令和5年度 下期 第三種電気主任技術者試験(電験三種)の問題と解説【全80問】

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問1

理論

問1 極板間が比誘電率εrの誘電体で満たされている平行平板コンデンサに一定の直流電圧が加えられている。このコンデンサに関する記述a~eとして,誤っているものの組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,コンデンサの端効果は無視できるものとする。 a.極板間の電界分布はεrに依存する。 b.極板間の電位分布はεrに依存する。 c.極板間の静電容量はεrに依存する。 d.極板間に蓄えられる静電エネルギーはεrに依存する。 e.極板上の電荷(電気量)はεrに依存する。

  • 1.a,b
  • 2.a,e
  • 3.b,c
  • 4.a,b,d
  • 5.c,d,e

正解:1

解説

考え方

均一な誘電体で満たされ、直流電圧VVが一定に保たれている。極板間隔をddとすると電界はE=VdE=\frac{V}{d}となり、εr\varepsilon_rには関係なく決まる(a は誤り)。電界が一定なので極板間の電位分布も直線的に決まり、これもεr\varepsilon_rに依存しない(b は誤り)。一方、静電容量はC=εrε0SdC=\varepsilon_r\varepsilon_0\frac{S}{d}εr\varepsilon_rに比例し(c は正しい)、極板上の電荷はQ=CVQ=CV、蓄えられる静電エネルギーはW=12CV2W=\frac{1}{2}CV^2で、いずれもCCを通じてεr\varepsilon_rに依存する(d、e は正しい)。したがって誤っているのは a と b の組合せである。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問2

理論

問2 次の文章は,帯電した導体球に関する記述である。 真空中で導体球A及びBが軽い絶縁体の糸で固定点Oからつり下げられている。真空の誘電率をε0[F/m],重力加速度をg[m/s²]とする。A及びBは同じ大きさと質量m[kg]をもつ。糸の長さは各導体球の中心点が点Oから距離l[m]となる長さである。 まず,導体球A及びBにそれぞれ電荷Q[C],3Q[C]を与えて帯電させたところ,静電力による (ア) が生じ,図のようにA及びBの中心点間がd[m]離れた状態で釣り合った。ただし,導体球の直径はdに比べて十分に小さいとする。このとき,個々の導体球において,静電力F= (イ) [N],重力mg[N],糸の張力T[N],の三つの力が釣り合っている。三平方の定理よりF²+(mg)²=T²が成り立ち,張力の方向を考えるとF/Tはd/2lに等しい。これらよりTを消去し整理すると,dが満たす式として,k(d/2l)³=√(1-(d/2l)²)が導かれる。ただし,係数k= (ウ) である。 次に,AとBとを一旦接触させたところAB間で電荷が移動し,同電位となった。そしてAとBとが力の釣合いの位置に戻った。接触前に比べ,距離dは (エ) した。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問2の図
  • 1.(ア)反発力 (イ)3Q²/(4πε0d²) (ウ)16πε0l²mg/(3Q²) (エ)増加
  • 2.(ア)吸引力 (イ)Q²/(4πε0d²) (ウ)4πε0l²mg/Q² (エ)増加
  • 3.(ア)反発力 (イ)3Q²/(4πε0d²) (ウ)4πε0l²mg/Q² (エ)増加
  • 4.(ア)反発力 (イ)Q²/(4πε0d²) (ウ)16πε0l²mg/(3Q²) (エ)減少
  • 5.(ア)吸引力 (イ)Q²/(4πε0d²) (ウ)4πε0l²mg/Q² (エ)減少

正解:1

解説

考え方

A、B には同符号の電荷QQ3Q3Qを与えたので、両者の間には反発力が生じる(アは反発力)。静電力の大きさはクーロンの法則よりF=Q3Q4πε0d2=3Q24πε0d2F=\frac{Q\cdot 3Q}{4\pi\varepsilon_0 d^2}=\frac{3Q^2}{4\pi\varepsilon_0 d^2}(イ)。 次に係数kkを求める。力の釣合いからFT=d/2l=d2l\frac{F}{T}=\frac{d/2}{l}=\frac{d}{2l}mgT=1(d2l)2\frac{mg}{T}=\sqrt{1-\left(\frac{d}{2l}\right)^2}なので、TTを消去するとF=mgd/2l1(d/2l)2F=mg\cdot\frac{d/2l}{\sqrt{1-(d/2l)^2}}d=2ld2ld=2l\cdot\frac{d}{2l}を用いてF=3Q24πε0d2F=\frac{3Q^2}{4\pi\varepsilon_0 d^2}を代入し整理すると16πε0l2mg3Q2(d2l)3=1(d2l)2\frac{16\pi\varepsilon_0 l^2 mg}{3Q^2}\left(\frac{d}{2l}\right)^3=\sqrt{1-\left(\frac{d}{2l}\right)^2}となり、k=16πε0l2mg3Q2k=\frac{16\pi\varepsilon_0 l^2 mg}{3Q^2}(ウ)。 接触させると電荷は合計4Q4Qを等分して各2Q2Qとなる。反発力は(2Q)24πε0d2=4Q24πε0d2\frac{(2Q)^2}{4\pi\varepsilon_0 d^2}=\frac{4Q^2}{4\pi\varepsilon_0 d^2}で、接触前の3Q24πε0d2\frac{3Q^2}{4\pi\varepsilon_0 d^2}より大きくなるので距離ddは増加する(エ)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問3

理論

問3 次の文章は,強磁性体の応用に関する記述である。 磁界中に強磁性体を置くと,周囲の磁束は,磁束が (ア) 強磁性体の (イ) を通るようになる。このとき,強磁性体を中空にしておくと,中空の部分には外部の磁界の影響がほとんど及ばない。このように,強磁性体でまわりを囲んで,磁界の影響が及ばないようにすることを (ウ) という。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)通りにくい (イ)内部 (ウ)磁気遮へい
  • 2.(ア)通りにくい (イ)外部 (ウ)磁気遮へい
  • 3.(ア)通りにくい (イ)外部 (ウ)静電遮へい
  • 4.(ア)通りやすい (イ)内部 (ウ)磁気遮へい
  • 5.(ア)通りやすい (イ)内部 (ウ)静電遮へい

正解:4

解説

考え方

強磁性体は透磁率が非常に大きく磁束を通しやすいので、磁界中に置くと周囲の磁束は磁束が通りやすい強磁性体の内部を集中して通るようになる(アは通りやすい、イは内部)。このため中空部分には外部磁界の影響がほとんど及ばない。強磁性体で囲んで磁界の影響を遮ることを磁気遮へいという(ウは磁気遮へい)。静電遮へいは導体で電界を遮る別の現象である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問4

理論

問4 図のように,透磁率μ0[H/m]の真空中に,無限に長い直線状導体Aと1辺a[m]の正方形のループ状導体Bが距離d[m]を隔てて置かれている。AとBはxz平面上にあり,Aはz軸と平行,Bの各辺はx軸又はz軸と平行である。A,Bには直流電流IA[A],IB[A]が,それぞれ図示する方向に流れている。このとき,Bに加わる電磁力として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 なお,xyz座標の定義は,破線の枠内の図で示したとおりとする。

問4の図
  • 1.0N つまり電磁力は生じない
  • 2.μ0IAIBa²/(2πd(a+d))[N]の+x方向の力
  • 3.μ0IAIBa²/(2πd(a+d))[N]の-x方向の力
  • 4.μ0IAIBa(a+2d)/(2πd(a+d))[N]の+x方向の力
  • 5.μ0IAIBa(a+2d)/(2πd(a+d))[N]の-x方向の力

正解:2

解説

考え方

無限長直線電流IAI_Aがつくる磁界は距離rrB=μ0IA2πrB=\frac{\mu_0 I_A}{2\pi r}。正方形ループBBのうち、AAに平行な2辺(長さaa)に力がはたらく。AAに近い辺(距離dd)に加わる力はF1=μ0IAIBa2πdF_1=\frac{\mu_0 I_A I_B a}{2\pi d}、遠い辺(距離d+ad+a)に加わる力はF2=μ0IAIBa2π(d+a)F_2=\frac{\mu_0 I_A I_B a}{2\pi (d+a)}。近い辺のほうが強く、電流の向きから合力は+x+x方向となる。合力の大きさはF=F1F2=μ0IAIBa2π(1d1d+a)=μ0IAIBa2πad(d+a)=μ0IAIBa22πd(d+a)F=F_1-F_2=\frac{\mu_0 I_A I_B a}{2\pi}\left(\frac{1}{d}-\frac{1}{d+a}\right)=\frac{\mu_0 I_A I_B a}{2\pi}\cdot\frac{a}{d(d+a)}=\frac{\mu_0 I_A I_B a^2}{2\pi d(d+a)}。よって+x+x方向にこの大きさの力が生じる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問5

理論

問5 図に示す直流回路は,100Vの直流電圧源に直流電流計を介して10Ωの抵抗が接続され,50Ωの抵抗と抵抗R[Ω]が接続されている。電流計は5Aを示している。抵抗R[Ω]で消費される電力の値[W]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。なお,電流計の内部抵抗は無視できるものとする。

問5の図
  • 1.2
  • 2.10
  • 3.20
  • 4.100
  • 5.200

正解:5

解説

考え方

電流計は10Ω10\,\Omegaを流れる幹線電流5 A5\text{ A}を示す。10Ω10\,\Omegaでの電圧降下は10×5=50 V10\times 5=50\text{ V}なので、50Ω50\,\OmegaRRの並列部分には10050=50 V100-50=50\text{ V}が加わる。50Ω50\,\Omegaを流れる電流は5050=1 A\frac{50}{50}=1\text{ A}、したがってRRを流れる電流は51=4 A5-1=4\text{ A}RRで消費される電力は端子電圧と電流の積でP=50×4=200 WP=50\times 4=200\text{ W}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問6

理論

問6 図のような直流回路において,抵抗6Ωの端子間電圧の大きさVの値[V]として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問6の図
  • 1.2
  • 2.5
  • 3.7
  • 4.12
  • 5.15

正解:4

解説

考え方

6Ω6\,\Omegaの上端の節点の電位をVVとし(下側の共通線を基準)、節点方程式を立てる。左の枝からは 21V5\frac{21-V}{5}、右の枝からは 14V10\frac{14-V}{10} の電流が流れ込み、6Ω6\,\Omegaには V6\frac{V}{6} が流れ出るので 21V5+14V10=V6\frac{21-V}{5}+\frac{14-V}{10}=\frac{V}{6} 両辺を3030倍すると 6(21V)+3(14V)=5V6(21-V)+3(14-V)=5V より 168=14V168=14V、したがって V=12 VV=12 \text{ V} となる。 このとき6Ω6\,\Omegaを流れる電流は 126=2 A\frac{12}{6}=2 \text{ A}、左の枝は 21125=1.8 A\frac{21-12}{5}=1.8 \text{ A}、右の枝は 141210=0.2 A\frac{14-12}{10}=0.2 \text{ A} で、節点で 1.8+0.2=2 A1.8+0.2=2 \text{ A} とつじつまが合う。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問7

理論

問7 図のように,抵抗,切換スイッチS及び電流計を接続した回路がある。この回路に直流電圧100Vを加えた状態で,図のようにスイッチSを開いたとき電流計の指示値は2.0Aであった。また,スイッチSを①側に閉じたとき電流計の指示値は2.5A,スイッチSを②側に閉じたとき電流計の指示値は5.0Aであった。このとき,抵抗rの値[Ω]として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,電流計の内部抵抗は無視できるものとし,測定誤差はないものとする。

問7の図
  • 1.20
  • 2.30
  • 3.40
  • 4.50
  • 5.60

正解:5

解説

考え方

スイッチを開いたときI=2.0 AI=2.0\text{ A}なので回路の合成抵抗は1002.0=50Ω\frac{100}{2.0}=50\,\Omega。②側に閉じたときI=5.0 AI=5.0\text{ A}で合成抵抗は1005.0=20Ω\frac{100}{5.0}=20\,\Omegaとなり、これは電源側の抵抗Rs=20ΩR_s=20\,\Omegaだけの状態にあたる。開いたときはこれに直列の抵抗RpR_pが加わって50Ω50\,\OmegaなのでRp=30ΩR_p=30\,\Omega。①側に閉じたときI=2.5 AI=2.5\text{ A}で合成抵抗は1002.5=40Ω\frac{100}{2.5}=40\,\Omega、すなわちRpR_prrの並列抵抗が4020=20Ω40-20=20\,\Omega120=130+1r\frac{1}{20}=\frac{1}{30}+\frac{1}{r}より1r=120130=160\frac{1}{r}=\frac{1}{20}-\frac{1}{30}=\frac{1}{60}、よってr=60Ωr=60\,\Omega。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問8

理論

問8 図のような交流回路において,電源の周波数を変化させたところ,共振時のインダクタンスLの端子電圧VLは314Vであった。共振周波数の値[kHz]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問8の図
  • 1.2.0
  • 2.2.5
  • 3.3.0
  • 4.3.5
  • 5.4.0

正解:2

解説

考え方

図の回路はコンデンサCC、インダクタンスL=10mHL=10\,\text{mH}、抵抗R=0.5ΩR=0.5\,\Omegaの直列回路で、電源電圧はE=1VE=1\,\text{V}である。

直列共振回路では、共振時にCCのリアクタンスとLLのリアクタンスが打ち消し合い、回路のインピーダンスは抵抗分RRのみとなる。したがって共振時の電流は I=ER=10.5=2AI=\dfrac{E}{R}=\dfrac{1}{0.5}=2\,\text{A}

インダクタンスLLの端子電圧は VL=2πfLIV_L=2\pi f L\cdot I

で与えられる。題意よりVL=314VV_L=314\,\text{V}なので、これをffについて解くと f=VL2πLI=3142π×0.01×2=3140.12572500Hz=2.5kHzf=\dfrac{V_L}{2\pi L I}=\dfrac{314}{2\pi\times 0.01\times 2}=\dfrac{314}{0.1257}\approx 2500\,\text{Hz}=2.5\,\text{kHz}

2π6.2832\pi\approx 6.283より2π×0.01×20.12572\pi\times 0.01\times 2\approx0.1257

よって共振周波数は約2.5kHz2.5\,\text{kHz}となり、最も近い値は(2)の2.52.5である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問9

理論

問9 次式に示す電圧e[V]及び電流i[A]による電力の値[kW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 e=100sinωt+50sin(3ωt-π/6)[V] i=20sin(ωt-π/6)+10√3sin(3ωt+π/6)[A]

  • 1.0.95
  • 2.1.08
  • 3.1.16
  • 4.1.29
  • 5.1.34

正解:2

解説

考え方

非正弦波の電力は、電圧と電流の同じ次数の成分ごとにP=VrmsIrmscosθP=V_{rms}I_{rms}\cos\thetaを求めて足し合わせる。基本波はV1=100V_1=100I1=20I_1=20、位相差π6\frac{\pi}{6}なのでP1=1002202cosπ6=1000×32866 WP_1=\frac{100}{\sqrt{2}}\cdot\frac{20}{\sqrt{2}}\cos\frac{\pi}{6}=1000\times\frac{\sqrt{3}}{2}\approx 866\text{ W}。第3調波はV3=50V_3=50I3=103I_3=10\sqrt{3}、位相差π6(π6)=π3\frac{\pi}{6}-\left(-\frac{\pi}{6}\right)=\frac{\pi}{3}なのでP3=5021032cosπ3=2503×12217 WP_3=\frac{50}{\sqrt{2}}\cdot\frac{10\sqrt{3}}{\sqrt{2}}\cos\frac{\pi}{3}=250\sqrt{3}\times\frac{1}{2}\approx 217\text{ W}。合計は866+2171083 W1.08 kW866+217\approx 1083\text{ W}\approx 1.08\text{ kW}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問10

理論

問10 図のように,電圧E[V]の直流電源,スイッチS,R[Ω]の抵抗及び静電容量C[F]のコンデンサからなる回路がある。この回路において,スイッチSを1側に接続してコンデンサを十分に充電した後,時刻t=0sでスイッチSを1側から2側に切り換えた。2側に切り換えた以降の記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,自然対数の底は,2.718とする。

問10の図
  • 1.回路の時定数は,Cの値[F]に比例する。
  • 2.コンデンサの端子電圧vC[V]は,Rの値[Ω]が大きいほど緩やかに減少する。
  • 3.時刻t=0sから回路の時定数だけ時間が経過すると,コンデンサの端子電圧vC[V]は直流電源の電圧E[V]の0.368倍に減少する。
  • 4.抵抗の端子電圧vR[V]の値は負である。
  • 5.時刻t=0sにおける回路の電流i[A]は,Cの値[F]に関係する。

正解:5

解説

考え方

2側に切り換えるとコンデンサはRRを通して放電する。時定数はτ=RC\tau=RCCCに比例するので(1)は正しく、RRが大きいほどτ\tauが大きく緩やかに減少するので(2)も正しい。端子電圧はvC=Eet/τv_C=E e^{-t/\tau}で、t=τt=\tauのときvC=Ee10.368Ev_C=E e^{-1}\approx 0.368Eなので(3)も正しい。放電時は電流の向きが充電時と逆になり抵抗の端子電圧は負になるので(4)も正しい。一方、t=0t=0の電流はi=vC(0)R=ERi=\frac{v_C(0)}{R}=\frac{E}{R}CCには関係しない。したがって(5)が誤り。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問11

理論

問11 FETは,半導体の中を移動する多数キャリアを (ア) 電圧により生じる電界によって制御する素子であり,接合形と (イ) 形がある。次の図記号は接合形の (ウ) チャネルFETを示す。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問11の図
  • 1.(ア)ゲート (イ)MOS (ウ)n
  • 2.(ア)ドレイン (イ)MSI (ウ)p
  • 3.(ア)ソース (イ)DIP (ウ)n
  • 4.(ア)ドレイン (イ)MOS (ウ)p
  • 5.(ア)ゲート (イ)DIP (ウ)n

正解:1

解説

考え方

FETは多数キャリアの流れをゲート電圧により生じる電界で制御するユニポーラ素子である(アはゲート)。構造には接合形とMOS形があり(イはMOS)、図記号の矢印がチャネルを向いている(外向き)ものはnnチャネルを表す(ウはnn)。よって(ア)ゲート、(イ)MOS、(ウ)nnの組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問12

理論

問12 次の文章は,真空中における電子の運動に関する記述である。 図のように,x軸上の負の向きに大きさが一定の電界E[V/m]が存在しているとき,x軸上に電荷が-e[C](eは電荷の絶対値),質量m0[kg]の1個の電子を置いた場合を考える。x軸の正方向の電子の加速度をa[m/s²]とし,また,この電子に加わる力の正方向をx軸の正方向にとったとき,電子の運動方程式は m0a= (ア)  ……① となる。①式から電子は等加速度運動をすることがわかる。したがって,電子の初速度を零としたとき,x軸の正方向に向かう電子の速度v[m/s]は時間t[s]の (イ) 関数となる。また,電子の走行距離xdis[m]は時間t[s]の (ウ) 関数で表される。さらに,電子の運動エネルギーは時間t[s]の (エ) で増加することがわかる。 ただし,電子の速度v[m/s]はその質量の変化が無視できる範囲とする。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問12の図
  • 1.(ア)eE (イ)一次 (ウ)二次 (エ)1乗
  • 2.(ア)1/2eE (イ)二次 (ウ)一次 (エ)1乗
  • 3.(ア)eE² (イ)一次 (ウ)二次 (エ)2乗
  • 4.(ア)1/2eE (イ)二次 (ウ)一次 (エ)2乗
  • 5.(ア)eE (イ)一次 (ウ)二次 (エ)2乗

正解:5

解説

考え方

電界はxx軸の負の向きに大きさEEなのでE=Ex^\vec{E}=-E\hat{x}。電荷e-eに加わる力はF=(e)E=(e)(Ex^)=eEx^\vec{F}=(-e)\vec{E}=(-e)(-E\hat{x})=eE\hat{x}+x+x方向。運動方程式はm0a=eEm_0 a=eE(ア)。加速度が一定なので初速度零の速度はv=atv=atで時間ttの一次関数(イ)、走行距離はxdis=12at2x_{dis}=\frac{1}{2}at^2で二次関数(ウ)。運動エネルギーは12m0v2=12m0(at)2\frac{1}{2}m_0 v^2=\frac{1}{2}m_0(at)^2ttの2乗に比例して増加する(エ)。よって(ア)eEeE、(イ)一次、(ウ)二次、(エ)2乗。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問13

理論

問13 図に示すように二つの増幅器を縦続接続した回路があり,増幅器1の電圧増幅度は10である。今,入力電圧viの値として0.4mVの信号を加えたとき,出力電圧voの値は0.4Vであった。増幅器2の電圧利得の値[dB]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問13の図
  • 1.10
  • 2.20
  • 3.40
  • 4.50
  • 5.60

正解:3

解説

考え方

全体の電圧増幅度はvovi=0.4 V0.4 mV=1000\frac{v_o}{v_i}=\frac{0.4\text{ V}}{0.4\text{ mV}}=1000。増幅器1の増幅度が1010なので、増幅器2の増幅度は100010=100\frac{1000}{10}=100。これをデシベルに直すと20log10100=20×2=40 dB20\log_{10}100=20\times 2=40\text{ dB}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問14

理論

問14 固有の名称をもつSI組立単位の記号と,これと同じ内容を表す他の表し方の組合せとして,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.F C/V
  • 2.W J/s
  • 3.S A/V
  • 4.T Wb/m²
  • 5.Wb V/s

正解:5

解説

考え方

各組立単位を基本量で確認すると、F=C/V\text{F}=\text{C/V}W=J/s\text{W}=\text{J/s}S=A/V\text{S}=\text{A/V}T=Wb/m2\text{T}=\text{Wb/m}^2はいずれも正しい。一方、磁束の単位ウェーバは1 Wb=1 Vs1\text{ Wb}=1\text{ V}\cdot\text{s}(電圧と時間の積)であり、V/s\text{V/s}ではない。したがって誤っているのはWb=V/s\text{Wb}=\text{V/s}の組合せである。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問15(a)

理論

問15(a) 抵抗R[Ω],誘導性リアクタンスX[Ω]からなる平衡三相負荷(力率80%)に対称三相交流電源を接続した交流回路がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図1のように,Y結線した平衡三相負荷に線間電圧210Vの三相電圧を加えたとき,回路を流れる線電流Iは14/√3Aであった。負荷の誘導性リアクタンスXの値[Ω]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問15(a)の図
  • 1.4
  • 2.5
  • 3.9
  • 4.12
  • 5.15

正解:3

解説

考え方

Y結線なので相電圧は2103 V\frac{210}{\sqrt{3}}\text{ V}、相電流は線電流に等しく143 A\frac{14}{\sqrt{3}}\text{ A}。1相のインピーダンスはZ=210/314/3=21014=15ΩZ=\frac{210/\sqrt{3}}{14/\sqrt{3}}=\frac{210}{14}=15\,\Omega。力率80%80\%なのでcosθ=0.8\cos\theta=0.8sinθ=0.6\sin\theta=0.6。誘導性リアクタンスはX=Zsinθ=15×0.6=9ΩX=Z\sin\theta=15\times 0.6=9\,\Omega。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問15(b)

理論

問15(b) 抵抗R[Ω],誘導性リアクタンスX[Ω]からなる平衡三相負荷(力率80%)に対称三相交流電源を接続した交流回路がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図1の各相の負荷を使ってΔ結線し,図2のように相電圧200Vの対称三相電源に接続した。この平衡三相負荷の全消費電力の値[kW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問15(b)の図
  • 1.8
  • 2.11.1
  • 3.13.9
  • 4.19.2
  • 5.33.3

正解:4

解説

考え方

1相のインピーダンスは(a)と同じZ=15ΩZ=15\,\OmegaR=12ΩR=12\,\OmegaX=9ΩX=9\,\Omega)。電源の相電圧200 V200\text{ V}より線間電圧はVl=3×200346 VV_l=\sqrt{3}\times 200\approx 346\text{ V}で、これがΔ結線負荷の各相に加わる。相電流はIp=3461523.1 AI_p=\frac{346}{15}\approx 23.1\text{ A}。全消費電力はP=3Ip2R=3×23.12×121.92×104 W=19.2 kWP=3 I_p^2 R=3\times 23.1^2\times 12\approx 1.92\times 10^4\text{ W}=19.2\text{ kW}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問16(a)

理論

問16(a) 図のように,電源E[V],負荷抵抗R[Ω],内部抵抗Rv[kΩ]の電圧計及び内部抵抗Ra[Ω]の電流計を接続した回路がある。この回路において,電圧計及び電流計の指示値がそれぞれV1[V],I1[A]であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,電圧計と電流計の指示値の積を負荷抵抗R[Ω]の消費電力の測定値とする。 電流計の電力損失の値[W]を表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(a)の図
  • 1.V1²/Ra
  • 2.V1²/Ra-I1²Ra
  • 3.V1²/Rv+I1²Ra
  • 4.I1²Ra
  • 5.I1²Ra-I1²Rv

正解:4

解説

考え方

電流計は負荷RRと直列に接続され、負荷電流I1I_1がそのまま電流計を流れる。電流計の内部抵抗はRaR_aなので、そこで消費される電力(電力損失)はP=I12RaP=I_1^2 R_aである。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問16(b)

理論

問16(b) 図のように,電源E[V],負荷抵抗R[Ω],内部抵抗Rv[kΩ]の電圧計及び内部抵抗Ra[Ω]の電流計を接続した回路がある。この回路において,電圧計及び電流計の指示値がそれぞれV1[V],I1[A]であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,電圧計と電流計の指示値の積を負荷抵抗R[Ω]の消費電力の測定値とする。 今,負荷抵抗R=320Ω,電流計の内部抵抗Ra=4Ωが分かっている。この回路で得られた負荷抵抗R[Ω]の消費電力の測定値V1I1[W]に対して,R[Ω]の消費電力を真値とするとき,誤差率の値[%]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(b)の図
  • 1.0.3
  • 2.0.8
  • 3.0.9
  • 4.1.0
  • 5.1.2

正解:5

解説

考え方

電流計は負荷RRと直列で、電圧計は電流計と負荷の直列部分の電圧V1V_1を示す。よってV1=I1(Ra+R)V_1=I_1(R_a+R)、測定値はV1I1=I12(Ra+R)V_1 I_1=I_1^2(R_a+R)。真値はRRのみの消費電力I12RI_1^2 R。誤差率はV1I1I12RI12R=RaR=4320=0.0125=1.25%\frac{V_1 I_1 - I_1^2 R}{I_1^2 R}=\frac{R_a}{R}=\frac{4}{320}=0.0125=1.25\%。最も近い値は1.2%1.2\%。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問17(a)

理論

問17(a) 図1の端子a-d間の合成静電容量について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 端子b-c-d間は図2のようにΔ結線で接続されている。これを図3のようにY結線に変換したとき,電気的に等価となるコンデンサCの値[μF]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(a)の図
  • 1.1.0
  • 2.2.0
  • 3.4.5
  • 4.6.0
  • 5.9.0

正解:5

解説

考え方

コンデンサのΔ-Y変換では、インピーダンスZ=1ωCZ=\frac{1}{\omega C}について抵抗と同じ変換式が成り立つ。対称なΔ結線(各辺CΔC_\Delta)では、Y結線の等価容量はZY=ZΔ3Z_Y=\frac{Z_\Delta}{3}よりC=3CΔC=3C_\Deltaとなる。図2の各辺が3μF3\,\mu\text{F}なので、Y変換後の各コンデンサはC=3×3=9μFC=3\times 3=9\,\mu\text{F}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問17(b)

理論

問17(b) 図1の端子a-d間の合成静電容量について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図3を用いて,図1の端子b-c-d間をY結線回路に変換したとき,図1の端子a-d間の合成静電容量C0の値[μF]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(b)の図
  • 1.3.0
  • 2.4.5
  • 3.4.8
  • 4.6.0
  • 5.9.0

正解:3

解説

考え方

図1のb-c-d間は、b-c間3μF3\,\mu\text{F}、c-d間3μF3\,\mu\text{F}、d-b間3μF3\,\mu\text{F}Δ\Delta(デルタ)結線になっている(図2)。これをY結線(図3)に変換する。

コンデンサの直列合成はインピーダンス(すなわち1/C1/C)が抵抗と同じ規則に従うため、静電容量のΔ\Delta-Y変換は抵抗の場合と逆数の関係になる。等しい容量CΔC_\DeltaΔ\DeltaをYに変換すると、Y結線の各容量はCY=3CΔC_Y=3C_\Deltaとなる(抵抗の場合のRY=RΔ/3R_Y=R_\Delta/3の逆数関係)。ここではCΔ=3μFC_\Delta=3\,\mu\text{F}なので CY=3×3=9μFC_Y=3\times 3=9\,\mu\text{F}

となり、b、c、dはそれぞれ中性点nに対し9μF9\,\mu\text{F}で結ばれる(図3)。

この変換を図1に適用すると、端子aから中性点nへは次の2経路が並列に存在する。

a-b-n経路:9μF9\,\mu\text{F}(a-b)と9μF9\,\mu\text{F}(b-n)の直列で 9×99+9=4.5μF\dfrac{9\times 9}{9+9}=4.5\,\mu\text{F}

a-c-n経路:18μF18\,\mu\text{F}(a-c)と9μF9\,\mu\text{F}(c-n)の直列で 18×918+9=6μF\dfrac{18\times 9}{18+9}=6\,\mu\text{F}

この2経路は並列なので、a-n間の合成静電容量は 4.5+6=10.5μF4.5+6=10.5\,\mu\text{F}

さらにn-d間の9μF9\,\mu\text{F}と直列合成すると、a-d間の合成静電容量は C0=10.5×910.5+9=94.519.54.8μFC_0=\dfrac{10.5\times 9}{10.5+9}=\dfrac{94.5}{19.5}\approx 4.8\,\mu\text{F}

よって最も近い値は(3)の4.84.8である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問18(a)

理論

問18(a) 図1は,飽和領域で動作する接合形FETを用いた増幅回路を示し,図中のvi並びにvoはそれぞれ,入力と出力の小信号交流電圧[V]を表す。また,図2は,その増幅回路で使用するFETのゲート-ソース間電圧Vgs[V]に対するドレーン電流Id[mA]の特性を示している。抵抗RG=1MΩ,RD=5kΩ,RL=2.5kΩ,直流電源電圧VDD=20Vとするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 FETの動作点が図2の点Pとなる抵抗RSの値[kΩ]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問18(a)の図
  • 1.0.1
  • 2.0.3
  • 3.0.5
  • 4.1
  • 5.3

正解:4

解説

考え方

ゲート電流は流れないのでRGR_Gによる電圧降下はなく、ゲート電位は0 V0\text{ V}。ソース抵抗RSR_SにはIdI_dが流れ、ソース電位はIdRSI_d R_Sとなるので、ゲート-ソース間電圧はVgs=0IdRS=IdRSV_{gs}=0-I_d R_S=-I_d R_S。図2の動作点PではVgs=1.8 VV_{gs}=-1.8\text{ V}Id=1.8 mAI_d=1.8\text{ mA}と読めるので、RS=VgsId=1.81.8×103=1000Ω=1 kΩR_S=\frac{|V_{gs}|}{I_d}=\frac{1.8}{1.8\times 10^{-3}}=1000\,\Omega=1\text{ k}\Omega。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問18(b)

理論

問18(b) 図1は,飽和領域で動作する接合形FETを用いた増幅回路を示し,図中のvi並びにvoはそれぞれ,入力と出力の小信号交流電圧[V]を表す。また,図2は,その増幅回路で使用するFETのゲート-ソース間電圧Vgs[V]に対するドレーン電流Id[mA]の特性を示している。抵抗RG=1MΩ,RD=5kΩ,RL=2.5kΩ,直流電源電圧VDD=20Vとするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図2の特性曲線の点Pにおける接線の傾きを読むことで,FETの相互コンダクタンスがgm=6mSであるとわかる。この値を用いて,増幅回路の小信号交流等価回路をかくと図3となる。ここで,コンデンサC1,C2,Csのインピーダンスが使用する周波数で十分に小さいときを考えており,FETの出力インピーダンスがRD[kΩ]やRL[kΩ]より十分大きいとしている。この増幅回路の電圧増幅度Av=|vo/vi|の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問18(b)の図
  • 1.10
  • 2.30
  • 3.50
  • 4.100
  • 5.300

正解:1

解説

考え方

交流小信号等価回路では、出力電圧はvo=gmvi(RDRL)v_o=-g_m v_i(R_D\parallel R_L)となる。負荷抵抗の並列合成はRDRL=5×2.55+2.5=12.57.51.67 kΩR_D\parallel R_L=\frac{5\times 2.5}{5+2.5}=\frac{12.5}{7.5}\approx 1.67\text{ k}\Omega。電圧増幅度はAv=vovi=gm(RDRL)=6×103×1.67×10310A_v=\left|\frac{v_o}{v_i}\right|=g_m(R_D\parallel R_L)=6\times 10^{-3}\times 1.67\times 10^{3}\approx 10。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問1

電力

問1 次の文章は,水力発電の理論式に関する記述である。 図に示すように,放水地点の水面を基準面とすれば,基準面から貯水池の静水面までの高さHg[m]を一般に (ア) という。また,水路や水圧管の壁と水との摩擦によるエネルギー損失に相当する高さh1[m]を (イ) という。さらに,Hgとh1の差H=Hg-h1を一般に (ウ) という。 今,Q[m³/s]の水が水車に流れ込み,水車の効率をηwとすれば,水車出力Pwは (エ) になる。さらに,発電機の効率をηgとすれば,発電機出力Pは (オ) になる。ただし,重力加速度は9.8m/s²とする。

問1の図
  • 1.(ア)総落差 (イ)損失水頭 (ウ)実効落差 (エ)9.8QHηw×10³[W] (オ)9.8QHηwηg×10³[W]
  • 2.(ア)自然落差 (イ)位置水頭 (ウ)有効落差 (エ)9.8QH/ηw×10⁻³[kW] (オ)9.8QHηg/ηw×10⁻³[kW]
  • 3.(ア)総落差 (イ)損失水頭 (ウ)有効落差 (エ)9.8QHηw×10³[W] (オ)9.8QHηwηg×10³[W]
  • 4.(ア)基準落差 (イ)圧力水頭 (ウ)実効落差 (エ)9.8QHηw[kW] (オ)9.8QHηwηg[kW]
  • 5.(ア)基準落差 (イ)速度水頭 (ウ)有効落差 (エ)9.8QHηw[kW] (オ)9.8QHηwηg[kW]

正解:3

解説

考え方

放水地点の水面を基準面としたとき、そこから貯水池の静水面までの高さHgH_gを(ア)総落差という。水路や水圧管での摩擦によるエネルギー損失に相当する高さh1h_1を(イ)損失水頭という。総落差から損失水頭を差し引いたH=Hgh1H = H_g - h_1を(ウ)有効落差という。 水車出力はPw=9.8QHηw [kW]P_w = 9.8 Q H \eta_w \text{ [kW]}で表され、これを [W]\text{ [W]}単位にすると(エ)9.8QHηw×103 [W]9.8 Q H \eta_w \times 10^3 \text{ [W]}となる。さらに発電機効率ηg\eta_gを掛けた発電機出力は(オ)9.8QHηwηg×103 [W]9.8 Q H \eta_w \eta_g \times 10^3 \text{ [W]}となる。 これらの組合せが正しいのは(3)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問2

電力

問2 定格出力1000MW,速度調定率5%のタービン発電機と,定格出力300MW,速度調定率3%の水車発電機が電力系統に接続され,前者は80%出力,後者は60%出力にて定格周波数(50Hz)でガバナフリー運転を行っている。 負荷が急変して,系統周波数が0.2Hz低下したとき,タービン発電機と水車発電機の出力[MW]の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,このガバナフリー運転におけるガバナ特性は直線とし,次式で表される速度調定率に従うものとする。また,この系統内で周波数調整を行っている発電機はこの2台のみとする。 速度調定率={(n2-n1)/nn}/{(P1-P2)/Pn}×100[%] P1:初期出力[MW]  n1:出力P1における回転速度[min⁻¹] P2:変化後の出力[MW]  n2:変化後の出力P2における回転速度[min⁻¹] Pn:定格出力[MW]  nn:定格回転速度[min⁻¹]

  • 1.タービン発電機720MW 水車発電機140MW
  • 2.タービン発電機733MW 水車発電機147MW
  • 3.タービン発電機867MW 水車発電機213MW
  • 4.タービン発電機880MW 水車発電機220MW
  • 5.タービン発電機933MW 水車発電機204MW

正解:4

解説

考え方

速度調定率の式を出力変化について解くと、周波数の低下分による出力の増加はΔP=Pn×Δf/fnR\Delta P = P_n \times \frac{\Delta f / f_n}{R}で求められる。系統周波数が0.2 Hz0.2 \text{ Hz}低下したのでΔffn=0.250=0.004\frac{\Delta f}{f_n} = \frac{0.2}{50} = 0.004。 タービン発電機はPn=1000 MWP_n = 1000 \text{ MW}、速度調定率R=0.05R = 0.05なので、出力増加はΔP=1000×0.0040.05=80 MW\Delta P = 1000 \times \frac{0.004}{0.05} = 80 \text{ MW}。初期出力は1000×0.8=800 MW1000 \times 0.8 = 800 \text{ MW}だから、変化後は800+80=880 MW800 + 80 = 880 \text{ MW}。 水車発電機はPn=300 MWP_n = 300 \text{ MW}R=0.03R = 0.03なので、ΔP=300×0.0040.03=40 MW\Delta P = 300 \times \frac{0.004}{0.03} = 40 \text{ MW}。初期出力は300×0.6=180 MW300 \times 0.6 = 180 \text{ MW}だから、変化後は180+40=220 MW180 + 40 = 220 \text{ MW}。 周波数が低下するとガバナは出力を増やす向きに働くので、両機とも出力が増加する。よってタービン発電機880 MW880 \text{ MW}、水車発電機220 MW220 \text{ MW}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問3

電力

問3 次の文章は,汽力発電所の復水器に関する記述である。 汽力発電所の復水器は,タービンの (ア) を冷却し水に戻して復水を回収する装置である。内部の (イ) を保持することで,タービンの入口蒸気と出口蒸気の (ウ) を大きくし,タービンの (エ) を高めている。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)抽気蒸気 (イ)真空度 (ウ)圧力差 (エ)回転速度
  • 2.(ア)排気蒸気 (イ)温度 (ウ)温度差 (エ)効率
  • 3.(ア)排気蒸気 (イ)真空度 (ウ)圧力差 (エ)効率
  • 4.(ア)抽気蒸気 (イ)真空度 (ウ)温度差 (エ)回転速度
  • 5.(ア)排気蒸気 (イ)温度 (ウ)温度差 (エ)回転速度

正解:3

解説

考え方

復水器はタービンを出た(ア)排気蒸気を冷却して水に戻し、復水として回収する装置である。内部を高い(イ)真空度に保つことで、タービンの入口蒸気と出口蒸気の(ウ)圧力差を大きくし、より多くの熱落差を仕事に変えられるので、タービンの(エ)効率を高めることができる。 (ア)排気蒸気、(イ)真空度、(ウ)圧力差、(エ)効率の組合せが正しいのは(3)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問4

電力

問4 軽水炉で使用されている原子燃料に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.中性子を吸収して核分裂を起こすことのできる核分裂性物質には,ウラン235やプルトニウム239がある。
  • 2.ウラン燃料は,二酸化ウランの粉末を焼き固め,ペレット状にして使用される。
  • 3.ウラン燃料には,濃縮度90%程度の高濃縮ウランが使用される。
  • 4.ウラン238は中性子を吸収してプルトニウム239に変わるので,親物質と呼ばれる。
  • 5.天然ウランは約0.7%のウラン235を含み,残りはほとんどウラン238である。

正解:3

解説

考え方

軽水炉では、天然ウラン(ウラン235を約0.7%含む)を濃縮した濃縮度3~5%程度の低濃縮ウランが使用される。濃縮度90%程度の高濃縮ウランは核兵器級であり、発電用軽水炉には用いられない。したがって「濃縮度90%程度の高濃縮ウランが使用される」とする(3)が誤りである。 なお、(1)(2)(4)(5)はいずれも正しい記述である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問5

電力

問5 分散型電源に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.太陽電池で発生した直流の電力を交流系統に接続する場合は,インバータにより直流を交流に変換する。連系保護装置を用いると,系統の停電時などに電力の供給を止めることができる。
  • 2.分散型電源からの逆潮流による系統電圧上昇を抑制する手段として,分散型電源の出力抑制や,電圧調整器を用いた電圧の制御などが行われる。
  • 3.小水力発電では,河川や用水路などでの流込み式発電が用いられる場合が多い。
  • 4.洋上の風力発電所と陸上の系統の接続では,海底ケーブルによる直流送電が用いられることがある。直流送電では,ケーブルを用いて送電する場合でも,定常的な充電電流が流れないため,その補償が不要である。
  • 5.一般的な燃料電池発電は,水素と酸素との吸熱反応を利用して電気エネルギーを作る発電方式であり,負荷変動に対する応答が早い。

正解:5

解説

考え方

燃料電池は、水素と酸素を化学反応させて水を生成する際に放出されるエネルギーを電気として取り出す発電方式であり、この反応は発熱反応である。(5)は「吸熱反応を利用して」としている点が誤りである。 (1)~(4)は分散型電源に関する正しい記述である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問6

電力

問6 次の文章は,変圧器のY-Y結線方式の特徴に関する記述である。 一般に,変圧器のY-Y結線は,一次,二次側の中性点を接地でき,1線地絡などの故障に伴い発生する (ア) の抑制,電線路及び機器の絶縁レベルの低減,地絡故障時の (イ) の確実な動作による電線路や機器の保護等,多くの利点がある。 一方,相電圧は (ウ) を含むひずみ波形となるため,中性点を接地すると, (ウ) 電流が線路の静電容量を介して大地に流れることから,通信線への (エ) 障害の原因となる等の欠点がある。このため, (オ) による三次巻線を設けて,これらの欠点を解消する必要がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)異常電流 (イ)避雷器 (ウ)第二調波 (エ)静電誘導 (オ)Δ結線
  • 2.(ア)異常電圧 (イ)保護リレー (ウ)第三調波 (エ)電磁誘導 (オ)Y結線
  • 3.(ア)異常電圧 (イ)保護リレー (ウ)第三調波 (エ)電磁誘導 (オ)Δ結線
  • 4.(ア)異常電圧 (イ)避雷器 (ウ)第三調波 (エ)電磁誘導 (オ)Δ結線
  • 5.(ア)異常電流 (イ)保護リレー (ウ)第二調波 (エ)静電誘導 (オ)Y結線

正解:3

解説

考え方

Y-Y結線は中性点を接地できるため、1線地絡時に発生する(ア)異常電圧を抑制でき、絶縁レベルの低減や、地絡時の(イ)保護リレーの確実な動作による保護ができる。 一方、相電圧は(ウ)第三調波を含むひずみ波となり、中性点を接地するとこの(ウ)第三調波電流が線路の静電容量を通って大地に流れ、通信線への(エ)電磁誘導障害の原因となる。この欠点を解消するため、(オ)Δ結線の三次巻線を設けて第三調波電流を環流させる。 (ア)異常電圧、(イ)保護リレー、(ウ)第三調波、(エ)電磁誘導、(オ)Δ結線の組合せが正しいのは(3)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問7

電力

問7 次の文章は,配電線路の電圧調整に関する記述である。誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.太陽電池発電設備を系統連系させたときの逆潮流による配電線路の電圧上昇を抑制するため,パワーコンディショナには,電圧調整機能を持たせているものがある。
  • 2.配電用変電所においては,高圧配電線路の電圧調整のため,負荷時電圧調整器(LRA)や負荷時タップ切換装置付変圧器(LRT)などが用いられる。
  • 3.低圧配電線路の力率改善をより効果的に実施するためには,低圧配電線路ごとに電力用コンデンサを接続することに比べて,より上流である高圧配電線路に電力用コンデンサを接続した方がよい。
  • 4.高負荷により配電線路の電圧降下が大きい場合,電線を太くすることで電圧降下を抑えることができる。
  • 5.電圧調整には,高圧自動電圧調整器(SVR)のように電圧を直接調整するもののほか,電力用コンデンサや分路リアクトル,静止形無効電力補償装置(SVC)などのように線路の無効電力潮流を変化させて行うものもある。

正解:3

解説

考え方

電力用コンデンサによる力率改善は、無効電力を消費する負荷にできるだけ近い位置で行うほど、線路電流の低減による損失軽減の効果が大きい。したがって、負荷に近い低圧配電線路ごとにコンデンサを接続する方が、より上流の高圧配電線路に接続するよりも効果的である。(3)は「高圧配電線路に接続した方がよい」としている点が誤りである。 (1)(2)(4)(5)は配電線路の電圧調整に関する正しい記述である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問8

電力

問8 架空送電線路の構成要素に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.アークホーン:がいしの両端に設けられた金属電極をいい,雷サージによるフラッシオーバの際生じるアークを電極間に生じさせ,がいし破損を防止するものである。
  • 2.トーショナルダンパ:着雪防止が目的で電線に取り付ける。風による振動エネルギーで着雪を防止し,ギャロッピングによる電線間の短絡事故などを防止するものである。
  • 3.アーマロッド:電線の振動疲労防止や,アークによる電線損傷,溶断防止のため,クランプ付近の電線に同一材質の金属を巻き付けるものである。
  • 4.相間スペーサ:強風による電線相互の接近及び衝突を防止するため,電線相互の間隔を保持する器具として取り付けるものである。
  • 5.埋設地線:塔脚の地下に放射状に埋設された接地線,あるいは,いくつかの鉄塔を地下で連結する接地線をいい,鉄塔の塔脚接地抵抗を小さくし,逆フラッシオーバを抑止する目的等のため取り付けるものである。

正解:2

解説

考え方

トーショナルダンパは、微風振動などによる電線の振動疲労を防止するために取り付ける制振装置であり、その目的は着雪防止ではない。(2)は「着雪防止が目的」としている点が誤りである。 (1)アークホーン、(3)アーマロッド、(4)相間スペーサ、(5)埋設地線の説明はいずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問9

電力

問9 次の文章は,送電線路における架空地線に関する記述である。 送電線路の鉄塔の上部に十分な強さをもった (ア) を張り,鉄塔を通じて接地したものを架空地線といい,送電線への直撃雷を防止するために設置される。 図において,架空地線と送電線とを結ぶ直線と,架空地線から下ろした鉛直線との間の角度θを (イ) と呼んでいる。この角度が (ウ) ほど直撃雷を防止する効果が大きい。 架空地線や鉄塔に直撃雷があった場合,鉄塔から送電線に (エ) を生じることがある。これを防止するために,鉄塔の接地抵抗を小さくするような対策が講じられている。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問9の図
  • 1.(ア)裸線 (イ)遮へい角 (ウ)小さい (エ)逆フラッシオーバ
  • 2.(ア)絶縁電線 (イ)遮へい角 (ウ)大きい (エ)進行波
  • 3.(ア)裸線 (イ)進入角 (ウ)小さい (エ)進行波
  • 4.(ア)絶縁電線 (イ)進入角 (ウ)大きい (エ)進行波
  • 5.(ア)裸線 (イ)進入角 (ウ)大きい (エ)逆フラッシオーバ

正解:1

解説

考え方

架空地線は十分な強さをもった(ア)裸線を鉄塔上部に張り、鉄塔を通じて接地したもので、送電線への直撃雷を防止する。架空地線と送電線を結ぶ直線と、架空地線から下ろした鉛直線とのなす角度θ\thetaを(イ)遮へい角といい、この角度が(ウ)小さいほど直撃雷を防止する遮へい効果が大きい。 架空地線や鉄塔に直撃雷があると、鉄塔電位が上昇して送電線側に(エ)逆フラッシオーバを生じることがあり、これを防ぐため鉄塔の接地抵抗を小さくする。 (ア)裸線、(イ)遮へい角、(ウ)小さい、(エ)逆フラッシオーバの組合せが正しいのは(1)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問10

電力

問10 我が国の地中送電線路に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.地中送電線路は,電力ケーブルを地中に埋設して送電する方式である。同じ送電容量の架空送電線路と比較して建設費が高いが,都市部においては用地の制約や,保安,景観などの点から地中送電線路が採用される傾向にある。
  • 2.主な電力ケーブルには,架橋ポリエチレンを絶縁体としたCVケーブルと,絶縁紙と絶縁油を組み合わせた油浸紙を絶縁体としたOFケーブルがある。OFケーブルには油通路が設けられており,絶縁油の加圧によりボイドの発生を抑制して絶縁強度を確保するための給油設備が必要である。
  • 3.電力ケーブルの電力損失において,抵抗損とシース損はケーブルの導体に流れる電流に起因した損失であり,誘電体損は電圧に対して絶縁体に流れる同位相の電流成分に起因した損失である。CVケーブルとOFケーブルの誘電体損では,一般にOFケーブルの方が小さい。
  • 4.電力ケーブルの布設方法において,直接埋設式は最も工事費が安く,工期が短いが,ケーブル外傷等の被害のリスクが高く,ケーブル布設後の増設も難しい。一方で,管路式と暗きょ式(洞道式)は,ケーブル外傷等のリスク低減やケーブル布設後の増設にも優れた布設方式である。中でも暗きょ方式は,電力ケーブルの熱放散と保守の面で最も優れた布設方式である。
  • 5.地中送電線路で地絡事故や断線事故が発生した際には,故障点位置標定が行われる。故障点位置標定法としては,地絡事故にはパルスレーダ法とマーレーループ法が適用でき,断線事故にはパルスレーダ法と静電容量測定法が適用できる。

正解:3

解説

考え方

誘電体損は絶縁体の誘電正接(tanδ\tan\delta)に比例する。架橋ポリエチレンを絶縁体とするCVケーブルは、油浸紙を用いるOFケーブルよりも誘電正接が小さいため、誘電体損は一般にCVケーブルの方が小さい。(3)は「一般にOFケーブルの方が小さい」としている点が誤りである。 (1)(2)(4)(5)は地中送電線路に関する正しい記述である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問11

電力

問11 直流送電に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.系統連系のための直流送電では,交直変換所の設置が必要となる。
  • 2.交流送電のような同期安定度の問題がないので,長距離送電に適している。
  • 3.直流の高電圧大電流の遮断は,交流の場合より容易である。
  • 4.直流は,変圧器で簡単に昇圧や降圧ができない。
  • 5.交直変換器からは高調波が発生するので,フィルタ設置等の対策が必要である。

正解:3

解説

考え方

直流には電流の零点が存在しないため、アークを消弧しにくく、高電圧・大電流の遮断は交流よりむしろ困難である。(3)は「交流の場合より容易である」としている点が誤りである。 (1)交直変換所の必要性、(2)同期安定度の問題がなく長距離送電に適する、(4)変圧器で簡単に昇降圧できない、(5)高調波対策が必要、はいずれも直流送電の正しい特徴である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問12

電力

問12 両端の高さが同じで径間距離250mの架空電線路があり,電線1m当たりの重量は20.0Nで,風圧荷重はないものとする。 今,水平引張荷重が40.0kNの状態で架線されているとき,たるみDの値[m]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.2.1
  • 2.3.9
  • 3.6.3
  • 4.8.5
  • 5.10.4

正解:2

解説

考え方

両端の高さが等しい架空電線のたるみDDは、径間距離SS、電線1m当たりの重量ww、水平引張荷重TTを用いてD=wS28TD = \frac{w S^2}{8 T}で求められる。 w=20.0 N/mw = 20.0 \text{ N/m}S=250 mS = 250 \text{ m}T=40.0 kN=40000 NT = 40.0 \text{ kN} = 40000 \text{ N}を代入すると、D=20.0×25028×40000=20.0×62500320000=12500003200003.9 mD = \frac{20.0 \times 250^2}{8 \times 40000} = \frac{20.0 \times 62500}{320000} = \frac{1250000}{320000} \approx 3.9 \text{ m}。 よって最も近い値は(2)の3.93.9である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問13

電力

問13 単相2線式及び単相3線式の線路での電力損失について,次の問に答えよ。 下図のように,単相100Vの抵抗負荷に単相2線式及び単相3線式の低圧配電方式で送電する。負荷の総容量は同一であり,3線式の場合,負荷は図のように線間に均等分割されるものとする。単相2線式での線路の抵抗損を1とすると,単相3線式の線路の抵抗損は1/5であった。このとき,単相2線式での線路の1線当たりの抵抗に対して,単相3線式での線路の1線当たりの抵抗はどのような大きさとなるか。最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問13の図
  • 1.0.27倍
  • 2.0.4倍
  • 3.0.53倍
  • 4.0.8倍
  • 5.1.25倍

正解:4

解説

考え方

負荷の総容量をPPとする。単相2線式では電圧100 V100 \text{ V}に対し1線の電流はI2=P100I_2 = \frac{P}{100}で、抵抗をR2R_2とすると往復2線分の損失はW2=2I22R2W_2 = 2 I_2^2 R_2。 単相3線式では負荷が両側に均等分割されて中性線電流は00となり、各外線の電流はI3=P/2100=I22I_3 = \frac{P/2}{100} = \frac{I_2}{2}。抵抗をR3R_3とすると損失は外線2本分でW3=2I32R3=2(I22)2R3=I22R32W_3 = 2 I_3^2 R_3 = 2 \left(\frac{I_2}{2}\right)^2 R_3 = \frac{I_2^2 R_3}{2}。 両者の比はW3W2=I22R3/22I22R2=R34R2\frac{W_3}{W_2} = \frac{I_2^2 R_3 / 2}{2 I_2^2 R_2} = \frac{R_3}{4 R_2}。これが15\frac{1}{5}に等しいので、R3R2=45=0.8\frac{R_3}{R_2} = \frac{4}{5} = 0.8。 よって単相3線式の1線当たりの抵抗は単相2線式の0.80.8倍で、(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問14

電力

問14 電線の導体に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.地中ケーブルの銅導体には,伸びや可とう性に優れる軟銅線が用いられる。
  • 2.電線の導電材料としての金属には,資源量の多さや導電率の高さが求められる。
  • 3.鋼心アルミより線は,鋼より線の周囲にアルミ線をより合わせたもので,軽量で大きな外径や高い引張強度を得ることができる。
  • 4.電気用アルミニウムの導電率は銅よりも低いが,電気抵抗と長さが同じ電線の場合,アルミニウム線の方が銅線より軽い。
  • 5.硬銅線は軟銅線と比較して曲げにくく,電線の導体として使われることはない。

正解:5

解説

考え方

硬銅線は軟銅線より引張強度が高く、架空送電線・架空配電線の導体として広く使用されている。(5)は「電線の導体として使われることはない」としている点が誤りである。 (1)地中ケーブルに軟銅線、(2)導電材料に求められる性質、(3)鋼心アルミより線の特徴、(4)アルミ線が銅線より軽いこと、はいずれも正しい記述である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問15(a)

電力

問15(a) ある需要端の負荷に対し,水力発電所1か所と重油専焼汽力発電所1か所によって電力を供給する場合において,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 水力発電所の最大使用水量20m³/s,総落差200m,損失水頭7m,水車と発電機の総合効率85%,年間の設備利用率60%としたとき,この発電所の年間発電電力量[GW・h]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.15
  • 2.30
  • 3.170
  • 4.175
  • 5.200

正解:3

解説

考え方

有効落差は総落差から損失水頭を引いてH=2007=193 mH = 200 - 7 = 193 \text{ m}。最大使用水量Q=20 m3/sQ = 20 \text{ m}^3/\text{s}、総合効率η=0.85\eta = 0.85のときの発電出力はP=9.8QHη=9.8×20×193×0.8532154 kW32.2 MWP = 9.8 Q H \eta = 9.8 \times 20 \times 193 \times 0.85 \approx 32154 \text{ kW} \approx 32.2 \text{ MW}。 年間発電電力量は、設備利用率0.60.6、1年=8760 h= 8760 \text{ h}としてW=P×8760×0.6=32154×8760×0.61.69×108 kWh169 GW⋅hW = P \times 8760 \times 0.6 = 32154 \times 8760 \times 0.6 \approx 1.69 \times 10^8 \text{ kWh} \approx 169 \text{ GW·h}。 よって最も近い値は(3)の170170である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問15(b)

電力

問15(b) ある需要端の負荷に対し,水力発電所1か所と重油専焼汽力発電所1か所によって電力を供給する場合において,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 需要端の負荷に供給する最大電力が100MW,年負荷率60%の場合,汽力発電所における重油の年間の消費量[kL]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,この汽力発電所の発電端熱効率は40%で運転出力に関わらず一定とする。使用する重油の発熱量は39100kJ/Lとし,発電所から需要端までの送電損失,発電所内損失は無視するものとする。

  • 1.13000
  • 2.33000
  • 3.82000
  • 4.114000
  • 5.120000

正解:3

解説

考え方

需要端の年間需要電力量は、最大電力100 MW100 \text{ MW}、年負荷率0.60.6よりW=100×8760×0.6=525600 MWh=525.6 GWhW = 100 \times 8760 \times 0.6 = 525600 \text{ MWh} = 525.6 \text{ GWh}。このうち水力が(a)より約169 GWh169 \text{ GWh}を供給するので、汽力発電所が供給する電力量は525.6169=356.6 GWh525.6 - 169 = 356.6 \text{ GWh}。 これをジュールに換算すると356.6×109×36001.284×1015 J=1.284×1012 kJ356.6 \times 10^9 \times 3600 \approx 1.284 \times 10^{15} \text{ J} = 1.284 \times 10^{12} \text{ kJ}。発電端熱効率0.40.4なので必要な入熱は1.284×10120.43.21×1012 kJ\frac{1.284 \times 10^{12}}{0.4} \approx 3.21 \times 10^{12} \text{ kJ}。 重油の発熱量39100 kJ/L39100 \text{ kJ/L}より消費量は3.21×1012391008.21×107 L82000 kL\frac{3.21 \times 10^{12}}{39100} \approx 8.21 \times 10^7 \text{ L} \approx 82000 \text{ kL}。 よって最も近い値は(3)の8200082000である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問16(a)

電力

問16(a) 図のような系統において,昇圧用変圧器の容量は30MV・A,変圧比は11kV/33kV,百分率インピーダンスは自己容量基準で7.8%,計器用変流器(CT)の変流比は400A/5Aである。系統の点Fにおいて,三相短絡事故が発生し,1800Aの短絡電流が流れたとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,CTの磁気飽和は考慮しないものとする。 系統の基準容量を10MV・Aとしたとき,事故点Fから電源側をみた百分率インピーダンスの値[%]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(a)の図
  • 1.5.6
  • 2.9.7
  • 3.12.3
  • 4.29.2
  • 5.37.0

正解:2

解説

考え方

事故点Fは33 kV33 \text{ kV}側にある。基準容量10 MV⋅A10 \text{ MV·A}、基準電圧33 kV33 \text{ kV}における基準電流はIn=10×1063×33×103175 AI_n = \frac{10 \times 10^6}{\sqrt{3} \times 33 \times 10^3} \approx 175 \text{ A}。 三相短絡電流Is=1800 AI_s = 1800 \text{ A}が流れたので、事故点から電源側をみた百分率インピーダンスは%Z=InIs×100=1751800×1009.7%\%Z = \frac{I_n}{I_s} \times 100 = \frac{175}{1800} \times 100 \approx 9.7 \%。 よって最も近い値は(2)の9.79.7である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問16(b)

電力

問16(b) 図のような系統において,昇圧用変圧器の容量は30MV・A,変圧比は11kV/33kV,百分率インピーダンスは自己容量基準で7.8%,計器用変流器(CT)の変流比は400A/5Aである。系統の点Fにおいて,三相短絡事故が発生し,1800Aの短絡電流が流れたとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,CTの磁気飽和は考慮しないものとする。 過電流継電器(OCR)を0.09sで動作させるには,OCRの電流タップ値を何アンペアの位置に整定すればよいか,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,OCRのタイムレバー位置は3に整定されており,タイムレバー位置10における限時特性は図示のとおりである。

問16(b)の図
  • 1.3.0A
  • 2.3.5A
  • 3.4.0A
  • 4.4.5A
  • 5.5.0A

正解:4

解説

考え方

短絡電流1800 A1800 \text{ A}はCT(変流比400 A/5 A400 \text{ A} / 5 \text{ A})を通ると二次側では1800×5400=22.5 A1800 \times \frac{5}{400} = 22.5 \text{ A}となる。 動作時間はタイムレバー位置に比例するので、位置3で0.09 s0.09 \text{ s}動作させるには、図示された位置10の限時特性上では0.09×103=0.30 s0.09 \times \frac{10}{3} = 0.30 \text{ s}に相当する点を読む。図より0.30 s0.30 \text{ s}は電流整定値(タップ値)の55倍の点である。 したがって整定タップ値は22.55=4.5 A\frac{22.5}{5} = 4.5 \text{ A}。よって(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問17(a)

電力

問17(a) 図のような単相3線式配電線路がある。系統の中間点に図のとおり負荷が接続されており,末端のAC間に太陽光発電設備が逆変換装置を介して接続されている。各部の電圧及び電流が図に示された値であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,図示していないインピーダンスは無視するとともに,線路のインピーダンスは抵抗であり,負荷の力率は1,太陽光発電設備は発電出力電流(交流側)15A,力率1で一定とする。 図中の回路の空白箇所(ア)~(ウ)に流れる電流の値[A]の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(a)の図
  • 1.(ア)5 (イ)0 (ウ)15
  • 2.(ア)5 (イ)5 (ウ)0
  • 3.(ア)15 (イ)0 (ウ)15
  • 4.(ア)20 (イ)5 (ウ)0
  • 5.(ア)20 (イ)5 (ウ)15

正解:2

解説

考え方

図の単相3線式回路において、受電端の中性線Bは他に接続がなく電流の出口がないため、中性線の右側区間(負荷ノードから端子Bまでの区間)には電流が流れない。また、太陽光発電設備は端子A-C間にのみ接続されており、力率1で15A15\,\text{A}の電流をCから逆変換装置を通ってAへ押し出している。

まず上側電線について、電源側の区間電流を(ア)、負荷ノードから端子Aまでの区間電流をIAI_A(負荷ノード→A方向を正)とすると、負荷ノードでのキルヒホッフの電流則より ()=20+IA(\text{ア})=20+I_A

太陽光の15A15\,\text{A}は端子Aに流れ込み、他に行き場がないためそのままAから負荷ノードへ向けて流れる。これはIA=15AI_A=-15\,\text{A}を意味するので ()=20+(15)=5A(\text{ア})=20+(-15)=5\,\text{A}

次に下側電線について、負荷ノードから端子Cまでの区間電流をICI_C(負荷ノード→C方向を正)とすると、負荷ノードでのキルヒホッフの電流則より 15=()+IC15=(\text{ウ})+I_C

太陽光の15A15\,\text{A}は端子Cから流れ出て逆変換装置を通りAへ向かうため、IC=15AI_C=15\,\text{A}である。これを代入すると 15=()+15  ()=0A15=(\text{ウ})+15 \ \Rightarrow\ (\text{ウ})=0\,\text{A}

最後に中性線について、上側の負荷20A20\,\text{A}が中性線ノードへ流入し、下側の負荷15A15\,\text{A}が中性線ノードから流出する。中性線の端子B側区間には電流が流れない(0A0\,\text{A})ため、電源側区間電流(イ)は 20=()+15+0  ()=5A20=(\text{イ})+15+0 \ \Rightarrow\ (\text{イ})=5\,\text{A}

よって(ア)=5A=5\,\text{A}、(イ)=5A=5\,\text{A}、(ウ)=0A=0\,\text{A}となり、これに一致する組合せは(2)である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問17(b)

電力

問17(b) 図のような単相3線式配電線路がある。系統の中間点に図のとおり負荷が接続されており,末端のAC間に太陽光発電設備が逆変換装置を介して接続されている。各部の電圧及び電流が図に示された値であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,図示していないインピーダンスは無視するとともに,線路のインピーダンスは抵抗であり,負荷の力率は1,太陽光発電設備は発電出力電流(交流側)15A,力率1で一定とする。 図中AB間の端子電圧VABの値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(b)の図
  • 1.104.0
  • 2.104.5
  • 3.105.0
  • 4.105.5
  • 5.106.0

正解:4

解説

考え方

小問(a)の結果より、上側電線の電源側区間電流は()=5A(\text{ア})=5\,\text{A}(電源から負荷ノードへ向かう向き)で、負荷ノードから端子Aまでの区間には太陽光発電による15A15\,\text{A}がAから負荷ノードへ向けて流れている。中性線の電源側区間電流は()=5A(\text{イ})=5\,\text{A}(負荷ノードから電源へ向かう向き)で、端子B側区間の電流は0A0\,\text{A}である。

電源の中性点(接地点)を電位の基準(0V0\,\text{V})とし、上側電線の電源電圧を105V105\,\text{V}とする。

上側電線の負荷ノードの電位VP1V_{P1}は、電源から()=5A(\text{ア})=5\,\text{A}0.1Ω0.1\,\Omegaの区間を流れることによる電圧降下を差し引いて VP1=1055×0.1=104.5VV_{P1}=105-5\times0.1=104.5\,\text{V}

端子Aへの区間では、太陽光からの電流がAから負荷ノードへ向けて15A15\,\text{A}流れる(区間電流の向きが逆)ため、Aの電位はP1P1より電圧降下分だけ高くなる。 VA=VP1+15×0.1=104.5+1.5=106.0VV_A=V_{P1}+15\times0.1=104.5+1.5=106.0\,\text{V}

中性線の負荷ノードの電位VP2V_{P2}は、負荷ノードから電源へ()=5A(\text{イ})=5\,\text{A}が流れる(電位の高い方から低い方へ流れる)ことから VP2=0+5×0.1=0.5VV_{P2}=0+5\times0.1=0.5\,\text{V}

端子B側区間には電流が流れないため電圧降下は生じず VB=VP2=0.5VV_B=V_{P2}=0.5\,\text{V}

したがって、端子A-B間の電圧は VAB=VAVB=106.00.5=105.5VV_{AB}=V_A-V_B=106.0-0.5=105.5\,\text{V}

よって最も近い値は(4)の105.5105.5である。太陽光発電による逆潮流のため、受電端Aの電位が電源側より押し上げられている点に注意したい。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問1

機械

問1 直流機の電機子反作用に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.直流発電機や直流電動機では,電機子巻線に電流を流すと,電機子電流によって電機子周辺に磁束が生じ,電機子電圧を誘導する磁束すなわち界磁磁束が,電機子電流の影響で変化する。これを電機子反作用という。
  • 2.界磁電流による磁束のベクトルに対し,電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは,同じ向きとなるため,電動機として運転した場合に増磁作用,発電機として運転した場合に減磁作用となる。
  • 3.直流機の界磁磁極片に補償巻線を設け,そこに電機子電流を流すことにより,電機子反作用を緩和できる。
  • 4.直流機の界磁磁極のN極とS極の間に補極を設け,そこに設けたコイルに電機子電流を流すことにより,電機子反作用を緩和できる。
  • 5.ブラシの位置を適切に移動させることで,電機子反作用を緩和できる。

正解:2

解説

考え方

電機子反作用とは、電機子巻線に電流が流れることで生じる磁束が界磁磁束に影響を与える現象である。この電機子反作用による磁束は、界磁磁束の軸(直軸)に対して直角の方向(横軸方向)に生じる交差磁化作用が基本であり、界磁磁束のベクトルと同じ向きになるわけではない。

したがって、「界磁電流による磁束のベクトルに対し、電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは同じ向きとなる」とする(2)の記述は、方向の説明として誤りである。

さらに、電機子反作用の正味の影響は、鉄心の磁気飽和のために、発電機・電動機のいずれで運転した場合でも減磁的に働くことが知られている。回転方向に対して磁束が強め合う側の磁極端では磁気飽和のため磁束があまり増加できないのに対し、弱め合う側の磁極端では磁束が素直に減少するため、差し引きで界磁磁束全体が減少する。したがって、(2)がいう「電動機は増磁作用、発電機は減磁作用」という対応も正しくない。

なお、(3)の補償巻線は電機子反作用磁束を局所的に打ち消す巻線であり、(4)の補極は整流を改善しつつ電機子反作用の影響を緩和する。(5)のブラシ位置の移動も、電気的中性軸のずれに対応させることで電機子反作用の影響を緩和する有効な手段である。これらはいずれも正しい記述である。

以上より、誤っているものは(2)である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問2

機械

問2 界磁に永久磁石を用いた小形直流電動機がある。この電動機の電機子に12Vの電圧を加えたところ,無負荷の状態で3000min⁻¹で回転した。この電圧を維持したまま負荷を与えて,2Aの電機子電流を流したところ,損失が3W発生した。この時の回転数[min⁻¹]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,ブラシの接触による電圧降下及び電機子反作用は無視できるものとし,損失は電機子巻線の銅損しか存在しないものとする。

  • 1.2250
  • 2.2625
  • 3.2813
  • 4.3000
  • 5.3429

正解:2

解説

考え方

永久磁石界磁の直流電動機なので磁束は一定で、回転数は逆起電力 EE に比例します。 まず無負荷時は電機子電流がほぼ 00 なので、逆起電力は端子電圧に等しく E0=12 VE_0 = 12 \text{ V}、このとき 3000 min13000 \text{ min}^{-1} です。 負荷時、損失(銅損)3 W3 \text{ W} と電機子電流 2 A2 \text{ A} から電機子抵抗を求めると Ra=322=0.75ΩR_a = \frac{3}{2^2} = 0.75 \, \Omega。 負荷時の逆起電力は E=VIRa=122×0.75=10.5 VE = V - I R_a = 12 - 2 \times 0.75 = 10.5 \text{ V}。 回転数は逆起電力に比例するので、 N=3000×10.512=2625 min1N = 3000 \times \frac{10.5}{12} = 2625 \text{ min}^{-1}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問3

機械

問3 次の文章は,誘導機の速度制御に関する記述である。 誘導機の回転速度n[min⁻¹]は,滑りs,電源周波数f[Hz],極数pを用いてn=120・(ア)と表される。したがって,誘導機の速度は電源周波数によって制御することができ,特にかご形誘導電動機において(イ)電源装置を用いた制御が広く利用されている。 かご形誘導機ではこの他に,運転中に固定子巻線の接続を変更して(ウ)を切り換える制御法や,(エ)の大きさを変更する制御法がある。前者は,効率はよいが,速度の変化が段階的となる。後者は,速度の安定な制御範囲を広くするために(オ)の値を大きくとり,銅損が大きくなる。 巻線形誘導機では,(オ)の値を調整することにより,トルクの比例推移を利用して速度を変える制御法がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)sf/p (イ)CVCF (ウ)相数 (エ)一次電圧 (オ)一次抵抗
  • 2.(ア)(1-s)f/p (イ)CVCF (ウ)極数 (エ)二次電圧 (オ)二次抵抗
  • 3.(ア)sf/p (イ)VVVF (ウ)極数 (エ)一次電圧 (オ)一次抵抗
  • 4.(ア)(1-s)f/p (イ)VVVF (ウ)相数 (エ)二次電圧 (オ)一次抵抗
  • 5.(ア)(1-s)f/p (イ)VVVF (ウ)極数 (エ)一次電圧 (オ)二次抵抗

正解:5

解説

考え方

誘導機の回転速度は同期速度に (1s)(1-s) を掛けたものなので、n=120×(1s)fpn = 120 \times \frac{(1-s)f}{p} です。よって(ア)は (1s)fp\frac{(1-s)f}{p}。 かご形の可変速制御では、周波数と電圧をともに変える(イ)VVVF(可変電圧可変周波数)インバータが広く使われます(CVCFは定電圧定周波数で速度制御には不適)。 固定子巻線の接続変更で切り換えるのは(ウ)極数で、同期速度が段階的に変わります。 (エ)一次電圧の大きさを変える制御は、安定な制御範囲を広げるために(オ)二次抵抗を大きくとる必要があり、その分銅損が増えます。 巻線形では(オ)二次抵抗の調整による比例推移で速度を変えられます。したがって(ア)(1s)fp\frac{(1-s)f}{p}、(イ)VVVF、(ウ)極数、(エ)一次電圧、(オ)二次抵抗の組合せが正しく、答えは(5)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問4

機械

問4 あるかご形三相誘導電動機を定格電圧でY-Δ始動したところ,始動トルクは60N・mであった。また,Δ結線での全電圧始動時(定格電圧)の始動トルクは定格運転時の240%である。この電動機の定格運転時のトルクの値[N・m]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.20
  • 2.25
  • 3.35
  • 4.43
  • 5.75

正解:5

解説

考え方

Y-Δ始動では、各相にかかる電圧が全電圧(Δ直入れ)時の 13\frac{1}{\sqrt{3}} になるため、始動トルクは全電圧始動時の 13\frac{1}{3} になります。 したがって、Δ結線での全電圧始動トルクは、Y-Δ始動トルクの 33 倍で 3×60=180 N⋅m3 \times 60 = 180 \text{ N·m}。 この全電圧始動トルクが定格運転時トルクの 240%240\% に相当するので、定格トルクを TNT_N とすると 180=2.4×TN180 = 2.4 \times T_N より TN=1802.4=75 N⋅mT_N = \frac{180}{2.4} = 75 \text{ N·m}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問5

機械

問5 円筒形三相同期電動機において,電動機の励磁電流を調整して,遅れ力率θで運転しているものとする。このとき,供給電圧V̇[V],電機子電流İM[A]としたとき,誘導起電力Ė[V],並びに同期リアクタンスによる電圧降下jxsİM[V]の関係を示すベクトル図として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。なお,同期リアクタンスの大きさに対して巻線抵抗は十分小さいとみなせるものとする。

問5の図
  • 1.図(1)
  • 2.図(2)
  • 3.図(3)
  • 4.図(4)
  • 5.図(5)

正解:3

解説

考え方

円筒形同期電動機で巻線抵抗を無視すると、電圧方程式は V˙=E˙+jxsI˙M\dot{V} = \dot{E} + j x_s \dot{I}_M となります。ここから誘導起電力は E˙=V˙jxsI˙M\dot{E} = \dot{V} - j x_s \dot{I}_M です。 遅れ力率で運転しているので、電機子電流 I˙M\dot{I}_M は供給電圧 V˙\dot{V} より位相が θ\theta 遅れます。電圧降下 jxsI˙Mj x_s \dot{I}_M は電流より 90°90° 進んだ向きのベクトルです。 V˙\dot{V} の先端からこの jxsI˙Mj x_s \dot{I}_M を引く(逆向きに加える)ことで E˙\dot{E} が求まり、電動機では誘導起電力 E˙\dot{E} の大きさは供給電圧 V˙\dot{V} より小さくなります。この関係を正しく表しているのは図(3)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問6

機械

問6 回転速度600min⁻¹で運転している極数10の同期発電機がある。この発電機に極数8の同期発電機を並行運転させる場合,極数8の発電機の回転速度[min⁻¹]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.400
  • 2.550
  • 3.750
  • 4.950
  • 5.1200

正解:3

解説

考え方

並行運転する同期発電機は周波数が一致していなければなりません。 まず極数 1010、回転速度 600 min1600 \text{ min}^{-1} の発電機の周波数は f=pN120=10×600120=50 Hzf = \frac{p N}{120} = \frac{10 \times 600}{120} = 50 \text{ Hz}。 この 50 Hz50 \text{ Hz} に合わせるため、極数 88 の発電機の回転速度は N=120fp=120×508=750 min1N = \frac{120 f}{p} = \frac{120 \times 50}{8} = 750 \text{ min}^{-1}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問7

機械

問7 次の文章は,電気機器の損失に関する記述である。 a コイルの電流とコイルの抵抗によるジュール熱が(ア)であり,この損失を低減するため,コイルを構成する電線の断面積を大きくする。 交流電流が並列コイルに分かれて流れると,並列コイル間の電流不平衡からこの損失が増加する。この損失を低減するため,並列回路を構成する各コイルの鎖交磁束と抵抗値,すなわち,各コイルのインピーダンスを等しくする。 b 鉄心に交流磁束が通ると損失が発生する。その成分は(イ)と(ウ)の二つに分類される。前者は,交流磁束によって誘導された電流が鉄心を流れてジュール熱として発生する。そこで,電気抵抗が高い強磁性材料や,表面を絶縁膜で覆った薄い鉄板を積層した積層鉄心を磁気回路に用いて,電流の経路を断つことで損失を低減する。後者は,鉄心の磁束が磁界の履歴に依存するために発生する。この(ウ)を低減するために電磁鋼板が磁気回路に広く用いられている。 c 上記の電磁気要因の損失のほか,電動機や発電機では,回転子の運動による軸受け摩擦損や冷却ファンの空気抵抗による損失などの(エ)がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)銅損 (イ)渦電流損 (ウ)ヒステリシス損 (エ)機械損
  • 2.(ア)鉄損 (イ)抵抗損 (ウ)ヒステリシス損 (エ)銅損
  • 3.(ア)銅損 (イ)渦電流損 (ウ)インダクタンス損 (エ)機械損
  • 4.(ア)鉄損 (イ)機械損 (ウ)ヒステリシス損 (エ)銅損
  • 5.(ア)銅損 (イ)抵抗損 (ウ)インダクタンス損 (エ)機械損

正解:1

解説

考え方

(ア)コイルの抵抗によるジュール熱は銅損です。断面積を大きくして抵抗を下げ、並列コイルはインピーダンスをそろえて不平衡電流を抑えます。 (イ)交流磁束が導体(鉄心)に誘導する電流によるジュール熱は渦電流損で、薄い電磁鋼板を積層して電流経路を断ち低減します。 (ウ)磁束が磁界の履歴に依存して生じるのはヒステリシス損で、電磁鋼板の採用で低減します。 (エ)軸受け摩擦や冷却ファンの空気抵抗による損失は機械損です。 したがって(ア)銅損、(イ)渦電流損、(ウ)ヒステリシス損、(エ)機械損の(1)が正しいです。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問8

機械

問8 変圧器の一次側(巻数N1)の諸量を二次側(巻数N2)に換算した場合の簡易等価回路の換算係数に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,この変圧器の巻数比(N1/N2)をaとする。

  • 1.一次側の電圧は1/a倍
  • 2.一次側の電流はa倍
  • 3.励磁電流はa倍
  • 4.一次側のインピーダンスは1/a²倍
  • 5.励磁アドミタンスは1/a²倍

正解:5

解説

考え方

巻数比 a=N1N2a = \frac{N_1}{N_2} とし、一次側の諸量を二次側へ換算するときの係数を整理します。 電圧は巻数に比例するので一次側電圧は 1a\frac{1}{a} 倍、電流は逆に aa 倍、励磁電流も電流と同じく aa 倍です。インピーダンスは電圧/電流なので 1/aa=1a2\frac{1/a}{a} = \frac{1}{a^2} 倍になります。 アドミタンスはインピーダンスの逆数なので、励磁アドミタンスは a2a^2 倍です。したがって「1a2\frac{1}{a^2} 倍」とする(5)が誤りです。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問9

機械

問9 変圧器の規約効率を計算する場合,巻線の抵抗値を75℃の基準温度の値に補正する。 ある変圧器の巻線の温度と抵抗値を測ったら,20℃のとき1.0Ωであった。この変圧器の75℃における巻線抵抗値[Ω]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,巻線は銅導体であるものとし,T[℃]とt[℃]の抵抗値の比は,(235+T):(235+t)である。

  • 1.0.27
  • 2.0.82
  • 3.1.22
  • 4.3.75
  • 5.55.0

正解:3

解説

考え方

銅導体の抵抗値は温度に比例し、その比は (235+T):(235+t)(235 + T) : (235 + t) で与えられます。 20C20 {}^{\circ}\text{C}1.0Ω1.0 \, \Omega の巻線を 75C75 {}^{\circ}\text{C} に補正すると、 R75=R20×235+75235+20=1.0×3102551.22ΩR_{75} = R_{20} \times \frac{235 + 75}{235 + 20} = 1.0 \times \frac{310}{255} \approx 1.22 \, \Omega。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問10

機械

問10 電力変換装置では,各種のパワー半導体デバイスが使用されている。パワー半導体デバイスの定常的な動作に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.ダイオードの導通,非導通は,そのダイオードに印加される電圧の極性で決まり,導通時は回路電圧と負荷などで決まる順電流が流れる。
  • 2.サイリスタは,オンのゲート電流が与えられて順方向の電流が流れている状態であれば,その後にゲート電流を取り去っても,順方向の電流に続く逆方向の電流を流すことができる。
  • 3.オフしているパワーMOSFETは,ボディーダイオードを内蔵しているのでオンのゲート電圧が与えられなくても逆電圧が印加されれば逆方向の電流が流れる。
  • 4.オフしているIGBTは,順電圧が印加されていてオンのゲート電圧を与えると順電流を流すことができ,その状態からゲート電圧を取り去ると非導通となる。
  • 5.IGBTと逆並列ダイオードを組み合わせたパワー半導体デバイスは,IGBTにとって順方向の電流を流すことができる期間をIGBTのオンのゲート電圧を与えることで決めることができる。IGBTにとって逆方向の電圧が印加されると,IGBTのゲート状態にかかわらずIGBTにとって逆方向の電流が逆並列ダイオードに流れる。

正解:2

解説

考え方

サイリスタは、ゲート電流でオンした後にゲート電流を取り去っても順方向電流は流れ続けますが、電流を切る(消弧する)には順方向電流を保持電流以下に下げる必要があります。またサイリスタは逆方向の電流を流すことはできません。したがって「その後にゲート電流を取り去っても、順方向の電流に続く逆方向の電流を流すことができる」とする(2)は誤りです。 (1)ダイオード、(3)MOSFETのボディダイオード、(4)IGBT、(5)IGBTと逆並列ダイオードの記述はいずれも正しい動作です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問11

機械

問11 電動機ではずみ車を加速して,運動エネルギーを蓄えることを考える。 まず,加速するための電動機のトルクを考える。加速途中の電動機の回転速度をN[min⁻¹]とすると,そのときの毎秒の回転速度n[s⁻¹]は①式で表される。 (ア) …① この回転速度n[s⁻¹]から②式で角速度ω[rad/s]を求めることができる。 (イ) …② このときの電動機が1秒間にする仕事,すなわち出力をP[W]とすると,トルクT[N・m]は③式となる。 (ウ) …③ ③式のトルクによってはずみ車を加速する。電動機が出力し続けて加速している間,この分のエネルギーがはずみ車に注入される。電動機に直結するはずみ車の慣性モーメントをI[kg・m²]として,加速が完了したときの電動機の角速度をω0[rad/s]とすると,このはずみ車に蓄えられている運動エネルギーE[J]は④式となる。 (エ) …④ 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)n=N/60 (イ)ω=2π×n (ウ)T=P/ω (エ)E=1/2 I²ω0
  • 2.(ア)n=60N (イ)ω=n/2π (ウ)T=Pω (エ)E=1/2 I²ω0
  • 3.(ア)n=N/60 (イ)ω=2π×n (ウ)T=Pω (エ)E=1/2 Iω0²
  • 4.(ア)n=60N (イ)ω=n/2π (ウ)T=P/ω (エ)E=1/2 I²ω0
  • 5.(ア)n=N/60 (イ)ω=2π×n (ウ)T=P/ω (エ)E=1/2 Iω0²

正解:5

解説

考え方

(ア)毎分回転速度 NN を毎秒に直すと n=N60n = \frac{N}{60}。 (イ)角速度は 11 回転が 2π rad2\pi \text{ rad} なので ω=2π×n\omega = 2\pi \times n。 (ウ)出力とトルク・角速度の関係は P=TωP = T\omega なので T=PωT = \frac{P}{\omega}。 (エ)慣性モーメント II の回転体が角速度 ω0\omega_0 で持つ運動エネルギーは E=12Iω02E = \frac{1}{2} I \omega_0^2。 これらをすべて満たすのは(5)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問12

機械

問12 誘導加熱に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.産業用では金属の溶解や金属部品の熱処理などに用いられ,民生用では調理加熱に用いられている。
  • 2.金属製の被加熱物を交番磁界内に置くことで発生するジュール熱によって被加熱物自体が発熱する。
  • 3.被加熱物の透磁率が高いものほど加熱されやすい。
  • 4.被加熱物に印加する交番磁界の周波数が高いほど,被加熱物の内部が加熱されやすい。
  • 5.被加熱物として,銅,アルミよりも,鉄の方が加熱されやすい。

正解:4

解説

考え方

誘導加熱では、交番磁界による渦電流の表皮効果のため、周波数が高いほど電流は被加熱物の表面に集中します。すなわち周波数が高いほど表面(表層)が加熱されやすく、内部までは加熱されにくくなります。したがって「周波数が高いほど内部が加熱されやすい」とする(4)は誤りです。 (1)(2)(3)(5)は誘導加熱の正しい記述で、透磁率や導電率の関係から鉄は銅・アルミより加熱されやすいです。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問13

機械

問13 図に示すようなフィードバック制御系がある。閉ループ周波数伝達関数W(jω)=C(jω)/R(jω)のボード線図の折線近似ゲイン特性として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,ωは角周波数[rad/s]を表す。

問13の図
  • 1.図(1)
  • 2.図(2)
  • 3.図(3)
  • 4.図(4)
  • 5.図(5)

正解:4

解説

考え方

図のブロック線図より、前向き伝達関数はG(jω)=K1jωT=KjωTG(j\omega)=K\cdot\dfrac{1}{j\omega T}=\dfrac{K}{j\omega T}であり、フィードバックはユニティ(H=1H=1)の負帰還である。

閉ループ周波数伝達関数は W(jω)=C(jω)R(jω)=G(jω)1+G(jω)=KjωT1+KjωTW(j\omega)=\dfrac{C(j\omega)}{R(j\omega)}=\dfrac{G(j\omega)}{1+G(j\omega)}=\dfrac{\dfrac{K}{j\omega T}}{1+\dfrac{K}{j\omega T}}

分母分子にjωTj\omega Tを掛けて整理すると W(jω)=KK+jωT=11+jωTKW(j\omega)=\dfrac{K}{K+j\omega T}=\dfrac{1}{1+j\omega\dfrac{T}{K}}

これは一次遅れ要素の形であり、直流(ω0\omega\to 0)でのゲインは W(j0)=1  20log101=0dB|W(j0)|=1 \ \Rightarrow\ 20\log_{10}1=0\,\text{dB}

折れ点角周波数ω0\omega_0は、実部と虚部の大きさが等しくなる点、すなわちω0TK=1\omega_0\dfrac{T}{K}=1より ω0=KT\omega_0=\dfrac{K}{T}

折れ点より低い周波数域ではゲインはほぼ0dB0\,\text{dB}で水平、折れ点を超えると一次遅れとして20dB/dec-20\,\text{dB/dec}の傾きで減衰する。

この「0dB0\,\text{dB}で水平、折れ点ω=K/T\omega=K/T以降20dB/dec-20\,\text{dB/dec}で減衰」という特性に一致するのは(4)である。(1)(3)(5)は低周波域が20log10K20\log_{10}Kの水平線になっており、直流ゲインが0dB0\,\text{dB}KKの値によらず一定)にならない点で誤り、(2)は折れ点がT/KT/KK/TK/Tの逆数)になっており誤りである。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問14

機械

問14 入力信号がA,B及びC,出力信号がXの論理回路が次の真理値表を満たしているとき,Xの論理式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問14の図
  • 1.X=A̅・B̅・C+A・B̅・C̅+A̅・B・C̅
  • 2.X=A̅・̅B̅・̅C̅+A̅+̅B̅+B̅+̅C̅+C̅+̅A̅
  • 3.X=A̅・B+B̅・C+C̅・A
  • 4.X=A̅・̅B̅+B̅・̅C̅+C̅・̅A̅
  • 5.X=A̅・B̅+B̅・C̅+C̅・A̅

正解:5

解説

考え方

真理値表で出力X=1X=1となるのは、(A,B,C)=(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)(A,B,C)=(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)の4通りであり、いずれもA、B、Cのうち少なくとも二つが00(言い換えれば11である入力は高々一つ)のときに限られる。

これをカルノー図で整理すると、X=1X=1となる4マスのうち(0,0,0)(0,0,0)は他の3マス(0,0,1)(0,0,1)(0,1,0)(0,1,0)(1,0,0)(1,0,0)のいずれとも1変数だけ異なり隣接するが、(0,0,1)(0,0,1)(0,1,0)(0,1,0)(1,0,0)(1,0,0)同士は互いに2変数以上異なるため隣接しない。そこで(0,0,0)(0,0,0)をそれぞれの隣接マスと2マスずつペアにして、3つの積項にまとめる。

(0,0,0)(0,0,0)(0,0,1)(0,0,1)A=0,B=0A=0,B=0共通、CCが変化 AB\to \overline{A}\cdot\overline{B}

(0,0,0)(0,0,0)(0,1,0)(0,1,0)A=0,C=0A=0,C=0共通、BBが変化 AC\to \overline{A}\cdot\overline{C}

(0,0,0)(0,0,0)(1,0,0)(1,0,0)B=0,C=0B=0,C=0共通、AAが変化 BC\to \overline{B}\cdot\overline{C}

これらの和をとると X=AB+BC+CAX=\overline{A}\cdot\overline{B}+\overline{B}\cdot\overline{C}+\overline{C}\cdot\overline{A}

となる。この式がX=0X=0となる残り4通り((0,1,1),(1,0,1),(1,1,0),(1,1,1)(0,1,1),(1,0,1),(1,1,0),(1,1,1)、いずれも11が二つ以上)ですべて00になることも確認できる。例えば(0,1,1)(0,1,1)ではAB=1×0=0\overline{A}\cdot\overline{B}=1\times0=0BC=0×0=0\overline{B}\cdot\overline{C}=0\times0=0CA=0×1=0\overline{C}\cdot\overline{A}=0\times1=0で和は00となり、真理値表と一致する。他の3通りも同様に確認できる。

したがって正しい論理式は(5)である。

出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問15(a)

機械

問15(a) 定格出力15kW,定格周波数60Hz,4極の三相誘導電動機があり,トルク一定の負荷を負って運転している。この電動機について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 定格回転速度1746min⁻¹で運転しているときの滑り周波数の値[Hz]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.1.50
  • 2.1.80
  • 3.1.86
  • 4.2.10
  • 5.2.17

正解:2

解説

考え方

60 Hz60 \text{ Hz}44 極の同期速度は Ns=120fp=120×604=1800 min1N_s = \frac{120 f}{p} = \frac{120 \times 60}{4} = 1800 \text{ min}^{-1}。 定格回転速度 1746 min11746 \text{ min}^{-1} のときの滑りは s=NsNNs=180017461800=0.03s = \frac{N_s - N}{N_s} = \frac{1800 - 1746}{1800} = 0.03。 滑り周波数は fs=sf=0.03×60=1.8 Hzf_s = s f = 0.03 \times 60 = 1.8 \text{ Hz}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問15(b)

機械

問15(b) 定格出力15kW,定格周波数60Hz,4極の三相誘導電動機があり,トルク一定の負荷を負って運転している。この電動機について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 インバータにより一次周波数制御を行って,一次周波数を40Hzとしたときの回転速度[min⁻¹]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,滑り周波数は一次周波数にかかわらず常に一定とする。

  • 1.1146
  • 2.1164
  • 3.1433
  • 4.1455
  • 5.1719

正解:1

解説

考え方

滑り周波数は一次周波数によらず一定なので、(a)で求めた fs=1.8 Hzf_s = 1.8 \text{ Hz} を用います。 一次周波数 40 Hz40 \text{ Hz} での同期速度は Ns=120×404=1200 min1N_s = \frac{120 \times 40}{4} = 1200 \text{ min}^{-1}。 滑り周波数 1.8 Hz1.8 \text{ Hz} に対応する滑り分の速度は 120×1.84=54 min1\frac{120 \times 1.8}{4} = 54 \text{ min}^{-1}。 よって回転速度は N=120054=1146 min1N = 1200 - 54 = 1146 \text{ min}^{-1}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問16(a)

機械

問16(a) 図1に示す降圧チョッパの回路は,電圧Eの直流電源,スイッチングする半導体デバイスS,ダイオードD,リアクトルL,及び抵抗Rの負荷から構成されている。また,図2には,図1の回路に示すダイオードDの電圧vDと負荷の電流iRの波形を示す。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 降圧チョッパの回路動作に関し,図3~図5に,実線で示した回路に流れる電流のループと方向を示した三つの電流経路を考える。図2の時刻t1及び時刻t2において,それぞれどの電流経路となるか。正しい組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(a)の図
  • 1.時刻t1 電流経路(A) 時刻t2 電流経路(B)
  • 2.時刻t1 電流経路(A) 時刻t2 電流経路(C)
  • 3.時刻t1 電流経路(B) 時刻t2 電流経路(A)
  • 4.時刻t1 電流経路(B) 時刻t2 電流経路(C)
  • 5.時刻t1 電流経路(C) 時刻t2 電流経路(B)

正解:1

解説

考え方

図2で、時刻 t1t_1 はダイオード電圧 vDv_D が高くダイオードが逆バイアス(非導通)の期間、すなわちスイッチ SS がオンの区間です。このとき電源からリアクトル LL を通って負荷 RR へ電流が流れる電流経路(A)となります。 時刻 t2t_2 はスイッチ SS がオフの期間で、リアクトルに蓄えられたエネルギーによりダイオード DD を通して電流が環流する電流経路(B)となります。 したがって、時刻 t1t_1 が(A)、時刻 t2t_2 が(B)の組合せが正しく、答えは(1)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問16(b)

機械

問16(b) 図1に示す降圧チョッパの回路は,電圧Eの直流電源,スイッチングする半導体デバイスS,ダイオードD,リアクトルL,及び抵抗Rの負荷から構成されている。また,図2には,図1の回路に示すダイオードDの電圧vDと負荷の電流iRの波形を示す。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 電圧Eが100V,降圧チョッパの通流率が50%,負荷抵抗Rが2Ωとする。デバイスSは周期Tの高周波でスイッチングし,リアクトルLの平滑作用により,図2に示す電流iRのリプル成分は十分小さいとする。電流iRの平均値IR[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問16(b)の図
  • 1.17.7
  • 2.25.0
  • 3.35.4
  • 4.50.1
  • 5.70.7

正解:2

解説

考え方

降圧チョッパの出力電圧の平均値は、電源電圧に通流率(デューティ比)を掛けたものです。 VR=E×D=100×0.5=50 VV_R = E \times D = 100 \times 0.5 = 50 \text{ V}。 リプルが十分小さいので、負荷電流の平均値は IR=VRR=502=25 AI_R = \frac{V_R}{R} = \frac{50}{2} = 25 \text{ A}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問17(a)

機械

問17(a) どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は15000lmである。この点光源二つ(A及びB)を屋外で図のように配置した。地面から点光源までの高さはいずれも4mであり,AとBとの距離は6mである。次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,考える空間には,A及びB以外に光源はなく,地面や周囲などからの反射光の影響もないものとする。 図において,点光源Aのみを点灯した。Aの直下の地面A′点における水平面照度の値[lx]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(a)の図
  • 1.56
  • 2.75
  • 3.100
  • 4.149
  • 5.299

正解:2

解説

考え方

均等放射の点光源なので、光度は全光束を全立体角 4π4\pi で割って I=Φ4π=150004π1194 cdI = \frac{\Phi}{4\pi} = \frac{15000}{4\pi} \approx 1194 \text{ cd}。 直下 AA' 点は光源から真下 4 m4 \text{ m} の位置なので、入射方向は鉛直で水平面照度は E=Ih2=119442=11941675 lxE = \frac{I}{h^2} = \frac{1194}{4^2} = \frac{1194}{16} \approx 75 \text{ lx}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問17(b)

機械

問17(b) どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は15000lmである。この点光源二つ(A及びB)を屋外で図のように配置した。地面から点光源までの高さはいずれも4mであり,AとBとの距離は6mである。次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,考える空間には,A及びB以外に光源はなく,地面や周囲などからの反射光の影響もないものとする。 図において,点光源Aを点灯させたまま,点光源Bも点灯した。このとき,地面C点における水平面照度の値[lx]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問17(b)の図
  • 1.46
  • 2.57
  • 3.76
  • 4.96
  • 5.153

正解:3

解説

考え方

点光源の光度は(a)と同じく I=150004π1194 cdI = \frac{15000}{4\pi} \approx 1194 \text{ cd}。 C点はAとBの中間(各光源の直下点から水平に 3 m3 \text{ m})にあり、光源からC点までの距離は r=32+42=5 mr = \sqrt{3^2 + 4^2} = 5 \text{ m}。 入射角の余弦は cosθ=hr=45\cos\theta = \frac{h}{r} = \frac{4}{5} なので、光源A一つによるC点の水平面照度は EA=Ir2cosθ=119425×4538.2 lxE_A = \frac{I}{r^2}\cos\theta = \frac{1194}{25} \times \frac{4}{5} \approx 38.2 \text{ lx}。 Bについても同じ距離・角度なので EB38.2 lxE_B \approx 38.2 \text{ lx}。両者を加えて E=EA+EB76 lxE = E_A + E_B \approx 76 \text{ lx}。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問18(a)

機械

問18(a) 図1は,調節計の演算回路などによく用いられるブロック線図を示す。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図2は,図1のブロックG1(jω)の詳細を示し,静電容量C[F]と抵抗R[Ω]からなる回路を示す。この回路の入力量V1(jω)に対する出力量V2(jω)の周波数伝達関数G1(jω)=V2(jω)/V1(jω)を表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問18(a)の図
  • 1.1/(CR+jω)
  • 2.1/(1+jωCR)
  • 3.CR/(CR+jω)
  • 4.CR/(1+jωCR)
  • 5.jωCR/(1+jωCR)

正解:5

解説

考え方

図2の回路は、入力側に静電容量 CC が直列に入り、出力を抵抗 RR の両端からとる高域通過(微分要素的)回路です。 入力 V1V_1 に対する出力 V2V_2 は、直列インピーダンス 1jωC\frac{1}{j\omega C}RR の分圧で G1(jω)=V2V1=RR+1jωC=jωCR1+jωCRG_1(j\omega) = \frac{V_2}{V_1} = \frac{R}{R + \frac{1}{j\omega C}} = \frac{j\omega CR}{1 + j\omega CR}。 したがって正しい式は(5)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問18(b)

機械

問18(b) 図1は,調節計の演算回路などによく用いられるブロック線図を示す。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図1のブロック線図において,閉ループ周波数伝達関数G(jω)=X(jω)/Y(jω)で,ゲインKが非常に大きな場合の近似式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。なお,この近似式が成立する場合,この演算回路は比例プラス積分要素と呼ばれる。

問18(b)の図
  • 1.1+jωCR
  • 2.1+CR/jω
  • 3.1+1/jωCR
  • 4.1/(1+jωCR)
  • 5.(1+CR)/jωCR

正解:3

解説

考え方

ブロック線図の閉ループ伝達関数は、フィードバック要素を G1(jω)=jωCR1+jωCRG_1(j\omega) = \frac{j\omega CR}{1 + j\omega CR} とすると、ゲイン KK を用いて G(jω)=K1+KG1(jω)G(j\omega) = \frac{K}{1 + K G_1(j\omega)} の形になります。 ゲイン KK が非常に大きいときは、分母の 11 が無視でき G(jω)1G1(jω)=1+jωCRjωCR=1+1jωCRG(j\omega) \approx \frac{1}{G_1(j\omega)} = \frac{1 + j\omega CR}{j\omega CR} = 1 + \frac{1}{j\omega CR}。 これは定数項(比例)と 1jω\frac{1}{j\omega} に比例する項(積分)の和で、比例プラス積分要素を表します。よって答えは(3)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問1

法規

問1 次の文章は,「電気事業法施行規則」に基づく自家用電気工作物を設置する者が保安規程に定めるべき事項の一部に関しての記述である。 a) 自家用電気工作物の工事,維持又は運用に関する業務を管理する者の(ア)に関すること。 b) 自家用電気工作物の工事,維持又は運用に従事する者に対する(イ)に関すること。 c) 自家用電気工作物の工事,維持及び運用に関する保安のための(ウ)及び検査に関すること。 d) 自家用電気工作物の運転又は操作に関すること。 e) 発電所又は蓄電所の運転を相当期間停止する場合における保全の方法に関すること。 f) 災害その他非常の場合に採るべき(エ)に関すること。 g) 自家用電気工作物の工事,維持及び運用に関する保安についての(オ)に関すること。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)権限及び義務 (イ)勤務体制 (ウ)巡視,点検 (エ)指揮命令 (オ)記録
  • 2.(ア)職務及び組織 (イ)勤務体制 (ウ)整備,補修 (エ)措置 (オ)届出
  • 3.(ア)権限及び義務 (イ)保安教育 (ウ)整備,補修 (エ)指揮命令 (オ)届出
  • 4.(ア)職務及び組織 (イ)保安教育 (ウ)巡視,点検 (エ)措置 (オ)記録
  • 5.(ア)権限及び義務 (イ)勤務体制 (ウ)整備,補修 (エ)指揮命令 (オ)記録

正解:4

解説

考え方

電気事業法施行規則に基づき保安規程に定めるべき事項を問う条文問題である。業務を管理する者については「(ア)職務及び組織」に関すること、従事者に対しては「(イ)保安教育」に関すること、保安のための「(ウ)巡視、点検」及び検査に関すること、非常の場合に採るべき「(エ)措置」に関すること、保安についての「(オ)記録」に関することが定められている。これらすべてに合致する組合せは(4)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問2

法規

問2 次の文章は,「電気工事業の業務の適正化に関する法律」に規定されている電気工事業者に関する記述である。 この法律において,「電気工事業」とは,電気工事士法に規定する電気工事を行う事業をいい,「(ア)電気工事業者」とは,経済産業大臣又は(イ)の(ア)を受けて電気工事業を営む者をいう。また,「通知電気工事業者」とは,経済産業大臣又は(イ)に電気工事業の開始の通知を行って,(ウ)に規定する自家用電気工作物のみに係る電気工事業を営む者をいう。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)承認 (イ)都道府県知事 (ウ)電気工事士法
  • 2.(ア)許可 (イ)産業保安監督部長 (ウ)電気事業法
  • 3.(ア)登録 (イ)都道府県知事 (ウ)電気工事士法
  • 4.(ア)承認 (イ)産業保安監督部長 (ウ)電気事業法
  • 5.(ア)登録 (イ)産業保安監督部長 (ウ)電気工事士法

正解:3

解説

考え方

電気工事業の業務の適正化に関する法律の用語を問う問題である。経済産業大臣又は都道府県知事の「(ア)登録」を受けて電気工事業を営む者を「登録電気工事業者」という。窓口となる行政庁は「(イ)都道府県知事」であり、通知電気工事業者は「(ウ)電気工事士法」に規定する自家用電気工作物のみに係る電気工事業を営む者をいう。したがって(3)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問3

法規

問3 次の文章は,「電気設備技術基準」に関する記述である。 電路は,大地から(ア)しなければならない。ただし,構造上やむを得ない場合であって通常予見される使用形態を考慮し危険のおそれがない場合,又は(イ)による高電圧の侵入等の異常が発生した際の危険を回避するための(ウ)その他の保安上必要な措置を講ずる場合は,この限りでない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)離隔 (イ)事故 (ウ)遮断
  • 2.(ア)離隔 (イ)短絡 (ウ)遮断
  • 3.(ア)絶縁 (イ)短絡 (ウ)離隔
  • 4.(ア)絶縁 (イ)混触 (ウ)接地
  • 5.(ア)遮断 (イ)混触 (ウ)接地

正解:4

解説

考え方

電気設備技術基準における電路の絶縁の条文である。電路は大地から「(ア)絶縁」しなければならない。ただし、「(イ)混触」による高電圧の侵入等の異常が発生した際の危険を回避するための「(ウ)接地」その他の保安上必要な措置を講ずる場合はこの限りでない。よって(4)が正しい。「離隔」「遮断」「短絡」等では条文に合致しない。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問4

法規

問4 「電気設備技術基準の解釈」に基づく,高圧の機械器具(これに附属する高圧電線であってケーブル以外のものを含む。以下同じ。)の施設について,発電所,蓄電所又は変電所,開閉所若しくはこれらに準ずる場所以外の場所において,高圧の機械器具を施設することができる場合として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.人が触れるおそれがないように,機械器具の周囲に適当なさく,へい等を設け,当該さく,へい等の高さと,当該さく,へい等から機械器具の充電部分までの距離との和を5m以上とし,かつ,危険である旨の表示をする場合
  • 2.工場等の構内において,機械器具の周囲に高圧用機械器具である旨の表示をする場合
  • 3.屋内であって,取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所に施設する場合
  • 4.機械器具をコンクリート製の箱又はD種接地工事を施した金属製の箱に収め,かつ,充電部分が露出しないように施設する場合
  • 5.充電部分が露出しない機械器具を人が接近又は接触しないよう,さく,へい等を設けて施設する場合

正解:2

解説

考え方

電気設備技術基準の解釈に基づく高圧機械器具の施設について、誤っているものを選ぶ問題である。さく・へい等を設けその高さと充電部分までの距離の和を5m以上とし危険表示する場合(1)、屋内で取扱者以外の者が出入りできないよう措置した場所に施設する場合(3)、コンクリート製又はD種接地の金属製の箱に収め充電部分を露出させない場合(4)、充電部分が露出しない機械器具をさく・へい等で施設する場合(5)は、いずれも規定に適合する。(2)は工場等の構内で「高圧用機械器具である旨の表示」をするだけで、さく・へい等による防護がなく規定に適合しないため誤りである。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問5

法規

問5 次の文章は,「電気設備技術基準」における(地中電線等による他の電線及び工作物への危険の防止)及び(地中電線路の保護)に関する記述である。 a) 地中電線,屋側電線及びトンネル内電線その他の工作物に固定して施設する電線は,他の電線,弱電流電線等又は管(以下,「他の電線等」という。)と(ア)し,又は交さする場合には,故障時の(イ)により他の電線等を損傷するおそれがないように施設しなければならない。ただし,感電又は火災のおそれがない場合であって,(ウ)場合は,この限りでない。 b) 地中電線路は,車両その他の重量物による圧力に耐え,かつ,当該地中電線路を埋設している旨の表示等により掘削工事からの影響を受けないように施設しなければならない。 c) 地中電線路のうちその内部で作業が可能なものには,(エ)を講じなければならない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)接触 (イ)短絡電流 (ウ)取扱者以外の者が容易に触れることがない (エ)防火措置
  • 2.(ア)接近 (イ)アーク放電 (ウ)他の電線等の管理者の承諾を得た (エ)防火措置
  • 3.(ア)接近 (イ)アーク放電 (ウ)他の電線等の管理者の承諾を得た (エ)感電防止措置
  • 4.(ア)接触 (イ)短絡電流 (ウ)他の電線等の管理者の承諾を得た (エ)防火措置
  • 5.(ア)接近 (イ)短絡電流 (ウ)取扱者以外の者が容易に触れることがない (エ)感電防止措置

正解:2

解説

考え方

地中電線等による危険防止及び地中電線路の保護に関する条文問題である。他の電線等と「(ア)接近」し又は交さする場合には、故障時の「(イ)アーク放電」により他の電線等を損傷するおそれがないように施設しなければならない。ただし感電又は火災のおそれがない場合であって「(ウ)他の電線等の管理者の承諾を得た」場合はこの限りでない。内部で作業が可能な地中電線路には「(エ)防火措置」を講じなければならない。よって(2)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問6

法規

問6 架空電線路の支持物に,取扱者が昇降に使用する足場金具等を地表上1.8m未満に施設することができる場合として,「電気設備技術基準の解釈」に基づき,不適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.監視装置を施設する場合
  • 2.足場金具等が内部に格納できる構造である場合
  • 3.支持物に昇塔防止のための装置を施設する場合
  • 4.支持物の周囲に取扱者以外の者が立ち入らないように,さく,へい等を施設する場合
  • 5.支持物を山地等であって人が容易に立ち入るおそれがない場所に施設する場合

正解:1

解説

考え方

架空電線路の支持物に足場金具等を地表上1.8m未満に施設できる場合として、不適切なものを選ぶ問題である。解釈では、足場金具等が内部に格納できる構造である場合(2)、昇塔防止のための装置を施設する場合(3)、周囲に取扱者以外の者が立ち入らないようさく・へい等を施設する場合(4)、山地等で人が容易に立ち入るおそれがない場所に施設する場合(5)が認められている。(1)の監視装置の施設はこれらの規定に含まれず不適切である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問7

法規

問7 「電気設備技術基準の解釈」に基づく分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義に関する記述として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.単独運転とは,分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において,当該分散型電源が発電を継続し,線路負荷に無効電力を供給している状態をいう。
  • 2.自立運転とは,分散型電源が,連系している電力系統から解列された状態において,当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態をいう。
  • 3.逆充電とは,分散型電源設置者の構内から,一般送配電事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れをいう。
  • 4.受動的方式の単独運転検出装置とは,分散型電源の有効電力出力又は無効電力出力等に平時から変動を与えておき,単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により,単独運転状態を検出する装置をいう。
  • 5.能動的方式の単独運転検出装置とは,単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により,単独運転状態を検出する装置をいう。

正解:2

解説

考え方

分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義を問う問題である。(2)の自立運転は、連系している電力系統から解列された状態で、当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態をいい、定義どおり正しい。(1)は単独運転は線路負荷に有効電力を供給する状態であり「無効電力」が誤り、(3)逆充電は系統側へ向かう無効電力の流れであり「有効電力」が誤り、(4)と(5)は受動的方式と能動的方式の説明が入れ替わっており誤りである。よって(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問8

法規

問8 次の文章は,「電気設備技術基準」における電気さくの施設の禁止に関する記述である。 電気さく(屋外において裸電線を固定して施設したさくであって,その裸電線に充電して使用するものをいう。)は,施設してはならない。ただし,田畑,牧場,その他これに類する場所において野獣の侵入又は家畜の脱出を防止するために施設する場合であって,絶縁性がないことを考慮し,(ア)のおそれがないように施設するときは,この限りでない。 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における電気さくの施設に関する記述である。 電気さくは,次のa)~f)に適合するものを除き施設しないこと。 a) 田畑,牧場,その他これに類する場所において野獣の侵入又は家畜の脱出を防止するために施設するものであること。 b) 電気さくを施設した場所には,人が見やすいように適当な間隔で(イ)である旨の表示をすること。 c) 電気さくは,次のいずれかに適合する電気さく用電源装置から電気の供給を受けるものであること。 ① 電気用品安全法の適用を受ける電気さく用電源装置 ② 感電により人に危険を及ぼすおそれのないように出力電流が制限される電気さく用電源装置であって,次のいずれかから電気の供給を受けるもの ・電気用品安全法の適用を受ける直流電源装置 ・蓄電池,太陽電池その他これらに類する直流の電源 d) 電気さく用電源装置(直流電源装置を介して電気の供給を受けるものにあっては,直流電源装置)が使用電圧(ウ)V以上の電源から電気の供給を受けるものである場合において,人が容易に立ち入る場所に電気さくを施設するときは,当該電気さくに電気を供給する電路には次に適合する漏電遮断器を施設すること。 ① 電流動作型のものであること。 ② 定格感度電流が(エ)mA以下,動作時間が0.1秒以下のものであること。 e) 電気さくに電気を供給する電路には,容易に開閉できる箇所に専用の開閉器を施設すること。 f) 電気さく用電源装置のうち,衝撃電流を繰り返して発生するものは,その装置及びこれに接続する電路において発生する電波又は高周波電流が無線設備の機能に継続的かつ重大な障害を与えるおそれがある場所には,施設しないこと。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.(ア)感電又は火災 (イ)危険 (ウ)100 (エ)15
  • 2.(ア)感電又は火災 (イ)電気さく (ウ)30 (エ)10
  • 3.(ア)損壊 (イ)電気さく (ウ)100 (エ)15
  • 4.(ア)感電又は火災 (イ)危険 (ウ)30 (エ)15
  • 5.(ア)損壊 (イ)電気さく (ウ)100 (エ)10

正解:4

解説

考え方

電気さくの施設に関する条文問題である。ただし書では、絶縁性がないことを考慮し「(ア)感電又は火災」のおそれがないように施設する場合に限り認められる。表示は人が見やすいように「(イ)危険」である旨とし、電源が使用電圧「(ウ)30」V以上で人が容易に立ち入る場所に施設するときは、定格感度電流「(エ)15」mA以下・動作時間0.1秒以下の電流動作型漏電遮断器を施設する。よって(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問9

法規

問9 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく,ライティングダクト工事による低圧屋内配線の施設に関する記述として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.ダクトの支持点間の距離を2m以下で施設した。
  • 2.造営材を貫通してダクト相互を接続したため,貫通部の造営材には接触させず,ダクト相互及び電線相互は堅ろうに,かつ,電気的に完全に接続した。
  • 3.ダクトの開口部を上に向けたため,人が容易に触れるおそれのないようにし,ダクトの内部に塵埃が侵入し難いように施設した。
  • 4.5mのダクトを人が容易に触れるおそれがある場所に施設したため,ダクトにはD種接地工事を施し,電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置は施設しなかった。
  • 5.ダクトを固定せず使用するため,ダクトは電気用品安全法に適合した附属品でキャブタイヤケーブルに接続して,終端部は堅ろうに閉そくした。

正解:1

解説

考え方

ライティングダクト工事による低圧屋内配線の施設について、正しいものを選ぶ問題である。(1)ダクトの支持点間の距離を2m以下として施設するのは規定どおりで正しい。(2)ダクトは造営材を貫通して施設してはならない。(3)ダクトの開口部は原則として下に向けて施設する。(4)地絡遮断装置の省略が認められるのは、ダクトに簡易接触防護措置を施す場合などに限られるため、人が容易に触れるおそれがある場所に施設したまま省略することはできない。(5)ダクトは造営材に堅ろうに取り付けて固定して使用するものであり、固定せずに使用することはできない。よって(1)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:1

問10

法規

問10 次の文章は,計器用変成器の変流器に関する記述である。その記述内容として誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  • 1.変流器は,一次電流から生じる磁束によって二次電流を発生させる計器用変成器である。
  • 2.変流器は,二次側に開閉器やヒューズを設置してはいけない。
  • 3.変流器は,通電中に二次側が開放されると変流器に異常電圧が発生し,絶縁が破壊される危険性がある。
  • 4.変流器は,一次電流が一定でも二次側の抵抗値により変流比は変化するので,電流計の選択には注意が必要になる。
  • 5.変流器の通電中に,電流計をやむを得ず交換する場合は,二次側端子を短絡して交換し,その後に短絡を外す。

正解:4

解説

考え方

計器用変成器の変流器に関して誤っている記述を選ぶ問題である。変流器の変流比は一次巻線と二次巻線の巻数比でほぼ決まり、一次電流が一定であれば二次側の抵抗値(負担)を変えても変流比は実質的に変化しない。したがって(4)の「二次側の抵抗値により変流比は変化する」という記述は誤りである。二次側を開放すると異常電圧が発生し絶縁破壊の危険があること(2)(3)、電流計交換時は二次側を短絡してから行うこと(5)は正しい。よって(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問11(a)

法規

問11(a) 図は,線間電圧V[V],周波数f[Hz]の中性点非接地方式の三相3線式高圧配電線路及びある需要設備の高圧地絡保護システムを簡易に示した単線図である。高圧配電線路一相の全対地静電容量をC1[F],需要設備一相の全対地静電容量をC2[F]とするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,図示されていない負荷,線路定数及び配電用変電所の制限抵抗は無視するものとする。 図の配電線路において,遮断器が「入」の状態で地絡事故点に一線完全地絡事故が発生し地絡電流Ig[A]が流れた。このときIgの大きさを表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,間欠アークによる影響等は無視するものとし,この地絡事故によって遮断器は遮断しないものとする。

問11(a)の図
  • 1.2/√3 Vπf√(C1²+C2²)
  • 2.2√3Vπf√(C1²+C2²)
  • 3.2/√3 Vπf(C1+C2)
  • 4.2√3Vπf(C1+C2)
  • 5.2√3Vπf√(C1C2)

正解:4

解説

考え方

中性点非接地方式の三相3線式配電線路における一線完全地絡電流を求める。相電圧はE=V3E=\frac{V}{\sqrt{3}}であり、全対地静電容量は一相あたりC1+C2C_1+C_2である。一線完全地絡時の地絡電流は各相の対地静電容量を流れる充電電流の合成として、Ig=3ω(C1+C2)E=3×2πf(C1+C2)×V3I_g=3\omega(C_1+C_2)E=3\times 2\pi f(C_1+C_2)\times\frac{V}{\sqrt{3}}となる。整理するとIg=33×2πfV(C1+C2)=3×2πfV(C1+C2)=23πfV(C1+C2)I_g=\frac{3}{\sqrt{3}}\times 2\pi f V(C_1+C_2)=\sqrt{3}\times 2\pi f V(C_1+C_2)=2\sqrt{3}\,\pi f V(C_1+C_2)。したがって(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

問11(b)

法規

問11(b) 図は,線間電圧V[V],周波数f[Hz]の中性点非接地方式の三相3線式高圧配電線路及びある需要設備の高圧地絡保護システムを簡易に示した単線図である。高圧配電線路一相の全対地静電容量をC1[F],需要設備一相の全対地静電容量をC2[F]とするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,図示されていない負荷,線路定数及び配電用変電所の制限抵抗は無視するものとする。 小問(a)の地絡電流Igは高圧配電線路側と需要設備側に分流し,需要設備側に分流した電流は零相変流器を通過して検出される。上記のような需要設備構外の事故に対しても,零相変流器が検出する電流の大きさによっては地絡継電器が不必要に動作する場合があるので注意しなければならない。地絡電流Igが高圧配電線路側と需要設備側に分流する割合はC1とC2の比によって決まるものとしたとき,Igのうち需要設備の零相変流器で検出される電流の値[mA]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,V=6600V,f=60Hz,C1=2.3μF,C2=0.02μFとする。

問11(b)の図
  • 1.54
  • 2.86
  • 3.124
  • 4.152
  • 5.256

正解:2

解説

考え方

(a)で求めた地絡電流IgI_gは対地静電容量の比C1:C2C_1:C_2で高圧配電線路側と需要設備側に分流し、零相変流器が検出するのは需要設備側のC2C_2を流れる分である。検出電流はIdet=Ig×C2C1+C2=3×2πfVC2I_{det}=I_g\times\frac{C_2}{C_1+C_2}=\sqrt{3}\times 2\pi f V C_2となる。数値を代入するとIdet=3×2π×60×6600×0.02×1060.086 A=86 mAI_{det}=\sqrt{3}\times 2\pi\times 60\times 6600\times 0.02\times 10^{-6}\approx 0.086\text{ A}=86\text{ mA}。したがって最も近いのは(2)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:2

問12(a)

法規

問12(a) 三相3線式の高圧電路に300kW,遅れ力率0.6の三相負荷が接続されている。この負荷と並列に進相コンデンサ設備を接続して力率改善を行うものとする。進相コンデンサ設備は図に示すように直列リアクトル付三相コンデンサとし,直列リアクトルSRのリアクタンスXL[Ω]は,三相コンデンサSCのリアクタンスXC[Ω]の6%とするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,高圧電路の線間電圧は6600Vとし,無効電力によって電圧は変動しないものとする。 進相コンデンサ設備を高圧電路に接続したときに三相コンデンサSCの端子電圧の値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問12(a)の図
  • 1.6410
  • 2.6795
  • 3.6807
  • 4.6995
  • 5.7021

正解:5

解説

考え方

直列リアクトル付三相コンデンサでは、直列リアクトルのリアクタンスがXL=0.06XCX_L=0.06X_Cである。電路の相電圧はコンデンサと直列リアクトルの合成リアクタンスXCXLX_C-X_Lに加わり、そのうちコンデンサ端子にはXCX_Cの分だけ電圧が加わる。よってコンデンサSCの端子電圧はVSC=V×XCXCXL=660010.06=66000.947021 VV_{SC}=V\times\frac{X_C}{X_C-X_L}=\frac{6600}{1-0.06}=\frac{6600}{0.94}\approx 7021\text{ V}。したがって最も近いのは(5)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問12(b)

法規

問12(b) 三相3線式の高圧電路に300kW,遅れ力率0.6の三相負荷が接続されている。この負荷と並列に進相コンデンサ設備を接続して力率改善を行うものとする。進相コンデンサ設備は図に示すように直列リアクトル付三相コンデンサとし,直列リアクトルSRのリアクタンスXL[Ω]は,三相コンデンサSCのリアクタンスXC[Ω]の6%とするとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,高圧電路の線間電圧は6600Vとし,無効電力によって電圧は変動しないものとする。 進相コンデンサ設備を負荷と並列に接続し,力率を遅れ0.6から遅れ0.8に改善した。このとき,この設備の三相コンデンサSCの容量の値[kvar]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

問12(b)の図
  • 1.170
  • 2.180
  • 3.186
  • 4.192
  • 5.208

正解:3

解説

考え方

力率を遅れ0.6から遅れ0.8へ改善するのに必要な無効電力を求める。負荷の無効電力はQ1=Ptanθ1=300×0.80.6=400 kvarQ_1=P\tan\theta_1=300\times\frac{0.8}{0.6}=400\text{ kvar}、改善後はQ2=Ptanθ2=300×0.60.8=225 kvarQ_2=P\tan\theta_2=300\times\frac{0.6}{0.8}=225\text{ kvar}なので、設備が電路端子で供給すべき無効電力はQ=Q1Q2=175 kvarQ=Q_1-Q_2=175\text{ kvar}である。これは直列リアクトルを含めた設備全体の値であり、コンデンサSC単体の容量は端子電圧が高くなる分だけ大きく、QSC=Q10.06=1750.94186 kvarQ_{SC}=\frac{Q}{1-0.06}=\frac{175}{0.94}\approx 186\text{ kvar}。したがって最も近いのは(3)である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:3

問13(a)

法規

問13(a) 電気工作物に起因する供給支障事故について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 次の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ① 電気事業法第39条(事業用電気工作物の維持)において,事業用電気工作物の損壊により(ア)者又は配電事業者の電気の供給に著しい支障を及ぼさないようにすることが規定されている。 ② 「電気関係報告規則」において,(イ)を設置する者は,(ア),配電事業又は特定送配電事業の用に供する電気工作物と電気的に接続されている電圧(ウ)V以上の(イ)の破損又は(イ)の誤操作若しくは(イ)を操作しないことにより(ア)者,配電事業者又は特定送配電事業者に供給支障を発生させた場合,電気工作物の設置の場所を管轄する産業保安監督部長に事故報告をしなければならないことが規定されている。 ③ 図1に示す高圧配電系統により高圧需要家が受電している。事故点1,事故点2又は事故点3のいずれかで短絡等により高圧配電系統に供給支障が発した場合,②の報告対象となるのは(エ)である。

問13(a)の図
  • 1.(ア)一般送配電事業 (イ)自家用電気工作物 (ウ)6000 (エ)事故点1又は事故点2
  • 2.(ア)送電事業 (イ)事業用電気工作物 (ウ)3000 (エ)事故点1又は事故点3
  • 3.(ア)一般送配電事業 (イ)事業用電気工作物 (ウ)6000 (エ)事故点2又は事故点3
  • 4.(ア)送電事業 (イ)事業用電気工作物 (ウ)6000 (エ)事故点1又は事故点2
  • 5.(ア)一般送配電事業 (イ)自家用電気工作物 (ウ)3000 (エ)事故点2又は事故点3

正解:5

解説

考え方

電気工作物に起因する供給支障事故の報告に関する条文問題である。電気事業法第39条では、事業用電気工作物の損壊により「(ア)一般送配電事業」者又は配電事業者の電気の供給に著しい支障を及ぼさないことが規定されている。電気関係報告規則では、「(イ)自家用電気工作物」を設置する者が、これらの用に供する電気工作物と電気的に接続された電圧「(ウ)3000」V以上の自家用電気工作物の破損・誤操作等により供給支障を発生させた場合に報告義務がある。受電点より負荷側(構内)の「(エ)事故点2又は事故点3」が報告対象となる。よって(5)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:5

問13(b)

法規

問13(b) 電気工作物に起因する供給支障事故について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 次の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ① 受電設備を含む配電系統において,過負荷又は短絡あるいは地絡が生じたとき,供給支障の拡大を防ぐため,事故点直近上位の遮断器のみが動作し,他の遮断器は動作しないとき,これらの遮断器の間では(ア)がとられているという。 ② 図2は,図1の高圧需要家の事故点2又は事故点3で短絡が発生した場合の過電流と遮断器(遮断器A及び遮断器B)の継電器動作時間の関係を示したものである。(ア)がとられている場合,遮断器Bの継電器動作特性曲線は,(イ)である。 ③ 図3は,図1の高圧需要家の事故点2で地絡が発生した場合の零相電流と遮断器(遮断器A及び遮断器B)の継電器動作時間の関係を示したものである。(ア)がとられている場合,遮断器Bの継電器動作特性曲線は,(ウ)である。また,地絡の発生箇所が零相変流器より負荷側か電源側かを判別するため(エ)の使用が推奨されている。

問13(b)の図
  • 1.(ア)同期協調 (イ)曲線2 (ウ)曲線3 (エ)地絡距離継電器
  • 2.(ア)同期協調 (イ)曲線1 (ウ)曲線3 (エ)地絡方向継電器
  • 3.(ア)保護協調 (イ)曲線1 (ウ)曲線4 (エ)地絡距離継電器
  • 4.(ア)保護協調 (イ)曲線2 (ウ)曲線4 (エ)地絡方向継電器
  • 5.(ア)保護協調 (イ)曲線2 (ウ)曲線3 (エ)地絡距離継電器

正解:4

解説

考え方

事故点直近上位の遮断器のみが動作し他が動作しない関係を「(ア)保護協調」という。負荷側の遮断器Bは上位の遮断器Aよりも早く(短い動作時間で)動作するよう整定するため、短絡時の動作特性は動作時間の短い「(イ)曲線2」、地絡時は「(ウ)曲線4」となる。また地絡の発生箇所が零相変流器より負荷側か電源側かを判別するには「(エ)地絡方向継電器」(DGR)の使用が推奨される。よって(4)が正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター

答え:4

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