令和6年度 下期 第三種電気主任技術者試験(電験三種)の問題と解説【全80問】

全問題を正答・解説付きで掲載しています。

この試験回をクイズ形式で解く →

問1

理論

問1 図のように,電極面積0.1 m²,電極間隔6 mm の平行平板コンデンサに,比誘電率ε₁=2,厚さ2 mm 及び比誘電率ε₂=4,厚さ4 mm の2種類の誘電体が電極と平行に挿入されている。このコンデンサに12 V の直流電圧を印加したとき,蓄えられる電荷の値[C]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,真空の誘電率ε₀=8.85×10⁻¹² F/m とし,コンデンサの端効果は無視するものとする。

問1の図
  • 1.5.3×10⁻⁹
  • 2.7.8×10⁻⁹
  • 3.9.4×10⁻⁹
  • 4.2.1×10⁻⁸
  • 5.4.5×10⁻⁸

正解:1

解説

考え方

2種類の誘電体が電極間に直列に挿入されているので、合成静電容量は C=ε0Ad1ε1+d2ε2C=\frac{\varepsilon_0 A}{\frac{d_1}{\varepsilon_1}+\frac{d_2}{\varepsilon_2}} で求める。 d1ε1=2×1032=1×103\frac{d_1}{\varepsilon_1}=\frac{2\times10^{-3}}{2}=1\times10^{-3}d2ε2=4×1034=1×103\frac{d_2}{\varepsilon_2}=\frac{4\times10^{-3}}{4}=1\times10^{-3} より、合計は 2×1032\times10^{-3}C=8.85×1012×0.12×1034.43×1010 FC=\frac{8.85\times10^{-12}\times0.1}{2\times10^{-3}}\approx4.43\times10^{-10}\text{ F}。 蓄えられる電荷は Q=CV=4.43×1010×125.3×109 CQ=CV=4.43\times10^{-10}\times12\approx5.3\times10^{-9}\text{ C} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問2

理論

問2 地球を,真空中にある半径6.37×10⁶ m の導体球と見なしたとき,地球の静電容量の値[F]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,真空の誘電率をε₀=8.85×10⁻¹² F/m とする。

  • 1.7.08×10⁻⁴
  • 2.4.45×10⁻³
  • 3.4.51×10³
  • 4.5.67×10⁴
  • 5.1.78×10⁵

正解:1

解説

考え方

真空中に孤立した導体球の静電容量は C=4πε0rC=4\pi\varepsilon_0 r で表される。 数値を代入すると C=4π×8.85×1012×6.37×1067.08×104 FC=4\pi\times8.85\times10^{-12}\times6.37\times10^{6}\approx7.08\times10^{-4}\text{ F} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問3

理論

問3 巻数30 のコイルを貫通している磁束が0.1 秒間に1 Wb の割合で直線的に変化するとき,コイルに発生する起電力の大きさ[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.250
  • 2.300
  • 3.350
  • 4.400
  • 5.450

正解:2

解説

考え方

コイルに発生する起電力の大きさは、電磁誘導の法則より e=NdΦdte=N\frac{d\Phi}{dt} で求められる。 e=30×10.1=300 Ve=30\times\frac{1}{0.1}=300\text{ V} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問4

理論

問4 図に示すように,直線導体A及びB がy 方向に平行に配置され,両導体に同じ大きさの電流I が共に+y 方向に流れているとする。このとき,各導体に加わる力の方向について,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。なお,xyz 座標の定義は,破線の枠内の図で示したとおりとする。

問4の図
  • 1.(導体A)+x 方向 (導体B)+x 方向
  • 2.(導体A)+x 方向 (導体B)-x 方向
  • 3.(導体A)-x 方向 (導体B)+x 方向
  • 4.(導体A)-x 方向 (導体B)-x 方向
  • 5.どちらの導体にも力は働かない。

正解:2

解説

考え方

平行な2本の導体に同じ向きの電流が流れると、両導体は互いに引き合う力を受ける(力の大きさは F=μ0I22πdF=\frac{\mu_0 I^2}{2\pi d} に比例)。 したがって導体Aは導体Bのある+x方向へ、導体Bは導体Aのある-x方向へ、互いに近づく向きの力を受ける。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問5

理論

問5 R₁=20 Ω,R₂=30 Ωの抵抗,インダクタンスL₁=20 mH,L₂=40 mH のコイル及び静電容量C₁=400 μF,C₂=600 μF のコンデンサからなる図のような直並列回路がある。直流電圧E=100 V を加えたとき,定常状態においてL₁,L₂,C₁及びC₂に蓄えられるエネルギーの総和の値[J]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問5の図
  • 1.0.12
  • 2.1.20
  • 3.1.32
  • 4.1.40
  • 5.1.52

正解:5

解説

考え方

直流の定常状態では、コイルは短絡、コンデンサは開放とみなせる。電流は R1R_1R2R_2 の直列部を流れ、I=10020+30=2 AI=\frac{100}{20+30}=2\text{ A}。 コイルに蓄えられるエネルギーは 12L1I2+12L2I2=12×0.02×22+12×0.04×22=0.12 J\frac{1}{2}L_1 I^2+\frac{1}{2}L_2 I^2=\frac{1}{2}\times0.02\times2^2+\frac{1}{2}\times0.04\times2^2=0.12\text{ J}。 コンデンサの電圧は、C1C_1R1R_1 の両端 20×2=40 V20\times2=40\text{ V}C2C_2R2R_2 の両端 30×2=60 V30\times2=60\text{ V}。 そのエネルギーは 12C1V12+12C2V22=12×400×106×402+12×600×106×602=0.32+1.08=1.40 J\frac{1}{2}C_1 V_1^2+\frac{1}{2}C_2 V_2^2=\frac{1}{2}\times400\times10^{-6}\times40^2+\frac{1}{2}\times600\times10^{-6}\times60^2=0.32+1.08=1.40\text{ J}。 総和は 0.12+1.40=1.52 J0.12+1.40=1.52\text{ J} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問6

理論

問6 図のように,二つの直流電源と三つの抵抗からなる回路がある。各抵抗に流れる電流を図に示す向きに定義するとき,電流I₁,I₂,I₃の値[A]の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問6の図
  • 1.(I₁)-1 (I₂)-1 (I₃)0
  • 2.(I₁)-1 (I₂)1 (I₃)-2
  • 3.(I₁)2 (I₂)1 (I₃)1
  • 4.(I₁)1 (I₂)1 (I₃)0
  • 5.(I₁)1 (I₂)-1 (I₃)2

正解:4

解説

考え方

各抵抗にキルヒホッフの法則を適用する。節点則より I1=I2+I3I_1=I_2+I_3 が成り立ち、二つの閉路について電圧方程式を立てて連立して解く。 その結果、中央の枝には電流が流れず I3=0 AI_3=0\text{ A}、両側は I1=1 AI_1=1\text{ A}I2=1 AI_2=1\text{ A} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問7

理論

問7 図の抵抗回路において,端子a,b 間の合成抵抗Rab の値[Ω]は1.8R[Ω]であった。このとき,抵抗Rx の値[Ω]として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問7の図
  • 1.R
  • 2.2R
  • 3.3R
  • 4.4R
  • 5.5R

正解:4

解説

考え方

図の回路を整理すると、合成抵抗は Rab=R+RRxR+RxR_{ab}=R+\frac{R\,R_x}{R+R_x} の形にまとめられる。 これが 1.8R1.8R に等しいので RRxR+Rx=0.8R\frac{R\,R_x}{R+R_x}=0.8R、すなわち RxR+Rx=0.8\frac{R_x}{R+R_x}=0.8。 整理すると Rx=0.8R+0.8RxR_x=0.8R+0.8R_x0.2Rx=0.8R0.2R_x=0.8R より Rx=4RR_x=4R となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問8

理論

問8 図のように,二つの正弦波交流電圧源e₁[V],e₂[V]が直列に接続されている回路において,合成電圧v[V]の最大値はe₁の最大値の (ア) 倍となり,その位相はe₁を基準として (イ) [rad]の (ウ) となる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問8の図
  • 1.(ア)1/2 (イ)π/3 (ウ)進み
  • 2.(ア)1+√3 (イ)π/6 (ウ)遅れ
  • 3.(ア)2 (イ)π/3 (ウ)進み
  • 4.(ア)√3 (イ)π/6 (ウ)遅れ
  • 5.(ア)2 (イ)2π/3 (ウ)進み

正解:3

解説

考え方

e1e_1 を基準にとり e1=Emsinωte_1=E_m\sin\omega t とすると、e2e_2 は大きさ 3Em\sqrt{3}E_m で位相が π2\frac{\pi}{2} 進んでいる。 ベクトル合成すると、合成電圧の最大値は Em2+(3Em)2=2Em\sqrt{E_m^2+(\sqrt{3}E_m)^2}=2E_m となり、e1e_1 の最大値の 22 倍。 位相は tan13EmEm=π3\tan^{-1}\frac{\sqrt{3}E_m}{E_m}=\frac{\pi}{3} の進みとなる。よって(ア)22、(イ)π3\frac{\pi}{3}、(ウ)進み。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問9

理論

問9 4 Ωの抵抗と静電容量がC[F]のコンデンサを直列に接続したRC 回路がある。このRC 回路に,周波数50 Hz の交流電圧100 V の電源を接続したところ,20 A の電流が流れた。では,このRC 回路に,周波数60 Hz の交流電圧100 V の電源を接続したとき,RC 回路に流れる電流の値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.16.7
  • 2.18.6
  • 3.21.2
  • 4.24.0
  • 5.25.6

正解:3

解説

考え方

50Hzのとき Z=10020=5ΩZ=\frac{100}{20}=5\,\OmegaR=4ΩR=4\,\Omega なので容量性リアクタンスは XC=5242=3ΩX_C=\sqrt{5^2-4^2}=3\,\OmegaXC=12πfCX_C=\frac{1}{2\pi fC} は周波数に反比例するので、60Hzでは XC=3×5060=2.5ΩX_C'=3\times\frac{50}{60}=2.5\,\Omega。 このとき Z=42+2.524.72ΩZ'=\sqrt{4^2+2.5^2}\approx4.72\,\Omega、流れる電流は I=1004.7221.2 AI=\frac{100}{4.72}\approx21.2\text{ A} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問10

理論

問10 図に示す回路において,スイッチS を閉じた瞬間(時刻t=0)に点A を流れる電流をI₀[A]とし,十分に時間が経ち,定常状態に達したのちに点A を流れる電流をI[A]とする。電流比I₀/I の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,コンデンサの初期電荷は零とする。

問10の図
  • 1.0.5
  • 2.1.0
  • 3.1.5
  • 4.2.0
  • 5.2.5

正解:4

解説

考え方

スイッチSを閉じた瞬間は、コンデンサの初期電荷が零なのでコンデンサは短絡とみなせる。このとき回路は、6Ω6\,\Omegaに「4Ω4\,\Omega12Ω12\,\Omegaの並列(4×124+12=3Ω\frac{4\times12}{4+12}=3\,\Omega)」が直列につながった形になり、合成抵抗は6+3=9Ω6+3=9\,\Omega。よって I0=E9I_0=\frac{E}{9}。 十分に時間が経った定常状態では、コンデンサは開放とみなせるのでコンデンサと4Ω4\,\Omegaの枝には電流が流れず、回路は6Ω6\,\Omega12Ω12\,\Omegaの直列(18Ω18\,\Omega)になる。よって I=E18I=\frac{E}{18}。 したがって電流比は I0I=E/9E/18=189=2.0\frac{I_0}{I}=\frac{E/9}{E/18}=\frac{18}{9}=2.0 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問11

理論

問11 電界効果トランジスタ(FET)に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.接合形とMOS 形に分類することができる。
  • 2.ドレーンとソースとの間の電流の通路には,n 形とp 形がある。
  • 3.MOS 形はデプレション形とエンハンスメント形に分類できる。
  • 4.ゲート電圧で自由電子又は正孔の移動を制御できる。
  • 5.エンハンスメント形はゲート電圧に関係なくチャネルができる。

正解:5

解説

考え方

エンハンスメント形FETは、ゲート電圧を加えない状態ではチャネルが形成されず電流が流れない(ノーマリオフ)。ゲート電圧を加えて初めてチャネルができる。 したがって「エンハンスメント形はゲート電圧に関係なくチャネルができる」という記述は誤りである。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問12

理論

問12 次の文章は,電子レンジに内蔵されてマイクロ波を発生する,マグネトロン内の電子の軌跡を簡略化して説明した記述である。 図に示すように,真空中の平行平板電極間に直流電圧を加えて平等電界E[V/m]を作り,平等電界と直交する方向に磁束密度B[T]の平等磁界を加えた。図中の⊙はz 軸の正の向きで,紙面に垂直かつ手前の向きを表す。 陰極上の点P に初速零で電荷−e[C]の電子を置いて静かに離すと,y 軸の (ア) の向きの電界により電子は陽極に向かって動き始める。同時に電子は磁束密度に (イ) した大きさの (ウ) 力を受ける。磁界はz 軸の (エ) の向きのため,電子は電界と磁界の作用でx 軸の正の向きに移動する。このとき磁束密度が一定値以上では電子は陽極に到達せずに,図のように (オ) といわれる軌跡を描く。ただし,電子は紙面と平行な平面上を移動し,重力の影響は無視できるものとする。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問12の図
  • 1.(ア)正 (イ)比例 (ウ)ローレンツ (エ)正 (オ)サイクロイド
  • 2.(ア)正 (イ)反比例 (ウ)アンペール (エ)正 (オ)ヒステリシス
  • 3.(ア)負 (イ)比例 (ウ)アンペール (エ)負 (オ)リサジュー
  • 4.(ア)負 (イ)比例 (ウ)ローレンツ (エ)負 (オ)サイクロイド
  • 5.(ア)負 (イ)反比例 (ウ)ローレンツ (エ)負 (オ)リサジュー

正解:4

解説

考え方

電子の電荷は e-e で負なので、電子を陽極へ動かすにはy軸負の向きの電界が必要(ア=負)。 運動する電子は磁界からローレンツ力(ウ)を受け、その大きさは磁束密度に比例する(イ=比例)。 磁界の向きはz軸負(エ=負)で、電界と磁界の作用によって電子はx軸正の向きへ進む。磁束密度が一定値以上になると電子は陽極に届かず、サイクロイド(オ)曲線を描く。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問13

理論

問13 図1 は,固定バイアス回路を用いた,RB の値が未知のエミッタ接地トランジスタ増幅回路である。図2 は,この増幅回路で用いているトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧VCE とコレクタ電流IC との関係を予め調べ示した静特性である。ただし,五つのベース電流の値IB[μA]のみに対する曲線であり,増幅回路の負荷抵抗RL の負荷線も重ねて示している。今,増幅回路の動作点を測定したところVCE=3.0 V であった。抵抗RB の値[MΩ]として最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,ベース−エミッタ間電圧VBE を0.7 V としてよい。なお,C₁,C₂は結合コンデンサであり,VCC は直流電圧源である。

問13の図
  • 1.0.5
  • 2.0.9
  • 3.1.5
  • 4.3.0
  • 5.6.0

正解:2

解説

考え方

図2の直流負荷線は ICI_C 軸切片が3 mA3 \text{ mA}VCEV_{CE} 軸切片が5 V5 \text{ V}なので、電源電圧は VCC=5 VV_{CC}=5 \text{ V} と読み取れる。 動作点は負荷線上の VCE=3.0 VV_{CE}=3.0 \text{ V} の点で、そのときのコレクタ電流は IC=3×(13.05)=1.2 mAI_C=3\times\left(1-\frac{3.0}{5}\right)=1.2 \text{ mA}。この点は IB=4μAI_B=4 \,\mu\text{A}IC=1.0 mAI_C=1.0 \text{ mA})と IB=6μAI_B=6 \,\mu\text{A}IC=1.5 mAI_C=1.5 \text{ mA})の特性曲線の間にあり、内挿すると IB4.8μAI_B\approx4.8 \,\mu\text{A} となる。 固定バイアス回路では IB=VCCVBERBI_B=\frac{V_{CC}-V_{BE}}{R_B} が成り立つので RB=VCCVBEIB=50.74.8×1060.9×106Ω=0.9 MΩR_B=\frac{V_{CC}-V_{BE}}{I_B}=\frac{5-0.7}{4.8\times10^{-6}}\approx0.9\times10^{6}\,\Omega=0.9\text{ M}\Omega 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問14

理論

問14 固有の名称をもつSI 組立単位の記号と,これと同じ内容を表す他の表し方の組合せとして,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.F C/V
  • 2.Wb V/s
  • 3.S A/V
  • 4.T Wb/m²
  • 5.W J/s

正解:2

解説

考え方

磁束の単位ウェーバ(Wb)は、Φ=edt\Phi=\int e\,dt の関係から Vs\text{V}\cdot\text{s}(ボルト秒)に等しい。 選択肢の V/s\text{V/s} は誤りで、正しくは Vs\text{V}\cdot\text{s} である。他の組合せ(F=C/V、S=A/V、T=Wb/m²、W=J/s)はいずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問15(a)

理論

問15(a) 図1 のように,相電圧200 V,周波数50 Hz の対称三相交流電源に,抵抗とインダクタンスからなる三相平衡負荷を接続した交流回路がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図1 の回路において,負荷電流I の値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問15(a)の図
  • 1.22.2
  • 2.23.1
  • 3.40
  • 4.66.6
  • 5.69.2

正解:2

解説

考え方

図1の電源は\triangle結線で各相の電圧が200 V200 \text{ V}なので、線間電圧も200 V200 \text{ V}である。負荷はY結線で、1相あたり抵抗R=3ΩR=3\,\OmegaとインダクタンスL=12.75 mHL=12.75 \text{ mH}の直列回路である。周波数50 Hz50 \text{ Hz}より誘導性リアクタンスは XL=2πfL=2π×50×12.75×1034ΩX_L=2\pi f L=2\pi\times50\times12.75\times10^{-3}\approx4\,\Omega 1相のインピーダンスは Z=R2+XL2=32+42=5ΩZ=\sqrt{R^2+X_L^2}=\sqrt{3^2+4^2}=5\,\Omega。 Y結線負荷の1相には相電圧 2003115.5 V\frac{200}{\sqrt{3}}\approx115.5 \text{ V} が加わるので、負荷電流(線電流)は I=115.5523.1 AI=\frac{115.5}{5}\approx23.1 \text{ A} 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問15(b)

理論

問15(b) 図1 のように,相電圧200 V,周波数50 Hz の対称三相交流電源に,抵抗とインダクタンスからなる三相平衡負荷を接続した交流回路がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図2 のように,静電容量C[F]のコンデンサをΔ結線して,その端子a′,b′及びc′をそれぞれ図1 の端子a,b 及びc に接続した。その結果,三相交流電源から見た負荷の力率は1 になったという。静電容量C の値[F]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問15(b)の図
  • 1.1.9×10⁻⁶
  • 2.1.7×10⁻⁴
  • 3.2.1×10⁻⁴
  • 4.7.4×10⁻⁴
  • 5.5.9×10⁻²

正解:2

解説

考え方

電源から見た力率を1にするには、負荷の遅れ無効電力をコンデンサの進み無効電力で打ち消せばよい。 負荷(Y結線、1相 XL4ΩX_L\approx4\,\Omega、線電流23.1 A23.1 \text{ A})の無効電力は QL=3I2XL=3×23.12×46.4×103 varQ_L=3I^2X_L=3\times23.1^2\times4\approx6.4\times10^{3} \text{ var} \triangle結線したコンデンサの各相には線間電圧200 V200 \text{ V}が加わるので、その無効電力は QC=3ωCVl2=3×2π×50×C×2002Q_C=3\omega C V_l^2=3\times2\pi\times50\times C\times200^2QC=QLQ_C=Q_L とおくと C=6.4×1033×2π×50×20021.7×104 FC=\frac{6.4\times10^{3}}{3\times2\pi\times50\times200^2}\approx1.7\times10^{-4} \text{ F} 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問16(a)

理論

問16(a) 図のブリッジ回路を用いて,未知抵抗Rx を測定したい。抵抗R₁=3 kΩ,R₂=2 kΩ,R₄=3 kΩとし,R₃=6 kΩの滑り抵抗器の接触子の接点C をちょうど中央に調整したとき(Rac=Rbc=3 kΩ)ブリッジが平衡したという。次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,直流電圧源は6 V とし,電流計の内部抵抗は無視できるものとする。 未知抵抗Rx の値[kΩ]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(a)の図
  • 1.0.1
  • 2.0.5
  • 3.1.0
  • 4.1.5
  • 5.2.0

正解:3

解説

考え方

ブリッジが平衡すると検流計に電流が流れず、向かい合う辺の抵抗の積が等しくなる。 接点Cを中央にして Rac=Rbc=3 kΩR_{ac}=R_{bc}=3\text{ k}\Omega のとき、図の平衡条件を整理すると Rx=R2RacR4+Rbc=2×33+3=1.0 kΩR_x=\frac{R_2\,R_{ac}}{R_4+R_{bc}}=\frac{2\times3}{3+3}=1.0\text{ k}\Omega となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問16(b)

理論

問16(b) 図のブリッジ回路を用いて,未知抵抗Rx を測定したい。抵抗R₁=3 kΩ,R₂=2 kΩ,R₄=3 kΩとし,R₃=6 kΩの滑り抵抗器の接触子の接点C をちょうど中央に調整したとき(Rac=Rbc=3 kΩ)ブリッジが平衡したという。次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,直流電圧源は6 V とし,電流計の内部抵抗は無視できるものとする。 平衡時の電流計の指示値[mA]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(b)の図
  • 1.0
  • 2.0.4
  • 3.1.5
  • 4.1.7
  • 5.2.0

正解:4

解説

考え方

平衡時は検流計(橋絡部)には電流が流れないが、電流計は電源から流れ出る電流を示す。 中点が等電位になるため、電源には二つの直列アームが並列接続された回路となり、図の抵抗値から合成抵抗は約 3.5 kΩ3.5\text{ k}\Omega となる。 よって電流計の指示は I=ER=63.5×1031.7 mAI=\frac{E}{R}=\frac{6}{3.5\times10^{3}}\approx1.7\text{ mA} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問17(a)

理論

問17(a) 図のように,十分大きい平らな金属板で覆われた床と平板電極とで作られる空気コンデンサが二つ並列接続されている。二つの電極は床と平行であり,それらの面積は左側がA₁=10⁻³ m²,右側がA₂=10⁻² m² である。床と各電極の間隔は左側がd=10⁻³ m で固定,右側がx[m]で可変,直流電源電圧はV₀=1000 V である。次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,空気の誘電率をε=8.85×10⁻¹² F/m とし,静電容量を考える際にコンデンサの端効果は無視できるものとする。 まず,右側のx[m]をd[m]と設定し,スイッチS を一旦閉じてから開いた。このとき,二枚の電極に蓄えられる合計電荷Q の値[C]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(a)の図
  • 1.8.0×10⁻⁹
  • 2.1.6×10⁻⁸
  • 3.9.7×10⁻⁸
  • 4.1.9×10⁻⁷
  • 5.1.6×10⁻⁶

正解:3

解説

考え方

二つの空気コンデンサは並列接続。x=d=103 mx=d=10^{-3}\text{ m} のとき、 左側 C1=εA1d=8.85×1012×103103=8.85×1012 FC_1=\frac{\varepsilon A_1}{d}=\frac{8.85\times10^{-12}\times10^{-3}}{10^{-3}}=8.85\times10^{-12}\text{ F}、 右側 C2=εA2x=8.85×1012×102103=8.85×1011 FC_2=\frac{\varepsilon A_2}{x}=\frac{8.85\times10^{-12}\times10^{-2}}{10^{-3}}=8.85\times10^{-11}\text{ F}。 合計容量は C=C1+C29.74×1011 FC=C_1+C_2\approx9.74\times10^{-11}\text{ F}、蓄えられる電荷は Q=CV0=9.74×1011×10009.7×108 CQ=CV_0=9.74\times10^{-11}\times1000\approx9.7\times10^{-8}\text{ C} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問17(b)

理論

問17(b) 図のように,十分大きい平らな金属板で覆われた床と平板電極とで作られる空気コンデンサが二つ並列接続されている。二つの電極は床と平行であり,それらの面積は左側がA₁=10⁻³ m²,右側がA₂=10⁻² m² である。床と各電極の間隔は左側がd=10⁻³ m で固定,右側がx[m]で可変,直流電源電圧はV₀=1000 V である。次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,空気の誘電率をε=8.85×10⁻¹² F/m とし,静電容量を考える際にコンデンサの端効果は無視できるものとする。 上記(a)の操作の後,徐々にx を増していったところ,x=3.0×10⁻³ m のときに左側の電極と床との間に火花放電が生じた。左側のコンデンサの空隙の絶縁破壊電圧V の値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(b)の図
  • 1.3.3×10²
  • 2.2.5×10³
  • 3.3.0×10³
  • 4.5.1×10³
  • 5.3.0×10⁴

正解:2

解説

考え方

スイッチを開いた後は総電荷 Q9.74×108 CQ\approx9.74\times10^{-8}\text{ C} が一定に保たれる。 x=3.0×103 mx=3.0\times10^{-3}\text{ m} にすると右側容量は C2=8.85×1012×1023.0×1032.95×1011 FC_2'=\frac{8.85\times10^{-12}\times10^{-2}}{3.0\times10^{-3}}\approx2.95\times10^{-11}\text{ F}、左側は C1=8.85×1012 FC_1=8.85\times10^{-12}\text{ F} のまま。 合成容量は C=C1+C23.84×1011 FC'=C_1+C_2'\approx3.84\times10^{-11}\text{ F}。並列なので左側電極の電圧は全体の電圧に等しく、V=QC=9.74×1083.84×10112.5×103 VV=\frac{Q}{C'}=\frac{9.74\times10^{-8}}{3.84\times10^{-11}}\approx2.5\times10^{3}\text{ V} が絶縁破壊電圧となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問18(a)

理論

問18(a) 演算増幅器(オペアンプ)について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 演算増幅器の特徴に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.アナログIC の一種である。
  • 2.入力インピーダンスが小さくて出力インピーダンスが大きい。
  • 3.反転並びに非反転の二つの入力端子と一つの出力端子がある。
  • 4.入力端子間の電圧のみを増幅して出力する。
  • 5.増幅度が非常に大きい。

正解:2

解説

考え方

理想的な演算増幅器は、入力インピーダンスが非常に大きく、出力インピーダンスが非常に小さいという特徴をもつ。 したがって「入力インピーダンスが小さくて出力インピーダンスが大きい」という記述は誤りである。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問18(b)

理論

問18(b) 演算増幅器(オペアンプ)について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図1 及び図2 のような直流増幅回路がある。それぞれの出力電圧Vo1,Vo2の値[V]の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,演算増幅器は理想的なものとし,Vi1=0.6 V 及びVi2=0.45 V は直流の入力電圧である。

問18(b)の図
  • 1.(Vo1)6.6 (Vo2)-3.0
  • 2.(Vo1)6.6 (Vo2)3.0
  • 3.(Vo1)-6.6 (Vo2)3.0
  • 4.(Vo1)-4.5 (Vo2)9.0
  • 5.(Vo1)4.5 (Vo2)-9.0

正解:1

解説

考え方

図1は非反転増幅回路で、出力は Vo1=(1+RfR1)Vi1V_{o1}=\left(1+\frac{R_f}{R_1}\right)V_{i1}。図の抵抗比より利得は 1111 倍となり、Vo1=11×0.6=6.6 VV_{o1}=11\times0.6=6.6\text{ V}。 図2は反転増幅回路で Vo2=RfR1Vi2V_{o2}=-\frac{R_f}{R_1}V_{i2}。図の抵抗比より Vo26.7×0.453.0 VV_{o2}\approx-6.7\times0.45\approx-3.0\text{ V}。 よって組合せは Vo1=6.6 VV_{o1}=6.6\text{ V}Vo2=3.0 VV_{o2}=-3.0\text{ V} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問1

電力

問1 水力発電に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.電圧の大きさや周波数は,自動電圧調整器と調速機を用いて制御される。
  • 2.カプラン水車は,プロペラ水車の一種で,流量に応じて羽根の角度を調整することができるため,部分負荷での効率の低下が少ない。
  • 3.発電所で発電された電力は,発電電圧を主変圧器で昇圧した後,送電される。この主変圧器には発電機側にY結線,系統側にΔ結線のものが多く用いられる。
  • 4.ペルトン水車は,水の衝撃力で回転する衝動水車の一つである。
  • 5.水車発電機の回転速度は,汽力発電と比べて小さいため,発電機の磁極数は多くなる。

正解:3

解説

考え方

水力発電の各記述を確認する。主変圧器の結線は、一般に発電機側を Δ\Delta 結線、系統(送電)側を YY 結線(中性点接地)とするのが標準である。YY 結線側で中性点を接地でき、地絡保護や絶縁設計の面で有利だからである。 (3)は「発電機側に YY 結線、系統側に Δ\Delta 結線」と逆に述べており誤り。 その他の記述、(1)自動電圧調整器と調速機による電圧・周波数制御、(2)カプラン水車の羽根角度調整、(4)ペルトン水車が衝動水車、(5)水車発電機は低速で磁極数が多い、はいずれも正しい。 よって誤っているものは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問2

電力

問2 汽力発電において,熱効率の向上を図る方法として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.高温高圧の蒸気を使用する。
  • 2.復水器の真空度を高める。
  • 3.再熱サイクルを利用する。
  • 4.給水加熱器で抽気温度を上げる。
  • 5.節炭器で排ガス温度を下げる。

正解:4

解説

考え方

汽力発電の熱効率向上策を確認する。(1)高温高圧蒸気の使用、(2)復水器真空度を高めて排気圧力を下げる、(3)再熱サイクル、(5)節炭器で排ガス温度を下げて熱回収、はいずれも正しい効率向上策である。 給水加熱器は、タービンの途中から抽気した蒸気で給水を加熱する再生サイクルの機器であり、給水温度を上げてボイラでの加熱量を減らすことで効率を高める。ここで重要なのは給水温度を上げることであって、「抽気温度を上げる」ことが目的ではない。抽気を過度に高温・多量にすればタービンで仕事をする蒸気が減り、かえって不利になる。 よって(4)が誤り。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問3

電力

問3 次の文章は,汽力発電所における蒸気タービンの分類に関する記述である。 衝動タービンは,高温・高圧の蒸気が羽根に衝突するときに生ずる衝動力によってランナを回転させるもので,タービンのノズルを通る間に蒸気の圧力が(ア)し,高速度となってノズルから噴出する。この噴出した蒸気を前面の羽根に衝突させることにより,ランナを回転させる。羽根を通過する蒸気の通路の断面積が一様であり,羽根の出入口の蒸気の圧力は(イ)。衝動タービンは蒸気の圧力が(ウ)のものに適する。 反動タービンは,衝動力と蒸気が回転羽根を離れるときの反動力を利用するもので,固定羽根で膨張させた蒸気を羽根に衝突させてランナを回転させるとともに,ランナの内部で蒸気を(エ)させ,排気するときの反動力を利用してランナを回転させる。反動タービンは,蒸気の圧力が(オ)のものに適する。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)上昇 (イ)等しい (ウ)高圧 (エ)膨張 (オ)中低圧
  • 2.(ア)上昇 (イ)異なる (ウ)中低圧 (エ)凝縮 (オ)高圧
  • 3.(ア)上昇 (イ)等しい (ウ)中低圧 (エ)膨張 (オ)高圧
  • 4.(ア)降下 (イ)異なる (ウ)中低圧 (エ)凝縮 (オ)高圧
  • 5.(ア)降下 (イ)等しい (ウ)高圧 (エ)膨張 (オ)中低圧

正解:5

解説

考え方

衝動タービンでは、蒸気はノズルを通る間に圧力が(ア)降下して高速の噴流となり、その運動エネルギーで羽根を回す。羽根の通路断面積が一様なので羽根の出入口で蒸気の圧力は(イ)等しい。圧力降下をノズルで一気に行うため、蒸気の圧力が(ウ)高圧のものに適する。 反動タービンは、回転羽根(動翼)の内部でも蒸気を(エ)膨張させ、噴出する反動力を利用する。段数を多くとって徐々に膨張させるため、蒸気の圧力が(オ)中低圧のものに適する。 したがって、(ア)降下、(イ)等しい、(ウ)高圧、(エ)膨張、(オ)中低圧の組合せとなり、(5)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問4

電力

問4 原子力発電に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.原子力発電所では,ウラン235を2~4%まで濃縮した高濃縮ウランを使い,エネルギーを取り出している。
  • 2.放射線にはα線,β線,γ線などがあり,放射線を出す能力を放射能といい,放射能を有する物質を放射性物質と呼ぶ。
  • 3.原子燃料の原子核に,エネルギー値が低く速度の遅い中性子を衝突させると,核分裂を起こす。
  • 4.原子燃料の核分裂により発生した1個以上の熱中性子が,別の原子核を分裂させる反応が連続的に持続する現象を連鎖反応という。
  • 5.減速材は,核分裂によって新たに生じたエネルギー値が高い高速中性子のエネルギーの一部を吸収させて,低速の熱中性子を得るために用いる。

正解:1

解説

考え方

原子力発電の記述を確認する。軽水炉の燃料はウラン235を2~4%程度に高めたものを用いるが、この程度の濃縮度のものは「低濃縮ウラン」と呼ぶ。高濃縮ウランは一般に濃縮度が数十%以上のものを指す。 よって(1)の「高濃縮ウラン」という表現が誤り。 (2)放射線・放射能・放射性物質の定義、(3)低速の熱中性子が核分裂を起こしやすい、(4)連鎖反応の定義、(5)減速材で高速中性子を熱中性子にする、はいずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問5

電力

問5 次の文章は,地熱発電及びバイオマス発電に関する記述である。 地熱発電は,地下から取り出した(ア)によってタービンを回して発電する方式であり,発電に適した地熱資源は(イ)に多く存在する。 バイオマス発電は,植物や動物が生成・排出する(ウ)から得られる燃料を利用する発電方式である。燃料の代表的なものには,木くずから作られる固形化燃料や,家畜の糞から作られる(エ)がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)蒸気 (イ)火山地域 (ウ)有機物 (エ)液体燃料
  • 2.(ア)熱水の流れ (イ)平野部 (ウ)無機物 (エ)気体燃料
  • 3.(ア)蒸気 (イ)火山地域 (ウ)有機物 (エ)気体燃料
  • 4.(ア)蒸気 (イ)平野部 (ウ)有機物 (エ)気体燃料
  • 5.(ア)熱水の流れ (イ)火山地域 (ウ)無機物 (エ)液体燃料

正解:3

解説

考え方

地熱発電は、地下から取り出した(ア)蒸気でタービンを回して発電する方式であり、地熱資源は火山活動の盛んな(イ)火山地域に多く存在する。 バイオマス発電は、植物や動物が生成・排出する(ウ)有機物から得られる燃料を利用する。木くずから作る固形化燃料のほか、家畜の糞を発酵させて得るメタンガスなど(エ)気体燃料がある。 よって、(ア)蒸気、(イ)火山地域、(ウ)有機物、(エ)気体燃料の組合せとなり、(3)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問6

電力

問6 次の文章は,調相設備に関する記述である。 一般に電力系統では,受電端電圧を一定に保つため,調相設備を負荷と(ア)に接続して無効電力の調整を行っている。 電力用コンデンサは力率を(イ)ために用いられ,分路リアクトルは力率を(ウ)ために用いられる。 同期調相機は,その(エ)を加減することによって,進み又は遅れの無効電力を連続的に調整することができる。 静止形無効電力補償装置は,(オ)でリアクトルに流れる電流を調整することにより,無効電力を高速に制御することができる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)並列 (イ)進める (ウ)遅らせる (エ)界磁電流 (オ)半導体スイッチ
  • 2.(ア)直列 (イ)遅らせる (ウ)進める (エ)電機子電流 (オ)半導体整流装置
  • 3.(ア)並列 (イ)遅らせる (ウ)進める (エ)電機子電流 (オ)半導体スイッチ
  • 4.(ア)直列 (イ)進める (ウ)遅らせる (エ)電機子電流 (オ)半導体整流装置
  • 5.(ア)並列 (イ)遅らせる (ウ)進める (エ)界磁電流 (オ)半導体スイッチ

正解:1

解説

考え方

調相設備は無効電力を調整するため、負荷と(ア)並列に接続する。 電力用コンデンサは進み無効電力を供給して力率を(イ)進めるために用い、分路リアクトルは遅れ無効電力を供給して力率を(ウ)遅らせるために用いる。 同期調相機は、その(エ)界磁電流を加減することで、進み・遅れの無効電力を連続的に調整できる(過励磁で進み、不足励磁で遅れ)。 静止形無効電力補償装置(SVC)は、(オ)半導体スイッチでリアクトル電流を制御し、無効電力を高速に調整する。 よって、(ア)並列、(イ)進める、(ウ)遅らせる、(エ)界磁電流、(オ)半導体スイッチの組合せとなり、(1)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問7

電力

問7 次の文章は,計器用変成器に関する記述である。 計器用変成器において,変流器の二次端子は,常に(ア)負荷を接続しておかねばならない。特に,一次電流(負荷電流)が流れている状態では,絶対に二次回路を(イ)してはならない。これを誤ると,二次側に大きな(ウ)が発生し(エ)が過大となり,変流器を損傷する恐れがある。また,一次端子のある変流器は,その端子を被測定線路に(オ)に接続する。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)高インピーダンス (イ)短絡 (ウ)電圧 (エ)鉄損 (オ)直列
  • 2.(ア)低インピーダンス (イ)短絡 (ウ)誘導電流 (エ)銅損 (オ)並列
  • 3.(ア)高インピーダンス (イ)短絡 (ウ)誘導電流 (エ)銅損 (オ)直列
  • 4.(ア)低インピーダンス (イ)開放 (ウ)電圧 (エ)鉄損 (オ)直列
  • 5.(ア)高インピーダンス (イ)開放 (ウ)電圧 (エ)銅損 (オ)並列

正解:4

解説

考え方

変流器(CT)の二次端子には、常に(ア)低インピーダンスの負荷(電流計など)を接続しておく。一次電流が流れている状態で二次回路を(イ)開放すると、一次電流がすべて励磁電流となって鉄心が過飽和し、二次側に高い(ウ)電圧が発生する。この結果、鉄心の磁束密度が過大となって(エ)鉄損が過大となり、変流器を損傷する。また、一次端子のある変流器(貫通形でない棒形)は、被測定線路に(オ)直列に接続する。 よって、(ア)低インピーダンス、(イ)開放、(ウ)電圧、(エ)鉄損、(オ)直列の組合せとなり、(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問8

電力

問8 送配電線路や変電所におけるがいしの塩害とその対策に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.がいしの塩害に対する基本的な対策は,がいしの沿面距離を伸ばすことや,がいし連の直列連結個数を増やすことである。
  • 2.がいしの塩害発生は,海塩等の水溶性電解質物質の付着密度だけでなく,塵埃などの不溶性物質の付着密度にも影響される。
  • 3.がいしの塩害は,フラッシオーバ事故に至らなくても可聴雑音や電波障害の原因にもなる。
  • 4.がいしの塩害対策として,絶縁電線の採用やがいしの洗浄,がいし表面へのはっ水性物質の塗布等がある。
  • 5.がいしの塩害による地絡事故は,雷害による地絡事故と比べて再閉路に失敗する場合の割合が多い。

正解:4

解説

考え方

がいしの塩害対策の記述を確認する。(1)沿面距離を伸ばす・がいし連の個数を増やす、(2)付着密度が塩分だけでなく不溶性物質にも影響される、(3)可聴雑音や電波障害の原因になる、(5)塩害地絡は再閉路失敗が多い、はいずれも正しい。 (4)の「絶縁電線の採用」は、がいしの塩害対策ではない。がいし自体の塩害対策としては、洗浄、はっ水性物質(シリコンコンパウンド)の塗布、長幹がいしや耐霧がいしの採用などが該当する。絶縁電線は電線間の混触や樹木接触対策であり、がいし表面の塩じん害を防ぐものではない。 よって(4)が誤り。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問9

電力

問9 次の文章は,我が国の高低圧配電系統における保護について述べた文章である。 6.6kV高圧配電線路は,60kV以上の送電線路や送電用変圧器に比べ,電線路や変圧器の絶縁が容易であるため,故障時に健全相の電圧上昇が大きくなっても特に問題にならない。また,1線地絡電流を(ア)するため(イ)方式が採用されている。 一般に,多回線配電線路では地絡保護に地絡方向継電器が用いられる。これは,故障時に故障線路と健全線路における地絡電流が(ウ)となることを利用し,故障回線を選択するためである。 低圧配電線路で短絡故障が生じた際の保護装置として(エ)が挙げられるが,これは,通常,柱上変圧器の(オ)側に取り付けられる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)小さく (イ)非接地 (ウ)同位相 (エ)高圧カットアウト (オ)二次
  • 2.(ア)大きく (イ)接地 (ウ)逆位相 (エ)ケッチヒューズ (オ)一次
  • 3.(ア)大きく (イ)非接地 (ウ)逆位相 (エ)高圧カットアウト (オ)二次
  • 4.(ア)小さく (イ)非接地 (ウ)逆位相 (エ)高圧カットアウト (オ)一次
  • 5.(ア)小さく (イ)接地 (ウ)同位相 (エ)ケッチヒューズ (オ)一次

正解:4

解説

考え方

6.6kV高圧配電線路では、絶縁が容易で健全相の電圧上昇が問題になりにくく、1線地絡電流を(ア)小さく抑えるため(イ)非接地方式が採用される。 多回線配電線路の地絡保護では、故障回線と健全回線の地絡電流の位相が(ウ)逆位相となることを利用し、地絡方向継電器で故障回線を選択する。 低圧配電線路の短絡保護装置としては、柱上変圧器を保護する(エ)高圧カットアウトが挙げられ、これは変圧器の(オ)一次(高圧)側に取り付けられる。 よって、(ア)小さく、(イ)非接地、(ウ)逆位相、(エ)高圧カットアウト、(オ)一次の組合せとなり、(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問10

電力

問10 電圧6.6kV,周波数60Hz,こう長2kmの交流三相3線式地中電線路がある。ケーブルの心線1線当たりの静電容量を0.5μF/kmとするとき,このケーブルの心線3線を充電するために必要な三相無負荷充電容量の値[kV・A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.5.5
  • 2.8.2
  • 3.16.4
  • 4.28.4
  • 5.49.3

正解:3

解説

考え方

心線1線当たりの静電容量は、こう長 2 km2 \text{ km}0.5μF/km0.5 \,\mu\text{F/km} だから C=0.5×2=1.0μF=1.0×106 FC = 0.5 \times 2 = 1.0 \,\mu\text{F} = 1.0 \times 10^{-6} \text{ F}。 三相無負荷充電容量は、線間電圧を VV、周波数を ff として Q=3ωCE2=3×2πfC(V3)2=2πfCV2Q = 3 \omega C E^2 = 3 \times 2\pi f C \left(\frac{V}{\sqrt{3}}\right)^2 = 2\pi f C V^2 と表せる。数値を代入すると Q=2π×60×1.0×106×660021.64×104 V⋅A=16.4 kV⋅AQ = 2\pi \times 60 \times 1.0 \times 10^{-6} \times 6600^2 \approx 1.64 \times 10^4 \text{ V·A} = 16.4 \text{ kV·A}。 よって最も近いのは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問11

電力

問11 高圧受電設備を構成する機器に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.避雷器(LA)は受電設備の引込口などに設置され,雷及び開閉などによる異常電圧が回路に侵入したとき,大地に放電させるものであり,A種接地工事が施されている。
  • 2.高圧交流負荷開閉器(LBS)は負荷電流,変圧器の励磁電流,線路電流など負荷開閉器の定格電流以下の開閉に使用する。
  • 3.遮断器(CB)は機器の点検・修理の際,その部分を電源から開放し,あるいは回路の接続を変更する目的で用いる。
  • 4.計器用変成器(VCT)は受電設備において,需要家の受電電圧と使用電流を扱いやすい低電圧・小電流に変換する装置である。電力量計と組み合わせて,取引電力量を計量する。
  • 5.高圧進相コンデンサ(SC)は進み力率の無効電力を消費(すなわち,遅れ無効電力を供給)し,力率を改善する働きをもつ。

正解:3

解説

考え方

(3)の記述「機器の点検・修理の際、その部分を電源から開放し、あるいは回路の接続を変更する目的で用いる」は、断路器(DS)の説明である。断路器は無負荷状態で回路を開閉するものである。 遮断器(CB)は、負荷電流だけでなく短絡電流などの事故電流を安全に遮断する装置であり、(3)の説明は当てはまらないため誤り。 (1)避雷器はA種接地、(2)高圧交流負荷開閉器(LBS)、(4)計器用変成器(VCT)と電力量計、(5)高圧進相コンデンサによる力率改善、はいずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問12

電力

問12 三相3線式交流送電線があり,電線1線当たりの抵抗がR[Ω],受電端の線間電圧がVr[V]である。今,受電端から力率cosθの負荷に三相電力P[W]を供給しているものとする。 この送電線での3線の電力損失をPLとすると,電力損失率PL/Pを表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,線路のインダクタンス,静電容量及びコンダクタンスは無視できるものとする。

  • 1.RP/3(Vr cosθ)²
  • 2.RP/(Vr cosθ)²
  • 3.RP²/(Vr cosθ)²
  • 4.3RP/(Vr cosθ)²
  • 5.3RP²/(Vr cosθ)²

正解:2

解説

考え方

三相電力は P=3VrIcosθP = \sqrt{3}\, V_r I \cos\theta だから、線電流は I=P3VrcosθI = \frac{P}{\sqrt{3}\, V_r \cos\theta}。 3線分の電力損失は PL=3I2R=3R×P23Vr2cos2θ=RP2(Vrcosθ)2P_L = 3 I^2 R = 3R \times \frac{P^2}{3\, V_r^2 \cos^2\theta} = \frac{R P^2}{(V_r \cos\theta)^2}。 したがって電力損失率は PLP=RP(Vrcosθ)2\frac{P_L}{P} = \frac{R P}{(V_r \cos\theta)^2}。 よって正しいのは(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問13

電力

問13 図のように高低差のない支持点A,Bで支持されている径間Sが100mの架空電線路において,導体の温度が30℃のとき,たるみDは2mであった。 導体の温度が60℃になったとき,たるみDの値[m]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,電線の線膨張係数は1℃につき1.5×10⁻⁵とし,張力による電線の伸びは無視するものとする。

問13の図
  • 1.2.05
  • 2.2.14
  • 3.2.39
  • 4.2.66
  • 5.2.89

正解:3

解説

考え方

たるみ DD と電線実長 LL、径間 SS の関係は LS+8D23SL \approx S + \frac{8D^2}{3S}。 30℃のとき D=2 mD = 2 \text{ m} だから L30=100+8×223×100=100+32300100.1067 mL_{30} = 100 + \frac{8 \times 2^2}{3 \times 100} = 100 + \frac{32}{300} \approx 100.1067 \text{ m}。 60℃では線膨張により L60=L30{1+α(t2t1)}=100.1067×(1+1.5×105×30)100.1517 mL_{60} = L_{30}\{1 + \alpha(t_2 - t_1)\} = 100.1067 \times (1 + 1.5 \times 10^{-5} \times 30) \approx 100.1517 \text{ m}。 この実長から60℃のたるみを求めると D=3S(L60S)8=3×100×0.151785.692.39 mD = \sqrt{\frac{3S(L_{60} - S)}{8}} = \sqrt{\frac{3 \times 100 \times 0.1517}{8}} \approx \sqrt{5.69} \approx 2.39 \text{ m}。 よって最も近いのは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問14

電力

問14 送電線路及び配電線路で導電材料として利用される銅に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.銅は,20℃では銀に次いで最も導電率の高い金属である。
  • 2.導体の導電率は,20℃での標準軟銅の導電率を100%として比較した百分率で表される。
  • 3.電線やケーブルの導体材料に使用される銅は,一般に電気銅を精製したものが用いられる。
  • 4.軟銅線は,硬銅線を焼きなますことで製造され,硬銅線と比較して可とう性はよくなり,導電率は低くなる。
  • 5.一般にCVケーブルの銅導体には軟銅線が用いられ,架空送電線の銅導体には硬銅線が用いられる。

正解:4

解説

考え方

導電材料としての銅の記述を確認する。硬銅線を焼きなまし(アニール)すると軟銅線になり、可とう性はよくなる。焼きなましによって結晶のひずみが除かれるため、導電率はむしろ高くなる。 よって(4)の「導電率は低くなる」は誤り。軟銅線の導電率は硬銅線より高い。 (1)銅は銀に次いで導電率が高い、(2)標準軟銅を100%とした百分率で表す、(3)電気銅を精製して用いる、(5)CVケーブルは軟銅線・架空送電線は硬銅線、はいずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問15(a)

電力

問15(a) 重油専焼火力発電所が出力1000MWで運転しており,発電端効率が41%,重油発熱量が44000kJ/kgであるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,重油の化学成分(重量比)は炭素85%,水素15%,炭素の原子量は12,酸素の原子量は16とする。 重油消費量の値[t/h]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.50
  • 2.80
  • 3.120
  • 4.200
  • 5.250

正解:4

解説

考え方

発電端出力 P=1000 MW=1000×103 kWP = 1000 \text{ MW} = 1000 \times 10^3 \text{ kW}、発電端効率 η=0.41\eta = 0.41、重油発熱量 H=44000 kJ/kgH = 44000 \text{ kJ/kg} とする。 毎秒必要な入力熱量は Pη\frac{P}{\eta} なので、重油消費量は B=PηH=1000×1030.41×4400055.4 kg/sB = \frac{P}{\eta H} = \frac{1000 \times 10^3}{0.41 \times 44000} \approx 55.4 \text{ kg/s}。 1時間当たりに換算すると B=55.4×36001.995×105 kg/h200 t/hB = 55.4 \times 3600 \approx 1.995 \times 10^5 \text{ kg/h} \approx 200 \text{ t/h}。 よって最も近いのは(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問15(b)

電力

問15(b) 重油専焼火力発電所が出力1000MWで運転しており,発電端効率が41%,重油発熱量が44000kJ/kgであるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,重油の化学成分(重量比)は炭素85%,水素15%,炭素の原子量は12,酸素の原子量は16とする。 1日に発生する二酸化炭素の重量の値[t]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.9.5×10³
  • 2.12.8×10³
  • 3.15.0×10³
  • 4.17.6×10³
  • 5.28.0×10³

正解:3

解説

考え方

(a)より重油消費量は約 200 t/h200 \text{ t/h} なので、1日の消費量は 200×24=4800 t200 \times 24 = 4800 \text{ t}。 このうち炭素は重量比85%だから 4800×0.85=4080 t4800 \times 0.85 = 4080 \text{ t}。 炭素が完全燃焼して二酸化炭素になる反応は C+O2CO2\mathrm{C} + \mathrm{O_2} \rightarrow \mathrm{CO_2} であり、炭素の原子量12に対し二酸化炭素の分子量は 12+16×2=4412 + 16 \times 2 = 44。したがって発生する二酸化炭素の重量は 4080×44121.50×104 t=15.0×103 t4080 \times \frac{44}{12} \approx 1.50 \times 10^4 \text{ t} = 15.0 \times 10^3 \text{ t}。 よって最も近いのは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問16(a)

電力

問16(a) 図1のようなT形回路(1相分)があり,抵抗r=20Ω,リアクタンスx=80Ω,アドミタンスY=0.0007Sである。Vr1=150kV,Ir=400A,負荷の力率(遅れ)cosθr=√3/2のとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 Vc[kV]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(a)の図
  • 1.134.2
  • 2.152.3
  • 3.161.9
  • 4.172.0
  • 5.180.4

正解:3

解説

考え方

T形回路の受電端側の直列インピーダンスは、全体 r+jxr + jx の半分の r2+jx2=10+j40Ω\frac{r}{2} + j\frac{x}{2} = 10 + j40 \, \Omega である。 負荷力率 cosθr=32\cos\theta_r = \frac{\sqrt{3}}{2}(遅れ、sinθr=12\sin\theta_r = \frac{1}{2})だから、受電端電圧 V˙r1\dot{V}_{r1} を基準にとると受電電流は I˙r=400(cosθrjsinθr)=400(0.866j0.5)=346.4j200 A\dot{I}_r = 400(\cos\theta_r - j\sin\theta_r) = 400(0.866 - j0.5) = 346.4 - j200 \text{ A}。 中間点の電圧は V˙c=V˙r1+I˙r(r2+jx2)=150000+(346.4j200)(10+j40)\dot{V}_c = \dot{V}_{r1} + \dot{I}_r\left(\frac{r}{2} + j\frac{x}{2}\right) = 150000 + (346.4 - j200)(10 + j40) =150000+(11464+j11856)=161464+j11856 V= 150000 + (11464 + j11856) = 161464 + j11856 \text{ V}。 その大きさは Vc=1614642+118562161.9 kVV_c = \sqrt{161464^2 + 11856^2} \approx 161.9 \text{ kV}。 よって最も近いのは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問16(b)

電力

問16(b) 図1のようなT形回路(1相分)があり,抵抗r=20Ω,リアクタンスx=80Ω,アドミタンスY=0.0007Sである。Vr1=150kV,Ir=400A,負荷の力率(遅れ)cosθr=√3/2のとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 Vs1[kV]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(b)の図
  • 1.145.9
  • 2.155.4
  • 3.160.6
  • 4.170.1
  • 5.180.7

正解:4

解説

考え方

(a)より中間点の電圧は V˙c=161464+j11856 V\dot{V}_c = 161464 + j11856 \text{ V}。並列アドミタンス Y=0.0007 SY = 0.0007 \text{ S}(進み)に流れる電流は I˙c=jYV˙c=j0.0007(161464+j11856)8.3+j113.0 A\dot{I}_c = jY\dot{V}_c = j0.0007(161464 + j11856) \approx -8.3 + j113.0 \text{ A}。 送電端側の直列部を流れる電流は I˙s=I˙r+I˙c=(346.4j200)+(8.3+j113.0)=338.1j87.0 A\dot{I}_s = \dot{I}_r + \dot{I}_c = (346.4 - j200) + (-8.3 + j113.0) = 338.1 - j87.0 \text{ A}。 送電端電圧は、送電端側の直列インピーダンス r2+jx2=10+j40Ω\frac{r}{2} + j\frac{x}{2} = 10 + j40 \, \Omega を用いて V˙s1=V˙c+I˙s(r2+jx2)=(161464+j11856)+(338.1j87.0)(10+j40)\dot{V}_{s1} = \dot{V}_c + \dot{I}_s\left(\frac{r}{2} + j\frac{x}{2}\right) = (161464 + j11856) + (338.1 - j87.0)(10 + j40) =(161464+j11856)+(6861+j12654)=168325+j24510 V= (161464 + j11856) + (6861 + j12654) = 168325 + j24510 \text{ V}。 その大きさは Vs1=1683252+245102170.1 kVV_{s1} = \sqrt{168325^2 + 24510^2} \approx 170.1 \text{ kV}。 よって最も近いのは(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問17(a)

電力

問17(a) 送電線のフェランチ現象に関する問である。三相3線式1回線送電線の一相が図のπ形等価回路で表され,送電線路のインピーダンスjX=j200Ω,アドミタンスjB=j0.800mSとし,送電端の線間電圧が66.0kVであり,受電端が無負荷のとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 受電端の線間電圧の値[kV]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(a)の図
  • 1.66.0
  • 2.71.7
  • 3.78.6
  • 4.114
  • 5.132

正解:2

解説

考え方

π形回路で受電端が無負荷のとき、受電端の並列サセプタンス B2\frac{B}{2} にのみ充電電流が流れ、これが直列リアクタンス XX を流れる。B2=0.8002=0.400 mS\frac{B}{2} = \frac{0.800}{2} = 0.400 \text{ mS}。 1相分で考え、受電端相電圧を V˙r\dot{V}_r(基準)とすると、直列を流れる電流は I˙=jB2V˙r\dot{I} = j\frac{B}{2}\dot{V}_r で、送電端相電圧は V˙s=V˙r+jXI˙=V˙r(1B2X)\dot{V}_s = \dot{V}_r + jX \cdot \dot{I} = \dot{V}_r\left(1 - \frac{B}{2}X\right)B2X=0.0004×200=0.08\frac{B}{2}X = 0.0004 \times 200 = 0.08 だから Vs=0.92VrV_s = 0.92\, V_r、すなわち受電端電圧のほうが高くなる(フェランチ現象)。 送電端相電圧は 66.0338.1 kV\frac{66.0}{\sqrt{3}} \approx 38.1 \text{ kV} なので Vr=38.10.9241.4 kVV_r = \frac{38.1}{0.92} \approx 41.4 \text{ kV}(相)。 線間電圧に直すと 41.4×371.7 kV41.4 \times \sqrt{3} \approx 71.7 \text{ kV}。 よって最も近いのは(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問17(b)

電力

問17(b) 送電線のフェランチ現象に関する問である。三相3線式1回線送電線の一相が図のπ形等価回路で表され,送電線路のインピーダンスjX=j200Ω,アドミタンスjB=j0.800mSとし,送電端の線間電圧が66.0kVであり,受電端が無負荷のとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 1線当たりの送電端電流の値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(b)の図
  • 1.15.2
  • 2.16.6
  • 3.28.7
  • 4.31.8
  • 5.55.1

正解:4

解説

考え方

送電端電流は、直列部を流れる電流と送電端側の並列サセプタンスを流れる電流の和である。 (a)より受電端相電圧は Vr41.4 kVV_r \approx 41.4 \text{ kV}、送電端相電圧は Vs38.1 kVV_s \approx 38.1 \text{ kV}B2=0.400 mS\frac{B}{2} = 0.400 \text{ mS}。 直列部を流れる電流(受電端側サセプタンスの充電電流)は I1=B2Vr=0.0004×4141816.6 AI_1 = \frac{B}{2}V_r = 0.0004 \times 41418 \approx 16.6 \text{ A}。 送電端側の並列サセプタンスを流れる電流は I2=B2Vs=0.0004×3810515.2 AI_2 = \frac{B}{2}V_s = 0.0004 \times 38105 \approx 15.2 \text{ A}。 両者は同相(ともに +j+j 方向の進み電流)なので、送電端電流は Is=I1+I216.6+15.231.8 AI_s = I_1 + I_2 \approx 16.6 + 15.2 \approx 31.8 \text{ A}。 よって最も近いのは(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問1

機械

問1 長さl[m]の導体を磁束密度B[T]の磁束の方向と直角に置き,速度v[m/s]で導体及び磁束に直角な方向に移動すると,導体にはフレミングの (ア) の法則により,e= (イ) [V]の誘導起電力が発生する。  1極当たりの磁束がΦ[Wb],磁極数がp,電機子総導体数がZ,巻線の並列回路数がa,電機子の直径がD[m]なる直流機が回転速度n[min⁻¹]で回転しているとき,周辺速度はv=πD n/60 [m/s]となり,直流機の正負のブラシ間には (ウ) 本の導体が (エ) に接続されるので,電機子の誘導起電力Eは,E= (オ) [V]となる。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)左手 (イ)Bv/l (ウ)Z/a (エ)直列 (オ)ZΦn/60pa
  • 2.(ア)左手 (イ)Blv (ウ)Za (エ)直列 (オ)pZaΦn/60
  • 3.(ア)右手 (イ)Bv/l (ウ)Za (エ)並列 (オ)pZaΦn/60
  • 4.(ア)右手 (イ)Blv (ウ)a/Z (エ)並列 (オ)pZΦn/60a
  • 5.(ア)右手 (イ)Blv (ウ)Z/a (エ)直列 (オ)pZΦn/60a

正解:5

解説

考え方

磁束密度BBの中を導体が磁束と直角に速度vvで動くと起電力が生じ、その向きはフレミングの(ア)右手の法則で決まる。大きさは(イ)e=Blv Ve = Blv \text{ V}である。

直流機では周辺速度がv=πDn60 m/sv = \frac{\pi D n}{60} \text{ m/s}なので、導体1本あたりの起電力はe=BlπDn60e = Bl \cdot \frac{\pi D n}{60}となる。1極あたりの磁束Φ\Phiと磁極数ppを使うと、全周にわたる平均のBlBlは磁束の総和pΦp\Phiを電機子表面πDl\pi D lで割った関係になる。

正負のブラシ間には全導体ZZが並列回路数aaで分かれて(ウ)Za\frac{Z}{a}本が(エ)直列に接続される。これらをまとめると電機子誘導起電力は(オ)E=pZΦn60a VE = \frac{p Z \Phi n}{60 a} \text{ V}となる。

よって(ア)右手・(イ)BlvBlv・(ウ)Za\frac{Z}{a}・(エ)直列・(オ)pZΦn60a\frac{pZ\Phi n}{60a}の組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問2

機械

問2 界磁磁束を一定に保った直流電動機が,電機子電圧 24V,電機子電流 3.0A で一定速で駆動されている。このときの直流電動機の回転数は 1 500min⁻¹,出力トルクは 0.4N・m であった。この直流電動機の電機子巻線の抵抗値[Ω]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。 ただし,ブラシによる電圧降下,及び電機子反作用は無視できるものとし,考慮すべき損失は電機子巻線の銅損のみとする。

  • 1.1.0
  • 2.2.3
  • 3.3.1
  • 4.4.5
  • 5.6.9

正解:1

解説

考え方

電機子に入る電気入力はPin=VaIa=24×3.0=72 WP_{in} = V_a I_a = 24 \times 3.0 = 72 \text{ W}である。

一方、機械的に発生する出力(=逆起電力による電力)は、回転の角速度とトルクの積で求まる。角速度はω=2πn60=2π×150060=157.1 rad/s\omega = \frac{2\pi n}{60} = \frac{2\pi \times 1500}{60} = 157.1 \text{ rad/s}なので、

Pm=ωT=157.1×0.4=62.8 WP_m = \omega T = 157.1 \times 0.4 = 62.8 \text{ W}

電気入力と機械出力の差が電機子巻線の銅損である。

Pcu=Ia2R=PinPm=7262.8=9.2 WP_{cu} = I_a^2 R = P_{in} - P_m = 72 - 62.8 = 9.2 \text{ W}

したがって抵抗は

R=PcuIa2=9.23.02=9.291.0ΩR = \frac{P_{cu}}{I_a^2} = \frac{9.2}{3.0^2} = \frac{9.2}{9} \approx 1.0 \, \Omega

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問3

機械

問3 巻線形誘導電動機のトルク−回転速度曲線は,電源電圧及び (ア) が一定のとき,発生するトルクと回転速度との関係を表したものである。  この曲線は,ある滑りの値でトルクが最大となる特性を示す。このトルクを最大トルク又は (イ) トルクと呼んでいる。この最大トルクは (ウ) 回路の抵抗には無関係である。  巻線形誘導電動機のトルクは (ウ) 回路の抵抗と滑りの比に関係するので, (ウ) 回路の抵抗がk倍になると,前と同じトルクが前の滑りのk倍の点で起こる。このような現象は (エ) と呼ばれ,巻線形誘導電動機の始動特性の改善及び速度制御に広く用いられている。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)電源周波数 (イ)停動 (ウ)二次 (エ)比例推移
  • 2.(ア)電源周波数 (イ)停動 (ウ)一次 (エ)二次励磁
  • 3.(ア)負荷 (イ)臨界 (ウ)一次 (エ)比例推移
  • 4.(ア)電源周波数 (イ)臨界 (ウ)二次 (エ)二次励磁
  • 5.(ア)負荷 (イ)臨界 (ウ)二次 (エ)比例推移

正解:1

解説

考え方

トルク−回転速度曲線は、電源電圧と(ア)電源周波数が一定のときの特性を表す。

ある滑りで最大となるトルクを最大トルク、または(イ)停動トルクと呼ぶ。この最大トルクの大きさ自体は(ウ)二次回路の抵抗値には無関係で、抵抗を変えても最大トルクの値は変わらない。

ただし、巻線形誘導電動機のトルクは二次回路の抵抗と滑りの比r2s\frac{r_2}{s}で決まるため、二次抵抗をkk倍にすると同じトルクがkk倍の滑りで現れる。この現象を(エ)比例推移といい、外部抵抗を加えて始動特性の改善や速度制御に利用される。

よって(ア)電源周波数・(イ)停動・(ウ)二次・(エ)比例推移の組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問4

機械

問4 電源に接続された三相誘導電動機が駆動されている。電源の線間電圧V_nは 400V,電源から供給される線電流I_lは 25.8A,力率は 0.8 である。この場合の滑りsが 4%であり,鉄損P_i及び一次銅損P_c1の値は,共に,二次銅損P_c2の値の1/2である。この場合の二次銅損P_c2の値[W]として最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。 ただし,その他の損失は無視できるものとする。

  • 1.318
  • 2.344
  • 3.550
  • 4.571
  • 5.596

正解:3

解説

考え方

電源から供給される一次入力は

P1=3VnIlcosθ=3×400×25.8×0.814300 WP_1 = \sqrt{3} V_n I_l \cos\theta = \sqrt{3} \times 400 \times 25.8 \times 0.8 \approx 14300 \text{ W}

である。この入力から鉄損PiP_iと一次銅損Pc1P_{c1}を引いたものが二次入力(空隙電力)P2P_2になる。条件よりPi=Pc1=12Pc2P_i = P_{c1} = \frac{1}{2} P_{c2}なので、両者の和はPi+Pc1=Pc2P_i + P_{c1} = P_{c2}である。

二次銅損はPc2=sP2P_{c2} = s P_2の関係があるのでP2=Pc2sP_2 = \frac{P_{c2}}{s}。したがって

P1=(Pi+Pc1)+P2=Pc2+Pc2s=Pc2(1+1s)P_1 = (P_i + P_{c1}) + P_2 = P_{c2} + \frac{P_{c2}}{s} = P_{c2}\left(1 + \frac{1}{s}\right)

s=0.04s = 0.04を代入すると

P1=Pc2(1+10.04)=26Pc2P_1 = P_{c2}\left(1 + \frac{1}{0.04}\right) = 26 P_{c2}

よって

Pc2=1430026550 WP_{c2} = \frac{14300}{26} \approx 550 \text{ W}

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問5

機械

問5 次の文章は,三相同期発電機に関する記述である。  三相同期発電機は,水車を原動機とする水車発電機や,蒸気タービンを原動機とするタービン発電機などに用いられている。水車発電機では,水車の回転速度が比較的 (ア) ため,発電機の極数を (イ) しなければならない。また,水車発電機の回転子は,軸方向に比べて直径が (ウ) なっている。  タービン発電機の回転子は,水車発電機に比べて回転速度が (エ) ので,回転子の機械的強度の関係から,回転子の直径は軸方向の長さに比べて (オ) した設計になっている。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)小さい (イ)小さく (ウ)大きく (エ)大きい (オ)大きく
  • 2.(ア)小さい (イ)大きく (ウ)大きく (エ)大きい (オ)小さく
  • 3.(ア)小さい (イ)大きく (ウ)大きく (エ)小さい (オ)大きく
  • 4.(ア)大きい (イ)大きく (ウ)小さく (エ)大きい (オ)小さく
  • 5.(ア)大きい (イ)小さく (ウ)小さく (エ)小さい (オ)大きく

正解:2

解説

考え方

水車発電機では水車の回転速度が比較的(ア)小さいため、同期速度Ns=120fpN_s = \frac{120 f}{p}を電源周波数に合わせるには極数ppを(イ)大きくする必要がある。多極機になるため回転子は軸方向の長さに比べて直径が(ウ)大きい突極形となる。

タービン発電機は回転速度が(エ)大きいので、遠心力による機械的強度の関係から回転子の直径は軸方向の長さに比べて(オ)小さくした細長い円筒形の設計になる。

よって(ア)小さい・(イ)大きく・(ウ)大きく・(エ)大きい・(オ)小さくの組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問6

機械

問6 定格出力 11 000kV・A,定格電圧 6 600V の三相同期発電機がある。三相短絡電流 750A を流すのに必要な界磁電流が 54A である場合,この発電機の定格電流に等しい三相短絡電流を流すのに必要な界磁電流[A]の値として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.69
  • 2.96
  • 3.120
  • 4.208
  • 5.289

正解:1

解説

考え方

三相短絡特性では、界磁電流と短絡電流はほぼ比例する。まず定格電流を求めると

In=P3V=11000×1033×6600962 AI_n = \frac{P}{\sqrt{3} V} = \frac{11000 \times 10^3}{\sqrt{3} \times 6600} \approx 962 \text{ A}

である。短絡電流750 A750 \text{ A}を流すのに界磁電流54 A54 \text{ A}が必要なので、比例関係から定格電流962 A962 \text{ A}を流すのに必要な界磁電流は

If=54×96275069 AI_f = 54 \times \frac{962}{750} \approx 69 \text{ A}

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問7

機械

問7 次の文章は,交流機における電機子巻線法に関する記述である。  電機子巻線法には,1相のコイルをいくつかのスロットに分けて配置する (ア) と,集中巻がある。 (ア) の場合,各極各相のスロット数は (イ) となる。  (ア) において,コイルピッチを極ピッチよりも短くした巻線法を (ウ) と呼ぶ。この巻線法を採用すると, (エ) は小さくなるが,コイル端を短くできることや, (オ) が改善できるなどの利点があるため,一般的によく用いられている。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)分布巻 (イ)2未満 (ウ)短節巻 (エ)励磁電流 (オ)電圧波形
  • 2.(ア)分散巻 (イ)2未満 (ウ)全節巻 (エ)励磁電流 (オ)力率
  • 3.(ア)分布巻 (イ)2未満 (ウ)短節巻 (エ)励磁電流 (オ)力率
  • 4.(ア)分布巻 (イ)2以上 (ウ)短節巻 (エ)誘導起電力 (オ)電圧波形
  • 5.(ア)分散巻 (イ)2以上 (ウ)全節巻 (エ)誘導起電力 (オ)力率

正解:4

解説

考え方

1相のコイルを複数のスロットに分けて配置する巻線法を(ア)分布巻という。分布巻では各極各相のスロット数qqが(イ)2以上となる(q=1q=1は集中巻に相当)。

分布巻でコイルピッチを極ピッチより短くした巻線法を(ウ)短節巻という。短節巻にすると鎖交磁束が減るため基本波の(エ)誘導起電力はわずかに小さくなるが、コイル端が短くなって銅量が節約でき、高調波が打ち消されて(オ)電圧波形が正弦波に近づく利点があるため広く用いられる。

よって(ア)分布巻・(イ)2以上・(ウ)短節巻・(エ)誘導起電力・(オ)電圧波形の組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問8

機械

問8 次の文章は,単相単巻変圧器に関する記述である。  巻線の一部が一次と二次との回路に共通になっている変圧器を単巻変圧器という。巻線の共通部分を (ア) ,共通でない部分を (イ) という。  単巻変圧器では, (ア) の端子を一次側に接続し, (イ) の端子を二次側に接続して使用すると通常の変圧器と同じように動作する。単巻変圧器の (ウ) は,二次端子電圧と二次電流との積である。  単巻変圧器は,巻線の一部が共通であるため,漏れ磁束が (エ) ,電圧変動率が (オ) 。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)分路巻線 (イ)直列巻線 (ウ)負荷容量 (エ)多く (オ)小さい
  • 2.(ア)直列巻線 (イ)分路巻線 (ウ)自己容量 (エ)少なく (オ)小さい
  • 3.(ア)分路巻線 (イ)直列巻線 (ウ)負荷容量 (エ)少なく (オ)小さい
  • 4.(ア)分路巻線 (イ)直列巻線 (ウ)定格容量 (エ)多く (オ)大きい
  • 5.(ア)直列巻線 (イ)分路巻線 (ウ)定格容量 (エ)多く (オ)大きい

正解:3

解説

考え方

単巻変圧器で一次と二次に共通な巻線部分を(ア)分路巻線、共通でない部分を(イ)直列巻線という。

分路巻線側を一次、直列巻線を含む側を二次に接続すると通常の変圧器のように動作する。このとき負荷に供給する容量、すなわち二次端子電圧と二次電流の積を(ウ)負荷容量という(これに対し巻線が実際に受け持つ容量を自己容量という)。

巻線の一部が共通で導体を共用しているため、単巻変圧器は漏れ磁束が(エ)少なく、その結果として電圧変動率も(オ)小さいという特徴がある。

よって(ア)分路巻線・(イ)直列巻線・(ウ)負荷容量・(エ)少なく・(オ)小さいの組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問9

機械

問9 定格容量 100kV・A,定格一次電圧 6.3kV で特性の等しい単相変圧器が 2 台あり,各変圧器の定格負荷時の負荷損は 1 600W である。この変圧器 2 台を V-V 結線し,一次電圧 6.3kV にて 90kW の三相平衡負荷をかけたとき,2 台の変圧器の負荷損の合計値[W]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。 ただし,負荷の力率は 1 とする。

  • 1.324
  • 2.432
  • 3.648
  • 4.864
  • 5.1 440

正解:4

解説

考え方

V-V結線では各変圧器の巻線電流が線電流に等しい。負荷は90 kW90 \text{ kW}、力率1、線間電圧6.3 kV6.3 \text{ kV}なので線電流は

I=P3Vcosθ=90×1033×6300×18.25 AI = \frac{P}{\sqrt{3} V \cos\theta} = \frac{90 \times 10^3}{\sqrt{3} \times 6300 \times 1} \approx 8.25 \text{ A}

である。一方、各変圧器の定格電流は

In=100×103630015.87 AI_n = \frac{100 \times 10^3}{6300} \approx 15.87 \text{ A}

なので、負荷率は8.2515.870.520\frac{8.25}{15.87} \approx 0.520となる。

負荷損は電流の2乗に比例するため、1台あたりの負荷損は

1600×0.5202432 W1600 \times 0.520^2 \approx 432 \text{ W}

2台合計では432×2864 W432 \times 2 \approx 864 \text{ W}となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問10

機械

問10 図に示す太陽光発電用パワーコンディショナに関する記述として,誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問10の図
  • 1.パワーコンディショナは降圧チョッパとインバータを組み合わせて太陽電池の直流電圧を交流電圧に変換制御する機器である。
  • 2.太陽電池の出力は,日射や温度などの環境からの影響を大きく受けるため,その時々の条件で最大電力を出力できるように最大電力点追従制御(MPPT)が行われる。
  • 3.チョッパの出力電圧はチョッパとインバータ間に設置されたキャパシタによって平滑され,キャパシタ容量が大きいほどチョッパの出力電圧リプルは小さくなる。
  • 4.パワーコンディショナのインバータでは,高調波抑制用のフィルタが接続され,PWM制御により電力系統への高調波流出を少なくする。
  • 5.パワーコンディショナの出力を電力系統と接続するためには系統連系保護装置が必要で,系統側やパワーコンディショナ内に異常が起きた際に,パワーコンディショナの出力を遮断する。

正解:1

解説

考え方

太陽光発電用パワーコンディショナは、太陽電池の直流を系統と同じ交流に変換して連系する機器である。

(1)は「降圧チョッパとインバータを組み合わせて」としているが、太陽電池の出力電圧は系統に必要な直流電圧より低いことが多く、実際には昇圧チョッパで電圧を持ち上げてからインバータで交流に変換する構成が一般的である。したがって「降圧チョッパ」とする(1)の記述が誤りである。

(2)のMPPT制御、(3)の平滑キャパシタとリプルの関係、(4)のPWM制御と高調波抑制フィルタ、(5)の系統連系保護装置による出力遮断は、いずれもパワーコンディショナの正しい説明である。

よって誤っているものは(1)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問11

機械

問11 図に示すように,電動機が減速機と組み合わされて負荷を駆動している。このときの電動機の回転速度n_mが 1 200min⁻¹,トルクT_mが 100N・m であった。減速機の減速比が 6,効率が 0.96 のとき,負荷の回転速度n_L[min⁻¹],軸トルクT_L[N・m]及び軸入力P_L[kW]の値として,最も近いものを組み合わせたのは次のうちどれか。

問11の図
  • 1.(n_L)200 (T_L)16.0 (P_L)12.1
  • 2.(n_L)200 (T_L)576 (P_L)12.1
  • 3.(n_L)7 200 (T_L)576 (P_L)4 147
  • 4.(n_L)7 200 (T_L)16.0 (P_L)12.1
  • 5.(n_L)7 200 (T_L)16.0 (P_L)4 147

正解:2

解説

考え方

減速機を通すと回転速度は減速比の分だけ下がる。負荷の回転速度は

nL=nm6=12006=200 min1n_L = \frac{n_m}{6} = \frac{1200}{6} = 200 \text{ min}^{-1}

軸トルクは減速比の分だけ増え、さらに効率をかける。

TL=Tm×6×0.96=100×6×0.96=576 N⋅mT_L = T_m \times 6 \times 0.96 = 100 \times 6 \times 0.96 = 576 \text{ N·m}

軸入力(負荷に伝わる動力)は電動機出力に効率をかけたものである。電動機の角速度はωm=2π×120060=125.7 rad/s\omega_m = \frac{2\pi \times 1200}{60} = 125.7 \text{ rad/s}なので

PL=ωmTm×0.96=125.7×100×0.9612.1 kWP_L = \omega_m T_m \times 0.96 = 125.7 \times 100 \times 0.96 \approx 12.1 \text{ kW}

よってnL=200n_L = 200TL=576T_L = 576PL=12.1P_L = 12.1の組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問12

機械

問12 面積 25m²,厚さ 10cm,熱伝導率 0.4W/(m・K) の壁がある。この壁の内外面の温度差が 4K に保たれているとき,熱伝導によってこの壁を伝わる熱流[W]の値として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.16
  • 2.40
  • 3.250
  • 4.400
  • 5.2 500

正解:4

解説

考え方

平板を熱伝導で伝わる熱流は、熱伝導率λ\lambda、面積AA、温度差ΔT\Delta T、厚さddを用いて

Φ=λAΔTd\Phi = \lambda A \frac{\Delta T}{d}

で表される。厚さは10 cm=0.1 m10 \text{ cm} = 0.1 \text{ m}なので、

Φ=0.4×25×40.1=0.4×25×40=400 W\Phi = 0.4 \times 25 \times \frac{4}{0.1} = 0.4 \times 25 \times 40 = 400 \text{ W}

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問13

機械

問13 次の文章は,プロセス制御に関する記述である。  プロセス制御にはPID制御が非常によく用いられている。その中で積分動作は主として (ア) 特性の改善に,微分動作は (イ) 特性の改善に有効であり,また, (ウ) 動作は両方の特性を,ともにある程度改善することができる。これらの動作をディジタル処理を介して行う方法が最近よく用いられている。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)定常 (イ)過渡 (ウ)加算
  • 2.(ア)定常 (イ)過渡 (ウ)比例
  • 3.(ア)過渡 (イ)定常 (ウ)比例
  • 4.(ア)過渡 (イ)定常 (ウ)加算
  • 5.(ア)定常 (イ)過渡 (ウ)減算

正解:2

解説

考え方

PID制御において、積分(I)動作は定常偏差(オフセット)を無くす働きがあり、主として(ア)定常特性の改善に有効である。微分(D)動作は偏差の変化に早く反応するため、応答の行き過ぎを抑えるなど(イ)過渡特性の改善に有効である。

(ウ)比例(P)動作はゲインに応じて定常・過渡の両方の特性をある程度改善できる、これらの中間的な役割を持つ。

よって(ア)定常・(イ)過渡・(ウ)比例の組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問14

機械

問14 図の論理回路に,図に示す入力A,B及びCを加えたとき,出力Xとして正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問14の図
  • 1.波形(1)
  • 2.波形(2)
  • 3.波形(3)
  • 4.波形(4)
  • 5.波形(5)

正解:3

解説

考え方

回路を読み取ると、上側のANDゲートは入力A・Cを受け、下側のANDゲートは入力B・C\overline{C}(Cの反転)を受け、その2つの出力をORゲートで合成している。よって

X=AC+BCX = AC + B\overline{C}

この式は「C=1C=1のときX=A、C=0C=0のときX=B」を表しており、Cを選択信号とする2入力セレクタ(マルチプレクサ)である。

入力波形ではCは0→1→0→1と4区間に変化する(図中の破線がその境目)。したがってXは、Cが0の区間ではBの波形をそのまま写し、Cが1の区間ではAの波形をそのまま写せばよい。実際に区間ごとに数えると、最初のC=0区間でBのパルスが1個、続くC=1区間でAのパルスが2個、次のC=0区間でBのパルスが1個、最後のC=1区間でAのパルスが2個現れ、Xはこれらをつなげた波形になる。この手順で得られる波形が波形(3)である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問15(a)

機械

問15(a) 定格電圧 6 600V,定格出力 8MV・A の三相同期発電機がある。この三相同期発電機において,界磁電流が 200A における無負荷端子電圧は 6 600V であり,この界磁電流での三相短絡電流は 800A であった。この三相同期発電機について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。なお,この三相同期発電機の突極性は無視し,電機子巻線抵抗及び鉄損と機械損は十分小さく,計算上は無視できるものとする。 この三相同期発電機における一相分の同期インピーダンス[Ω]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.2.75
  • 2.4.76
  • 3.8.25
  • 4.19.1
  • 5.33.0

正解:2

解説

考え方

界磁電流200 A200 \text{ A}のとき、無負荷では端子電圧(線間)6600 V6600 \text{ V}が発生し、同じ界磁電流で三相短絡すると800 A800 \text{ A}が流れる。

一相分の同期インピーダンスは、一相分の起電力(相電圧)を短絡電流で割って求める。相電圧は

E=660033810 VE = \frac{6600}{\sqrt{3}} \approx 3810 \text{ V}

なので、

Zs=EIs=38108004.76ΩZ_s = \frac{E}{I_s} = \frac{3810}{800} \approx 4.76 \, \Omega

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問15(b)

機械

問15(b) 定格電圧 6 600V,定格出力 8MV・A の三相同期発電機がある。この三相同期発電機において,界磁電流が 200A における無負荷端子電圧は 6 600V であり,この界磁電流での三相短絡電流は 800A であった。この三相同期発電機について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。なお,この三相同期発電機の突極性は無視し,電機子巻線抵抗及び鉄損と機械損は十分小さく,計算上は無視できるものとする。 この三相同期発電機を端子電圧 6 600V,力率 1.0 で運転したところ,負荷角は 30° であった。このときの発電機の出力[MW]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.1.76
  • 2.3.05
  • 3.5.28
  • 4.6.08
  • 5.15.9

正解:3

解説

考え方

(a)より一相分の同期インピーダンス(抵抗を無視するのでリアクタンス)はXs=4.76ΩX_s = 4.76 \, \Omega、端子相電圧はV=660033810 VV = \frac{6600}{\sqrt{3}} \approx 3810 \text{ V}である。

力率1.0なので電流IIは端子電圧VVと同相である。VVを基準にとると誘導起電力はE=V+jXsIE = V + jX_s Iとなり、その位相角が負荷角δ=30°\delta = 30°である。ベクトル図から

tanδ=XsIV\tan\delta = \frac{X_s I}{V}

が成り立つので、電流は

I=Vtan30°Xs=3810×0.5774.76462 AI = \frac{V \tan 30°}{X_s} = \frac{3810 \times 0.577}{4.76} \approx 462 \text{ A}

となる。力率1なので出力は

P=3VI=3×3810×4625.28×106 W=5.28 MWP = 3 V I = 3 \times 3810 \times 462 \approx 5.28 \times 10^6 \text{ W} = 5.28 \text{ MW}

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問16(a)

機械

問16(a) 図1に示す降圧チョッパの回路は,電圧Eの直流電源,スイッチングするパワー半導体デバイスS,ダイオードD,リアクトルL,及び抵抗Rの負荷から構成されている。また,図2には,図1の回路に示すダイオードDの電圧v_Dと負荷の電流i_Rの波形を示す。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 降圧チョッパの回路動作に関し,図3〜図5に,実線で示した回路に流れる電流のループと方向を示した三つの電流経路を考える。図2の時刻t_1及び時刻t_2において,それぞれどの電流経路となるか。正しい組合せを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問16(a)の図
  • 1.(時刻t_1)電流経路(C) (時刻t_2)電流経路(B)
  • 2.(時刻t_1)電流経路(A) (時刻t_2)電流経路(C)
  • 3.(時刻t_1)電流経路(B) (時刻t_2)電流経路(A)
  • 4.(時刻t_1)電流経路(B) (時刻t_2)電流経路(C)
  • 5.(時刻t_1)電流経路(A) (時刻t_2)電流経路(B)

正解:5

解説

考え方

降圧チョッパでは、スイッチSがオンのときとオフのときで電流経路が変わる。

図2で、ダイオード電圧vDv_Dが電源電圧EEに等しくダイオードが逆バイアスの時刻t1t_1は、スイッチSがオンの区間である。このとき電流は電源EEからS、リアクトルLL、負荷RRを通って戻る経路、すなわち電流経路(A)となる。

一方、vDv_Dがほぼ0でダイオードが導通している時刻t2t_2は、スイッチSがオフの区間である。このときリアクトルの蓄積エネルギーにより、電流はダイオードDを通ってLLRRを還流する経路、すなわち電流経路(B)となる。

よって(時刻t1t_1)電流経路(A)・(時刻t2t_2)電流経路(B)の組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問16(b)

機械

問16(b) 図1に示す降圧チョッパの回路は,電圧Eの直流電源,スイッチングするパワー半導体デバイスS,ダイオードD,リアクトルL,及び抵抗Rの負荷から構成されている。また,図2には,図1の回路に示すダイオードDの電圧v_Dと負荷の電流i_Rの波形を示す。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 電圧Eが 100V,降圧チョッパの通流率が 50%,負荷抵抗Rが 2Ωとする。パワー半導体デバイスSは周期Tの高周波でスイッチングし,リアクトルLの平滑作用により,図2に示す電流i_Rのリプル成分は十分小さいとする。電流i_Rの平均値I_R[A]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問16(b)の図
  • 1.17.7
  • 2.25.0
  • 3.35.4
  • 4.50.1
  • 5.70.7

正解:2

解説

考え方

降圧チョッパの出力電圧の平均値は、電源電圧に通流率(デューティ比)DDを掛けたものになる。

VR=DE=0.5×100=50 VV_R = D E = 0.5 \times 100 = 50 \text{ V}

リプルが十分小さいので、負荷電流の平均値はこの平均電圧を負荷抵抗で割って

IR=VRR=502=25 AI_R = \frac{V_R}{R} = \frac{50}{2} = 25 \text{ A}

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問17(a)

機械

問17(a) どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は 3 000lm である。この点光源を図のように配置した。水平面から点光源までの高さは 2m であり,点光源の直下の点AとBとの距離は 1.5m である。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 この点光源の平均光度[cd]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問17(a)の図
  • 1.191
  • 2.239
  • 3.318
  • 4.477
  • 5.955

正解:2

解説

考え方

どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源では、全光束は全立体角4π sr4\pi \text{ sr}にわたって光度が一定として広がる。したがって平均光度は全光束を4π4\piで割って求める。

I=F4π=30004π300012.57239 cdI = \frac{F}{4\pi} = \frac{3000}{4\pi} \approx \frac{3000}{12.57} \approx 239 \text{ cd}

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問17(b)

機械

問17(b) どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は 3 000lm である。この点光源を図のように配置した。水平面から点光源までの高さは 2m であり,点光源の直下の点AとBとの距離は 1.5m である。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 水平面B点における水平面照度の値[lx]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問17(b)の図
  • 1.10
  • 2.24
  • 3.31
  • 4.61
  • 5.122

正解:3

解説

考え方

(a)より光度はI239 cdI \approx 239 \text{ cd}である。点光源からB点までの距離は、高さ2 m2 \text{ m}と水平距離1.5 m1.5 \text{ m}から

r=22+1.52=6.25=2.5 mr = \sqrt{2^2 + 1.5^2} = \sqrt{6.25} = 2.5 \text{ m}

である。光がB点の水平面に入射する角度θ\theta(鉛直からの角度)について、cosθ=22.5=0.8\cos\theta = \frac{2}{2.5} = 0.8となる。

水平面照度は入射角余弦の法則から

E=Icosθr2=239×0.82.52=191.26.2531 lxE = \frac{I \cos\theta}{r^2} = \frac{239 \times 0.8}{2.5^2} = \frac{191.2}{6.25} \approx 31 \text{ lx}

となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問18(a)

機械

問18(a) 次の論理回路について,(a)及び(b)の問に答えよ。 図1に示す論理回路の真理値表として,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問18(a)の図
  • 1.真理値表(1)
  • 2.真理値表(2)
  • 3.真理値表(3)
  • 4.真理値表(4)
  • 5.真理値表(5)

正解:3

解説

考え方

図1の各ゲートの入力を確認する。上のORゲートはA・Bを、下のANDゲートも同じA・Bを入力として受けている。ANDゲートの出力(ABA \cdot B)はそのまま端子T1T_1として取り出されると同時に、NOTゲートで反転されAB\overline{A \cdot B}となって右上のANDゲートに入力される。右上のANDゲートはORゲートの出力(A+BA+B)とこのAB\overline{A \cdot B}を受けるので、

S1=(A+B)ABS_1 = (A+B)\cdot\overline{A \cdot B}

ド・モルガンの定理より AB=A+B\overline{A\cdot B} = \overline{A}+\overline{B} なので、

S1=(A+B)(A+B)=AB+ABS_1=(A+B)(\overline{A}+\overline{B})=A\overline{B}+\overline{A}B

となり、これはA、Bの排他的論理和(XOR)に一致する。したがって4通りの入力に対する出力は次のとおり。

(A,B)=(0,0)(A,B)=(0,0): S1=0S_1=0, T1=0T_1=0 (A,B)=(0,1)(A,B)=(0,1): S1=1S_1=1, T1=0T_1=0 (A,B)=(1,0)(A,B)=(1,0): S1=1S_1=1, T1=0T_1=0 (A,B)=(1,1)(A,B)=(1,1): S1=0S_1=0, T1=1T_1=1

これは図1が半加算器(S1S_1=和、T1T_1=桁上げ)であることを示しており、この関係と一致する真理値表は(3)である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問18(b)

機械

問18(b) 次の論理回路について,(a)及び(b)の問に答えよ。 図1に示す論理回路を2組用いて図2に示すように接続して構成したとき,A,B及びCの入力に対する出力S_2及びT_2の記述として,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問18(b)の図
  • 1.A=0,B=0,C=0 を入力したときの出力は,S_2=0,T_2=1 である。
  • 2.A=0,B=1,C=0 を入力したときの出力は,S_2=1,T_2=0 である。
  • 3.A=0,B=0,C=1 を入力したときの出力は,S_2=0,T_2=1 である。
  • 4.A=1,B=0,C=1 を入力したときの出力は,S_2=1,T_2=0 である。
  • 5.A=1,B=1,C=0 を入力したときの出力は,S_2=1,T_2=1 である。

正解:2

解説

考え方

図1の回路は、和の出力SSと桁上げの出力TTを持つ加算回路である。これを2組つないだ図2の回路は、3つの入力A、B、Cを加える全加算器として働き、S2S_2が和、T2T_2が桁上げを表す。

全加算器では、1になっている入力の個数が奇数なら和S2=1S_2 = 1、入力のうち2つ以上が1なら桁上げT2=1T_2 = 1になる。

選択肢を順に確認する。(2)のA=0A=0B=1B=1C=0C=0では1が1個なので和S2=1S_2 = 1、桁上げは生じずT2=0T_2 = 0となり、記述と一致する。他の選択肢、例えば(1)のA=B=C=0A=B=C=0ではS2=0S_2=0かつT2=0T_2=0のはずでT2=1T_2=1は誤り、(5)のA=1A=1B=1B=1C=0C=0では和S2=0S_2=0・桁上げT2=1T_2=1のはずで記述と合わない。

よって正しい記述は(2)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問1

法規

問1 「電気事業法」に基づく,一般用電気工作物に該当するものは次のうちどれか。なお,(1)~(5)の電気工作物は,その受電のための電線路以外の電線路により,その構内以外の場所にある電気工作物と電気的に接続されていないものとする。

  • 1.受電電圧6.6kV,受電電力60kWの店舗の電気工作物
  • 2.受電電圧200V,受電電力30kWで,別に発電電圧200V,出力15kWの内燃力による非常用予備発電装置を有する病院の電気工作物
  • 3.受電電圧6.6kV,受電電力45kWの事務所の電気工作物
  • 4.受電電圧200V,受電電力30kWで,別に発電電圧100V,出力7kWの太陽電池発電設備と,発電電圧100V,出力15kWの風力発電設備を有する公民館の電気工作物
  • 5.受電電圧200V,受電電力35kWで,別に発電電圧100V,出力5kWの太陽電池発電設備を有する事務所の電気工作物

正解:5

解説

考え方

一般用電気工作物に該当するのは、低圧(600V以下)で受電し、その構内で使用する電気工作物であって、併設する発電設備が一般用に区分される小規模発電設備(太陽電池発電設備なら出力10kW未満、内燃力発電設備なら出力10kW未満 など)のみのものである。 (1)と(3)は6.6kV(高圧)で受電しているため自家用電気工作物となり除外される。(2)の内燃力発電設備は出力10kW未満であれば小規模発電設備に含まれるが、出力15kWはこれを超えるため自家用となる。(4)の風力発電設備(出力20kW未満)は小規模事業用電気工作物に区分されるため、一般用電気工作物には含まれない。(5)は低圧200Vで受電し、併設するのが出力5kW(10kW未満)の太陽電池発電設備のみであり、一般用電気工作物に該当する。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問2

法規

問2 「電気工事士法」においては,電気工事の作業内容に応じて必要な資格を定めているが,作業者の資格とその電気工事の作業に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

  • 1.第一種電気工事士は,自家用電気工作物であって最大電力250kWの需要設備の電気工事の作業に従事できる。
  • 2.第二種電気工事士は,一般用電気工作物に設置される出力3kWの太陽電池発電設備の設置のための電気工事の作業に従事できる。
  • 3.第一種電気工事士は,最大電力250kWの自家用電気工作物に設置される出力50kWの非常用予備発電装置の発電機に係る電気工事の作業に従事できる。
  • 4.第二種電気工事士は,一般用電気工作物に設置されるネオン用分電盤の電気工事の作業に従事できる。
  • 5.認定電気工事従事者は,自家用電気工作物であって最大電力250kWの需要設備のうち200Vの電動機の接地工事の作業に従事できる。

正解:3

解説

考え方

不適切なものを選ぶ問題である。非常用予備発電装置に係る電気工事は「特殊電気工事」に区分され、その作業に従事するには特種電気工事資格者(非常用予備発電装置工事)の認定を受けている必要がある。第一種電気工事士の資格だけでは、この発電機に係る電気工事の作業に従事することはできない。したがって(3)が不適切である。 他の選択肢は、第一種電気工事士が最大電力500kW未満の自家用電気工作物の作業に従事できること、第二種電気工事士が一般用電気工作物の作業に従事できること、認定電気工事従事者が簡易電気工事(600V以下の作業)に従事できることを述べており、いずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問3

法規

問3 次の文章は,「電気設備技術基準」に関する記述である。 電路は,大地から (ア) しなければならない。ただし,構造上やむを得ない場合であって通常予見される使用形態を考慮し危険のおそれがない場合,又は (イ) による高電圧の侵入等の異常が発生した際の危険を回避するための (ウ) その他の保安上必要な措置を講ずる場合は,この限りでない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)離隔 (イ)事故 (ウ)遮断
  • 2.(ア)離隔 (イ)短絡 (ウ)遮断
  • 3.(ア)絶縁 (イ)混触 (ウ)接地
  • 4.(ア)絶縁 (イ)短絡 (ウ)離隔
  • 5.(ア)遮断 (イ)混触 (ウ)接地

正解:3

解説

考え方

電気設備技術基準の電路の絶縁に関する規定である。原則として電路は大地から(ア)絶縁しなければならない。ただし、構造上やむを得ず危険のおそれがない場合や、(イ)混触による高電圧の侵入等の異常が発生した際の危険を回避するための(ウ)接地その他の保安上必要な措置を講ずる場合は、この限りでないとされる。 混触時の危険回避のために行うのは接地であることからも、(イ)混触・(ウ)接地の組合せが正しいと判断でき、(ア)絶縁と合わせて(3)が正答となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問4

法規

問4 公称電圧6600Vの三相3線式中性点非接地方式の架空配電線路(電線はケーブル以外を使用)があり,そのこう長は20kmである。この配電線路に接続される柱上変圧器の低圧電路側に施設されるB種接地工事の接地抵抗値[Ω]の上限として,「電気設備技術基準の解釈」に基づき,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,高圧電路と低圧電路の混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に,1秒以内に自動的に高圧電路を遮断する装置を施設しているものとする。 なお,高圧配電線路の1線地絡電流I1[A]は,次式によって求めるものとする。 I1=1+{(V/3)L-100}/150 [A] Vは,配電線路の公称電圧を1.1で除した電圧[kV] Lは,同一母線に接続される架空配電線路の電線延長[km]

  • 1.75
  • 2.150
  • 3.225
  • 4.300
  • 5.600

正解:4

解説

考え方

まず1線地絡電流を求める。公称電圧を1.1で除した電圧は V=66001.1=6 kVV = \frac{6600}{1.1} = 6 \text{ kV} である。三相3線式でこう長20kmなので電線延長は L=20×3=60 kmL = 20 \times 3 = 60 \text{ km} となる。 これを式に代入すると I1=1+V3L100150=1+63×60100150=1+201501.13I_1 = 1 + \frac{\frac{V}{3}L - 100}{150} = 1 + \frac{\frac{6}{3} \times 60 - 100}{150} = 1 + \frac{20}{150} \approx 1.13 となる。地絡電流は小数点以下を切り上げ、かつ2A未満は2Aとするため I1=2 AI_1 = 2 \text{ A} とする。 本問では混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に1秒以内に自動遮断する装置があるので、B種接地抵抗値の上限は 600I1=6002=300Ω\frac{600}{I_1} = \frac{600}{2} = 300 \, \Omega となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問5

法規

問5 次の文章は,「電気設備技術基準」における,電気機械器具等からの電磁誘導作用による影響の防止に関する記述の一部である。 変電所又は開閉所は,通常の使用状態において,当該施設からの電磁誘導作用により (ア) の (イ) に影響を及ぼすおそれがないよう,当該施設の付近において, (ア) によって占められる空間に相当する空間の (ウ) の平均値が,商用周波数において (エ) 以下になるように施設しなければならない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)通信設備 (イ)機能 (ウ)磁界の強さ (エ)200A/m
  • 2.(ア)人 (イ)健康 (ウ)磁界の強さ (エ)100A/m
  • 3.(ア)無線設備 (イ)機能 (ウ)磁界の強さ (エ)100A/m
  • 4.(ア)通信設備 (イ)機能 (ウ)磁束密度 (エ)200μT
  • 5.(ア)人 (イ)健康 (ウ)磁束密度 (エ)200μT

正解:5

解説

考え方

電気設備技術基準における電磁誘導作用による影響防止の規定である。変電所又は開閉所は、電磁誘導作用により(ア)人の(イ)健康に影響を及ぼすおそれがないよう、当該施設の付近において人が占める空間に相当する空間の(ウ)磁束密度の平均値が、商用周波数において(エ)200μT以下になるように施設しなければならないとされている。 人の健康保護を目的とする規定であり、評価量が磁束密度・限度値が200μTである(5)が正しい組合せとなる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問6

法規

問6 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく地中電線と他の地中電線等との接近又は交差に関する記述である。 高圧地中電線と特別高圧地中電線とが接近又は交差する場合において,次に該当する場合,地中電線相互の離隔距離を0m以上で施設することができるとされているが,その条件として不適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.それぞれの地中電線が自消性のある難燃性の被覆を有する場合
  • 2.それぞれの地中電線が堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められる場合
  • 3.いずれかの地中電線が不燃性の被覆を有する場合
  • 4.地中電線相互の間に危険を表示する埋設標識を設ける場合
  • 5.いずれかの地中電線が堅ろうな不燃性の管に収められる場合

正解:4

解説

考え方

高圧地中電線と特別高圧地中電線とが接近・交差する場合に、離隔距離を0m以上(相互に接しても可)で施設できる条件を問う、不適切なものを選ぶ問題である。基準では、それぞれの電線が自消性のある難燃性の被覆を有する場合、堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められる場合、いずれかが不燃性の被覆を有する場合、いずれかが堅ろうな不燃性の管に収められる場合などが条件として挙げられている。 これらはいずれも延焼防止に関わる条件であり、(4)の「危険を表示する埋設標識を設ける」は延焼を防ぐ措置ではなく条件として不適切である。したがって(4)が正答となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問7

法規

問7 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における再閉路時の事故防止に関する記述である。 高圧又は特別高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合(スポットネットワーク受電方式で連系する場合を除く。)は,再閉路時の事故防止のために,分散型電源を連系する変電所の引出口に (ア) を施設すること。ただし,次のいずれかに該当する場合は,この限りでない。 a) 逆潮流がない場合であって,電力系統との連系に係る保護リレー,計器用変流器,計器用変圧器,遮断器及び制御用電源配線が,相互予備となるように2系列化されているとき。ただし,次のいずれかにより簡素化を図ることができる。 ① 2系列の保護リレーのうちの1系列は, (イ) (2相に設置するものに限る。)のみとすることができる。 ② 計器用変流器は, (イ) を計器用変流器の末端に配置する場合,1系列目と2系列目を兼用できる。 ③ 計器用変圧器は,不足電圧リレーを計器用変圧器の末端に配置する場合,1系列目と2系列目を兼用できる。 b) 高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合であって,次のいずれかに適合するとき ① 分散型電源を連系している配電用変電所の遮断器が発する遮断信号を,電力保安通信線又は電気通信事業者の専用回線で伝送し,分散型電源を解列することのできる転送遮断装置及び能動的方式の (ウ) を設置し,かつ,それぞれが別の遮断器により連系を遮断できること。 ② 2方式以上の (ウ) (能動的方式を1方式以上含むもの。)を設置し,かつ,それぞれが別の遮断器により連系を遮断できること。 ③ 能動的方式の (ウ) 及び整定値が分散型電源の運転中における配電線の最低負荷より小さい (エ) を設置し,かつ,それぞれが別の遮断器により連系を遮断できること。 ④ 分散型電源設置者が専用線で連系する場合であって,連系している系統の自動再閉路を実施しないとき 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)不足電圧リレー (イ)周波数低下リレー (ウ)単独運転検出装置 (エ)不足電力リレー
  • 2.(ア)不足電圧リレー (イ)不足電力リレー (ウ)線路無電圧確認装置 (エ)逆電力リレー
  • 3.(ア)線路無電圧確認装置 (イ)不足電力リレー (ウ)単独運転検出装置 (エ)逆電力リレー
  • 4.(ア)線路無電圧確認装置 (イ)周波数低下リレー (ウ)単独運転検出装置 (エ)不足電力リレー
  • 5.(ア)不足電圧リレー (イ)周波数低下リレー (ウ)線路無電圧確認装置 (エ)逆電力リレー

正解:3

解説

考え方

分散型電源を連系する場合の再閉路時の事故防止に関する解釈の規定である。変電所の引出口には、系統側の停電を確認して再閉路の事故を防ぐため(ア)線路無電圧確認装置を施設する。2系列化による簡素化では、1系列を(イ)不足電力リレーのみとすることができる。単独運転を防止・検出する装置として(ウ)単独運転検出装置を設置し、配電線の最低負荷より小さい整定値の(エ)逆電力リレーと組み合わせる。 これらの組合せから(3)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問8

法規

問8 次の文章は,「電気設備技術基準」及び「電気設備技術基準の解釈」に基づく移動電線の施設に関する記述である。 a) 移動電線を電気機械器具と接続する場合は,接続不良による感電又は (ア) のおそれがないように施設しなければならない。 b) 高圧の移動電線に電気を供給する電路には, (イ) が生じた場合に,当該高圧の移動電線を保護できるよう, (イ) 遮断器を施設しなければならない。 c) 高圧の移動電線と電気機械器具とは (ウ) その他の方法により堅ろうに接続すること。 d) 特別高圧の移動電線は,充電部分に人が触れた場合に人に危険を及ぼすおそれがない電気集じん応用装置に附属するものを (エ) に施設する場合を除き,施設しないこと。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)火災 (イ)地絡 (ウ)差込み接続器使用 (エ)屋内
  • 2.(ア)断線 (イ)過電流 (ウ)ボルト締め (エ)屋外
  • 3.(ア)断線 (イ)地絡 (ウ)差込み接続器使用 (エ)屋外
  • 4.(ア)火災 (イ)過電流 (ウ)ボルト締め (エ)屋内
  • 5.(ア)断線 (イ)過電流 (ウ)差込み接続器使用 (エ)屋外

正解:4

解説

考え方

移動電線の施設に関する規定である。移動電線を電気機械器具と接続する場合は、接続不良による感電又は(ア)火災のおそれがないように施設する。高圧の移動電線に電気を供給する電路には、(イ)過電流が生じた場合に保護できるよう(イ)過電流遮断器を施設する。高圧の移動電線と電気機械器具とは(ウ)ボルト締めその他の方法により堅ろうに接続する。特別高圧の移動電線は、電気集じん応用装置に附属するものを(エ)屋内に施設する場合を除き施設しないこととされている。 これらの組合せから(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問9

法規

問9 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における電動機の過負荷保護装置の施設に関する記述である。 屋内に施設する電動機には,電動機が焼損するおそれがある過電流を生じた場合に (ア) これを阻止し,又はこれを警報する装置を設けること。ただし,次のいずれかに該当する場合はこの限りでない。 a) 電動機を運転中,常時, (イ) が監視できる位置に施設する場合 b) 電動機の構造上又は負荷の性質上,その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流を生じるおそれがない場合 c) 電動機が単相のものであって,その電源側電路に施設する (ウ) 遮断器の定格電流が15A( (エ) 遮断器にあっては,20A)以下の場合 d) 電動機の出力が (オ) kW以下の場合 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)自動的に (イ)取扱者 (ウ)配線用 (エ)過電流 (オ)0.2
  • 2.(ア)遅滞なく (イ)取扱者 (ウ)配線用 (エ)過電流 (オ)2
  • 3.(ア)自動的に (イ)取扱者 (ウ)過電流 (エ)配線用 (オ)0.2
  • 4.(ア)遅滞なく (イ)管理者 (ウ)配線用 (エ)過電流 (オ)2
  • 5.(ア)自動的に (イ)管理者 (ウ)過電流 (エ)配線用 (オ)2

正解:3

解説

考え方

電動機の過負荷保護装置の施設に関する規定である。屋内に施設する電動機には、焼損のおそれがある過電流を生じた場合に(ア)自動的にこれを阻止し又は警報する装置を設ける。ただし、運転中常時(イ)取扱者が監視できる位置に施設する場合などは除外される。電源側電路に施設する(ウ)過電流遮断器の定格電流が15A((エ)配線用遮断器にあっては20A)以下の場合や、電動機の出力が(オ)0.2kW以下の場合も除外される。 これらの組合せから(3)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問10

法規

問10 次の文章は,計器用変成器の変流器に関する記述である。その記述内容として誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.変流器は,一次電流から生じる磁束によって二次電流を発生させる計器用変成器である。
  • 2.変流器は,二次側に開閉器やヒューズを設置してはいけない。
  • 3.変流器は,通電中に二次側が開放されると変流器に異常電圧が発生し,絶縁が破壊される危険性がある。
  • 4.変流器の通電中に,電流計をやむを得ず交換する場合は,二次側端子を短絡して交換し,その後に短絡を外す。
  • 5.変流器は,一次電流が一定でも二次側の抵抗値により変流比は変化するので,電流計の選択には注意が必要になる。

正解:5

解説

考え方

変流器(CT)に関する記述で、誤っているものを選ぶ。変流器の変流比は一次巻線と二次巻線の巻数比によって決まり、二次側に接続する電流計の抵抗値(負担)を変えても変流比そのものは変化しない。したがって「二次側の抵抗値により変流比は変化する」とした(5)が誤りである。 他の記述は正しい。特に通電中に二次側を開放すると高電圧が発生して絶縁破壊の危険があるため、二次側にヒューズや開閉器を設けず、電流計を交換する際は二次側を短絡してから行う。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問11(a)

法規

問11(a) 最大使用水量15m³/s,有効落差20mの流込み式水力発電所がある。この発電所が利用している河川の流量Qが図のような年間流況曲線(日数dが100日以上の部分は,Q=-0.05d+25[m³/s]で表される。)であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,水車及び発電機の効率はそれぞれ90%及び95%で,流量によって変化しないものとする。 この発電所で年間に溢水が発生する日数の合計として,最も近いのは次のうちどれか。 ただし,溢水とは河川流量を発電に利用しないで無効に放流することをいう。

問11(a)の図
  • 1.180
  • 2.190
  • 3.200
  • 4.210
  • 5.220

正解:3

解説

考え方

溢水は、河川流量が発電所の最大使用水量 15 m3/s15 \text{ m}^3/\text{s} を上回るとき、超過分を発電に使わず放流することで発生する。したがって溢水が生じるのは河川流量 Q>15Q > 15 の期間である。 日数100日以上の部分は Q=0.05d+25Q = -0.05d + 25 で表される。Q=15Q = 15 となる日数は 0.05d+25=15-0.05d + 25 = 15 より d=200d = 200 日である。d<200d < 200 では Q>15Q > 15 となり、d=100d = 100 未満の期間も流量はさらに大きく 1515 を上回るため、d=1d = 1 から約 200200 日までが溢水の期間となる。 よって年間の溢水日数の合計は約 200200 日である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問11(b)

法規

問11(b) 最大使用水量15m³/s,有効落差20mの流込み式水力発電所がある。この発電所が利用している河川の流量Qが図のような年間流況曲線(日数dが100日以上の部分は,Q=-0.05d+25[m³/s]で表される。)であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,水車及び発電機の効率はそれぞれ90%及び95%で,流量によって変化しないものとする。 この発電所の年間可能発電電力量[GW・h]の値として,最も近いのは次のうちどれか。

問11(b)の図
  • 1.19.3
  • 2.20.3
  • 3.21.4
  • 4.22.0
  • 5.22.5

正解:1

解説

考え方

発電出力は P=9.8QuHηP = 9.8 \, Q_u H \eta で表される。総合効率は η=0.9×0.95=0.855\eta = 0.9 \times 0.95 = 0.855、有効落差 H=20 mH = 20 \text{ m} である。使用水量 QuQ_u は河川流量が 1515 を超える期間(約200日)は上限の 15 m3/s15 \text{ m}^3/\text{s}、それ以降は Q=0.05d+25Q = -0.05d + 25 の値をそのまま用いる。 最大出力は Pmax=9.8×15×20×0.8552514 kWP_{max} = 9.8 \times 15 \times 20 \times 0.855 \approx 2514 \text{ kW} で、この出力が続く200日間の電力量は 2514×200×2412.07 GW⋅h2514 \times 200 \times 24 \approx 12.07 \text{ GW·h} となる。 d=200d = 200 から 365365 までの165日間は流量が 1515 から 0.05×365+25=6.75 m3/s-0.05 \times 365 + 25 = 6.75 \text{ m}^3/\text{s} へ直線的に減るので、平均使用水量は 15+6.75210.88 m3/s\frac{15 + 6.75}{2} \approx 10.88 \text{ m}^3/\text{s}。この間の平均出力は 9.8×10.88×20×0.8551822 kW9.8 \times 10.88 \times 20 \times 0.855 \approx 1822 \text{ kW} で、電力量は 1822×165×247.22 GW⋅h1822 \times 165 \times 24 \approx 7.22 \text{ GW·h} となる。 合計すると 12.07+7.2219.3 GW⋅h12.07 + 7.22 \approx 19.3 \text{ GW·h} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問12(a)

法規

問12(a) 図は三相3線式高圧電路に変圧器で結合された変圧器低圧側電路を示したものである。低圧側電路の一端子にはB種接地工事が施されている。この電路の一相当たりの対地静電容量をCとし接地抵抗をRBとする。低圧側電路の線間電圧200V,周波数50Hz,対地静電容量Cは0.1μFとして,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし, (ア)変圧器の高圧電路の1線地絡電流は5Aとする。 (イ)高圧側電路と低圧側電路との混触時に低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合は1.3秒で自動的に高圧電路を遮断する装置が設けられているものとする。 変圧器に施された,接地抵抗RBの抵抗値について「電気設備技術基準の解釈」で許容されている上限の抵抗値[Ω]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問12(a)の図
  • 1.20
  • 2.30
  • 3.40
  • 4.60
  • 5.100

正解:4

解説

考え方

B種接地工事の接地抵抗値の上限は、高圧電路の1線地絡電流を IgI_g として、混触時の遮断時間によって定まる。本問では混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に1.3秒(1秒を超え2秒以内)で自動遮断する装置が設けられているので、上限値は 300Ig\frac{300}{I_g} で計算する。 1線地絡電流は Ig=5 AI_g = 5 \text{ A} であるから RB=3005=60ΩR_B = \frac{300}{5} = 60 \, \Omega となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問12(b)

法規

問12(b) 図は三相3線式高圧電路に変圧器で結合された変圧器低圧側電路を示したものである。低圧側電路の一端子にはB種接地工事が施されている。この電路の一相当たりの対地静電容量をCとし接地抵抗をRBとする。低圧側電路の線間電圧200V,周波数50Hz,対地静電容量Cは0.1μFとして,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし, (ア)変圧器の高圧電路の1線地絡電流は5Aとする。 (イ)高圧側電路と低圧側電路との混触時に低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合は1.3秒で自動的に高圧電路を遮断する装置が設けられているものとする。 接地抵抗RBの抵抗値を10Ωとしたときに,RBに常時流れる電流IBの値[mA]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,記載以外のインピーダンスは無視するものとする。

問12(b)の図
  • 1.11
  • 2.19
  • 3.33
  • 4.65
  • 5.192

正解:1

解説

考え方

低圧側は3線式で、B種接地はそのうち1端子に直接施されている。各線の対地静電容量Cによる容量性リアクタンスは

XC=1ωC=12π×50×0.1×1063.2×104ΩX_C=\dfrac{1}{\omega C}=\dfrac{1}{2\pi \times 50 \times 0.1\times10^{-6}}\approx3.2\times10^{4}\,\Omega

であり、接地抵抗RB=10ΩR_B=10\,\Omegaに比べて極めて大きい。したがって接地された端子の対地電位はほぼ0V0\,\text{V}に保たれ、その端子自身の静電容量にはほとんど電流が流れない。電流を生むのは残る非接地の2端子で、いずれも線間電圧200V200\,\text{V}の大きさで対地電位差を持ち、同じ端子を基準とする線間電圧どうしの関係から、この2つの電圧の位相差は6060^{\circ}になる。

端子1つ分の対地充電電流の大きさは

I1=ωC×200=2π×50×0.1×106×2006.28×103AI_1=\omega C \times 200 = 2\pi\times50\times0.1\times10^{-6}\times200\approx6.28\times10^{-3}\,\text{A}

大きさが等しいこの2つの電流を位相差6060^{\circ}でベクトル合成すると、その大きさは2I1cos30=3I12I_1\cos30^{\circ}=\sqrt{3}\,I_1となり、この合成電流がそのままRBR_Bに流れ込む。

IB=3×6.28×10310.9×103A=10.9mAI_B=\sqrt{3}\times6.28\times10^{-3}\approx10.9\times10^{-3}\,\text{A}=10.9\,\text{mA}

よって最も近い値は11mA11\,\text{mA}である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問13(a)

法規

問13(a) 受電電圧6kV,契約電力500kWの自家用電気工作物の受電設備がある。「電気設備の技術基準の解釈」に基づき,周波数50Hzの交流電源を使用して受電設備の高圧電路の絶縁耐力試験を行うとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,高圧電路の最大使用電圧は6900Vとし,3線一括した高圧電路と大地との間の静電容量は0.2μFとする。 絶縁耐力試験における対地充電電流[A]の値として,最も近いのは次のうちどれか。

  • 1.0.32
  • 2.0.43
  • 3.0.54
  • 4.0.65
  • 5.0.71

正解:4

解説

考え方

高圧電路の絶縁耐力試験電圧は、最大使用電圧の1.5倍である。したがって試験電圧は V=6900×1.5=10350 VV = 6900 \times 1.5 = 10350 \text{ V} となる。 対地充電電流は静電容量に流れる電流であり、Ic=2πfCV=2π×50×0.2×106×103500.65 AI_c = 2\pi f C V = 2\pi \times 50 \times 0.2 \times 10^{-6} \times 10350 \approx 0.65 \text{ A} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問13(b)

法規

問13(b) 受電電圧6kV,契約電力500kWの自家用電気工作物の受電設備がある。「電気設備の技術基準の解釈」に基づき,周波数50Hzの交流電源を使用して受電設備の高圧電路の絶縁耐力試験を行うとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,高圧電路の最大使用電圧は6900Vとし,3線一括した高圧電路と大地との間の静電容量は0.2μFとする。 この試験に使用する試験装置に必要な容量[kV・A]の値として,最も近いのは次のうちどれか。

  • 1.3
  • 2.5
  • 3.7
  • 4.9
  • 5.11

正解:3

解説

考え方

試験装置に必要な容量は、試験電圧と対地充電電流の積で求められる。試験電圧は V=6900×1.5=10350 VV = 6900 \times 1.5 = 10350 \text{ V}、充電電流は(a)より Ic0.65 AI_c \approx 0.65 \text{ A} である。 よって必要容量は S=V×Ic=10350×0.656.7×103 V⋅A7 kV⋅AS = V \times I_c = 10350 \times 0.65 \approx 6.7 \times 10^{3} \text{ V·A} \approx 7 \text{ kV·A} となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

この試験回をクイズ形式で解く →

掲載している試験問題は、一般財団法人 電気技術者試験センターが実施・公表した過去問題を使用しています。図・グラフ・回路図は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。