 (ウ)高速 (エ)ユニバーサルモータ
  • 2.(ア)逆になる (イ)積層鉄心 (ウ)高速 (エ)ユニバーサルモータ
  • 3.(ア)変わらない (イ)積層鉄心 (ウ)低速 (エ)ブラシレス DC モータ
  • 4.(ア)変わらない (イ)塊状鉄心 (ウ)低速 (エ)ユニバーサルモータ
  • 5.(ア)変わらない (イ)積層鉄心 (ウ)高速 (エ)ブラシレス DC モータ

正解:2

解説

考え方

直巻電動機は電機子電流が界磁電流を兼ねている。電源の極性を逆にすると,磁束の向きも電機子電流の向きも共に逆になる。トルクは磁束と電機子電流の積に比例するので,向きは変わらない。したがって (ア) は「逆になる」。この性質のおかげで,交流を加えても一方向のトルクが得られる。

交流では磁束が交番するため,鉄心に渦電流が生じる。これを抑えるために,界磁鉄心や継鉄は薄い鋼板を重ねた積層鉄心にする。(イ) は「積層鉄心」。塊状の鉄心では渦電流損が大きくなる。

直巻形の特性として,始動トルクが大きく,軽負荷では回転速度が非常に高くなる。電気ドリル,電気掃除機,小型ミキサなどに使われるのは高速で回るこの性質を活かしたものである。(ウ) は「高速」。

交流・直流の両方で使える小容量のものはユニバーサルモータと呼ばれる。ブラシレス DC モータは,整流子を持たず半導体スイッチで電流を切り換えるモータで別物である。(エ) は「ユニバーサルモータ」。

これらをすべて満たす組合せは (2)。

したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問8

機械

問8 電力用大形変圧器の温度上昇試験の一つに返還負荷法がある。この試験法では,外部電源から鉄損と銅損に相当する電力のみを供給すればよいので試験電源が比較的小規模なものですむ。単相変圧器におけるこの試験の結線方法及び図中に示す鉄損,銅損の供給方法として,次の(1)~(5)のうちから正しいものを一つ選べ。ただし,T₁,T₂ は試験対象となる同じ仕様の変圧器,T₃ は補助変圧器であり,鉄損を供給する電源 E の電圧は定格電圧とする。

問8の図

    正解:4

    解説

    考え方

    返還負荷法では,同じ仕様の変圧器 T₁,T₂ を使い,次のように結線する。

    1. 一次側は T₁ と T₂ を同じ極性で並列にして,定格電圧の電源 E につなぐ。これで両方の鉄心に定格の磁束ができ,E から鉄損分の電力だけを供給できる。
    2. 二次側は T₁ と T₂ の二次巻線を,互いの起電力が打ち消し合う向き(極性が逆向き)に直列に接続して閉回路にする。T₁ と T₂ の二次電圧は同じ大きさなので,閉回路の合計起電力はゼロになり,E から二次側に短絡電流は流れない。
    3. この閉回路の途中に補助変圧器 T₃ を入れ,T₃ から定格電流を流す。これで T₁,T₂ の巻線に定格電流が流れ,銅損分の電力を供給できる。

    図で確かめると,(4) は一次側の T₁,T₂ が電源 E に対してどちらも黒丸(極性を示す点)の側で並列に接続されている。二次側は T₁ の黒丸でない端子と T₂ の黒丸でない端子どうしが直列につながり,T₁ の黒丸の端子と T₂ の黒丸の端子の間に T₃ が入っている。つまり二次側は起電力が打ち消し合う直列接続になっており,上の条件を満たす。

    他の選択肢は,一次側の並列接続の極性が逆になっているか,二次側の直列接続で起電力が加わり合う向きになっているなど,この条件を満たさない。

    したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

    答え:4

    問9

    機械

    問9 定格容量 100 kV・A の単相変圧器 3 台を Δ−Δ 結線した 1 組の三相変圧器として使用可能な容量を P_Δ[kV・A]とする。これに対して,同一仕様の単相変圧器 1 台を追加し,V−V 結線の三相変圧器を 2 組並列運転で使用する場合の合計容量を P[kV・A]とする。このとき,P_Δ に対する P の比である P/P_Δ の値について,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

    • 1.0.577
    • 2.0.943
    • 3.1.15
    • 4.1.33
    • 5.1.73

    正解:3

    解説

    考え方

    Δ−Δ 結線は 3 台の容量をすべて使えるので

    PΔ=3×100=300 kV⋅AP_\Delta=3\times100=300\ \text{kV·A}

    V−V 結線は単相変圧器 2 台で三相を作る結線で,1 組の容量は 1 台の容量の 3\sqrt{3} 倍である。

    PV=3×100≈173.2 kV⋅AP_V=\sqrt{3}\times100\approx173.2\ \text{kV·A}

    単相変圧器は 3+1=4 台なので,V−V 結線を 2 組作ることができる。合計容量は

    P=2×173.2=346.4 kV⋅AP=2\times173.2=346.4\ \text{kV·A}

    PPΔ=346.4300≈1.15\frac{P}{P_\Delta}=\frac{346.4}{300}\approx1.15

    (233=1.155\frac{2\sqrt{3}}{3}=1.155)

    0.577 や 0.943 は,V−V 結線 1 組と Δ−Δ 結線の比などで,2 組使う条件に合わない。

    したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

    答え:3

    問10

    機械

    問10 入力交流電圧波形 v_s に対し,図のような入力電流波形 i_s となる電力変換回路として,正しいのは次のうちどれか。 ただし,交流電源のインピーダンスは無視できるものとし,電力変換回路における平滑リアクトルは十分に大きなインダクタンスを持っているものとする。

    問10の図

      正解:5

      解説

      考え方

      図の入力電流 isi_s は,正負が対称な方形波である。つまり,電源電流が正の半周期にも負の半周期にも流れている。また,電流が切り換わる時刻は,電圧 vsv_s がゼロになる時刻より少し遅れている。

      平滑リアクトルが十分に大きければ,負荷側の電流はほぼ一定になる。そこで,電源電流は,一定の大きさの電流を,電圧の正の間は正向きに,負の間は負向きに流す方形波になる。電源電流の切り換わりが電圧のゼロ点より遅れるのは,サイリスタの点弧を遅らせる位相制御をしているからである。

      各回路を調べると,

      • (1) ダイオード 1 個の半波整流で,電流は一方向(正)にしか流れない。
      • (2) ダイオードとリアクトルの半波整流で,電流は正のみ。
      • (3) サイリスタとリアクトルの半波整流で,位相制御はできるが電流は正のみ。
      • (4) ダイオードブリッジで,正負の方形波にはなるが,電流の切り換わりは電圧のゼロ点ちょうどで,遅れがない。
      • (5) サイリスタブリッジで,点弧を遅らせると,図のように正負の方形波で,電圧のゼロ点より遅れて電流が切り換わる。

      したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:5

      問11

      機械

      問11 巻上機によって質量 1 000 kg の物体を毎秒 0.5 m の一定速度で巻き上げているときの電動機出力の値[kW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,機械効率は 90 %,ロープの質量及び加速に要する動力については考慮しないものとする。

      • 1.0.6
      • 2.4.4
      • 3.4.9
      • 4.5.5
      • 5.6.0

      正解:4

      解説

      考え方

      物体を一定速度で持ち上げるのに必要な動力(仕事率)は,重力 mgmg と速度 vv の積である。重力加速度を g=9.8 m/s2g=9.8\ \text{m/s}^2 とすると

      P0=mgv=1000×9.8×0.5=4900 W=4.9 kWP_0=mgv=1000\times9.8\times0.5=4900\ \text{W}=4.9\ \text{kW}

      機械効率が 90 %なので,電動機が出す出力は

      P=P0η=4.90.9≈5.44 kWP=\frac{P_0}{\eta}=\frac{4.9}{0.9}\approx5.44\ \text{kW}

      最も近いのは 5.5 kW。4.9 kW は効率を考えない値で,4.4 kW は効率を掛けてしまった値(4.9×0.94.9\times0.9)である。

      したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:4

      問12

      機械

      問12 リチウムイオン二次電池と比較した電気二重層キャパシタの特徴に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.エネルギー密度[J/kg]が小さい。
      • 2.出力密度[W/kg]が大きい。
      • 3.充放電の繰り返しによる劣化のため,寿命が短い。
      • 4.自己放電による電圧の低下が速い。
      • 5.急速充電が可能である。

      正解:3

      解説

      考え方

      電気二重層キャパシタは,電極と電解液の界面にできる電気二重層に,化学反応を伴わずに電荷をためる。リチウムイオン電池との違いは次のとおり。

      • エネルギー密度は小さい((1) は正しい)。
      • 内部抵抗が小さく大電流を短時間で出し入れできるので,出力密度は大きい((2) は正しい)。
      • 急速充電・急速放電ができる((5) は正しい)。
      • 自己放電は大きく,電圧の低下が速い((4) は正しい)。
      • 電極が化学反応で劣化しないので,充放電の繰り返しによる劣化が少なく,寿命が長い。(3) の「劣化のため寿命が短い」は逆で,誤り。

      したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:3

      問13

      機械

      問13 図のようなブロック線図で示す制御系がある。出力信号 C(jω)の入力信号 R(jω)に対する比,すなわち C(jω)/R(jω)を示す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      問13の図
      • 1.(T₁+jω)/(T₂+jω)
      • 2.(T₂+jω)/(T₁+jω)
      • 3.jωT₁/(1+jωT₂)
      • 4.(1+jωT₁)/(1+jωT₂)
      • 5.(1+jωT₁/T₂)/(1+jωT₂)

      正解:4

      解説

      考え方

      左の加え合わせ点(引き算)の出力を EE とする。1jωT2\frac{1}{j\omega T_2} のブロックの出力を YY とすると,Y=EjωT2Y=\frac{E}{j\omega T_2} で,これが負帰還として戻るので

      E=R−Y=R−EjωT2E=R-Y=R-\frac{E}{j\omega T_2}

      E(1+1jωT2)=RE\left(1+\frac{1}{j\omega T_2}\right)=R

      E=jωT21+jωT2RE=\frac{j\omega T_2}{1+j\omega T_2}R

      右の加え合わせ点では,T1T2\frac{T_1}{T_2} を通った EE と,1jωT2\frac{1}{j\omega T_2} を通った EE(つまり YY)を足すので

      C=(T1T2+1jωT2)E=jωT1+1jωT2⋅jωT21+jωT2RC=\left(\frac{T_1}{T_2}+\frac{1}{j\omega T_2}\right)E=\frac{j\omega T_1+1}{j\omega T_2}\cdot\frac{j\omega T_2}{1+j\omega T_2}R

      CR=1+jωT11+jωT2\frac{C}{R}=\frac{1+j\omega T_1}{1+j\omega T_2}

      (5) は分子の T1T_1 に余分な 1/T21/T_2 が付いた形で,上の計算とは合わない。

      したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:4

      問14

      機械

      問14 基数に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.16 進数の(6)₁₆を 16 倍すると(60)₁₆になる。
      • 2.2 進数の(1010101)₂と 16 進数の(57)₁₆を比較すると,(57)₁₆の方が大きい。
      • 3.2 進数の(1011)₂を 10 進数に変換すると(11)₁₀になる。
      • 4.10 進数の(12)₁₀を 16 進数に変換すると(C)₁₆になる。
      • 5.16 進数の(3D)₁₆を 2 進数に変換すると(111011)₂になる。

      正解:5

      解説

      考え方

      各選択肢を実際に変換して確かめる。

      (1) 16 進数で 16 倍すると桁が一つ上がり,末尾に 0 が付く。(6)16×16=(60)16(6)_{16}\times16=(60)_{16} で正しい。

      (2) (1010101)2=64+16+4+1=85(1010101)_2=64+16+4+1=85。(57)16=5×16+7=87(57)_{16}=5\times16+7=87。87 の方が大きいので正しい。

      (3) (1011)2=8+2+1=11(1011)_2=8+2+1=11 で正しい。

      (4) 12 は 16 進数では C(10 が A,11 が B,12 が C)。正しい。

      (5) 16 進数の各桁を 4 桁の 2 進数に直す。3 は 00110011,D(=13)は 11011101 なので,(3D)16=(111101)2(3D)_{16}=(111101)_2(先頭の 0 を省く)となる。選択肢の (111011)2(111011)_2 は 59 で,(3D)16=61(3D)_{16}=61 とは一致しない。誤り。

      したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:5

      問15(a)

      機械

      問15(a) 周波数が 60 Hz の電源で駆動されている 4 極の三相同期電動機(星形結線)があり,端子の相電圧 V は 400/√3 V,電機子電流 I_M は 200 A,力率 1 で運転している。1 相の同期リアクタンス x_s は 1.00 Ω であり,電機子の巻線抵抗,及び機械損などの損失は無視できるものとして,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a)上記の同期電動機のトルクの値[N・m]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.12.3
      • 2.368
      • 3.735
      • 4.1 270
      • 5.1 470

      正解:3

      解説

      考え方

      同期速度は

      ns=120fp=120×604=1800 min−1n_s=\frac{120f}{p}=\frac{120\times60}{4}=1800\ \text{min}^{-1}

      ωs=2π×180060≈188.5 rad/s\omega_s=\frac{2\pi\times1800}{60}\approx188.5\ \text{rad/s}

      損失は無視できるので,電動機の入力電力がそのまま機械出力になる。力率 1 で,相電圧 V=4003 VV=\frac{400}{\sqrt{3}}\ \text{V},電流 200 A200\ \text{A} だから

      P=3VIM=3×4003×200=4003×200≈138.6×103 WP=3VI_M=3\times\frac{400}{\sqrt{3}}\times200=400\sqrt{3}\times200\approx138.6\times10^3\ \text{W}

      トルクは出力を角速度で割って

      T=Pωs=138.6×103188.5≈735 N⋅mT=\frac{P}{\omega_s}=\frac{138.6\times10^3}{188.5}\approx735\ \text{N·m}

      したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:3

      問15(b)

      機械

      問15(b) 周波数が 60 Hz の電源で駆動されている 4 極の三相同期電動機(星形結線)があり,端子の相電圧 V は 400/√3 V,電機子電流 I_M は 200 A,力率 1 で運転している。1 相の同期リアクタンス x_s は 1.00 Ω であり,電機子の巻線抵抗,及び機械損などの損失は無視できるものとして,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b)上記の同期電動機の端子電圧及び出力を一定にしたまま界磁電流を増やしたところ,電機子電流が I_M1[A]に変化し,力率 cosθ が √3/2 (θ=30°)の進みとなった。出力が一定なので入力電力は変わらない。図はこのときの状態を説明するための 1 相の概略のベクトル図である。このときの 1 相の誘導起電力 E の値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      問15(b)の図
      • 1.374
      • 2.387
      • 3.400
      • 4.446
      • 5.475

      正解:3

      解説

      考え方

      出力と端子電圧が同じなので,電力 3VIcos⁡θ3VI\cos\theta は変わらない。力率 1 で電流 200 A のときと同じ電力になるように

      IM1cos⁡θ=200I_{M1}\cos\theta=200

      IM1=2003/2≈230.9 AI_{M1}=\frac{200}{\sqrt{3}/2}\approx230.9\ \text{A}

      電動機の 1 相分の関係は V˙=E˙+jxsI˙M1\dot V=\dot E+jx_s\dot I_{M1} である。端子電圧 V˙\dot V を基準(実軸)にとると,電流は 30° 進んでいるので I˙M1=230.9∠30∘\dot I_{M1}=230.9\angle30^\circ。jxsI˙M1jx_s\dot I_{M1} は大きさ 1.00×230.9=230.9 V1.00\times230.9=230.9\ \text{V} で,位相は 30° に 90° を加えた 120° になる。

      jxsI˙M1=230.9(cos⁡120∘+jsin⁡120∘)=−115.5+j200jx_s\dot I_{M1}=230.9(\cos120^\circ+j\sin120^\circ)=-115.5+j200

      V˙=4003=230.9 V\dot V=\frac{400}{\sqrt{3}}=230.9\ \text{V} なので

      E˙=V˙−jxsI˙M1=230.9−(−115.5+j200)=346.4−j200\dot E=\dot V-jx_s\dot I_{M1}=230.9-(-115.5+j200)=346.4-j200

      ∣E˙∣=346.42+2002=120000+40000=400 V|\dot E|=\sqrt{346.4^2+200^2}=\sqrt{120000+40000}=400\ \text{V}

      したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:3

      問16(a)

      機械

      問16(a) 図 1 は三相ダイオード全波整流器を示している。入力電圧 v_a,v_b,v_c は①式のとおりであるとき,出力電圧 v_d は図 2 の太線に示すように線間電圧の絶対値のうち最も高いものが出力される。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a)入力電圧 v_a,v_b,v_c の実効値を V_s=100 V とするとき,線間電圧 v_ab の実効値 V_ab[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      問16(a)の図
      • 1.144
      • 2.173
      • 3.200
      • 4.288
      • 5.300

      正解:2

      解説

      考え方

      三相交流では,線間電圧の実効値は相電圧の実効値の 3\sqrt{3} 倍である。①式の三つの電圧は大きさが等しく位相が 120° ずつずれているので,vab=va−vbv_{ab}=v_a-v_b の実効値は

      Vab=3Vs=3×100≈173 VV_{ab}=\sqrt{3}V_s=\sqrt{3}\times100\approx173\ \text{V}

      200 V は 2Vs2V_s(位相差を 180° と見た場合)で,三相の 120° の位相差には当てはまらない。

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問16(b)

      機械

      問16(b) 図 1 は三相ダイオード全波整流器を示している。入力電圧 v_a,v_b,v_c は①式のとおりであるとき,出力電圧 v_d は図 2 の太線に示すように線間電圧の絶対値のうち最も高いものが出力される。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b)出力電圧 v_d は出力に平滑回路を用いない場合,図 2 の太線のように脈動した波形となる。いま,脈動率 δ_d を次式で定義する。 δ_d=(v_d の最大値−v_d の最小値)/(v_d の平均値) 脈動率 δ_d として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,必要に応じて以下の関係を用いてよい。 ∫ sinθ dθ(α から β まで)=−cosβ+cosα

      問16(b)の図
      • 1.0.07
      • 2.0.14
      • 3.0.28
      • 4.0.60
      • 5.1.57

      正解:2

      解説

      考え方

      線間電圧の最大値を Vm=2Vab=6VsV_m=\sqrt{2}V_{ab}=\sqrt{6}V_s とする。出力電圧 vdv_d は,6 つの線間電圧の山のうち,一番高いものをつないだ波形で,1 周期(360°)に 6 つの山が並ぶ。1 つの山は 60° の幅で,山の中心(位相 90°)から前後 30° ずつの範囲を使う。

      最大値は山の頂点で VmV_m,最小値は山と山のつなぎ目(頂点から 30° ずれた位置)で Vmcos⁡30∘=32Vm≈0.866VmV_m\cos30^\circ=\frac{\sqrt{3}}{2}V_m\approx0.866V_m である。

      平均値は,1 つの山(位相 60°〜120°)の平均を取ればよい。

      Vavg=3π∫π/32π/3Vmsin⁡θ dθ=3Vmπ(−cos⁡2π3+cos⁡π3)=3Vmπ×1≈0.955VmV_{avg}=\frac{3}{\pi}\int_{\pi/3}^{2\pi/3}V_m\sin\theta\,d\theta=\frac{3V_m}{\pi}\left(-\cos\frac{2\pi}{3}+\cos\frac{\pi}{3}\right)=\frac{3V_m}{\pi}\times1\approx0.955V_m

      δd=Vm−0.866Vm0.955Vm=0.1340.955≈0.14\delta_d=\frac{V_m-0.866V_m}{0.955V_m}=\frac{0.134}{0.955}\approx0.14

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問17(a)

      機械

      問17(a) 20 ℃において含水量 70 kg を含んだ木材 100 kg がある。これを 100 ℃に設定した乾燥器によって,100 ℃まで温めて乾燥させ,含水量を 5 kg としたい。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,木材の完全乾燥状態での比熱を 1.25 kJ/(kg・K),水の比熱と蒸発潜熱をそれぞれ 4.19 kJ/(kg・K),2.26×10³ kJ/kg とする。 (a)この乾燥に要する全熱量の値[kJ]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.14.3×10³
      • 2.23.0×10³
      • 3.147×10³
      • 4.161×10³
      • 5.173×10³

      正解:5

      解説

      考え方

      木材 100 kg のうち水が 70 kg なので,完全乾燥した木材は 30 kg である。これを 20 ℃から 100 ℃に温める温度差は 80 K80\ \text{K}。熱量は三つの合計になる。

      1. 乾燥木材を温める熱量:Q1=30×1.25×80=3 000 kJQ_1=30\times1.25\times80=3\,000\ \text{kJ}
      2. 水(最初の 70 kg)を 20 ℃から 100 ℃に温める熱量:Q2=70×4.19×80=23 464 kJQ_2=70\times4.19\times80=23\,464\ \text{kJ}
      3. 水を蒸発させる熱量。含水量を 70 kg から 5 kg にするので蒸発させる水は 70−5=65 kg70-5=65\ \text{kg}:Q3=65×2.26×103=146 900 kJQ_3=65\times2.26\times10^3=146\,900\ \text{kJ}

      Q=Q1+Q2+Q3=3000+23464+146900≈173 364 kJ≈173×103 kJQ=Q_1+Q_2+Q_3=3000+23464+146900\approx173\,364\ \text{kJ}\approx173\times10^3\ \text{kJ}

      蒸発する 65 kg ではなく残る 5 kg にも蒸発熱を掛けてしまうなどの誤りに注意する。

      したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:5

      問17(b)

      機械

      問17(b) 20 ℃において含水量 70 kg を含んだ木材 100 kg がある。これを 100 ℃に設定した乾燥器によって,100 ℃まで温めて乾燥させ,含水量を 5 kg としたい。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,木材の完全乾燥状態での比熱を 1.25 kJ/(kg・K),水の比熱と蒸発潜熱をそれぞれ 4.19 kJ/(kg・K),2.26×10³ kJ/kg とする。 (b)乾燥器の容量(消費電力)を 22 kW,総合効率を 55 %とするとき,乾燥に要する時間の値[h]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.1.2
      • 2.4.0
      • 3.5.0
      • 4.14.0
      • 5.17.0

      正解:2

      解説

      考え方

      乾燥器の有効な出力(加熱に使える電力)は,消費電力に総合効率を掛けたものである。

      P=22×0.55=12.1 kW=12.1 kJ/sP=22\times0.55=12.1\ \text{kW}=12.1\ \text{kJ/s}

      (a) で求めた全熱量 Q≈173 364 kJQ\approx173\,364\ \text{kJ} をこの出力で供給するのに要する時間は

      t=QP=17336412.1≈14 327 st=\frac{Q}{P}=\frac{173364}{12.1}\approx14\,327\ \text{s}

      t=143273600≈3.98 h≈4.0 ht=\frac{14327}{3600}\approx3.98\ \text{h}\approx4.0\ \text{h}

      効率を掛けずに 22 kW で割ると約 2.2 h,(a) の値を 3600 で割る単位換算を誤ると 14 h などになる。

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問18(a)

      機械

      問18(a) 論理関数に関する次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a)論理式 X・Y・Z̅+X・Y・Z+X̅・Y・Z+X̅・Y̅・Z を積和形式で簡単化したものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.X・Y+X・Z
      • 2.X・Y̅+Y・Z
      • 3.X̅・Y+X・Z
      • 4.X・Y+Y̅・Z
      • 5.X・Y+X̅・Z

      正解:5

      解説

      考え方

      第 1 項と第 2 項は X⋅YX\cdot Y を共通にくくれる。

      X⋅Y⋅Z‾+X⋅Y⋅Z=X⋅Y⋅(Z‾+Z)=X⋅YX\cdot Y\cdot\overline{Z}+X\cdot Y\cdot Z=X\cdot Y\cdot(\overline{Z}+Z)=X\cdot Y

      第 3 項と第 4 項は X‾⋅Z\overline{X}\cdot Z を共通にくくれる。

      X‾⋅Y⋅Z+X‾⋅Y‾⋅Z=X‾⋅Z⋅(Y+Y‾)=X‾⋅Z\overline{X}\cdot Y\cdot Z+\overline{X}\cdot\overline{Y}\cdot Z=\overline{X}\cdot Z\cdot(Y+\overline{Y})=\overline{X}\cdot Z

      よって全体は X⋅Y+X‾⋅ZX\cdot Y+\overline{X}\cdot Z となる。

      (確かめ:X=1,Y=1X=1,Y=1 なら ZZ に関係なく 1。X=0,Z=1X=0,Z=1 なら YY に関係なく 1。(X,Y,Z) が (1,1,0),(1,1,1),(0,1,1),(0,0,1) のときだけ 1 で,元の式と同じ。)

      したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:5

      問18(b)

      機械

      問18(b) 論理関数に関する次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b)論理式 (X+Y+Z)・(X+Y̅+Z)・(X̅+Y+Z) を和積形式で簡単化したものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.(X+Z)・(Y̅+Z)
      • 2.(X̅+Y)・(X+Z)
      • 3.(X+Y)・(Y+Z)
      • 4.(X+Z)・(Y+Z)
      • 5.(X+Y)・(X̅+Z)

      正解:4

      解説

      考え方

      三つの和の項は,それぞれ次の入力のときだけ 0 になる。

      • X+Y+ZX+Y+Z:(X,Y,Z)=(0,0,0)(X,Y,Z)=(0,0,0)
      • X+Y‾+ZX+\overline{Y}+Z:(X,Y,Z)=(0,1,0)(X,Y,Z)=(0,1,0)
      • X‾+Y+Z\overline{X}+Y+Z:(X,Y,Z)=(1,0,0)(X,Y,Z)=(1,0,0)

      積をとった式は,この三つの入力のどれかのとき 0,それ以外は 1 になる。

      まず最初の 2 項をまとめる。(X+Y+Z)(X+Y‾+Z)=(X+Z)+Y⋅Y‾=X+Z(X+Y+Z)(X+\overline{Y}+Z)=(X+Z)+Y\cdot\overline{Y}=X+Z(A=X+ZA=X+Z として (A+Y)(A+Y‾)=A(A+Y)(A+\overline{Y})=A)。

      次に (X+Z)(X‾+Y+Z)(X+Z)(\overline{X}+Y+Z) を展開する。

      (X+Z)(X‾+Y+Z)=XX‾+XY+XZ+ZX‾+ZY+Z=XY+XZ+X‾Z+YZ+Z=XY+Z(X+Z)(\overline{X}+Y+Z)=X\overline{X}+XY+XZ+Z\overline{X}+ZY+Z=XY+XZ+\overline{X}Z+YZ+Z=XY+Z

      XY+Z=(X+Z)(Y+Z)XY+Z=(X+Z)(Y+Z)(分配法則)。

      0 になる入力は (0,0,0)(0,0,0),(0,1,0)(0,1,0),(1,0,0)(1,0,0) で,(X+Z)(Y+Z)(X+Z)(Y+Z) が 0 になるのは Z=0Z=0 かつ X=0X=0 または Y=0Y=0 のとき,つまり (0,0,0)(0,0,0),(0,1,0)(0,1,0),(1,0,0)(1,0,0) で一致する。

      したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:4

      問1

      法規

      問1 「電気事業法」及び「電気事業法施行規則」に基づき,小規模事業用電気工作物を設置する者は,当該小規模事業用電気工作物の使用の開始前に,その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。次の小規模発電設備の設置のうち,小規模事業用電気工作物の使用の開始前に届け出るべきものとして正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。なお,いずれの設備も低圧受電電線路に接続されており,それ以外の電線路によりその構内以外の場所にある電気工作物と電気的に接続されていないものとする。

      • 1.出力 5 kW の太陽電池発電設備の設置
      • 2.出力 15 kW の水力発電設備(最大使用水量が毎秒 1 m³ 未満であってダムを伴わないもの)の設置
      • 3.出力 5 kW の風力発電設備の設置
      • 4.出力 5 kW の内燃力発電設備の設置
      • 5.出力 8 kW の燃料電池発電設備(固体高分子型のものであって燃料・改質系統設備の最高使用圧力が 0.1 MPa 未満のもの)の設置

      正解:3

      解説

      考え方

      小規模事業用電気工作物になるのは、低圧受電で、出力が太陽電池発電設備なら 10 kW 以上 50 kW 未満、風力発電設備なら 20 kW 未満のものです。これらを新しく設置するときは、使用開始前に経済産業大臣への届出が必要です。

      一方、次の小規模な発電設備は、低圧受電の構内にあれば「一般用電気工作物」になり、届出の対象ではありません。

      • 太陽電池発電設備 10 kW 未満
      • 水力発電設備 20 kW 未満(最大使用水量が毎秒 1 m31\text{ m}^3 未満でダムを伴わないもの)
      • 内燃力発電設備 10 kW 未満
      • 燃料電池発電設備 10 kW 未満(固体高分子型などで、燃料・改質系統設備の最高使用圧力が 0.1 MPa 未満のもの)

      各選択肢を当てはめます。(1) の 5 kW の太陽電池は 10 kW 未満なので一般用です。(2) の 15 kW の水力は条件を満たす 20 kW 未満の水力で一般用です。(4) の 5 kW の内燃力、(5) の 8 kW の燃料電池(条件付き)も 10 kW 未満で一般用です。風力発電設備だけは出力が小さくても一般用にならず、20 kW 未満であれば小規模事業用電気工作物となるため、(3) の 5 kW の風力が届出の対象です。

      したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:3

      問2

      法規

      問2 次の文章は,「電気関係報告規則」に基づく,自家用電気工作物(注)を設置する者が当該自家用電気工作物の事故が発生したときに行う報告に関する記述である。 a) 電圧 (ア) V 以上の需要設備に属する主要電気工作物の破損事故が発生したときは,報告をしなければならない。 b)一般送配電事業,配電事業又は特定送配電事業の用に供する電気工作物と電気的に接続されている電圧 (イ) V 以上の自家用電気工作物の破損又は自家用電気工作物の誤操作若しくは自家用電気工作物を操作しないことにより一般送配電事業者,配電事業者又は特定送配電事業者に供給支障を発生させた事故のときは,報告をしなければならない。 c)上記a)又はb)に係る報告は,電気工作物の設置の場所を管轄する産業保安監督部長に,事故の発生を知った時から 24 時間以内可能な限り速やかに電話等の方法により行うとともに,事故の発生を知った日から起算して 30 日以内に報告書を提出して行わなければならない。ただし,b)の事故の原因が (ウ) であるものについては,報告書の提出を要しない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 (注)本問においては,当該自家用電気工作物は,鉄道営業法,軌道法又は鉄道事業法が適用され又は準用される自家用電気工作物であって,発電所,蓄電所,変電所又は送電線路(電気鉄道の専用敷地内に設置されるものを除く。)に属するもの(変電所の直流き電側設備又は交流き電側設備を除く。)以外のもの,原子力発電工作物及び小規模事業用電気工作物を含まないものとする。

      • 1.(ア)6 000 (イ)3 000 (ウ)自然現象
      • 2.(ア)6 000 (イ)6 000 (ウ)経年劣化
      • 3.(ア)10 000 (イ)3 000 (ウ)自然現象
      • 4.(ア)10 000 (イ)6 000 (ウ)経年劣化
      • 5.(ア)10 000 (イ)6 000 (ウ)自然現象

      正解:3

      解説

      考え方

      電気関係報告規則で、自家用電気工作物の事故報告が必要になる主な場合は次のとおりです。

      a) 電圧 10 000 V 以上の需要設備に属する主要電気工作物が破損した事故((ア) は 10 000)。 b) 一般送配電事業者などの電気工作物と電気的につながっている電圧 3 000 V 以上の自家用電気工作物が破損、または誤操作などによって供給支障を起こした事故((イ) は 3 000)。いわゆる波及事故です。 c) 報告は、事故を知ってから 24 時間以内に電話等で速報し、30 日以内に報告書を出します。ただし、b)の事故の原因が自然現象(雷、風水害など)であるものは、報告書の提出を要しません((ウ) は自然現象)。

      (ア) は 6 000 ではなく 10 000、(イ) は 6 000 ではなく 3 000 という点が紛らわしい数値の違いです。経年劣化は設備管理側の責任といえる原因なので、報告書の提出は省略できません。

      したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:3

      問3

      法規

      問3 次の文章は,「電気設備技術基準」におけるサイバーセキュリティの確保に関する記述である。 事業用電気工作物( (ア) を除く。)の運転を管理する (イ) は,当該電気工作物が人体に危害を及ぼし,又は物件に損傷を与えるおそれ及び (ウ) 又は配電事業に係る電気の供給に著しい支障を及ぼすおそれがないよう,サイバーセキュリティ(サイバーセキュリティ基本法(平成 26 年法律第 104 号)第 2 条に規定するサイバーセキュリティをいう。)を確保しなければならない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.(ア)小規模事業用電気工作物 (イ)制御装置 (ウ)電気使用場所
      • 2.(ア)小規模事業用電気工作物 (イ)電子計算機 (ウ)一般送配電事業
      • 3.(ア)自家用電気工作物 (イ)制御装置 (ウ)電気使用場所
      • 4.(ア)自家用電気工作物 (イ)電子計算機 (ウ)一般送配電事業
      • 5.(ア)小規模事業用電気工作物 (イ)電子計算機 (ウ)電気使用場所

      正解:2

      解説

      考え方

      電気設備技術基準のサイバーセキュリティの規定は、事業用電気工作物(小規模事業用電気工作物を除く。)の運転を管理する電子計算機について、人体への危害や物件の損傷のおそれ、および一般送配電事業または配電事業に係る電気の供給に著しい支障を及ぼすおそれがないよう、サイバーセキュリティを確保することを求めています。

      (ア) 自家用電気工作物は事業用電気工作物の一部ですから、「除く」対象にはなりません。除かれるのは、規模が小さく簡易な管理が認められている小規模事業用電気工作物です。 (イ) 運転を管理する対象は、制御装置ではなく電子計算機(コンピュータ)です。 (ウ) 電気の供給への支障が問題になるのは、電気を送り届ける事業である一般送配電事業です。電気使用場所は需要家側の場所を指すので、ここには入りません。

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問4

      法規

      問4 「電気設備技術基準の解釈」に基づいて,最大使用電圧 23 kV の電線路に接続する受電用変圧器の絶縁耐力試験を,最大使用電圧に所定の係数を乗じた試験電圧を印加する方法により行う場合,試験電圧と試験時間に関する記述として,適切なのは次のうちどれか。

      • 1.最大使用電圧の 1.1 倍である 25 300 V の電圧を連続して 1 分間加える。
      • 2.最大使用電圧の 1.25 倍である 28 750 V の電圧を連続して 1 分間加える。
      • 3.最大使用電圧の 1.25 倍である 28 750 V の電圧を連続して 10 分間加える。
      • 4.最大使用電圧の 1.5 倍である 34 500 V の電圧を連続して 1 分間加える。
      • 5.最大使用電圧の 1.5 倍である 34 500 V の電圧を連続して 10 分間加える。

      正解:3

      解説

      考え方

      変圧器の電路の絶縁耐力試験(電気設備技術基準の解釈 第 16 条)では、巻線と他の巻線、鉄心および外箱との間に、最大使用電圧に応じた試験電圧を連続して 10 分間加えます。

      • 最大使用電圧が 7 kV 以下のとき:1.5 倍(最低 500 V)
      • 最大使用電圧が 7 kV を超え 60 kV 以下のとき:1.25 倍(最低 10 500 V)

      最大使用電圧 23 kV は 7 kV を超えるので、係数は 1.25 です。

      23 000×1.25=28 750 V23\,000\times 1.25 = 28\,750\text{ V}

      これを 10 分間加えます。1.5 倍は 7 kV 以下の場合の係数、1 分間は加える時間が短すぎる誤りです。なお、電線路そのものの試験(第 15 条)は係数が違うので、変圧器の問題と混同しないようにします。

      したがって (3) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:3

      問5

      法規

      問5 次の文章は,「発電用風力設備に関する技術基準を定める省令」の風車に関する記述の一部である。 a) 負荷を遮断したときの最大速度に対し, (ア) であること。 b) 風圧に対して (ア) であること。 c) 運転中に風車に損傷を与えるような (イ) がないように施設すること。 d) 通常想定される最大風速においても取扱者の意図に反して風車が起動することのないように施設すること。 e) 運転中に他の工作物,植物等に (ウ) しないように施設すること。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる語句として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

      • 1.(ア)安定 (イ)変形 (ウ)影響
      • 2.(ア)構造上安全 (イ)変形 (ウ)接触
      • 3.(ア)安定 (イ)振動 (ウ)影響
      • 4.(ア)構造上安全 (イ)振動 (ウ)接触
      • 5.(ア)安定 (イ)変形 (ウ)接触

      正解:4

      解説

      考え方

      風車に関する規定は、次のとおりです。

      • 負荷を遮断したときの最大速度、および風圧に対して、構造上安全であること。「安定」ではなく、構造としての安全性が求められます。
      • 運転中に風車に損傷を与えるような振動がないように施設すること。ここは「変形」ではなく振動です。
      • 通常想定される最大風速でも、取扱者の意図に反して風車が起動しないようにすること。
      • 運転中に他の工作物、植物等に接触しないように施設すること。「影響」ではなく、物理的な接触を防ぐ規定です。

      したがって (ア) 構造上安全、(イ) 振動、(ウ) 接触の組合せである (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:4

      問6

      法規

      問6 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく,地中電線路の施設に関する記述である。 a) 地中電線路を暗きょ式により施設する場合は,暗きょにはこれに加わる車両その他の重量物の圧力に耐えるものを使用し,かつ,地中電線に (ア) を施し,又は暗きょ内に (イ) を施設すること。 b) 地中電線路を直接埋設式により施設する場合は,一般用電気工作物又は小規模事業用電気工作物が設置された需要場所及び私道以外に施設する地中電線路を日本電気技術規格委員会規格 JESC E6007(2021)「直接埋設式(砂巻き)による低圧地中電線の施設」の「3.技術的規定」により施設する場合を除き,地中電線は,車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所においては (ウ) m 以上,その他の場所においては (エ) m 以上の埋設深さで施設すること。ただし,使用するケーブルの種類,施設条件等を考慮し,これに加わる圧力に耐えるように施設する場合はこの限りでない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる語句又は数値として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

      • 1.(ア)堅ろうな覆い (イ)換気装置 (ウ)0.6 (エ)0.3
      • 2.(ア)耐燃措置 (イ)自動消火設備 (ウ)1.2 (エ)0.6
      • 3.(ア)耐熱措置 (イ)換気装置 (ウ)1.2 (エ)0.3
      • 4.(ア)耐燃措置 (イ)換気装置 (ウ)1.2 (エ)0.6
      • 5.(ア)堅ろうな覆い (イ)自動消火設備 (ウ)0.6 (エ)0.3

      正解:2

      解説

      考え方

      a) 暗きょ式の地中電線路は、暗きょ内で火災が起きると延焼しやすいため、地中電線に耐燃措置を施すか、暗きょ内に自動消火設備を施設します。換気装置は火災対策ではないので誤りです。

      b) 直接埋設式では、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所では 1.2 m 以上、その他の場所では 0.6 m 以上の埋設深さとします。0.6 m と 0.3 m の組合せは、一般的な基準としては浅すぎます。

      したがって (ア) 耐燃措置、(イ) 自動消火設備、(ウ) 1.2、(エ) 0.6 の (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問7

      法規

      問7 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく分散型電源の系統連系設備に関する記述である。 a) 逆変換装置を用いて分散型電源を電力系統に連系する場合は,逆変換装置から直流が電力系統へ流出することを防止するために,受電点と逆変換装置との間に変圧器(単巻変圧器を除く)を施設すること。ただし,次の①及び②に適合する場合は,この限りでない。 ①逆変換装置の交流出力側で直流を検出し,かつ,直流検出時に交流出力を (ア) する機能を有すること。 ②次のいずれかに適合すること。 ・逆変換装置の直流側電路が (イ) であること。 ・逆変換装置に (ウ) を用いていること。 b) 分散型電源の連系により,一般送配電事業者又は配電事業者が運用する電力系統の短絡容量が,当該分散型電源設置者以外の者が設置する遮断器の遮断容量又は電線の瞬時許容電流等を上回るおそれがあるときは,分散型電源設置者において,限流リアクトルその他の短絡電流を制限する装置を施設すること。ただし,(エ) の電力系統に逆変換装置を用いて分散型電源を連系する場合は,この限りでない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.(ア)停止 (イ)中性点接地式電路 (ウ)高周波変圧器 (エ)低圧
      • 2.(ア)抑制 (イ)中性点接地式電路 (ウ)高周波チョッパ (エ)高圧
      • 3.(ア)停止 (イ)非接地式電路 (ウ)高周波変圧器 (エ)高圧
      • 4.(ア)停止 (イ)非接地式電路 (ウ)高周波変圧器 (エ)低圧
      • 5.(ア)抑制 (イ)非接地式電路 (ウ)高周波チョッパ (エ)低圧

      正解:4

      解説

      考え方

      a) 逆変換装置から直流分が系統へ流れ出すと、柱上変圧器の偏磁などの悪影響が出ます。変圧器で遮断する代わりに省略できる条件は次の 2 つです。 ① 交流出力側で直流を検出し、検出したら交流出力を停止する機能がある(「抑制」ではなく停止)。 ② 逆変換装置の直流側電路が非接地式電路であること、または逆変換装置に高周波変圧器を用いていること。直流側が中性点接地式では、直流が流出する経路になりえるため条件に入りません。また高周波チョッパは絶縁を持たない方式なので、直流流出防止にはなりません。

      b) 短絡電流制限装置の施設が免除されるのは、低圧の電力系統に逆変換装置を用いて連系する場合です。逆変換装置は短絡電流への寄与が小さいため、低圧ではこの限りではないとされています。高圧系統では免除されません。

      したがって (ア) 停止、(イ) 非接地式電路、(ウ) 高周波変圧器、(エ) 低圧の (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:4

      問8

      法規

      問8 「電気設備技術基準」では,電気使用場所の配線による他の配線等又は工作物への危険の防止について,次のように規定している。 1.配線は,他の配線,弱電流電線等と接近し,又は交さする場合は, (ア) による感電又は火災のおそれがないように施設しなければならない。 2.配線は,水道管,ガス管又はこれらに類するものと接近し,又は交さする場合は, (イ) によりこれらの工作物を損傷するおそれがなく,かつ, (ウ) 又は (イ) によりこれらの工作物を介して感電又は火災のおそれがないように施設しなければならない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に記入する語句として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

      • 1.(ア)混触 (イ)誘導 (ウ)短絡
      • 2.(ア)混触 (イ)放電 (ウ)漏電
      • 3.(ア)放電 (イ)混触 (ウ)短絡
      • 4.(ア)誘導 (イ)放電 (ウ)漏電
      • 5.(ア)誘導 (イ)混触 (ウ)地絡

      正解:2

      解説

      考え方

      電気使用場所の配線が他のものに近づく場合の規定です。

      1. 他の配線や弱電流電線等と接近・交差する場合は、混触(電線同士が触れ合うこと)による感電または火災のおそれがないようにします。弱電流電線に強い電圧が入り込むと危険だからです。
      2. 水道管、ガス管などと接近・交差する場合は、放電によってこれらの工作物を損傷するおそれがなく、かつ、漏電または放電によって、これらの工作物を介して感電や火災のおそれがないようにします。

      (ア) は混触、(イ) は放電、(ウ) は漏電となる (2) が正しい組合せです。(ア) を「誘導」、(イ) を「混触」とした選択肢は条文と合いません。

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問9

      法規

      問9 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の施設場所による工事の種類に関する記述である。 低圧屋内配線は,次の表に規定する工事のいずれかにより施設すること。ただし,ショウウィンドー又はショウケース内,粉じんの多い場所,可燃性ガス等の存在する場所,危険物等の存在する場所及び火薬庫内に低圧屋内配線を施設する場合を除く。 上記の表の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      問9の図
      • 1.(ア)金属線ぴ (イ)バスダクト (ウ)金属ダクト
      • 2.(ア)金属線ぴ (イ)金属ダクト (ウ)バスダクト
      • 3.(ア)金属ダクト (イ)金属線ぴ (ウ)バスダクト
      • 4.(ア)金属ダクト (イ)バスダクト (ウ)金属線ぴ
      • 5.(ア)バスダクト (イ)金属ダクト (ウ)金属線ぴ

      正解:2

      解説

      考え方

      表の○のパターンから、使える場所の広さで 3 つの工事を見分けます。

      (ア) は、乾燥した場所で使用電圧 300 V 以下のときだけ○です(展開した場所と点検できる隠ぺい場所)。300 V を超えると使えず、湿気の多い場所でも使えません。これは金属線ぴ工事です。 (イ) は、乾燥した場所なら 300 V 以下でも 300 V 超過でも使えますが、湿気の多い場所では使えません。これは金属ダクト工事です。 (ウ) は、展開した場所の乾燥した場所(300 V 以下・超過)に加えて、湿気の多い場所または水気のある場所の 300 V 以下でも○です。屋外用のバスダクトを使えば湿気の多い場所にも施設できるためで、これはバスダクト工事です。

      したがって (ア) 金属線ぴ、(イ) 金属ダクト、(ウ) バスダクトの (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問10

      法規

      問10 高圧受電設備の保守,点検に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。(高圧受電設備規程による。)

      • 1.日常巡視は,日常随時構内を巡視して,運転中の電気設備を目視等により異常の有無を確認するものである。
      • 2.定期点検は,短期間(1 週間から 1 ヶ月)の周期で,主として運転中の電気設備を目視により点検を行うものである。
      • 3.精密点検は,長期間(2 年から 5 年程度)の周期で,電気設備を必要に応じて分解するなど,点検,測定及び試験を行うものである。
      • 4.臨時点検は,電気事故その他異常が発生したとき,又は異常が発生するおそれがあると判断したときに点検,測定及び試験を行うものである。
      • 5.保守は,各種点検において異常があった場合や修理・改修の必要を認めた場合等には内容に応じた措置を講じるものである。

      正解:2

      解説

      考え方

      高圧受電設備規程では、保守・点検を次のように区分しています。

      • 日常巡視:日常随時、構内を巡視して運転中の設備を目視等で確認する。
      • 定期点検:比較的長期間(1 年程度)の周期で、主として設備を停止させた状態で、点検・測定・試験を行う。
      • 精密点検:長期間の周期で、必要に応じて設備を分解するなどして、点検・測定・試験を行う。
      • 臨時点検:事故その他の異常が発生したとき、または発生するおそれがあると判断したときに行う。
      • 保守:点検で異常があった場合や修理・改修が必要な場合に、内容に応じた措置を講じる。

      (2) は「短期間(1 週間から 1 ヶ月)の周期で、主として運転中の設備を目視により点検する」としていますが、これは定期点検の説明ではありません。運転中に目視で確かめるのは日常巡視の役割で、定期点検は年 1 回程度、停電させて絶縁抵抗測定や継電器の試験なども行う点検です。したがって (2) が不適切です。

      (1)、(4)、(5) は規程の区分どおりです。(3) の精密点検は、長期間の周期で必要に応じて分解して点検・測定・試験を行うもので、記述として誤りはありません。

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問11(a)

      法規

      問11(a) 定格容量 500 kV・A,無負荷損 500 W,負荷損(定格電流通電時)6 700 W の変圧器を更新する。更新後の変圧器はトップランナー制度に適合した変圧器で,変圧器の容量,電圧及び周波数仕様は従来器と同じであるが,無負荷損は 150 W,省エネ基準達成率は 140 %である。 このとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,省エネ基準達成率は次式で与えられるものとする。 省エネ基準達成率(%)=基準エネルギー消費効率/(Wi+WC40)×100 ここで,基準エネルギー消費効率注)は 1 080 W とし,Wi は無負荷損[W],WC40 は負荷率 40 %時の負荷損[W]とする。 注)基準エネルギー消費効率とは判断の基準となる全損失をいう。 (a) 更新後の変圧器の負荷損(定格電流通電時)の値[W]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

      • 1.1 920
      • 2.2 510
      • 3.3 140
      • 4.3 880
      • 5.4 700

      正解:4

      解説

      考え方

      省エネ基準達成率の式に数値を入れます。

      140=1080Wi+WC40×100140 = \dfrac{1080}{W_i + W_{C40}}\times 100

      より

      Wi+WC40=10801.4≈771.4 WW_i + W_{C40} = \dfrac{1080}{1.4} \approx 771.4\text{ W}

      更新後の無負荷損は Wi=150 WW_i = 150\text{ W} なので、

      WC40=771.4−150=621.4 WW_{C40} = 771.4 - 150 = 621.4\text{ W}

      負荷損は負荷率の 2 乗に比例します。負荷率 40 %(0.4)のときの負荷損は定格電流通電時の負荷損 WcW_c の 0.42=0.160.4^2 = 0.16 倍なので、

      Wc=621.40.16≈3884 WW_c = \dfrac{621.4}{0.16} \approx 3884\text{ W}

      最も近い値は 3 880 W です。

      したがって (4) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:4

      問11(b)

      法規

      問11(b) 定格容量 500 kV・A,無負荷損 500 W,負荷損(定格電流通電時)6 700 W の変圧器を更新する。更新後の変圧器はトップランナー制度に適合した変圧器で,変圧器の容量,電圧及び周波数仕様は従来器と同じであるが,無負荷損は 150 W,省エネ基準達成率は 140 %である。 このとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,省エネ基準達成率は次式で与えられるものとする。 省エネ基準達成率(%)=基準エネルギー消費効率/(Wi+WC40)×100 ここで,基準エネルギー消費効率注)は 1 080 W とし,Wi は無負荷損[W],WC40 は負荷率 40 %時の負荷損[W]とする。 注)基準エネルギー消費効率とは判断の基準となる全損失をいう。 (b) 変圧器の出力電圧が定格状態で,300 kW 遅れ力率 0.8 の負荷が接続されているときの更新前後の変圧器の損失を考えてみる。この状態での更新前の変圧器の全損失を W1,更新後の変圧器の全損失を W2 とすると,W2 の W1 に対する比率[%]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,電圧変動による無負荷損への影響は無視できるものとする。

      • 1.46
      • 2.55
      • 3.66
      • 4.79
      • 5.86

      正解:2

      解説

      考え方

      負荷の皮相電力は

      S=3000.8=375 kV⋅AS = \dfrac{300}{0.8} = 375\text{ kV·A}

      変圧器の定格容量は 500 kV·A なので、負荷率は

      α=375500=0.75\alpha = \dfrac{375}{500} = 0.75

      負荷損は負荷率の 2 乗に比例するので、α2=0.5625\alpha^2 = 0.5625 を掛けます。

      更新前の全損失: W1=500+6700×0.5625=500+3768.75≈4269 WW_1 = 500 + 6700\times 0.5625 = 500 + 3768.75 \approx 4269\text{ W}

      更新後の全損失((a) の負荷損 約 3 884 W を使用): W2=150+3884×0.5625≈150+2185=2335 WW_2 = 150 + 3884\times 0.5625 \approx 150 + 2185 = 2335\text{ W}

      比率は

      W2W1=23354269≈0.547≈55 %\dfrac{W_2}{W_1} = \dfrac{2335}{4269} \approx 0.547 \approx 55\ \%

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      問12(a)

      法規

      問12(a) 図に示すような,相電圧 E[V],周波数 f[Hz]の対称三相 3 線式低圧電路があり,変圧器の中性点に B 種接地工事が施されている。B 種接地工事の接地抵抗値を RB[Ω],電路の一相当たりの対地静電容量を C[F]とする。 この電路の絶縁抵抗が劣化により,電路の一相のみが絶縁抵抗値 RG[Ω]に低下した。このとき,次の(a)及び(b)に答えよ。 ただし,上記以外のインピーダンスは無視するものとする。 (a) 劣化により一相のみが絶縁抵抗値 RG[Ω]に低下したとき,B 種接地工事の接地線に流れる電流の大きさを IB[A]とする。この IB を表す式として,正しいのは次のうちどれか。 ただし,他の相の対地コンダクタンスは無視するものとする。

      問12(a)の図
      • 1.E/√(RB²+36π²f²C²RB²RG²)
      • 2.3E/√((RG+RB)²+4π²f²C²RB²RG²)
      • 3.E/√((RG+RB)²+4π²f²C²RB²RG²)
      • 4.E/√(RG²+36π²f²C²RB²RG²)
      • 5.E/√((RG+RB)²+36π²f²C²RB²RG²)

      正解:5

      解説

      考え方

      大地の電位を基準にして、中性点の電位を VNV_N とおきます。角周波数を ω=2πf\omega = 2\pi f とします。変圧器の巻線から大地へ流れ出る電流の和は 0 になるので、B 種接地線の電流 IB=VN/RBI_B = V_N/R_B と、各相の対地電流の和を足すと 0 です。

      絶縁抵抗が低下した相(電圧 E˙a\dot E_a)の対地アドミタンスを 1RG+jωC\dfrac{1}{R_G} + j\omega C、他の 2 相を jωCj\omega C として、

      VNRB+(VN+E˙a)(1RG+jωC)+(VN+E˙b) jωC+(VN+E˙c) jωC=0\dfrac{V_N}{R_B} + (V_N+\dot E_a)\left(\dfrac{1}{R_G}+j\omega C\right) + (V_N+\dot E_b)\,j\omega C + (V_N+\dot E_c)\,j\omega C = 0

      三相の相電圧の和は E˙a+E˙b+E˙c=0\dot E_a+\dot E_b+\dot E_c = 0 なので、これを整理すると

      VN(1RB+1RG+3jωC)=−E˙a(1RG+jωC)V_N\left(\dfrac{1}{R_B}+\dfrac{1}{R_G}+3j\omega C\right) = -\dot E_a\left(\dfrac{1}{R_G}+j\omega C\right)

      IB=VN/RBI_B = V_N/R_B の大きさを求めます。分母は両辺に RBRGR_BR_G を掛けると (RG+RB)+3jωCRBRG(R_G+R_B) + 3j\omega C R_B R_G の形になります。静電容量による電流は抵抗分に比べてごく小さく(ωCRG\omega C R_G は 0.003 程度)、分子は EE で近似できるので、

      IB≈E(RG+RB)2+(3ωCRBRG)2=E(RG+RB)2+36π2f2C2RB2RG2I_B \approx \dfrac{E}{\sqrt{(R_G+R_B)^2 + (3\omega C R_B R_G)^2}} = \dfrac{E}{\sqrt{(R_G+R_B)^2 + 36\pi^2 f^2 C^2 R_B^2 R_G^2}}

      となります(9ω2=9×4π2f2=36π2f29\omega^2 = 9\times 4\pi^2 f^2 = 36\pi^2 f^2)。分母の RG+RBR_G+R_B は、抵抗 RGR_G と RBR_B が直列につながった形に由来します。また 36π236\pi^2 は 3 相分の静電容量(3C3C)に由来するので、4π24\pi^2 の選択肢は誤りです。(1) と (4) は RG+RBR_G + R_B の和になっておらず、(2) は分子の 3 倍が誤りです。

      したがって (5) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:5

      問12(b)

      法規

      問12(b) 図に示すような,相電圧 E[V],周波数 f[Hz]の対称三相 3 線式低圧電路があり,変圧器の中性点に B 種接地工事が施されている。B 種接地工事の接地抵抗値を RB[Ω],電路の一相当たりの対地静電容量を C[F]とする。 この電路の絶縁抵抗が劣化により,電路の一相のみが絶縁抵抗値 RG[Ω]に低下した。このとき,次の(a)及び(b)に答えよ。 ただし,上記以外のインピーダンスは無視するものとする。 (b) 相電圧 E を 100 V,周波数 f を 50 Hz,対地静電容量 C を 0.1 μF,絶縁抵抗値 RG を 100 Ω,接地抵抗値 RB を 15 Ω とするとき,上記(a)の IB の値[A]として,最も近いのは次のうちどれか。

      問12(b)の図
      • 1.0.87
      • 2.0.99
      • 3.1.74
      • 4.2.61
      • 5.6.67

      正解:1

      解説

      考え方

      (a) の式に数値を入れます。

      (RG+RB)2=(100+15)2=13 225(R_G+R_B)^2 = (100+15)^2 = 13\,225

      静電容量の項は

      36π2f2C2RB2RG2=36π2×502×(0.1×10−6)2×152×100236\pi^2 f^2 C^2 R_B^2 R_G^2 = 36\pi^2\times 50^2\times(0.1\times10^{-6})^2\times 15^2\times 100^2

      =36×9.87×2500×10−14×225×104≈0.02= 36\times 9.87\times 2500\times 10^{-14}\times 225\times 10^4 \approx 0.02

      となり、13 22513\,225 に比べて無視できるほど小さい値です。したがって

      IB=10013 225+0.02≈100115≈0.87 AI_B = \dfrac{100}{\sqrt{13\,225 + 0.02}} \approx \dfrac{100}{115} \approx 0.87\text{ A}

      静電容量の影響はほぼなく、直流的に RGR_G と RBR_B の直列回路に相電圧がかかるとして求めた値と一致します。

      したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:1

      問13(a)

      法規

      問13(a) 高圧進相コンデンサの劣化診断について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a) 三相 3 線式 50 Hz,使用電圧 6.6 kV の高圧電路に接続された定格電圧 6.6 kV,定格容量 50 kvar(Y 結線,一相 2 素子)の高圧進相コンデンサがある。その内部素子の劣化度合い点検のため,運転電流を高圧クランプメータで定期的に測定していた。 ある日の測定において,測定電流[A]の定格電流[A]に対する比は,図 1 のとおりであった。測定電流[A]に最も近い数値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,直列リアクトルはないものとして計算せよ。

      問13(a)の図
      • 1.R相 6.6 S相 5.0 T相 5.0
      • 2.R相 7.5 S相 5.7 T相 5.7
      • 3.R相 3.8 S相 2.9 T相 2.9
      • 4.R相 11.3 S相 8.6 T相 8.6
      • 5.R相 7.2 S相 5.5 T相 5.5

      正解:1

      解説

      考え方

      定格電流を求めます。三相の定格容量 Q=3 VIQ = \sqrt{3}\,V I より、

      In=Q3 V=50×1033×6600≈4.37 AI_n = \dfrac{Q}{\sqrt{3}\,V} = \dfrac{50\times10^3}{\sqrt{3}\times 6600} \approx 4.37\text{ A}

      図 1 の測定電流は、定格電流に対する比で R 相 1.50、S 相 1.15、T 相 1.15 です。

      R 相:4.37×1.50≈6.56≈6.6 A4.37\times 1.50 \approx 6.56 \approx 6.6\text{ A} S 相・T 相:4.37×1.15≈5.03≈5.0 A4.37\times 1.15 \approx 5.03 \approx 5.0\text{ A}

      なお、一相 2 素子のうち R 相の 1 素子が短絡して R 相の静電容量が 2 倍になると、Y 結線の中性点が移動して、電流比がちょうど R 相 1.5、S 相・T 相 1.15 になります。測定値はこの状態と一致しており、R 相の素子破壊を疑う根拠になります。

      したがって (1) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:1

      問13(b)

      法規

      問13(b) 高圧進相コンデンサの劣化診断について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b) 小問(a)の測定により,劣化による内部素子の破壊(短絡)が発生していると判断し,機器停止のうえ各相間の静電容量を 2 端子測定法(1 端子開放で測定)で測定した。 図 2 のとおりの内部結線における素子破壊(素子極間短絡)が発生しているとすれば,静電容量測定結果の記述として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,図中×印は,破壊素子を表す。

      問13(b)の図
      • 1.R-S 相間の測定値は,最も小さい。
      • 2.S-T 相間の測定値は,最も小さい。
      • 3.T-R 相間は,測定不能である。
      • 4.R-S 相間の測定値は,S-T 相間の測定値の約 75 %である。
      • 5.R-S 相間と S-T 相間の測定値は,等しい。

      正解:2

      解説

      考え方

      素子 1 個の静電容量を CeC_e とします。一相は 2 素子の直列なので、健全な相(S 相、T 相)の中性点までの静電容量は

      Ce2\dfrac{C_e}{2}

      R 相は 2 素子のうち 1 素子が短絡しているため、残りの 1 素子だけになり、静電容量は CeC_e です。

      2 端子で測定すると、中性点を通る 2 相分の静電容量の直列合成になります。

      • R-S 間:Ce×(Ce/2)Ce+Ce/2=Ce3\dfrac{C_e\times (C_e/2)}{C_e + C_e/2} = \dfrac{C_e}{3}
      • T-R 間:S 相と同じ構成なので Ce3\dfrac{C_e}{3}
      • S-T 間:(Ce/2)×(Ce/2)Ce/2+Ce/2=Ce4\dfrac{(C_e/2)\times (C_e/2)}{C_e/2 + C_e/2} = \dfrac{C_e}{4}

      S-T 間が最も小さく、(2) が正しいです。(1) は誤り。(3) は R 相の素子 1 個は残っているので測定できます。(4) は比が逆で、S-T 間 ÷ R-S 間 =3/4=75%= 3/4 = 75\% です(R-S 間は S-T 間の約 133 %)。(5) は R-S 間 Ce/3C_e/3 と S-T 間 Ce/4C_e/4 が等しくないので誤りです。

      したがって (2) が答え。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

      答え:2

      この試験回をクイズ形式で解く →

      掲載している試験問題は、一般財団法人 電気技術者試験センターが実施・公表した過去問題を使用しています。図・グラフ・回路図は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。