令和4年度 下期 第三種電気主任技術者試験(電験三種)の問題と解説【全80問】
全問題を正答・解説付きで掲載しています。
この試験回をクイズ形式で解く →問1
理論問1 図に示すように,誘電率ε0[F/m]の真空中に置かれた二つの静止導体球A及びBがある。電気量はそれぞれQA[C]及びQB[C]とし,図中にその周囲の電気力線が描かれている。 電気量QA=16ε0[C]であるとき,電気量QB[C]の値として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.16ε0
- 2.8ε0
- 3.-4ε0
- 4.-8ε0
- 5.-16ε0
正解:4
解説
考え方
真空中で電荷から出る電気力線の総本数は本で、電荷の大きさに比例する。なので、導体球Aから出る電気力線は本である。図より、Aから出た電気力線のうち本が導体球Bに吸い込まれている。電気力線が吸い込まれる導体球は負電荷であり、その本数からと分かる。したがって。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問2
理論問2 図のように,平行板コンデンサの上下極板に挟まれた空間の中心に,電荷Q[C]を帯びた導体球を保持し,上側極板の電位がE[V],下側極板の電位が-E[V]となるように電圧源をつないだ。ただし,E>0とする。同図に,二つの極板と導体球の間の電気力線の様子を示している。 このとき,電荷Q[C]の符号と導体球の電位U[V]について,正しい記述のものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.Q>0であり,0<U<Eである。
- 2.Q>0であり,U=Eである。
- 3.Q>0であり,0<E<Uである。
- 4.Q<0であり,U<-Eである。
- 5.Q<0であり,-E<U<0である。
正解:1
解説
考え方
図では電気力線が導体球から極板に向かって湧き出している。電気力線が湧き出す向きであることから、導体球の電荷は正、すなわちである。 次に電位を考える。上側極板が、下側極板がなので、球がなければ中心の電位はである。ここに正電荷を置くと球の電位はそれより高くなりとなる。一方、球の電位が上側極板の電位を超えることはない(超えると電気力線が上側極板から球に向かってしまう)ので。よって。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問3
理論問3 無限に長い直線状導体に直流電流を流すと,導体の周りに磁界が生じる。この磁界中に小磁針を置くと,小磁針の(ア)は磁界の向きを指して静止する。そこで,小磁針を磁界の向きに沿って少しずつ動かしていくと,導体を中心とした(イ)の線が得られる。この線に沿って磁界の向きに矢印をつけたものを(ウ)という。 また,磁界の強さを調べてみると,電流の大きさに比例し,導体からの(エ)に反比例している。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)N極 (イ)放射状 (ウ)電気力線 (エ)距離の2乗
- 2.(ア)N極 (イ)同心円状 (ウ)電気力線 (エ)距離の2乗
- 3.(ア)S極 (イ)放射状 (ウ)磁力線 (エ)距離
- 4.(ア)N極 (イ)同心円状 (ウ)磁力線 (エ)距離
- 5.(ア)S極 (イ)同心円状 (ウ)磁力線 (エ)距離の2乗
正解:4
解説
考え方
小磁針を磁界中に置くと、そのN極が磁界の向きを指して静止する((ア)N極)。無限に長い直線電流のまわりの磁界は、導体を中心とした同心円状になる((イ)同心円状)。この線に磁界の向きの矢印をつけたものを磁力線という((ウ)磁力線)。また直線電流による磁界の強さはで表され、電流に比例し導体からの距離に反比例する((エ)距離)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問4
理論問4 図のように,無限に長い3本の直線状導体が真空中に10cmの間隔で正三角形の頂点の位置に置かれている。3本の導体にそれぞれ7Aの直流電流を同一方向に流したとき,各導体1m当たりに働く力の大きさF0の値[N/m]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,無限に長い2本の直線状導体をr[m]離して平行に置き,2本の導体にそれぞれI[A]の直流電流を同一方向に流した場合,各導体1m当たりに働く力の大きさFの値[N/m]は,次式で与えられるものとする。 F=2I²/r×10⁻⁷

- 1.0
- 2.9.80×10⁻⁵
- 3.1.70×10⁻⁴
- 4.1.96×10⁻⁴
- 5.2.94×10⁻⁴
正解:3
解説
考え方
1組の平行導体間に働く力は。ここで、なので、 。 正三角形の1頂点の導体には、他の2本からそれぞれ大きさの力が働き、電流が同方向なので引力である。2つの力のなす角はなので、合力の大きさは 。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問5
理論問5 図のような直流回路において,抵抗3Ωの端子間の電圧が1.8Vであった。このとき,電源電圧E[V]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.1.8
- 2.3.6
- 3.5.4
- 4.7.2
- 5.10.4
正解:3
解説
考え方
図はブリッジ回路である。向かい合う抵抗の積が、で等しいので、ブリッジは平衡しており、中央のには電流が流れない。よってこの抵抗を除いて考えられる。 との直列で、との直列で、これらの並列は 。 これとが直列なので合成抵抗は。の端子電圧がだから電流は。これは電源電流でもあるので、 。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問6
理論問6 電圧E[V]の直流電源と静電容量C[F]の二つのコンデンサを接続した図1,図2のような二つの回路に関して,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.図1の回路のコンデンサの合成静電容量は,図2の回路の4倍である。
- 2.コンデンサ全体に蓄えられる電界のエネルギーは,図1の回路の方が図2の回路より大きい。
- 3.図2の回路に,さらに静電容量C[F]のコンデンサを直列に二つ追加して,四つのコンデンサが直列になるようにすると,コンデンサ全体に蓄えられる電界のエネルギーが図1と等しくなる。
- 4.図2の回路の電源電圧を2倍にすると,コンデンサ全体に蓄えられる電界のエネルギーが図1の回路と等しくなる。
- 5.図1のコンデンサ一つ当たりに蓄えられる電荷は,図2のコンデンサ一つ当たりに蓄えられる電荷の2倍である。
正解:3
解説
考え方
図1はコンデンサ2個の並列で合成静電容量、図2は直列でである。 (1) 倍で正しい。 (2) 蓄えられるエネルギーは図1が、図2がで図1が大きく、正しい。 (3) 図2にさらに直列で2個追加して4個直列にすると合成容量は、エネルギーはとなり、図1のと等しくならない。よって誤り。 (4) 図2の電圧を2倍にするとで図1と等しく、正しい。 (5) 電荷は図1の各コンデンサが、図2の各コンデンサがで2倍、正しい。 したがって誤りは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問7
理論問7 20℃における抵抗値がR1[Ω],抵抗温度係数がα1[℃⁻¹]の抵抗器Aと20℃における抵抗値がR2[Ω],抵抗温度係数がα2=0℃⁻¹の抵抗器Bが並列に接続されている。その20℃と21℃における並列抵抗値をそれぞれr20[Ω],r21[Ω]とし,(r21-r20)/r20を変化率とする。この変化率として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.α1R1R2/(R1+R2+α1²R1)
- 2.α1R2/(R1+R2+α1R1)
- 3.α1R1/(R1+R2+α1R1)
- 4.α1R2/(R1+R2+α1R2)
- 5.α1R1/(R1+R2+α1R2)
正解:2
解説
考え方
並列合成抵抗はCで。Cでは抵抗器Aだけが変化して、Bはよりのまま。よって 。 変化率はであり、 。 したがって 。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問8
理論問8 次の文章は,交流における波形率,波高率に関する記述である。 波形率とは,実効値の(ア)に対する比(波形率=実効値/(ア))をいう。波形率の値は波形によって異なり,正弦波と比較して,三角波のようにとがっていれば,波形率の値は(イ)なり,方形波のように平らであれば,波形率の値は(ウ)なる。 波高率とは,(エ)の実効値に対する比(波高率=(エ)/実効値)をいう。波高率の値は波形によって異なり,正弦波と比較して,三角波のようにとがっていれば,波高率の値は(オ)なり,方形波のように平らであれば,波高率の値は(カ)なる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(カ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)平均値 (イ)大きく (ウ)小さく (エ)最大値 (オ)大きく (カ)小さく
- 2.(ア)最大値 (イ)大きく (ウ)小さく (エ)平均値 (オ)大きく (カ)小さく
- 3.(ア)平均値 (イ)小さく (ウ)大きく (エ)最大値 (オ)小さく (カ)大きく
- 4.(ア)最大値 (イ)小さく (ウ)大きく (エ)平均値 (オ)小さく (カ)大きく
- 5.(ア)最大値 (イ)大きく (ウ)大きく (エ)平均値 (オ)小さく (カ)小さく
正解:1
解説
考え方
波形率はなので(ア)は平均値。三角波のようにとがった波形は平均値が小さくなるため波形率は大きく(イ)、方形波のように平らな波形では実効値と平均値が近づき波形率は小さく(ウ)なる。 波高率はなので(エ)は最大値。三角波のようにとがった波形は最大値が実効値より大きく波高率は大きく(オ)、方形波では最大値と実効値が等しく波高率は小さく(カ)なる。 よって(ア)平均値、(イ)大きく、(ウ)小さく、(エ)最大値、(オ)大きく、(カ)小さく。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問9
理論問9 図のようなRC交流回路がある。この回路に正弦波交流電圧E[V]を加えたとき,容量性リアクタンス6Ωのコンデンサの端子間電圧の大きさは12Vであった。このとき,E[V]と図の破線で囲んだ回路で消費される電力P[W]の値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.20 32
- 2.20 96
- 3.28 120
- 4.28 168
- 5.40 309
正解:2
解説
考え方
回路は、と容量性リアクタンスの直列(枝1)と、と容量性リアクタンスの直列(枝2)が並列に接続され、電源が加わっている。 枝1のコンデンサの端子電圧がなので、枝1の電流は。枝1のインピーダンスはだから、 。 枝2のインピーダンスはで、電流は。 消費電力は抵抗分のみなので、 。 よって、。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問10
理論問10 図の回路のスイッチSをt=0sで閉じる。電流iS[A]の波形として最も適切に表すものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,スイッチSを閉じる直前に,回路は定常状態にあったとする。

- 1.1から始まり,いったん1より下に下がった後,再び上昇して1に漸近する。
- 2.0から始まり,オーバーシュートせずに単調に増加して1に漸近する。
- 3.1から始まり,1を超えて盛り上がった後,減衰して1に漸近する。
- 4.0から始まり,増加して1をわずかに超えた後,減衰して1に落ち着く。
- 5.常に1で一定である。
正解:5
解説
考え方
スイッチSを閉じる直前の定常状態では、コンデンサが直流を通さないため回路に電流は流れておらず、コンデンサ()は電源電圧と同じに充電されている。 でSを閉じると、電源→→→Sの左側のループには (時定数 、初期値)の電流が流れ始める。同時に、に充電されたコンデンサはS→の右側のループで放電し、(時定数 )が流れる。 スイッチを流れる電流は両者の和で となり、コイル電流の増加とコンデンサ放電電流の減少がちょうど打ち消し合って、常にで一定となる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問11
理論問11 次の文章は,それぞれのダイオードについて述べたものである。 a.可変容量ダイオードは,通信機器の同調回路などに用いられる。このダイオードは,pn接合に(ア)電圧を加えて使用するものである。 b.pn接合に(イ)電圧を加え,その値を大きくしていくと,降伏現象が起きる。この降伏電圧付近では,流れる電流が変化しても接合両端の電圧はほぼ一定に保たれる。定電圧ダイオードは,この性質を利用して所定の定電圧を得るようにつくられたダイオードである。 c.レーザダイオードは光通信や光情報機器の光源として利用され,pn接合に(ウ)電圧を加えて使用するものである。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)逆方向 (イ)順方向 (ウ)逆方向
- 2.(ア)順方向 (イ)逆方向 (ウ)順方向
- 3.(ア)逆方向 (イ)逆方向 (ウ)逆方向
- 4.(ア)順方向 (イ)順方向 (ウ)逆方向
- 5.(ア)逆方向 (イ)逆方向 (ウ)順方向
正解:5
解説
考え方
a. 可変容量ダイオードは、pn接合の空乏層の幅を電圧で変えて静電容量を変化させるもので、逆方向電圧を加えて使う((ア)逆方向)。 b. 定電圧(ツェナー)ダイオードは、逆方向電圧を加え降伏現象を利用して一定の電圧を得る((イ)逆方向)。 c. レーザダイオードは発光素子であり、順方向電圧を加えて電流を流し発光させる((ウ)順方向)。 よって(ア)逆方向、(イ)逆方向、(ウ)順方向。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問12
理論問12 図のように,z軸の正の向きに磁束密度B=1.0×10⁻³Tの平等磁界が存在する真空の空間において,電気量e=-4.0×10⁻⁶Cの荷電粒子がyz平面上をy軸から60°の角度で①又は②の向きに速さv[m/s]で発射された。この瞬間,荷電粒子に働くローレンツ力Fの大きさは1.0×10⁻⁸N,その向きはx軸の正の向きであった。荷電粒子の速さvに最も近い値[m/s]とその向きの組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,重力の影響は無視できるものとする。図中の◉は,紙面に対して垂直かつ手前の向きを表す。

- 1.2.5 ①
- 2.2.9 ①
- 3.5.0 ①
- 4.2.9 ②
- 5.5.0 ②
正解:5
解説
考え方
ローレンツ力の大きさは(は速度と磁束密度のなす角)。磁界は軸方向、速度は平面内で軸からの向きなので、と軸()のなす角はで。 これより 。 向きは、電荷が負であることを踏まえ、が軸の正の向きとなる条件から②と決まる。 よって、向きは②。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問13
理論問13 図1は,正弦波を出力しているある発振回路の構造を示している。この発振回路の帰還回路の出力端子と増幅回路の入力端子との接続を切り離し,図2のように適当な周波数の正弦波Viを増幅回路に入力すると,次の二つの条件が同時に満たされている。 1.増幅回路の入力電圧Viと帰還回路の出力電圧Vfが(ア)である。 2.増幅回路の増幅度|Vo/Vi|をA,帰還回路の帰還率|Vf/Vo|をβと表すとき,(イ)である。 図1で示される発振回路は,条件1より(ウ)回路である。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.(ア)同相 (イ)Aβ≧1 (ウ)正帰還
- 2.(ア)逆相 (イ)Aβ≦1 (ウ)負帰還
- 3.(ア)同相 (イ)Aβ<1 (ウ)負帰還
- 4.(ア)逆相 (イ)Aβ≧1 (ウ)正帰還
- 5.(ア)同相 (イ)Aβ<1 (ウ)正帰還
正解:1
解説
考え方
発振が持続する条件(バルクハウゼンの条件)は、帰還回路の出力電圧が増幅回路の入力電圧と同相であり((ア)同相)、ループ利得が((イ))であること。入力と帰還が同相であることから、この回路は正帰還回路である((ウ)正帰還)。 よって(ア)同相、(イ)、(ウ)正帰還。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問14
理論問14 データ変換に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.アナログ量を忠実に再現するために必要な標本化の周期の上限は,再現したいアナログ量の最高周波数により決まる。
- 2.量子化において,一般には数値に誤差が生じる。
- 3.符号化では,量子化された数値が2進符号などのディジタル信号に変換される。
- 4.ディジタル量は,伝送路の環境変化や伝送路で混入する雑音に強い。
- 5.ディジタルオシロスコープで変化する電圧の波形を表示するには,その電圧をアナログ-ディジタル変換してからコンピュータでFFT演算を行い,その結果を出力する。
正解:5
解説
考え方
(1) 標本化定理より、標本化周期の上限は再現したい信号の最高周波数で決まるので正しい。 (2) 量子化では連続量を離散的な数値に丸めるため、一般に量子化誤差が生じるので正しい。 (3) 符号化は量子化された数値を2進符号などのディジタル信号に変換することなので正しい。 (4) ディジタル量は伝送路の環境変化や雑音に強いので正しい。 (5) ディジタルオシロスコープで電圧波形を表示するには、AD変換した値を時間軸に並べて表示すればよく、FFT演算(周波数スペクトルを求める演算)は波形表示には不要である。よって(5)が誤り。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問15(a)
理論問15(a) 図のように,抵抗6Ωと誘導性リアクタンス8ΩをY結線し,抵抗r[Ω]をΔ結線した平衡三相負荷に,200Vの対称三相交流電源を接続した回路がある。抵抗6Ωと誘導性リアクタンス8Ωに流れる電流の大きさをI1[A],抵抗r[Ω]に流れる電流の大きさをI2[A]とする。電流I1[A]とI2[A]の大きさが等しいとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 抵抗rの値[Ω]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.6.0
- 2.10.0
- 3.11.5
- 4.17.3
- 5.19.2
正解:4
解説
考え方
Y結線の1相のインピーダンスは。Y結線の相電圧は線間電圧のなので、 。 結線の抵抗には線間電圧がそのまま加わるので。 より、 。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問15(b)
理論問15(b) 図のように,抵抗6Ωと誘導性リアクタンス8ΩをY結線し,抵抗r[Ω]をΔ結線した平衡三相負荷に,200Vの対称三相交流電源を接続した回路がある。抵抗6Ωと誘導性リアクタンス8Ωに流れる電流の大きさをI1[A],抵抗r[Ω]に流れる電流の大きさをI2[A]とする。電流I1[A]とI2[A]の大きさが等しいとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図中の回路が消費する電力の値[kW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.2.4
- 2.3.1
- 3.4.0
- 4.9.3
- 5.10.9
正解:4
解説
考え方
Y結線側は各相の抵抗にが流れ、3相分の消費電力は 。 結線側は各抵抗にが流れ、 。 合計は。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問16(a)
理論問16(a) 最大目盛50A,内部抵抗0.8×10⁻³Ωの直流電流計A1と最大目盛100A,内部抵抗0.32×10⁻³Ωの直流電流計A2の二つの直流電流計がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,二つの直流電流計は直読式指示電気計器であるとし,固有誤差はないものとする。 二つの直流電流計を並列に接続して使用したとき,測定できる電流の最大の値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.40
- 2.50
- 3.100
- 4.132
- 5.140
正解:5
解説
考え方
2台の電流計を並列接続すると、両者の端子電圧が等しくなる。を最大目盛まで流すと端子電圧はで、このときには流れ、の最大目盛を超えてしまう。 逆にを最大にすると端子電圧はで、には流れる。これはの最大以内なので成立する。 よって測定できる最大電流は。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問16(b)
理論問16(b) 最大目盛50A,内部抵抗0.8×10⁻³Ωの直流電流計A1と最大目盛100A,内部抵抗0.32×10⁻³Ωの直流電流計A2の二つの直流電流計がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,二つの直流電流計は直読式指示電気計器であるとし,固有誤差はないものとする。 小問(a)での接続を基にして,直流電流150Aの電流を測定するために,二つの直流電流計の指示を最大目盛にして測定したい。そのためには,直流電流計A2に抵抗R[Ω]を直列に接続することで,各直流電流計の指示を最大目盛にして測定することができる。抵抗Rの値[Ω]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.3.2×10⁻⁵
- 2.5.6×10⁻⁵
- 3.8×10⁻⁵
- 4.11.2×10⁻⁵
- 5.13.6×10⁻⁵
正解:3
解説
考え方
両電流計をともに最大目盛にして(、、合計)測定する。側の枝の電圧は。に直列抵抗を入れた枝もこれと同じ電圧でなければならない。自身の電圧はなので、の電圧は。 。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問17(a)
理論問17(a) 大きさが等しい二つの導体球A,Bがある。両導体球に電荷が蓄えられている場合,両導体球の間に働く力は,導体球に蓄えられている電荷の積に比例し,導体球間の距離の2乗に反比例する。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,両導体球の大きさは0.3mに比べて極めて小さいものとする。 この場合の比例定数を求める目的で,導体球Aに+2×10⁻⁸C,導体球Bに+3×10⁻⁸Cの電荷を与えて,導体球の中心間距離で0.3m隔てて両導体球を置いたところ,両導体球間に6×10⁻⁵Nの反発力が働いた。この結果から求められる比例定数[N・m²/C²]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,導体球A,Bの初期電荷は零とする。

- 1.3×10⁹
- 2.6×10⁹
- 3.8×10⁹
- 4.9×10⁹
- 5.15×10⁹
正解:4
解説
考え方
力はで表される。与えられた値、、、を代入して比例定数を求める。 。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問17(b)
理論問17(b) 大きさが等しい二つの導体球A,Bがある。両導体球に電荷が蓄えられている場合,両導体球の間に働く力は,導体球に蓄えられている電荷の積に比例し,導体球間の距離の2乗に反比例する。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,両導体球の大きさは0.3mに比べて極めて小さいものとする。 小問(a)の導体球A,Bを,電荷を保持したままで0.3mの距離を隔てて固定した。ここで,導体球A,Bと大きさが等しく電荷を持たない導体球Cを用意し,導体球Cをまず導体球Aに接触させ,次に導体球Bに接触させた。この導体球Cを図のように導体球Aと導体球Bの間の直線上に置くとき,導体球Cが受ける力が釣り合う位置を導体球Aとの中心間距離[m]で表したとき,その距離に最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.0.095
- 2.0.105
- 3.0.115
- 4.0.124
- 5.0.135
正解:4
解説
考え方
導体球Cははじめ電荷。まずAに接触させると、大きさの等しい2球で電荷が等分され、AとCはそれぞれになる。次にCをBに接触させると、CのとBのが等分され、CとBはそれぞれになる。 したがってAの電荷、Bの電荷。CをAから距離の位置に置くと、Bからは。Cにかかる2つの反発力の釣り合いは 、すなわち。 これより、、 。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問18(a)
理論問18(a) 図1の回路は,電流帰還バイアス回路に結合容量を介して,微小な振幅の交流電圧を加えている。この入力電圧の振幅がAi=100mV,角周波数がω=10 000rad/sで,時刻t[s]に対してvi(t)[mV]がvi(t)=Ai sinωtと表されるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 次の文章は,電圧vB(t)に関する記述である。 トランジスタのベース端子に流れ込む電流iB(t)が十分に小さいとき,ベース端子を切り離しても2kΩの抵抗の電圧は変化しない。そこで,図2の回路で考え,さらに重ね合わせの理を用いることで,電圧vB(t)を求める。まず,vi(t)=0Vとすることで,直流電圧VB=(ア)Vが求められる。次に,直流電圧源の値を0Vとし,コンデンサのインピーダンスが2kΩより十分に小さいと考えると,交流電圧vB(t)の振幅AB=(イ)mVと初期位相θB=(ウ)radが求められる。以上より,vB(t)=VB+AB sin(ωt+θB)と表すことができる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.(ア)0.8 (イ)71 (ウ)0
- 2.(ア)0.8 (イ)100 (ウ)π/4
- 3.(ア)1.5 (イ)71 (ウ)π/4
- 4.(ア)1.5 (イ)100 (ウ)0
- 5.(ア)1.5 (イ)71 (ウ)0
正解:4
解説
考え方
(ア) 直流分は、としたときのバイアス回路の分圧で決まる。図2の分圧回路よりが得られる。 (イ)(ウ) 交流分は、直流電源をとし、結合コンデンサのインピーダンスがより十分小さいとみなす。するとコンデンサはほぼ短絡とみなせ、入力がそのままに加わるので、振幅は入力振幅と等しく、位相のずれはなく。 よって(ア)、(イ)、(ウ)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問18(b)
理論問18(b) 図1の回路は,電流帰還バイアス回路に結合容量を介して,微小な振幅の交流電圧を加えている。この入力電圧の振幅がAi=100mV,角周波数がω=10 000rad/sで,時刻t[s]に対してvi(t)[mV]がvi(t)=Ai sinωtと表されるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 図1の回路の電圧vC(t)を求め,適当な定数VC,AC,θCを用いてvC(t)=VC+AC sin(ωt+θC)と表す。VC,AC,θCに最も近い値の組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,ベース・エミッタ間電圧は常に0.7Vであると近似して考えてよい。

- 1.5 0.6 0
- 2.5 6 0
- 3.5 6 π
- 4.7 0.6 π
- 5.7 6 π
正解:4
解説
考え方
直流分は、ベース電位からベース・エミッタ間電圧を引いたエミッタ電位からエミッタ電流(≒コレクタ電流)を求め、コレクタ抵抗による電圧降下を電源電圧から差し引くととなる。 交流分は、エミッタ接地増幅回路として電圧利得の大きさがで与えられ、入力振幅に対し出力振幅はとなる。また出力は入力と逆相になるため位相は。 よって、、。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問1
電力問1 水力発電に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.水管を流れる水の物理的性質を示す式として知られるベルヌーイの定理は,エネルギー保存の法則に基づく定理である。
- 2.水力発電所には,一般的に短時間で起動・停止ができる,耐用年数が長い,エネルギー変換効率が高いなどの特徴がある。
- 3.水力発電は昭和30年代前半まで我が国の発電の主力であったが,現在ではエネルギーの安定供給と経済性及び地球環境への貢献の観点から多様な発電方式が運用されており,我が国における水力発電の近年の発電電力量の比率は20%程度である。
- 4.河川の1日の流量を,年間を通して流量の多いものから順番に配列して描いた流況曲線は,発電電力量の計画において重要な情報となる。
- 5.総落差から損失水頭を差し引いたものを一般に有効落差という。有効落差に相当する位置エネルギーが水車に動力として供給される。
正解:3
解説
考え方
誤っているものを選ぶ問題です。選択肢(3)は水力発電の近年の発電電力量比率を「20%程度」としていますが、実際には一般水力に揚水を加えても我が国の水力発電の比率はおおむね10%以下(近年は7〜9%程度)にとどまっており、20%は明らかに過大です。したがって(3)が誤りです。 (1)のベルヌーイの定理がエネルギー保存則に基づくこと、(2)の水力発電は起動停止が速く耐用年数が長く効率が高いこと、(4)の流況曲線が発電計画に重要であること、(5)の有効落差=総落差-損失水頭という定義は、いずれも正しい記述です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問2
電力問2 次の文章は,水車に関する記述である。 水圧管の先端がノズルになっていると,有効落差は全て (ア) エネルギーとなり,水は噴流となって噴出し,ランナのバケットにあたってランナを回転させる。このような水の力で回転する水車を (イ) 水車という。 代表的なものとして (ウ) 水車があり, (エ) で,流量の比較的少ない場所に用いられ,比速度は (オ) 。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)運動 (イ)衝動 (ウ)ペルトン (エ)高落差 (オ)大きい
- 2.(ア)圧力 (イ)反動 (ウ)フランシス (エ)低落差 (オ)大きい
- 3.(ア)位置 (イ)反動 (ウ)カプラン (エ)高落差 (オ)大きい
- 4.(ア)圧力 (イ)衝動 (ウ)フランシス (エ)低落差 (オ)小さい
- 5.(ア)運動 (イ)衝動 (ウ)ペルトン (エ)高落差 (オ)小さい
正解:5
解説
考え方
ノズルで有効落差を全て速度(運動)エネルギーに変え、噴流をランナのバケットに当てて回す水車は衝動水車です。よって(ア)は運動、(イ)は衝動となります。その代表がペルトン水車で(ウ)はペルトン、高落差・流量が少ない地点に適するので(エ)は高落差です。ペルトン水車は比速度が小さい水車なので(オ)は小さい、となります。 この組合せ「(ア)運動、(イ)衝動、(ウ)ペルトン、(エ)高落差、(オ)小さい」に一致するのは選択肢(5)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問3
電力問3 ガスタービン発電と汽力発電を組み合わせたコンバインドサイクル発電方式を,同一出力の汽力発電方式と比較した記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.熱効率が高い。
- 2.起動・停止時間が短い。
- 3.蒸気タービンの出力分担が小さいので,復水器の冷却水量が少ない。
- 4.最大出力が外気温度の影響を受けやすい。
- 5.大型所内補機が多いので,所内率が大きい。
正解:5
解説
考え方
誤っているものを選ぶ問題です。コンバインドサイクル発電はガスタービンが出力の大半を分担し、蒸気タービン側の設備が小規模になるため、所内補機は同一出力の汽力発電より少なく、所内率はむしろ小さくなります。したがって「大型所内補機が多いので所内率が大きい」とする(5)が誤りです。 (1)熱効率が高い、(2)起動停止時間が短い、(3)蒸気タービン分担が小さく復水器冷却水量が少ない、(4)ガスタービンを含むため最大出力が外気温度の影響を受けやすい、はいずれもコンバインドサイクルの正しい特徴です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問4
電力問4 次の文章は,原子炉の型と特性に関する記述である。 軽水炉は, (ア) を原子燃料とし,冷却材と (イ) に軽水を用いた原子炉であり,我が国の商用原子力発電所に広く用いられている。この軽水炉には,蒸気を原子炉の中で直接発生する (ウ) 原子炉と蒸気発生器を介して蒸気を作る (エ) 原子炉とがある。 軽水炉では,何らかの原因により原子炉の核分裂反応による熱出力が増加して,炉内温度が上昇した場合でも,燃料の温度上昇にともなってウラン238による中性子の吸収が増加する (オ) により,出力が抑制される。このような働きを原子炉の固有の安全性という。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)低濃縮ウラン (イ)減速材 (ウ)沸騰水型 (エ)加圧水型 (オ)ドップラー効果
- 2.(ア)高濃縮ウラン (イ)減速材 (ウ)沸騰水型 (エ)加圧水型 (オ)ボイド効果
- 3.(ア)プルトニウム (イ)加速材 (ウ)加圧水型 (エ)沸騰水型 (オ)ボイド効果
- 4.(ア)低濃縮ウラン (イ)減速材 (ウ)加圧水型 (エ)沸騰水型 (オ)ボイド効果
- 5.(ア)高濃縮ウラン (イ)加速材 (ウ)沸騰水型 (エ)加圧水型 (オ)ドップラー効果
正解:1
解説
考え方
軽水炉は低濃縮ウランを燃料とし、冷却材と減速材の両方に軽水を用います。よって(ア)は低濃縮ウラン、(イ)は減速材です。原子炉内で直接蒸気を発生するのが沸騰水型(BWR)、蒸気発生器を介するのが加圧水型(PWR)なので(ウ)は沸騰水型、(エ)は加圧水型です。燃料温度が上がるとウラン238の中性子吸収(共鳴吸収)が増えて出力を抑える働きはドップラー効果なので(オ)はドップラー効果となります。 この組合せに一致するのは選択肢(1)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問5
電力問5 各種発電に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.太陽光発電は,太陽電池によって直流の電力を発生させる。需要地点で発電が可能,発生電力の変動が大きい,などの特徴がある。
- 2.地熱発電は,地下から取り出した蒸気又は熱水の気化で発生させた蒸気によってタービンを回転させる発電方式である。発電に適した地熱資源を見つけるために,適地調査に多額の費用と長い期間がかかる。
- 3.バイオマス発電は,植物などの有機物から得られる燃料を利用した発電方式である。さとうきびから得られるエタノールや,家畜の糞から得られるメタンガスなどが燃料として用いられている。
- 4.風力発電は,風のエネルギーによって風車で発電機を駆動し発電を行う。プロペラ型風車は羽根の角度により回転速度の制御が可能である。設定値を超える強風時には羽根の面を風向きに平行になるように制御し,ブレーキ装置によって風車を停止させる。
- 5.燃料電池発電は,水素と酸素との化学反応を利用して直流の電力を発生させる。発電に伴って発生する熱を給湯などに利用できるが,発電時の振動や騒音が大きい。
正解:5
解説
考え方
誤っているものを選ぶ問題です。燃料電池発電は水素と酸素の化学反応で直接発電し、回転部分がないため発電時の振動や騒音は小さいのが特徴です。したがって「発電時の振動や騒音が大きい」とする(5)が誤りです。 (1)太陽光発電、(2)地熱発電、(3)バイオマス発電、(4)風力発電の各記述は、いずれも各方式の特徴を正しく述べています。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問6
電力問6 定格値が一次電圧66kV,二次電圧6.6kV,容量30MV・Aの三相変圧器がある。一次側に換算した漏れリアクタンスの値が14.5Ωのとき,百分率リアクタンスの値[%]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.3.3
- 2.5.8
- 3.10.0
- 4.17.2
- 5.30.0
正解:3
解説
考え方
定格容量から一次側の定格電流を求めます。三相なので です。 一次側相電圧は なので、百分率リアクタンスは となります。 あるいは と計算しても同じです。最も近いのは(3)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問7
電力問7 次の文章は,変圧器の結線方式に関する記述である。 変圧器の一次側,二次側の結線にY結線及びΔ結線を用いる方式は,結線の組合せにより四つのパターンがある。このうち, (ア) 結線はひずみ波の原因となる励磁電流の第3高調波が環流し,吸収される効果が得られるが,一方で中性点の接地が必要となる場合は適さない。 (イ) 結線は一次側,二次側とも中性点接地が可能という特徴を有する。 (ウ) 結線及び (エ) 結線は第3高調波の環流回路があり,一次側若しくは二次側の中性点接地が可能である。 (ウ) 結線は昇圧用に, (エ) 結線は降圧用に用いられることが多い。 特別高圧系統では変圧器中性点を各種の方法で接地することから, (イ) 結線の変圧器が用いられるが,第3高調波の環流の効果を得る狙いから (オ) 結線を用いた三次巻線を採用していることが多い。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,(ア)~(エ)の左側は一次側,右側は二次側の結線を表す。
- 1.(ア)Y-Y (イ)Δ-Δ (ウ)Y-Δ (エ)Δ-Y (オ)Δ
- 2.(ア)Δ-Δ (イ)Y-Y (ウ)Δ-Y (エ)Y-Δ (オ)Δ
- 3.(ア)Δ-Δ (イ)Y-Y (ウ)Y-Δ (エ)Δ-Y (オ)Δ
- 4.(ア)Y-Δ (イ)Δ-Y (ウ)Δ-Δ (エ)Y-Y (オ)Y
- 5.(ア)Δ-Δ (イ)Y-Y (ウ)Δ-Y (エ)Y-Δ (オ)Y
正解:2
解説
考え方
第3高調波の励磁電流がΔ結線内を環流して吸収されるのはΔ側をもつ結線です。両側Δで環流し中性点接地ができない(ア)はΔ-Δ結線です。一次・二次とも中性点接地が可能な(イ)はY-Y結線です。第3高調波の環流回路をもち片側の中性点接地ができるのがΔ-YとY-Δで、昇圧用には(ウ)Δ-Y、降圧用には(エ)Y-Δが多く用いられます。特別高圧のY-Y変圧器では第3高調波対策として(オ)Δ結線の三次巻線を設けます。 この組合せ「(ア)Δ-Δ、(イ)Y-Y、(ウ)Δ-Y、(エ)Y-Δ、(オ)Δ」に一致するのは(2)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問8
電力問8 架空送電線路の構成要素に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.アークホーン:がいしの両端に設けられた金属電極をいい,雷サージによるフラッシオーバの際生じるアークを電極間に生じさせ,がいし破損を防止するものである。
- 2.トーショナルダンパ:着雪防止が目的で電線に取り付ける。風による振動エネルギーで着雪を防止し,ギャロッピングによる電線間の短絡事故などを防止するものである。
- 3.アーマロッド:電線の振動疲労防止やアークスポットによる電線溶断防止のため,クランプ付近の電線に同一材質の金属を巻き付けるものである。
- 4.相間スペーサ:強風などによる電線相互の接近及び衝突を防止するため,電線相互の間隔を保持する器具として取り付けるものである。
- 5.埋設地線:塔脚の地下に放射状に埋設された接地線,あるいは,いくつかの鉄塔を地下で連結する接地線をいい,鉄塔の塔脚接地抵抗を小さくし,逆フラッシオーバを抑止する目的等のため取り付けるものである。
正解:2
解説
考え方
誤っているものを選ぶ問題です。トーショナルダンパは電線の微風振動やギャロッピングなどの振動を抑制する防振ダンパであり、着雪防止を目的とするものではありません。したがって「着雪防止が目的」とする(2)が誤りです(着雪防止には難着雪リングなどが用いられます)。 (1)アークホーン、(3)アーマロッド、(4)相間スペーサ、(5)埋設地線の各説明は、いずれも正しい記述です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問9
電力問9 交流三相3線式1回線の送電線路があり,受電端に遅れ力率角θ[rad]の負荷が接続されている。送電端の線間電圧をVs[V],受電端の線間電圧をVr[V],その間の相差角はδ[rad]である。 受電端の負荷に供給されている三相有効電力[W]を表す式として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,送電端と受電端の間における電線1線当たりの誘導性リアクタンスはX[Ω]とし,線路の抵抗,静電容量は無視するものとする。
- 1.VsVr/X sinδ
- 2.√3VsVr/X cosθ
- 3.√3VsVr/X sinδ
- 4.VsVr/X cosδ
- 5.VsVr/(X sinδ) cosθ
正解:1
解説
考え方
線路抵抗と静電容量を無視し、誘導性リアクタンスのみをもつ送電線の受電端有効電力は、送電端電圧 、受電端電圧 、相差角 を用いて で表されます。これは送電線の電力円線図から得られる基本式で、負荷力率角 を含まない形になります。 この式に一致するのは選択肢(1)の です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問10
電力問10 地中送配電線の主な布設方式である直接埋設式,管路式及び暗きょ式について,各方式の特徴に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.直接埋設式は,他の方式と比較して工事費が少なく,工事期間が短い。
- 2.管路式は,直接埋設式と比較してケーブル外傷事故の危険性が少なく,ケーブルの増設や撤去に便利である。
- 3.管路式は,他の方式と比較して熱放散が良く,ケーブル条数が増加しても送電容量の制限を受けにくい。
- 4.暗きょ式は,他の方式と比較して工事費が多大であり,工事期間が長い。
- 5.暗きょ式は,他の方式と比較してケーブルの保守点検作業が容易であり,多条数の布設に適している。
正解:3
解説
考え方
誤っているものを選ぶ問題です。管路式はケーブルを管路内に収めるため熱放散が悪く、ケーブル条数が増えると相互の発熱で送電容量の制限を受けやすくなります。したがって「熱放散が良く送電容量の制限を受けにくい」とする(3)が誤りです。 (1)直接埋設式は工事費が少なく工期が短い、(2)管路式は外傷に強く増設撤去に便利、(4)暗きょ式は工事費が多大で工期が長い、(5)暗きょ式は保守点検が容易で多条数布設に適する、はいずれも正しい記述です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問11
電力問11 次の文章は,電力の需要と供給に関する記述である。 電力の需要は1日の間で大きく変動し,一般に日中に需要が最大となる。一方で, (ア) の大量導入に伴って,日中の発電量が需要を上回る事例も報告されている。需要電力の平準化や,電力の需給バランスの確保のために, (イ) 発電が用いられている。また近年では, (ウ) 電池などの電力貯蔵装置の技術が向上している。 天候の急変時や発電所の故障発生時にも周波数を標準周波数へと回復させるために, (エ) が確保されている。部分負荷運転中の水力発電機や (オ) 発電機などが (エ) の対象となる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)ベース供給力 (イ)流込み式 (ウ)燃料 (エ)運転予備力 (オ)原子力
- 2.(ア)ベース供給力 (イ)揚水式 (ウ)蓄 (エ)運転予備力 (オ)原子力
- 3.(ア)ベース供給力 (イ)流込み式 (ウ)燃料 (エ)ミドル供給力 (オ)火力
- 4.(ア)太陽光発電 (イ)揚水式 (ウ)燃料 (エ)ミドル供給力 (オ)火力
- 5.(ア)太陽光発電 (イ)揚水式 (ウ)蓄 (エ)運転予備力 (オ)火力
正解:5
解説
考え方
日中に発電量が需要を上回る事例を生む大量導入電源は太陽光発電なので(ア)は太陽光発電です。需給バランス確保・需要平準化に使われるのは揚水式発電で(イ)は揚水式、電力貯蔵装置としては蓄電池なので(ウ)は蓄(電池)です。天候急変や事故時に周波数を回復させるために確保するのは運転予備力で(エ)は運転予備力、その対象となるのは部分負荷運転中の水力や火力発電機なので(オ)は火力です。 この組合せに一致するのは選択肢(5)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問12
電力問12 次の文章は,配電線路の電圧調整に関する記述である。 配電線路より電力供給している需要家への供給電圧を適正範囲に維持するため,配電用変電所では, (ア) などによって,負荷変動に応じて変電所二次側母線電圧を調整している。高圧配電線路においては,柱上変圧器の (イ) によって低圧配電線路の電圧調整を行っていることが多い。また,高圧配電線路のこう長が長い場合や分散型電源が多く接続されている場合など,電圧変動が大きく,配電用変電所の (ア) や柱上変圧器の (イ) によっても供給電圧を許容範囲に抑えることが難しい場合は, (ウ) や,開閉器付電力用コンデンサなどを高圧配電線路に施設することがある。さらに,電線の (エ) によって電圧降下を軽減する対策をとることもある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)負荷時電圧調整器 (イ)タップ調整 (ウ)バランサ (エ)細線化
- 2.(ア)計器用変成器 (イ)取替 (ウ)ステップ式自動電圧調整器 (エ)細線化
- 3.(ア)負荷時電圧調整器 (イ)タップ調整 (ウ)ステップ式自動電圧調整器 (エ)太線化
- 4.(ア)計器用変成器 (イ)タップ調整 (ウ)ステップ式自動電圧調整器 (エ)細線化
- 5.(ア)負荷時電圧調整器 (イ)取替 (ウ)バランサ (エ)太線化
正解:3
解説
考え方
配電用変電所で負荷変動に応じて二次側母線電圧を調整するのは負荷時電圧調整器(LRTなど)なので(ア)は負荷時電圧調整器です。柱上変圧器では低圧側の電圧をタップ調整で合わせるので(イ)はタップ調整です。こう長が長い場合などに高圧配電線路へ施設するのはステップ式自動電圧調整器(SVR)なので(ウ)はステップ式自動電圧調整器、電線を太くして電圧降下を軽減するので(エ)は太線化です。 この組合せ「(ア)負荷時電圧調整器、(イ)タップ調整、(ウ)ステップ式自動電圧調整器、(エ)太線化」に一致するのは(3)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問13
電力問13 低圧ネットワーク方式(レギュラーネットワーク方式ともいう)では,給電線である複数の特別高圧配電線路から,ネットワーク変圧器を経て,低圧配電線路に電力が供給される。低圧ネットワーク方式に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.一般的に,ネットワーク変圧器二次側に,保護装置としてネットワークプロテクタが設置されており,ネットワーク変圧器一次側の遮断器やヒューズを省略することができる。
- 2.低圧配電線路を格子状に接続したネットワークから,各需要家に供給する。
- 3.給電線のうちの一つに事故が発生すると,他の健全な給電線に供給系統を切り替える間,低圧配電線路が停電する。
- 4.樹枝状配電線路と比較して電圧変動や電力損失を小さくすることができる。
- 5.建設費が高くなるので,大都市のような需要家の多い地域で用いられる。
正解:3
解説
考え方
誤っているものを選ぶ問題です。低圧ネットワーク方式は複数の給電線から並列に供給し、一つの給電線に事故が生じてもネットワークプロテクタが働いて事故回路を切り離すため、健全な給電線から供給が続き低圧配電線路は停電しません。したがって「切り替える間、低圧配電線路が停電する」とする(3)が誤りです。 (1)ネットワークプロテクタによる保護、(2)格子状ネットワークからの供給、(4)電圧変動・電力損失が小さい、(5)建設費が高く大都市向き、はいずれも正しい記述です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問14
電力問14 次の文章は,絶縁油の性質に関する記述である。 絶縁油は変圧器やOFケーブルなどに使用されており,一般に絶縁破壊電圧は同じ圧力の空気と比べて高く,誘電正接が (ア) 絶縁油を用いることで絶縁油中の (イ) を抑えることができる。電力用機器の絶縁油として古くから (ウ) が一般的に用いられてきたが,より優れた低損失性や信頼性が求められる場合には (エ) が採用されている。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)大きい (イ)部分放電 (ウ)植物油 (エ)鉱油
- 2.(ア)小さい (イ)発熱 (ウ)鉱油 (エ)合成油
- 3.(ア)大きい (イ)発熱 (ウ)植物油 (エ)鉱油
- 4.(ア)小さい (イ)部分放電 (ウ)鉱油 (エ)合成油
- 5.(ア)小さい (イ)発熱 (ウ)植物油 (エ)合成油
正解:2
解説
考え方
誘電正接(tanδ)が小さい絶縁油ほど誘電損失が小さいので(ア)は小さい、その結果として絶縁油中の発熱を抑えられるので(イ)は発熱です。電力用機器の絶縁油として古くから一般的に使われてきたのは鉱油なので(ウ)は鉱油、より低損失・高信頼性が求められる場合に採用されるのは合成油なので(エ)は合成油です。 この組合せ「(ア)小さい、(イ)発熱、(ウ)鉱油、(エ)合成油」に一致するのは(2)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問15(a)
電力問15(a) 復水器での冷却に海水を使用する汽力発電所が出力600MWで運転しており,復水器冷却水量が24m³/s,冷却水の温度上昇が7℃であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,海水の比熱を4.02kJ/(kg・K),密度を1.02×10³kg/m³,発電機効率を98%とする。 (a) 復水器で海水へ放出される熱量の値[kJ/s]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.4.25×10⁴
- 2.1.71×10⁵
- 3.6.62×10⁵
- 4.6.89×10⁵
- 5.8.61×10⁵
正解:4
解説
考え方
復水器で海水へ放出される熱量は、海水の質量流量×比熱×温度上昇で求めます。まず質量流量は密度×体積流量で です。 これに比熱と温度上昇を掛けて、 となります。 最も近いのは選択肢(4)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問15(b)
電力問15(b) 復水器での冷却に海水を使用する汽力発電所が出力600MWで運転しており,復水器冷却水量が24m³/s,冷却水の温度上昇が7℃であるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,海水の比熱を4.02kJ/(kg・K),密度を1.02×10³kg/m³,発電機効率を98%とする。 (b) タービン室効率の値[%]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,条件を示していない損失は無視できるものとする。
- 1.41.5
- 2.46.5
- 3.47.0
- 4.47.5
- 5.48.0
正解:3
解説
考え方
タービン室効率は、タービンに供給された熱量に対するタービンの機械出力の割合です。まずタービンの機械出力は、発電機出力を発電機効率で割って です。 (a)で求めた復水器放出熱量 が損失として出ていくので、タービンへ供給された熱量は です。 したがってタービン室効率は となり、最も近いのは(3)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問16(a)
電力問16(a) 電線1線の抵抗が6Ω,誘導性リアクタンスが4Ωである三相3線式送電線について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a) 受電端電圧を60kV,送電線での電圧降下率を受電端電圧基準で10%に保つものとする。この受電端に,力率80%(遅れ)の負荷を接続する。この場合,受電可能な三相皮相電力の値[MV・A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.28.9
- 2.42.9
- 3.50.0
- 4.60.5
- 5.86.6
正解:3
解説
考え方
電圧降下率10%より、線間の電圧降下は です。三相3線式の電圧降下の近似式は で、力率80%より 、 です。 から、 です。 受電できる三相皮相電力は となり、最も近いのは(3)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問16(b)
電力問16(b) 電線1線の抵抗が6Ω,誘導性リアクタンスが4Ωである三相3線式送電線について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b) 受電端に接続する負荷の条件を,遅れ力率60%,三相皮相電力65MV・Aに変更することになった。この場合でも,受電端電圧を60kV,送電線での電圧降下率を受電端電圧基準で10%に保ちたい。受電端に設置された調相設備から系統に供給すべき無効電力の値[Mvar]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.12.0
- 2.20.5
- 3.27.0
- 4.31.5
- 5.47.1
正解:2
解説
考え方
三相の電圧降下は有効電力Pと無効電力Qを用いて と表せます((a)の条件で検算すると成り立ちます)。負荷は皮相電力65MV·A、力率60%なので有効電力は 、負荷の遅れ無効電力は です。 電圧降下を6kVに保つのに必要な系統側の合計無効電力 は、 より です。 この は負荷の遅れ無効電力から調相設備の供給分を差し引いた値なので、調相設備が供給すべき無効電力は となり、最も近いのは(2)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問17(a)
電力問17(a) 図のように配電用変圧器二次側の単相3線式低圧配電線路に負荷A及び負荷Bが接続されている場合について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,変圧器は,励磁電流,内部電圧降下及び内部損失などを無視できる理想変圧器で,一次電圧は6600V,二次電圧は110/220Vで一定であるものとする。また,低圧配電線路及び中性線の電線1線当たりの抵抗は0.06Ω,負荷A及び負荷Bは純抵抗負荷とし,これら以外のインピーダンスは考慮しないものとする。 (a) 変圧器の電流を測定したところ,一次電流が5A,二次電流IaとIbの比が2:3であった。二次側低圧配電線路及び中性線における損失の合計値[kW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.2.59
- 2.2.81
- 3.3.02
- 4.5.83
- 5.8.21
正解:3
解説
考え方
理想変圧器なので一次入力と二次出力は等しく、 です。二次側は各負荷が110Vに接続されるので より 、比が2:3なので 、、中性線電流は です。 各線1線当たり抵抗0.06Ωによる損失は、外側2線と中性線で となります。 最も近いのは(3)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問17(b)
電力問17(b) 図のように配電用変圧器二次側の単相3線式低圧配電線路に負荷A及び負荷Bが接続されている場合について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,変圧器は,励磁電流,内部電圧降下及び内部損失などを無視できる理想変圧器で,一次電圧は6600V,二次電圧は110/220Vで一定であるものとする。また,低圧配電線路及び中性線の電線1線当たりの抵抗は0.06Ω,負荷A及び負荷Bは純抵抗負荷とし,これら以外のインピーダンスは考慮しないものとする。 (b) 低圧配電線路の中性線が点Fで断線した場合に負荷Aにかかる電圧の値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.88
- 2.106
- 3.123
- 4.127
- 5.138
正解:4
解説
考え方
まず(a)の状態から各負荷抵抗を求めます。、のとき、中性線には差のが流れ、各線の抵抗はです。中性線電流は負荷の重いB側の電圧を下げ、軽いA側の電圧を押し上げる向きに働くので、負荷Aの端子電圧は 、負荷Bは となり、、 です。 中性線が点Fで断線すると負荷Aと負荷Bは220Vに直列接続され、電流は です。 負荷Aにかかる電圧は となり、最も近いのは(4)です。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問1
機械問1 直流機の構造に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.直流機は固定子と回転子からなる。界磁は固定子にあり,電機子及び整流子は回転子にある。
- 2.電機子鉄心には,交番磁束による渦電流損を少なくするため,電磁鋼板を層状に重ねた積層鉄心が用いられる。
- 3.直流発電機には他励式と自励式がある。他励式には,分巻発電機,直巻発電機などがある。
- 4.電機子電流による起磁力がエアギャップの磁束分布に影響を与える作用を電機子反作用といい,この影響を防ぐために補償巻線や補極が用いられる。
- 5.直流電動機に生じる電機子反作用の向きは発電機の場合とは反対であるが,電機子電流の向きが反対であるので補償巻線や補極の接続方法は発電機の場合と同じでよい。
正解:3
解説
考え方
直流発電機は,界磁巻線の励磁方法によって他励式と自励式に分けられる。他励式は界磁を外部電源で励磁する方式であり,自励式は発電機自身の出力で界磁を励磁する方式である。分巻発電機・直巻発電機・複巻発電機は,いずれも電機子と界磁巻線をつないで自ら界磁電流を供給する自励式に分類される。したがって「他励式には,分巻発電機,直巻発電機などがある」とする選択肢(3)は誤りである。
なお他の選択肢について,界磁は固定子,電機子・整流子は回転子にあること,渦電流損低減のための積層鉄心,電機子反作用と補償巻線・補極による対策などはいずれも正しい記述である。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問2
機械問2 三相誘導電動機が滑り2.5%で運転している。このとき,電動機の二次銅損が188Wであるとすると,電動機の軸出力[kW]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,機械損は0.2kWとし,負荷に無関係に一定とする。
- 1.7.1
- 2.7.3
- 3.7.5
- 4.8.0
- 5.8.5
正解:1
解説
考え方
三相誘導電動機では,二次入力(同期ワット),二次銅損 ,滑り の間に の関係がある。よって二次入力は
である。機械的出力(内部出力)は で与えられるから
となる。軸出力はここから機械損 を差し引いて
と求まる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問3
機械問3 次の文章は,三相誘導電動機の構造に関する記述である。 三相誘導電動機は, (ア) 磁界を作る固定子及び回転する回転子からなる。回転子は, (イ) 回転子と (ウ) 回転子との2種類に分類される。 (イ) 回転子では,回転子溝に導体を納めてその両端が (エ) で接続される。 (ウ) 回転子では,二次電流を (オ) ,ブラシを通じて外部回路に流すことができる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)回転 (イ)かご形 (ウ)巻線形 (エ)スリップリング (オ)整流子
- 2.(ア)交番 (イ)かご形 (ウ)巻線形 (エ)端絡環 (オ)スリップリング
- 3.(ア)回転 (イ)巻線形 (ウ)かご形 (エ)スリップリング (オ)整流子
- 4.(ア)回転 (イ)かご形 (ウ)巻線形 (エ)端絡環 (オ)スリップリング
- 5.(ア)交番 (イ)巻線形 (ウ)かご形 (エ)スリップリング (オ)整流子
正解:4
解説
考え方
三相誘導電動機は,回転磁界をつくる固定子と回転子からなる(ア=回転)。回転子は,かご形回転子(イ)と巻線形回転子(ウ)の2種類に分類される。
かご形回転子では,回転子の各溝(スロット)に納めた導体(バー)の両端を端絡環(エ)で短絡して接続する。一方,巻線形回転子では回転子に三相巻線を施し,その端子をスリップリング(オ)とブラシを通じて外部の始動抵抗などへ引き出し,二次電流を外部回路に流すことができる。
したがって(ア)回転,(イ)かご形,(ウ)巻線形,(エ)端絡環,(オ)スリップリングの組合せが正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問4
機械問4 次の文章は,三相同期電動機の位相特性に関する記述である。 図は三相同期電動機の位相特性曲線(V曲線)の一例である。同期電動機は,界磁電流を変えると,電機子電流の端子電圧に対する位相が変わり,さらに,電機子電流の大きさも変わる。図の曲線の最低点は力率が1となる点で,図の破線より右側は (ア) 電流,左側は (イ) 電流の範囲となる。また,電動機の出力を大きくするにつれて,曲線は (ウ) → B → (エ) の順に変化する。 この位相特性を利用して,三相同期電動機を需要家機器と並列に接続して無負荷運転し,需要家機器の端子電圧を調整することができる。このような目的で用いる三相同期電動機を (オ) という。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.(ア)遅れ (イ)進み (ウ)A (エ)C (オ)静止形無効電力補償装置
- 2.(ア)遅れ (イ)進み (ウ)C (エ)A (オ)静止形無効電力補償装置
- 3.(ア)遅れ (イ)進み (ウ)A (エ)C (オ)同期調相機
- 4.(ア)進み (イ)遅れ (ウ)C (エ)A (オ)同期調相機
- 5.(ア)進み (イ)遅れ (ウ)A (エ)C (オ)同期調相機
正解:4
解説
考え方
同期電動機の位相特性曲線(V曲線)は,横軸に界磁電流,縦軸に電機子電流をとった曲線で,最低点が力率1の点である。界磁電流を増やした過励磁側(破線より右側)では電機子電流は進み電流(ア=進み),界磁電流を減らした不足励磁側(左側)では遅れ電流(イ=遅れ)となる。
電動機の出力を大きくすると,各界磁電流に対する電機子電流が増え,V曲線は上方へ移動し最低点も右へずれる。図では出力が小さい方から大きい方へ の順で並んでいるので,ウ=C,エ=A となる。
また,同期電動機を無負荷運転し,界磁電流の調整で進み・遅れの無効電力を供給して端子電圧を調整する目的で用いるものを同期調相機(オ)という。以上より組合せは選択肢(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問5
機械問5 定格出力8 000kV・A,定格電圧6 600Vの三相同期発電機がある。この発電機の同期インピーダンスが4.73Ωのとき,短絡比の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.0.384
- 2.0.665
- 3.1.15
- 4.1.50
- 5.2.61
正解:3
解説
考え方
短絡比 は,定格電流に対する短絡電流の比であり,1相分の基準インピーダンス(定格インピーダンス) と同期インピーダンス を用いて で求められる。
定格インピーダンスは,定格容量 ,定格電圧 から
となる。よって短絡比は
と求まる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問6
機械問6 次の文章は,小形交流モータに関する記述である。 モータの固定子がつくる回転磁界中に,永久磁石を付けた回転子を入れると,回転子は回転磁界 (ア) で回転する。これが永久磁石同期モータの回転原理である。 永久磁石形同期モータは,回転子の構造により, (イ) 磁石形同期モータと (ウ) 磁石形同期モータに分類される。 (イ) 磁石形同期モータは,構造的に小型化・高速化に適しており,さらに (エ) トルクが利用できる特徴がある。 (エ) トルクは,固定子と回転子の鉄心(電磁鋼板)との間に働く回転力のことである。この回転力のみを利用したモータは,永久磁石形同期モータに比べて,材料コストが (オ) という特徴がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)より低い速度 (イ)表面 (ウ)埋込 (エ)リラクタンス (オ)低い
- 2.(ア)より低い速度 (イ)埋込 (ウ)表面 (エ)コギング (オ)低い
- 3.(ア)と同じ速度 (イ)埋込 (ウ)表面 (エ)リラクタンス (オ)高い
- 4.(ア)と同じ速度 (イ)埋込 (ウ)表面 (エ)リラクタンス (オ)低い
- 5.(ア)と同じ速度 (イ)表面 (ウ)埋込 (エ)コギング (オ)高い
正解:4
解説
考え方
回転磁界中に永久磁石の回転子を入れると,回転子は回転磁界に同期して同じ速度で回転する(ア=と同じ速度)。これが永久磁石同期モータの原理である。
永久磁石形同期モータは回転子の構造により,磁石を回転子表面に貼る表面磁石形と,磁石を鉄心内部に埋め込む埋込磁石形に分けられる。このうち埋込磁石形(イ)は磁石が鉄心内部にあり機械的強度が高く小型化・高速化に適し,さらにリラクタンストルク(エ)を利用できる。表面磁石形(ウ)はこれに対する分類である。
リラクタンストルクは固定子と回転子鉄心との間の磁気抵抗差によって生じる回転力で,これのみを利用したリラクタンスモータは永久磁石を使わないため材料コストが低い(オ)。よって組合せは選択肢(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問7
機械問7 次の文章は,交流機における電機子巻線法に関する記述である。 電機子巻線法には,1相のコイルをいくつかのスロットに分けて配置する (ア) と,集中巻がある。 (ア) の場合,各極各相のスロット数は (イ) となる。 (ア) において,コイルピッチを極ピッチよりも短くした巻線法を (ウ) と呼ぶ。この巻線法を採用すると, (エ) は低くなるが,コイル端を短くできることや, (オ) が改善できるなどの利点があるため,一般的によく用いられている。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)分布巻 (イ)2以上 (ウ)短節巻 (エ)誘導起電力 (オ)電圧波形
- 2.(ア)分散巻 (イ)2未満 (ウ)全節巻 (エ)励磁電流 (オ)力率
- 3.(ア)分布巻 (イ)2未満 (ウ)短節巻 (エ)励磁電流 (オ)力率
- 4.(ア)分布巻 (イ)2未満 (ウ)短節巻 (エ)励磁電流 (オ)電圧波形
- 5.(ア)分散巻 (イ)2以上 (ウ)全節巻 (エ)誘導起電力 (オ)力率
正解:1
解説
考え方
1相のコイルを複数のスロットに分けて配置する巻線法を分布巻(ア)といい,これに対し1スロットに集中させる集中巻がある。分布巻では各極各相のスロット数(毎極毎相スロット数)が2以上(イ)となる。
分布巻でコイルピッチを極ピッチより短くした巻線法を短節巻(ウ)と呼ぶ。短節巻にすると短節係数の分だけ誘導起電力(エ)はわずかに低くなるが,コイル端(コイルエンド)を短くでき,高調波が減って電圧波形(オ)が正弦波に近づき改善されるなどの利点があるため広く用いられる。よって組合せは選択肢(1)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問8
機械問8 単相変圧器がある。定格二次電圧200Vにおいて,二次電流が250Aのときの全損失が1 525Wであり,同様に二次電圧200Vにおいて,二次電流が150Aのときの全損失が1 125Wであった。この変圧器の無負荷損の値[W]として,最も近いものを(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.400
- 2.525
- 3.576
- 4.900
- 5.1 000
正解:4
解説
考え方
変圧器の全損失は,負荷に無関係な無負荷損(鉄損) と,負荷電流の2乗に比例する負荷損(銅損) の和である。銅損を とおくと,2つの条件から
が成り立つ。辺々を引くと
より 。これを用いると のときの銅損は
よって無負荷損は
と求まる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問9
機械問9 変圧器に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.無負荷の変圧器の一次巻線に正弦波交流電圧を加えると,鉄心には磁気飽和現象やヒステリシス現象が生じるので電流は非正弦波電流となる。この電流を励磁電流といい,第3次をはじめとする多くの次数の高調波を含む。
- 2.変圧器の励磁電流のうち,一次電圧と同相成分を鉄損電流,π/2[rad]遅れた成分を磁化電流という。
- 3.変圧器の鉄損には主にヒステリシス損と渦電流損がある。電源の周波数をf,鉄心に用いる電磁鋼板の厚さをtとすると,ヒステリシス損はfに比例し,渦電流損は(f×t)の2乗に比例する。ただし,鉄心の磁束密度を同一とする。
- 4.変圧器の損失には主に鉄損と銅損があり,両者が等しくなったときに最大効率となる。無負荷損の主なものは鉄損で,電圧と周波数が一定であれば負荷に関係なく一定である。また,負荷損の主なものは銅損で,負荷電流の2乗に比例する。
- 5.変圧器の等価回路において,励磁回路は励磁コンダクタンスと励磁サセプタンスで構成される。両者を合わせて励磁アドミタンスという。励磁コンダクタンスに流れる電流は磁化電流に対応し,励磁サセプタンスで発生する損失は鉄損に対応している。
正解:5
解説
考え方
変圧器の等価回路では,励磁回路を励磁コンダクタンス と励磁サセプタンス の並列で表す。励磁コンダクタンスに流れる電流は一次電圧と同相の鉄損電流に対応し,このコンダクタンスで鉄損が消費される。一方,励磁サセプタンスに流れる電流は 遅れの磁化電流に対応し,磁束をつくる。
したがって選択肢(5)の「励磁コンダクタンスに流れる電流は磁化電流に対応し,励磁サセプタンスで発生する損失は鉄損に対応している」という記述は,対応関係が逆になっており誤りである。
他の選択肢の,励磁電流が第3次高調波を含む非正弦波であること,鉄損電流と磁化電流の定義,ヒステリシス損が に比例し渦電流損が に比例すること,最大効率は鉄損と銅損が等しいときとなることは,いずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問10
機械問10 図に示す出力電圧波形vRを得ることができる電力変換回路として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,回路中の交流電源は正弦波交流電圧源とする。

- 1.交流電源に直列にダイオード1個を接続し,抵抗負荷にvRを得る回路
- 2.交流電源に直列にサイリスタ1個を接続し,抵抗負荷にvRを得る回路
- 3.逆並列に接続した2個のサイリスタを交流電源に直列に接続し,抵抗負荷にvRを得る回路
- 4.ダイオード4個によるブリッジ整流回路で抵抗負荷にvRを得る回路
- 5.サイリスタ4個によるブリッジ回路で抵抗負荷にvRを得る回路
正解:3
解説
考え方
出力電圧波形 は,正弦波交流電源の正・負両方の半波について,途中の位相までは電圧が現れず,ある点火(トリガ)角以降だけ波形が現れる位相制御波形である。
ダイオード1個やダイオードブリッジでは点弧角を制御できず,波形の一部を切り取ることはできない。サイリスタ1個では正の半波しか制御できず,負の半波は導通しない。両方向(正負両半波)とも点弧角で位相制御するには,逆並列に接続した2個のサイリスタを電源に直列に入れて抵抗負荷へ供給する回路(交流電力調整回路)が必要である。よって正しいのは選択肢(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問11
機械問11 電動機で駆動するポンプを用いて,毎時80m³の水をパイプへ通して揚程40mの高さに持ち上げる。ポンプの効率は72%,電動機の効率は93%で,パイプの損失水頭は0.4mであり,他の損失水頭は無視できるものとする。このとき必要な電動機入力[kW]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,水の密度は1.00×10³kg/m³,重力加速度は9.8m/s²とする。
- 1.0.013
- 2.0.787
- 3.4.83
- 4.13.1
- 5.80.4
正解:4
解説
考え方
毎時 の流量は
である。持ち上げる高さは,実揚程 に損失水頭 を加えた全揚程 。水に与える動力(水動力)は
となる。これをポンプ効率 と電動機効率 で割ると電動機入力は
と求まる。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問12
機械問12 電気加熱に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.抵抗加熱は,電流によるジュール熱を利用して加熱するものである。
- 2.アーク加熱は,アーク放電によって生じる熱を利用するもので,直接加熱方式と間接加熱方式がある。
- 3.赤外加熱において,遠赤外ヒータの最大放射束の波長は,赤外電球の最大放射束の波長より長い。
- 4.誘電加熱は,交番電界中におかれた誘電体中に生じる誘電損により加熱するものである。
- 5.誘導加熱は,印加磁界中におかれた強磁性体中の渦電流によって生じるジュール熱(渦電流損)により加熱するものである。
正解:5
解説
考え方
誘導加熱は,交番磁界中に置いた被加熱物に誘導される渦電流によるジュール熱(渦電流損)で加熱する方式である。渦電流が流れるためには被加熱物が導電性であればよく,非磁性の金属(例えばアルミニウムや銅)でも加熱できる。したがって「印加磁界中におかれた強磁性体中の渦電流」と,被加熱物を強磁性体に限定した選択肢(5)の記述は誤りである。
他の選択肢の,抵抗加熱がジュール熱を利用すること,アーク加熱に直接・間接加熱方式があること,遠赤外ヒータの最大放射束の波長が赤外電球より長いこと,誘電加熱が誘電損を利用することは,いずれも正しい。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問13
機械問13 次の文章は,電気通信に関する記述である。 電気通信において,信号に変換された情報を伝える媒体を伝送路と呼ぶ。伝送路などから混入し,送りたい信号を変化させてしまうことがある不要な成分を (ア) という。 身近な通信手段の一つとして電話がある。地域間をまたがる電話網において多数の通話を効率的に中継するために,1本の伝送路を用いて同時に多数の通話を伝送する技術を (イ) という。 無線通信では,送りたい情報を信号波と呼ばれる電気信号に変換した後,送信機によって,周波数のより高い搬送波と呼ばれる信号と合成し, (ウ) を作る。 (ウ) を作り出したり,受信機において (ウ) から信号波を取り出す方式はいくつかある。 アナログ信号をディジタル信号に変換するA-D変換においては,アナログ信号の最高周波数に対して,その2倍以上の周波数で (エ) を行えば, (エ) された信号から元のアナログ信号を再現できる。これを (エ) 定理という。 画像や音声,ビデオなどの情報をそのまま記録・伝送しようとすると,データのサイズが大きくなるために,データの (オ) が行われる。静止画像の代表的な (オ) 方法としてJPEGという国際標準規格がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)雑音(ノイズ) (イ)輻輳 (ウ)正弦波 (エ)標本化 (オ)圧縮
- 2.(ア)側波帯 (イ)多重化 (ウ)変調波 (エ)標本化 (オ)伸長
- 3.(ア)雑音(ノイズ) (イ)多重化 (ウ)変調波 (エ)標本化 (オ)圧縮
- 4.(ア)雑音(ノイズ) (イ)多重化 (ウ)変調波 (エ)量子化 (オ)伸長
- 5.(ア)側波帯 (イ)輻輳 (ウ)正弦波 (エ)量子化 (オ)圧縮
正解:3
解説
考え方
伝送路などから混入し,送りたい信号を乱す不要な成分を雑音(ノイズ)(ア)という。1本の伝送路を用いて同時に多数の通話を伝送する技術を多重化(イ)という。
無線通信では,信号波を周波数の高い搬送波と合成して変調波(ウ)を作り,受信側では変調波から信号波を取り出す(復調)。アナログ信号をディジタル化するA-D変換では,最高周波数の2倍以上の周波数で標本化(サンプリング)(エ)を行えば元の信号を再現でき,これを標本化定理という。
画像・音声・ビデオはそのままでは容量が大きいためデータの圧縮(オ)が行われ,静止画の代表的な圧縮方式にJPEGがある。よって組合せは選択肢(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問14
機械問14 次の文章は,メカトロニクスの概要と構成要素に関する記述である。 メカトロニクスは (ア) 技術, (イ) 技術,情報技術を統合した技術である。これにより,メカニズム(機構)によってつくられた従来の (ア) に,マイクロコンピュータなどの (イ) 部品を組み込んで,高性能で多機能な機械装置が実現できる。 メカトロニクス製品の構成要素には, (ウ) , (エ) , (オ) 及びインタフェースがある。 (ウ) は,機械の圧力,力,速度,加速度,温度などの物理量を計測する。 (エ) は,電気,油圧,空気圧などのエネルギーを機械的な動きに変換する。 (オ) は, (ウ) で計測した情報を処理して (エ) への指令を生成する制御装置としての役割を果たす。インタフェースは, (ウ) や (エ) の扱う電気信号と (オ) が処理できるディジタル信号との変換を担当する。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)機械 (イ)電子 (ウ)アクチュエータ (エ)ネットワーク (オ)センサ
- 2.(ア)電子 (イ)機械 (ウ)センサ (エ)アクチュエータ (オ)コンピュータ
- 3.(ア)電子 (イ)機械 (ウ)コンピュータ (エ)センサ (オ)アクチュエータ
- 4.(ア)機械 (イ)電子 (ウ)センサ (エ)アクチュエータ (オ)コンピュータ
- 5.(ア)機械 (イ)電子 (ウ)センサ (エ)ネットワーク (オ)アクチュエータ
正解:4
解説
考え方
メカトロニクスは,機械(ア)技術,電子(イ)技術,情報技術を統合した技術で,従来の機械にマイクロコンピュータなどの電子部品を組み込んで高性能・多機能化を実現する。
構成要素のうち,物理量(圧力・力・速度・加速度・温度など)を計測するのがセンサ(ウ),電気・油圧・空気圧などのエネルギーを機械的な動きに変換するのがアクチュエータ(エ),センサの情報を処理してアクチュエータへの指令を生成する制御装置がコンピュータ(オ)である。インタフェースは電気信号とディジタル信号の変換を担う。よって組合せは選択肢(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問15(a)
機械問15(a) 図は,抵抗,インダクタンス,キャパシタンスで構成されたRLC回路である。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a) 図において,入力電圧V̇iに対する出力電圧V̇oの伝達関数G(jω)(=V̇o/V̇i)を求め,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.1/(1+ω²LC+jωCR)
- 2.1/(1-ω²LC+jωCR)
- 3.√LC/(1+ω²LC+jωCR)
- 4.√LC/(1-ω²LC+jωCR)
- 5.ω²LC/(ω²LC-1-jωCR)
正解:2
解説
考え方
この回路は,入力電圧 に対し抵抗 とインダクタンス を直列に通し,キャパシタンス の両端電圧を出力 として取り出す構成である。 のインピーダンスは だから,分圧の関係より伝達関数は
となる。分母・分子に を掛けて整理すると
ここで を用いた。よって正しいのは選択肢(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問15(b)
機械問15(b) 図は,抵抗,インダクタンス,キャパシタンスで構成されたRLC回路である。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b) 図において,R=1Ω,L=0.01H,C=100μFとした場合,(a)で求めた伝達関数を表すボード線図(ゲイン特性図)として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.ω=1 000rad/s付近にピークをもち,山の両側がなだらかに減衰する特性
- 2.ω=1 000rad/s付近に非常に鋭いピークをもつ特性
- 3.ω=300rad/s付近に小さなピークがあり,高周波側で大きく減衰する特性
- 4.低周波側が平坦でω=1 000rad/s付近に小さなピークをもち,その後減衰する特性
- 5.低周波側が0dBで平坦,ω=1 000rad/s付近から傾いて減衰する特性
正解:4
解説
考え方
伝達関数は で,,, を用いて周波数特性を検討する。
まず固有角周波数は
低周波側()では分母が に近づき ,すなわちゲイン の平坦特性となる。これはRLCローパス回路の直流出力が入力にそのまま等しいことに対応する。
では分母の実部 となり虚部のみが残る。このときの大きさは
デシベルに直すと で, の基準から だけ持ち上がった有限のピークとなる。これはQ値
に対応する適度な共振であり,無限大に近づくような「非常に鋭い」共振ではない。
では となり,2次ローパスに特有の の傾きで単調に減衰する。
以上をまとめると,低周波側は で平坦, 付近で有限(約 )の小さなピークを生じ,その後 で単調に減衰するという特性になる。直流利得が にならないもの,ピーク周波数が のもの,ピークを伴わないもの,山の両側がなだらかに減衰するものは,いずれも計算結果と矛盾するため除外できる。
出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問16(a)
機械問16(a) 図1は,IGBTを用いた単相ブリッジ接続の電圧形インバータを示す。直流電圧Ed[V]は,一定値と見なせる。出力端子には,インダクタンスL[H]で抵抗値R[Ω]の誘導性負荷が接続されている。この電圧形インバータの出力電圧v0,出力電流i0が図2のようになった。インバータの動作モードを図2に示す①~④として本モードは周期T[s]で繰り返されるものとする。なお,上下スイッチの短絡を防ぐデッドタイムは考慮しない。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a) 図2に示した区間①~④において電流が流れているデバイスの組合せとして正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.①D2-D3 ②Q2-Q3 ③D1-D4 ④Q1-Q4
- 2.①D1-D4 ②Q1-Q4 ③D2-D3 ④Q2-Q3
- 3.①Q1-Q4 ②Q1-Q4 ③Q2-Q3 ④Q2-Q3
- 4.①Q1-D3 ②Q1-Q4 ③Q2-D4 ④Q2-Q3
- 5.①Q2-Q3 ②Q2-Q3 ③Q1-Q4 ④Q1-Q4
正解:2
解説
考え方
単相ブリッジ電圧形インバータでは,出力電圧 の極性はスイッチ (正)または (負)の導通で決まるが,誘導性負荷では電流 が電圧より遅れるため,電圧が切り替わった直後は電流の向きが前の向きのまま続き,還流ダイオードを通って流れる。
図2で,電圧が正でも電流がまだ負の区間①では,還流ダイオード を通って電流が流れる。電流が正に転じた区間②ではスイッチ が導通する。電圧が負に切り替わった直後で電流がまだ正の区間③では還流ダイオード ,電流が負になった区間④ではスイッチ が導通する。よって組合せは選択肢(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問16(b)
機械問16(b) 図1は,IGBTを用いた単相ブリッジ接続の電圧形インバータを示す。直流電圧Ed[V]は,一定値と見なせる。出力端子には,インダクタンスL[H]で抵抗値R[Ω]の誘導性負荷が接続されている。この電圧形インバータの出力電圧v0,出力電流i0が図2のようになった。インバータの動作モードを図2に示す①~④として本モードは周期T[s]で繰り返されるものとする。なお,上下スイッチの短絡を防ぐデッドタイムは考慮しない。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b) 電源電圧Edが100V,インダクタンスLを2mHとし,抵抗Rを1Ωとすると,区間①②の電流は-Ip[A]からIp[A]まで時定数τ[s]で増加する。τに最も近い値を次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.0.001
- 2.0.002
- 3.0.003 2
- 4.0.006 3
- 5.0.02
正解:2
解説
考え方
区間①②では,直流電圧 が抵抗 とインダクタンス の直列負荷に印加され,電流 が指数関数的に増加する の過渡現象となる。このときの時定数は
である。時定数は電源電圧 の大きさには依存せず, と だけで決まる。よって最も近い値は選択肢(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問17(a)
機械問17(a) どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は3 000lmである。この点光源を図のように配置した。水平面から点光源までの高さは2mであり,点光源の直下の点AとBとの距離は1.5mである。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (a) この点光源の平均光度[cd]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.191
- 2.239
- 3.318
- 4.477
- 5.955
正解:2
解説
考え方
どの方向にも光度が等しい均等放射(等方性)の点光源では,全光束 は全立体角 にわたって光度 が一定として放射されるから
の関係がある。よって平均光度は
と求まる。よって最も近いのは選択肢(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問17(b)
機械問17(b) どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は3 000lmである。この点光源を図のように配置した。水平面から点光源までの高さは2mであり,点光源の直下の点AとBとの距離は1.5mである。次の(a)及び(b)の問に答えよ。 (b) 水平面B点における水平面照度の値[lx]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.10
- 2.24
- 3.31
- 4.61
- 5.122
正解:3
解説
考え方
点光源から水平面上のB点までの距離 は,高さ と水平距離 から
である。光源からB点方向への入射角を とすると,水平面の法線(鉛直)とのなす角なので
となる。光度 ((a)より)を用いると,水平面照度は入射角余弦則より
と求まる。よって最も近いのは選択肢(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問18(a)
機械問18(a) 30件分の使用電力量のデータ処理について,次の(a)及び(b)に答えよ。 (a) 図1は,30件分の使用電力量の中から最大値と30件分の平均値を出力する一つのプログラムの流れ図を示す。図1中の(ア)~(エ)に当てはまる処理として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

- 1.(ア)t←d[1] (イ)0 (ウ)d[i]<s (エ)s←d[i]
- 2.(ア)t←0 (イ)2 (ウ)d[i]>s (エ)s←d[i]
- 3.(ア)t←d[1] (イ)2 (ウ)d[i]<s (エ)d[i]←s
- 4.(ア)t←d[1] (イ)2 (ウ)d[i]>s (エ)s←d[i]
- 5.(ア)t←0 (イ)0 (ウ)d[i]<s (エ)d[i]←s
正解:4
解説
考え方
このプログラムは最大値と平均値を求める。平均値のために合計 を,最大値のために暫定最大 を用いる。
最大値を求めるには,まず を先頭データ で初期化し, を から順に回して が現在の最大 より大きいとき を更新する。したがって最大値の初期化と更新は,ループ開始添字(イ),比較条件(ウ),更新(エ) となる。
一方,合計を求める も先頭値で初期化しておく必要があるため(ア) とし, 以降で と加算していく( で割って平均を得る)。以上を満たす組合せは選択肢(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問18(b)
機械問18(b) 30件分の使用電力量のデータ処理について,次の(a)及び(b)に答えよ。 (b) 図2は,30件の使用電力量を大きい順(降順)に並べ替える一つのプログラムの流れ図を示す。図2中の(オ)~(キ)に当てはまる処理として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。ただし,wは一時的な退避用の変数と考えよ。

- 1.(オ)d[i]<d[j] (カ)d[j]←d[i] (キ)d[j]←w
- 2.(オ)d[i]<d[j] (カ)d[i]←d[j] (キ)d[j]←w
- 3.(オ)d[i]<d[j] (カ)d[j]←d[i] (キ)d[i]←w
- 4.(オ)d[i]>d[j] (カ)d[i]←d[j] (キ)d[j]←w
- 5.(オ)d[i]>d[j] (カ)d[j]←d[i] (キ)d[i]←w
正解:2
解説
考え方
このプログラムはデータを大きい順(降順)に並べ替える。 より後ろの要素 と比べ,前の の方が小さければ大小が逆なので入れ替える。したがって交換を行う条件(オ)は である。
2つの値を退避用変数 を使って交換する手順は,まず で退避し,次に (カ)で後ろの大きい値を前へ移し,最後に (キ)で退避した元の値を後ろへ入れる。この の順で正しく入れ替わる。よって組合せは選択肢(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問1
法規問1 次の文章は,電気事業法に基づく保安規程に関する記述である。 保安規程は,電気設備規模等によって記載内容が異なり,特定発電用電気工作物の小売電気事業等用接続最大電力の合計が (ア) 万 kW(沖縄電力株式会社の供給域内にあっては 10 万 kW)を超える大規模な事業者の場合には保安規程に記載すべき事項が多くなっている。 空欄(ア)と上記の大規模な事業者のみが保安規程に記載すべき事項の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)100 発電所の運転を相当期間停止する場合における保全の方法に関すること。
- 2.(ア)200 保安規程の定期的な点検及びその必要な改善に関すること。
- 3.(ア)100 事業用電気工作物の工事,維持又は運用に関する業務を管理する者の職務及び組織に関すること。
- 4.(ア)60 発電所の運転を相当期間停止する場合における保全の方法に関すること。
- 5.(ア)200 事業用電気工作物の工事,維持又は運用に関する業務を管理する者の職務及び組織に関すること。
正解:2
解説
考え方
電気事業法施行規則では、特定発電用電気工作物の小売電気事業等用接続最大電力の合計が(ア)200万kW(沖縄電力の供給区域内では10万kW)を超える大規模事業者の場合、保安規程に記載すべき事項が追加される。この境界値(ア)は200である。 この区分でまず200が入るのは選択肢(2)と(5)。次に、この大規模事業者「のみ」が記載すべき事項を選ぶ。「事業用電気工作物の工事、維持又は運用に関する業務を管理する者の職務及び組織に関すること」は規模を問わず全事業者に共通で求められる基本事項であり、大規模事業者のみの特有事項ではない。一方「保安規程の定期的な点検及びその必要な改善に関すること」は大規模事業者に上乗せで求められる事項である。 よって(ア)200かつ大規模事業者のみの事項を正しく示す選択肢(2)が適切。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問2
法規問2 電気設備の安全を確保するためには,「電気設備技術基準」への適合を確認する必要がある。「電気設備技術基準」に規定されているものとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.船舶の客室屋内配線
- 2.乾電池使用のEMS(電気的筋肉刺激器)
- 3.航空機に搭載される発電機
- 4.電気浴器
- 5.自動車の24 Vオルタネータ(交流発電機)
正解:4
解説
考え方
電気設備技術基準(電技)は、一般の電気工作物・事業用電気工作物を対象とする省令であり、船舶・車両・航空機の内部設備、電池だけで動く機器など、他法令の規制対象となる特殊な設備は原則として対象外である。 選択肢を検討すると、船舶の客室屋内配線は船舶安全法、航空機搭載の発電機は航空法、自動車のオルタネータは道路運送車両法などの所管であり電技の対象外。乾電池使用のEMSも電技が規定する電気設備には該当しない。 これに対し「電気浴器」は電技の解釈でも施設方法が具体的に規定されている電気使用機械器具であり、電技に規定されているもの(=適用対象)である。 よって正しいのは(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問3
法規問3 次の文章は,「電気設備技術基準」における高圧又は特別高圧の電気機械器具の危険の防止に関する記述である。 a) 高圧又は特別高圧の電気機械器具は, (ア) 以外の者が容易に触れるおそれがないように施設しなければならない。ただし,接触による危険のおそれがない場合は,この限りでない。 b) 高圧又は特別高圧の開閉器,遮断器,避雷器その他これらに類する器具であって,動作時に (イ) を生ずるものは,火災のおそれがないよう,木製の壁又は天井その他の (ウ) の物から離して施設しなければならない。ただし, (エ) の物で両者の間を隔離した場合は,この限りでない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)取扱者 (イ)過電圧 (ウ)可燃性 (エ)難燃性
- 2.(ア)技術者 (イ)アーク (ウ)可燃性 (エ)耐火性
- 3.(ア)取扱者 (イ)過電圧 (ウ)耐火性 (エ)難燃性
- 4.(ア)技術者 (イ)アーク (ウ)耐火性 (エ)難燃性
- 5.(ア)取扱者 (イ)アーク (ウ)可燃性 (エ)耐火性
正解:5
解説
考え方
電技における高圧・特別高圧の電気機械器具の危険防止の条文である。 a)は、感電のおそれがある機器は「(ア)取扱者」以外の者が容易に触れないよう施設する、という規定。取り扱う資格のある者だけが触れられる状態にする趣旨で、(ア)は取扱者。 b)は、開閉器・遮断器・避雷器など動作時に「(イ)アーク」を生ずるものについて、火災防止のため「(ウ)可燃性」の壁・天井などから離し、離せない場合は「(エ)耐火性」の物で隔離する、という規定。動作時に生じるのはアーク、遠ざける対象は燃えやすい可燃性の物、隔離に用いるのは火に耐える耐火性の物。 よって(ア)取扱者、(イ)アーク、(ウ)可燃性、(エ)耐火性の組合せとなり、正しいのは(5)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問4
法規問4 次の文章は,「電気設備技術基準」及び「電気設備技術基準の解釈」に基づく電気供給のための電気設備の施設に関する記述である。 架空電線,架空電力保安通信線及び架空電車線は, (ア) 又は (イ) による感電のおそれがなく,かつ,交通に支障を及ぼすおそれがない高さに施設しなければならない。 低圧架空電線又は高圧架空電線の高さは,道路(車両の往来がまれであるもの及び歩行の用にのみ供される部分を除く。)を横断する場合,路面上 (ウ) m 以上にしなければならない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)通電 (イ)アーク (ウ)6
- 2.(ア)接触 (イ)誘導作用 (ウ)6
- 3.(ア)通電 (イ)誘導作用 (ウ)5
- 4.(ア)接触 (イ)誘導作用 (ウ)5
- 5.(ア)通電 (イ)アーク (ウ)5
正解:2
解説
考え方
電技の架空電線等の施設高さに関する条文である。 架空電線・架空電力保安通信線・架空電車線は「(ア)接触」又は「(イ)誘導作用」による感電のおそれがなく、交通に支障を及ぼさない高さに施設する。感電の原因は直接触れる接触と、電磁的な誘導作用の二つを挙げる。 また低圧・高圧架空電線が道路(車両往来がまれなもの等を除く)を横断する場合の高さは、路面上「(ウ)6」m以上とする。道路横断は6mが基準値。 よって(ア)接触、(イ)誘導作用、(ウ)6となり、正しいのは(2)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:2
問5
法規問5 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低高圧架空電線等の併架に関する記述の一部である。 低圧架空電線と高圧架空電線とを同一支持物に施設する場合は,次のいずれかによること。 a) 次により施設すること。 ① 低圧架空電線を高圧架空電線の (ア) に施設すること。 ② 低圧架空電線と高圧架空電線は,別個の (イ) に施設すること。 ③ 低圧架空電線と高圧架空電線との離隔距離は, (ウ) m 以上であること。ただし,かど柱,分岐柱等で混触のおそれがないように施設する場合は,この限りでない。 b) 高圧架空電線にケーブルを使用するとともに,高圧架空電線と低圧架空電線との離隔距離を (エ) m 以上とすること。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)上 (イ)支持物 (ウ)0.5 (エ)0.5
- 2.(ア)上 (イ)支持物 (ウ)0.5 (エ)0.3
- 3.(ア)下 (イ)支持物 (ウ)0.5 (エ)0.5
- 4.(ア)下 (イ)腕金類 (ウ)0.5 (エ)0.3
- 5.(ア)下 (イ)腕金類 (ウ)0.3 (エ)0.5
正解:4
解説
考え方
電技解釈の低高圧架空電線の併架に関する条文である。 a)低圧と高圧を同一支持物に施設する場合、①低圧架空電線は高圧架空電線の「(ア)下」に施設する(万一の断線・混触時に高圧が低圧側へ落ちる配置を避け、高圧を上にする)。②両者は別個の「(イ)腕金類」に施設する。③離隔距離は「(ウ)0.5」m以上。 b)高圧側にケーブルを使用する場合は、離隔距離を「(エ)0.3」m以上とすればよい(ケーブルは絶縁されているため離隔を緩和できる)。 よって(ア)下、(イ)腕金類、(ウ)0.5、(エ)0.3となり、正しいのは(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問6
法規問6 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく高圧屋内配線に関する記述である。 高圧屋内配線は, (ア) 工事(乾燥した場所であって展開した場所に限る。)又はケーブル工事により施設すること。 ケーブル工事による高圧屋内配線で,防護装置としての金属管にケーブルを収めて施設する場合には,その管に (イ) 接地工事を施すこと。ただし,接触防護措置(金属製のものであって,防護措置を施す設備と電気的に接続するおそれがあるもので防護する方法を除く。)を施す場合は,D種接地工事によることができる。 高圧屋内配線が,他の高圧屋内配線,低圧屋内配線,管灯回路の配線,弱電流電線等又は水管,ガス管若しくはこれらに類するもの(以下この問において「他の屋内電線等」という。)と接近又は交差する場合は,次のa),b)のいずれかによること。 a) 高圧屋内配線と他の屋内電線等との離隔距離は, (ウ) ( (ア) 工事により施設する低圧屋内電線が裸電線である場合は,30 cm)以上であること。 b) 高圧屋内配線をケーブル工事により施設する場合においては,次のいずれかによること。 ① ケーブルと他の屋内電線等との間に (エ) のある堅ろうな隔壁を設けること。 ② ケーブルを (エ) のある堅ろうな管に収めること。 ③ 他の高圧屋内配線の電線がケーブルであること。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)がいし引き (イ)A種 (ウ)15 cm (エ)耐火性
- 2.(ア)合成樹脂管 (イ)C種 (ウ)25 cm (エ)耐火性
- 3.(ア)がいし引き (イ)C種 (ウ)15 cm (エ)難燃性
- 4.(ア)合成樹脂管 (イ)A種 (ウ)25 cm (エ)難燃性
- 5.(ア)がいし引き (イ)A種 (ウ)15 cm (エ)難燃性
正解:1
解説
考え方
電技解釈の高圧屋内配線に関する条文である。 高圧屋内配線は「(ア)がいし引き」工事(乾燥・展開した場所に限る)又はケーブル工事による。合成樹脂管工事は高圧屋内配線には認められない。 ケーブル工事で防護用金属管に収める場合、その管には「(イ)A種」接地工事を施す(高圧に対応するためA種。接触防護措置を施す場合のみD種に緩和できる)。 他の屋内電線等との離隔距離は「(ウ)15 cm」以上(がいし引き低圧裸電線の場合は30 cm)。ケーブル工事で隔壁・管により隔離する場合、その隔壁・管は「(エ)耐火性」のあるものとする。 よって(ア)がいし引き、(イ)A種、(ウ)15 cm、(エ)耐火性となり、正しいのは(1)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問7
法規問7 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の金属ダクト工事に関する記述である。 a) ダクトに収める絶縁電線の断面積(絶縁被覆の断面積を含む。)の総和は,ダクトの内部断面積の (ア) %以下であること。ただし,電光サイン装置,出退表示灯その他これらに類する装置又は制御回路等(自動制御回路,遠方操作回路,遠方監視装置の信号回路その他これらに類する電気回路をいう。)の配線のみを収める場合は, (イ) %以下とすることができる。 b) ダクト相互は,堅ろうに,かつ, (ウ) に完全に接続すること。 c) ダクトを造営材に取り付ける場合は,ダクトの支持点間の距離を3 m(取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所において,垂直に取り付ける場合は,6 m)以下とし,堅ろうに取り付けること。 d) 低圧屋内配線の (エ) 電圧が 300 V 以下の場合は,ダクトには,D種接地工事を施すこと。 e) 低圧屋内配線の (エ) 電圧が 300 V を超える場合は,ダクトには,C種接地工事を施すこと。ただし, (オ) 防護措置(金属製のものであって,防護措置を施すダクトと (ウ) に接続するおそれがあるもので防護する方法を除く。)を施す場合は,D種接地工事によることができる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)20 (イ)50 (ウ)電気的 (エ)使用 (オ)接触
- 2.(ア)32 (イ)48 (ウ)電気的 (エ)対地 (オ)簡易接触
- 3.(ア)32 (イ)48 (ウ)機械的 (エ)使用 (オ)接触
- 4.(ア)32 (イ)48 (ウ)機械的 (エ)使用 (オ)簡易接触
- 5.(ア)20 (イ)50 (ウ)電気的 (エ)対地 (オ)簡易接触
正解:1
解説
考え方
電技解釈の金属ダクト工事に関する条文である。 a)ダクトに収める絶縁電線(被覆含む)の断面積の総和は、ダクト内部断面積の「(ア)20」%以下。ただし電光サイン・出退表示灯や制御回路等のみを収める場合は「(イ)50」%以下とできる。 b)ダクト相互は堅ろうに、かつ「(ウ)電気的」に完全に接続する(電気的連続性を確保して接地を有効にする)。 d)「(エ)使用」電圧300 V以下はD種接地工事、e)300 V超はC種接地工事とし、簡易「(オ)接触」防護措置を施せばD種に緩和できる。 よって(ア)20、(イ)50、(ウ)電気的、(エ)使用、(オ)接触となり、正しいのは(1)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問8
法規問8 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく分散型電源の系統連系設備に関する記述である。 a) 逆変換装置を用いて分散型電源を電力系統に連系する場合は,逆変換装置から直流が電力系統へ流出することを防止するために,受電点と逆変換装置との間に変圧器(単巻変圧器を除く)を施設すること。ただし,次の①及び②に適合する場合は,この限りでない。 ①逆変換装置の交流出力側で直流を検出し,かつ,直流検出時に交流出力を (ア) する機能を有すること。 ②次のいずれかに適合すること。 ・逆変換装置の直流側電路が (イ) であること。 ・逆変換装置に (ウ) を用いていること。 b) 分散型電源の連系により,一般送配電事業者が運用する電力系統の短絡容量が,当該分散型電源設置者以外の者が設置する遮断器の遮断容量又は電線の瞬時許容電流等を上回るおそれがあるときは,分散型電源設置者において,限流リアクトルその他の短絡電流を制限する装置を施設すること。ただし, (エ) の電力系統に逆変換装置を用いて分散型電源を連系する場合は,この限りでない。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ
- 1.(ア)停止 (イ)中性点接地式電路 (ウ)高周波変圧器 (エ)低圧
- 2.(ア)抑制 (イ)中性点接地式電路 (ウ)高周波チョッパ (エ)高圧
- 3.(ア)停止 (イ)非接地式電路 (ウ)高周波変圧器 (エ)高圧
- 4.(ア)停止 (イ)非接地式電路 (ウ)高周波変圧器 (エ)低圧
- 5.(ア)抑制 (イ)非接地式電路 (ウ)高周波チョッパ (エ)低圧
正解:4
解説
考え方
電技解釈の分散型電源の系統連系設備に関する条文である。 a)逆変換装置(インバータ)から直流が系統へ流出するのを防ぐため、原則は変圧器を施設する。ただし例外として、①直流検出時に交流出力を「(ア)停止」する機能を有し、②直流側電路が「(イ)非接地式電路」であるか、又は逆変換装置に「(ウ)高周波変圧器」を用いている場合は、この限りでない。 b)短絡容量が過大となるおそれがある場合は限流リアクトル等を施設するが、「(エ)低圧」の電力系統に逆変換装置で連系する場合はこの限りでない。 よって(ア)停止、(イ)非接地式電路、(ウ)高周波変圧器、(エ)低圧となり、正しいのは(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問9
法規問9 次の文章は,図に示す高圧受電設備において全停電作業を実施するときの操作手順の一例について,その一部を述べたものである。 a) (ア) を全て開放する。 b) (イ) を開放する。 c) 地絡方向継電装置付高圧交流負荷開閉器(DGR付PAS)を開放する。 d) (ウ) を開放する。 e) 断路器(DS)の電源側及び負荷側を検電して無電圧を確認する。 f) 高圧電路に接地金具等を接続して残留電荷を放電させた後,誤通電,他の電路との混触又は他の電路からの誘導による感電の危険を防止するため,断路器(DS)の (エ) に短絡接地器具を取り付けて接地する。 g) 断路器(DS),開閉器等にはそれぞれ操作後速やかに,操作禁止,投入禁止,通電禁止等の通電を禁止する表示をする。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.(ア)負荷開閉器(LBS) (イ)断路器(DS) (ウ)真空遮断器(VCB) (エ)負荷側
- 2.(ア)配線用遮断器(MCCB) (イ)断路器(DS) (ウ)真空遮断器(VCB) (エ)負荷側
- 3.(ア)配線用遮断器(MCCB) (イ)真空遮断器(VCB) (ウ)断路器(DS) (エ)電源側
- 4.(ア)負荷開閉器(LBS) (イ)断路器(DS) (ウ)真空遮断器(VCB) (エ)電源側
- 5.(ア)負荷開閉器(LBS) (イ)真空遮断器(VCB) (ウ)断路器(DS) (エ)負荷側
正解:3
解説
考え方
高圧受電設備の全停電作業では、負荷側から電源側へ向かって順に開放していくのが基本手順である。 まず末端の低圧側「(ア)配線用遮断器(MCCB)」を全て開放して負荷を切り離す。次に高圧の「(イ)真空遮断器(VCB)」を開放して主回路を遮断する。VCBで無負荷(無電流)にしてから「(ウ)断路器(DS)」を開放する(DSは電流遮断能力がないため必ず無電流で操作する)。さらに上位のDGR付PASを開放する。 検電で無電圧を確認した後、残留電荷を放電させ、感電防止のため断路器(DS)の「(エ)電源側」に短絡接地器具を取り付けて接地する(電源側からの誤通電・誘導に備える)。 よって(ア)MCCB、(イ)VCB、(ウ)DS、(エ)電源側となり、正しいのは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問10
法規問10 次の文章は,電気事業法及び電気事業法施行規則に基づく広域的運営に関する記述である。 電気事業者は,毎年度,電気の供給並びに電気工作物の設置及び運用についての (ア) を作成し,電力広域的運営推進機関(OCCTO)を経由して経済産業大臣に届け出なければならない。 具体的には,直近年における (イ) 見通し,発電,受電(融通を含む。)等の短期的な内容に関するものと,長期 (イ) 見通し,電気工作物の (ウ) 及びその概要,あるいは他者の電源からの長期安定的な調達等長期的な内容に関するものとがある。 また,電気事業者は,電源開発の実施,電気の供給等その事業の遂行に当たり,広域的運営による電気の (エ) のために,相互に協調しなければならないことが定められている。 広域的運営による相互協調の具体的な例として,A地方に太陽電池発電や風力発電などの発電量を調整できない再生可能エネルギーが大量に導入された場合において,A地方における電圧,周波数を維持する観点から,A地方で消費しきれない電気を隣接するB地方に融通するといった (オ) 事業者間の広域運営による相互協調がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.(ア)供給計画 (イ)経営 (ウ)新増設 (エ)コスト低減 (オ)一般送配電
- 2.(ア)需要計画 (イ)需要 (ウ)新増設 (エ)コスト低減 (オ)発電
- 3.(ア)供給計画 (イ)需要 (ウ)新増設 (エ)安定供給 (オ)一般送配電
- 4.(ア)需要計画 (イ)経営 (ウ)補修計画 (エ)コスト低減 (オ)発電
- 5.(ア)供給計画 (イ)需要 (ウ)補修計画 (エ)安定供給 (オ)発電
正解:3
解説
考え方
電気事業法・同施行規則に基づく広域的運営に関する条文である。 電気事業者は毎年度、電気の供給並びに電気工作物の設置・運用についての「(ア)供給計画」を作成し、OCCTOを経由して経済産業大臣に届け出る。 その内容には、直近年の「(イ)需要」見通しや発電・受電等の短期的なものと、長期「(イ)需要」見通し、電気工作物の「(ウ)新増設」及びその概要などの長期的なものがある。 また広域的運営による電気の「(エ)安定供給」のため相互に協調する。A地方で消費しきれない再エネ由来の電気を隣接B地方へ融通する例は、電圧・周波数維持を担う「(オ)一般送配電」事業者間の相互協調である。 よって(ア)供給計画、(イ)需要、(ウ)新増設、(エ)安定供給、(オ)一般送配電となり、正しいのは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問11(a)
法規問11(a) 高圧架空電線において,電線に硬銅線を使用して架設する場合,電線の設計に伴う許容引張荷重と弛度について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,径間 S[m],電線の引張強さ T[kN],電線の重量による垂直荷重と風圧による水平荷重の合成荷重が W[kN/m]とする。 (a) 「電気設備技術基準の解釈」によれば,規定する荷重が加わる場合における電線の引張強さに対する安全率が,R 以上となるような弛度に施設しなければならない。この場合Rの値として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.1.5
- 2.1.8
- 3.2.0
- 4.2.2
- 5.2.5
正解:4
解説
考え方
電技解釈では、高圧架空電線に硬銅線・耐熱銅合金線を使用する場合、規定の荷重が加わったときの引張強さに対する安全率を以上となる弛度に施設しなければならないと定められている。 (なお、その他の電線ではこの安全率は以上と規定されるが、硬銅線・耐熱銅合金線については以上である。) したがってであり、正しいのは(4)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:4
問11(b)
法規問11(b) 高圧架空電線において,電線に硬銅線を使用して架設する場合,電線の設計に伴う許容引張荷重と弛度について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,径間 S[m],電線の引張強さ T[kN],電線の重量による垂直荷重と風圧による水平荷重の合成荷重が W[kN/m]とする。 (b) 弛度の計算において,最小の弛度を求める場合の許容引張荷重[kN]として,正しい式を次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.T/R
- 2.T×R
- 3.S×W/R
- 4.S×W×R
- 5.(T+S×W)/R
正解:1
解説
考え方
弛度を最小にするには電線をできるだけ強く張ればよいが、安全率を確保するため、電線の引張強さに対して張力はを安全率で割った値までしか許されない。 すなわち許容引張荷重は で与えられる。これが弛度を最小にできる限界の張力であり、この値を超えて張ると安全率を下回ってしまう。 よって許容引張荷重はとなり、正しいのは(1)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問12(a)
法規問12(a) 定格容量 500 kV・A,無負荷損 500 W,負荷損(定格電流通電時)6 700 W の変圧器を更新する。更新後の変圧器はトップランナー制度に適合した変圧器で,変圧器の容量,電圧及び周波数仕様は従来器と同じであるが,無負荷損は 150 W,省エネ基準達成率は 140 %である。 このとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,省エネ基準達成率は次式で与えられるものとする。 省エネ基準達成率(%)=基準エネルギー消費効率/(Wi+WC40)×100 ここで,基準エネルギー消費効率(注)は 1 250 W とし,Wiは無負荷損[W],WC40は負荷率 40 %時の負荷損[W]とする。 注)基準エネルギー消費効率とは判断の基準となる全損失をいう。 (a) 更新後の変圧器の負荷損(定格電流通電時)の値[W]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1.1 860
- 2.2 450
- 3.3 080
- 4.3 820
- 5.4 640
正解:5
解説
考え方
省エネ基準達成率の式より、更新後変圧器の全損失(無負荷損と負荷率40%時の負荷損の和)を求める。 より 無負荷損だから 負荷損は電流の2乗(=負荷率の2乗)に比例するので、定格電流通電時(負荷率100%)の負荷損は よって最も近いのは(5)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:5
問12(b)
法規問12(b) 定格容量 500 kV・A,無負荷損 500 W,負荷損(定格電流通電時)6 700 W の変圧器を更新する。更新後の変圧器はトップランナー制度に適合した変圧器で,変圧器の容量,電圧及び周波数仕様は従来器と同じであるが,無負荷損は 150 W,省エネ基準達成率は 140 %である。 このとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,省エネ基準達成率は次式で与えられるものとする。 省エネ基準達成率(%)=基準エネルギー消費効率/(Wi+WC40)×100 ここで,基準エネルギー消費効率(注)は 1 250 W とし,Wiは無負荷損[W],WC40は負荷率 40 %時の負荷損[W]とする。 注)基準エネルギー消費効率とは判断の基準となる全損失をいう。 (b) 変圧器の出力電圧が定格状態で,300 kW 遅れ力率 0.8 の負荷が接続されているときの更新前後の変圧器の損失を考えてみる。この状態での更新前の変圧器の全損失を W1,更新後の変圧器の全損失を W2とすると,W2の W1に対する比率[%]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,電圧変動による無負荷損への影響は無視できるものとする。
- 1.45
- 2.54
- 3.65
- 4.78
- 5.85
正解:3
解説
考え方
負荷は、力率(遅れ)なので、皮相電力は。定格容量に対する負荷率は 負荷損はこの負荷率の2乗に比例する。 更新前:無負荷損、定格負荷損より全損失 更新後:無負荷損、定格負荷損は(a)より約。全損失 比率は よって最も近いのは(3)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:3
問13(a)
法規問13(a) 図に示すような,相電圧 ĖR[V],ĖS[V],ĖT[V],角周波数 ω[rad/s]の対称三相3線式高圧電路があり,変圧器の中性点は非接地方式とする。電路の一相当たりの対地静電容量を C[F]とする。 この電路の R 相のみが絶縁抵抗値 RG[Ω]に低下した。このとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,上記以外のインピーダンスは無視するものとする。 (a) 次の文章は,絶縁抵抗 RG[Ω]を流れる電流 İG[A]を求める記述である。 RGを取り除いた場合 a-b 間の電圧 V̇ab= (ア) a-b 間より見たインピーダンス Żab は,変圧器の内部インピーダンスを無視すれば,Żab= (イ) となる。 ゆえに,RGを接続したとき,RGに流れる電流 İGは,次式となる。 İG=V̇ab/(Żab+RG)= (ウ) 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.(ア)ĖR (イ)1/(j3ωC) (ウ)j3ωCĖR/(1+j3ωCRG)
- 2.(ア)√3ĖR (イ)-j3ωC (ウ)-j3ωCĖR/(1-j3ωCRG)
- 3.(ア)ĖR (イ)3/(jωC) (ウ)jωCĖR/(3+jωCRG)
- 4.(ア)√3ĖR (イ)1/(j3ωC) (ウ)ĖR/(1-j3ωCRG)
- 5.(ア)ĖR (イ)j3ωC (ウ)ĖR/(1+j3ωCRG)
正解:1
解説
考え方
非接地方式の対称三相電路で、R相の対地間に絶縁抵抗が現れた場合の地絡電流を、テブナンの定理で求める。 R相と大地(b点)の間の開放電圧は、絶縁が正常なら大地に対してR相の相電圧そのものが現れるので 次に電源側を短絡して端子a-bから見たインピーダンスは、各相の対地静電容量が3個並列に見えるので合成静電容量は、そのインピーダンスは したがってに流れる電流は よって(ア)、(イ)、(ウ)となり、正しいのは(1)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
問13(b)
法規問13(b) 図に示すような,相電圧 ĖR[V],ĖS[V],ĖT[V],角周波数 ω[rad/s]の対称三相3線式高圧電路があり,変圧器の中性点は非接地方式とする。電路の一相当たりの対地静電容量を C[F]とする。 この電路の R 相のみが絶縁抵抗値 RG[Ω]に低下した。このとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。 ただし,上記以外のインピーダンスは無視するものとする。 (b) 次の文章は,変圧器の中性点 O 点に現れる電圧 V̇O[V]を求める記述である。 V̇O= (エ) +RGİG ゆえに V̇O= (オ) 上記の記述中の空白箇所(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1.(エ)-ĖR (オ)-ĖR/(1+j3ωCRG)
- 2.(エ)ĖR (オ)ĖR/(1-j3ωCRG)
- 3.(エ)-ĖR (オ)-ĖR/(1-j3ωCRG)
- 4.(エ)ĖR (オ)ĖR/(1+j3ωCRG)
- 5.(エ)ĖR (オ)-ĖR/(1-j3ωCRG)
正解:1
解説
考え方
中性点O点の電圧を求める。O点はもともと大地電位からだけずれた位置にあり、R相地絡時にはO点電位はR相基準で表すとにの電圧降下を加えた形になる。すなわち より(エ)は。ここに(a)で求めたを代入すると よって(エ)、(オ)となり、正しいのは(1)。 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター
答え:1
掲載している試験問題は、一般財団法人 電気技術者試験センターが実施・公表した過去問題を使用しています。図・グラフ・回路図は表示用に一部トリミング等の加工をしています。解説は当サイトが独自に作成したものです。